ゲーム中にPCが落ちる・固まる原因と直し方|電源不足からドライバまで5つの診断
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
電源不足からドライバまで5つの診断フロー
この記事では、ゲーム中にPCが落ちる・フリーズする原因を5つに分類して、それぞれの見分け方と対処法を解説します。特定の症状(WHEA-Loggerのエラー、SSDの異常、温度、Steam、USB機器の切断)に心当たりがある場合は、先に該当する診断チャートを確認すると早く原因にたどり着けます。
目次
切り分けまずイベントビューアーでエラーログを確認する
原因の特定にはWindowsのイベントビューアーが役立ちます。PCが落ちた・フリーズした直後に以下の手順でログを確認してください。
eventvwr.msc と入力してEnter| イベントソース / エラー内容 | 原因の方向 |
|---|---|
| Kernel-Power (ID 41)。原因の詳細情報がない場合は瞬断の疑い | 突然の電源断 → 電源不足 or 過熱(原因1・2) |
| nvlddmkm / atikmdag(ドライバ名) | GPUドライバのクラッシュ(原因4) |
| WHEA-Logger (ID 18, 19) | ハードウェアエラー → CPU/メモリ(原因2・3) |
| Disk (ID 11, 51, 153) | ストレージの読み書きエラー(原因5) |
| BugCheck(ブルースクリーン) | 停止コードによる → 下記参照(原因3・4) |
PCが突然シャットダウンし、イベントログには「Kernel-Power(ID 41)」という異常終了の事実だけが記録され、原因を示す詳細情報が一切ない場合は、電源ユニットの問題が最も疑わしいです。OCP作動などによる瞬断は一瞬で起きるため、Windowsが原因を特定できる情報を書き込む暇がありません。イベントビューアーに何も記録が残っていない場合の追加の調査方法はゲームが落ちるのにイベントビューアーに何も出ない原因で解説しています。
原因1電源ユニットの容量不足・劣化
症状: ゲームの負荷が高い場面(ロード完了直後、激しい戦闘中)でPCが前触れなく電源ごと落ちる。ブルースクリーンは出ず、いきなり真っ暗→再起動。
なぜ起きるか: 最近のGPUは瞬間的に大きな電力を消費します(トランジェントスパイク)。特にRTX 40/50シリーズは定格の1.5〜2倍の瞬間消費が発生することがあり、電源ユニットのOCP(過電流保護)が作動してシャットダウンします。
- GPU交換後に症状が出始めたなら、電源容量が不足している可能性が高い
- 購入から4〜5年以上経った電源は、経年劣化でカタログスペックの出力を維持できなくなっている場合もある
- 安価な電源ユニットは12Vラインの供給が不安定なケースが多い
OCPは、電源ユニットが規定を超える電流を検知すると、部品を保護するために自動的に出力を停止する保護回路です。OCP作動による瞬断では、原因を示す詳細情報までは記録されず、イベントログには「Kernel-Power(ID 41)」という異常終了の事実だけが残ります。GPUは常に一定の電力を消費しているわけではなく、瞬間的に定格をはるかに超える「電力スパイク」が発生します。海外の技術サイトの実測では、RTX 5090はTGP(公称の持続消費電力)575Wに対し、1ミリ秒未満の瞬間には約901Wに達するスパイクが計測された例が報告されています。ATX 3.1規格の電源は、こうした瞬間的なスパイクを前提に、200%の負荷を100マイクロ秒、180%の負荷を1ミリ秒まで許容する段階的な基準で設計されていますが、旧世代のATX 2.x電源はそもそもこれほど大きな瞬間的スパイクを想定した設計になっておらず、電源容量の数字上は足りているように見えても保護回路が作動しやすくなります。RTX 40/50シリーズなど電力スパイクの大きいGPUを使うなら、電源ユニットがATX 3.1準拠かどうかも確認しておくと安心です。ATX 3.1の詳細や買い替えの判断基準はATX 3.1 電源 完全ガイド、GPU別の推奨容量はGPU別 推奨電源容量 早見表で解説しています。
電源ユニット本体の側面ラベルに定格出力(W数)が記載されています。PCケースの側面パネルを開けて確認してください。W数が足りていても、80 PLUS認証のないノーブランド電源は実効出力が低いことがあります。
原因2GPU・CPUの過熱(サーマルシャットダウン)
症状: ゲーム開始直後は問題ないが、10〜30分プレイするとPCが落ちる、またはフリーズする。再起動後しばらくは正常だが、また時間が経つと落ちる。
なぜ起きるか: GPU温度が約100〜110℃、CPU温度が約100〜105℃に達すると、チップを保護するためにPCが強制シャットダウンします。エアフローが悪い、ファンが回っていない、グリスが乾いている場合に発生します。
- HWiNFOをインストールしてゲーム中の温度を監視。GPU 95℃超・CPU 95℃超が続くなら危険域
- PCケース内のケーブルがファンに巻き込まれていないか確認
- GPUのファンが正常に回転しているか目視確認(ファンの軸受け故障で停止していることがある)
温度・冷却まわりのトラブルはPC温度・冷却診断チャートで症状別に整理しています。
原因3メモリ(RAM)の不良・相性問題
症状: ゲームに限らず不定期にブルースクリーン(BSOD)が発生する。停止コードは MEMORY_MANAGEMENT IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA など。ゲーム中は特に発生頻度が高い(メモリ使用量が増えるため)。
なぜ起きるか: メモリモジュールの物理的な故障、またはXMPプロファイル有効時の相性問題。特にDDR5でXMP/EXPOを有効にしている場合、マザーボードとの相性で動作が不安定になりがちです。
- Windowsメモリ診断で簡易チェック: Windows キー + R →
mdsched.exe→ 「今すぐ再起動してチェック」 - より正確な検査にはMemTest86(USBブートで実行、数時間かかる)
- XMP/EXPOを一度無効にして症状が消えるか確認 → 消えたらメモリの動作クロックを1段下げて再有効化
XMP/EXPO有効化後にBSODが増えた場合の詳しい切り分けはXMP・EXPOを有効にしたら不安定・ブルースクリーンになる原因と対処法、VRAM不足で「Out of video memory」が出る場合はOut of video memoryでゲームが起動しない原因、Windowsのコミット済みメモリの意味を確認したい場合はWindows 11のコミット済みメモリの意味とはで解説しています。
原因4GPUドライバの不具合
症状: ゲーム中に画面が一瞬暗転して「ディスプレイドライバが応答を停止し、回復しました」と通知が出る。または VIDEO_TDR_FAILURE のブルースクリーンが発生する。
なぜ起きるか: ドライバのバグ、ドライバの更新直後の不具合、またはGPUのメーカーを変更した際に旧ドライバの残骸が競合していることが原因です。
- まずNVIDIA App / AMD Softwareで最新ドライバに更新
- それでも改善しなければ、公式ツールでクリーンインストール
- 最終手段としてDDU(Display Driver Uninstaller)でドライバを完全削除してから再インストール
ドライバのトラブルシューティングは手順が多いため、別記事で詳しく解説しています。Intel Arcシリーズを使用している場合はIntel Arcのドライバー更新後にゲームが落ちる原因、GPU交換後にfpsが下がる・カクつく場合はグラボ交換後にFPSが下がる・カクつく原因も参照してください。WHEA-Loggerのエラーが併発している場合は前述のWHEA-Logger・PCIe診断チャートで切り分けてください。
対処: GPUドライバの再インストール手順ガイドを参照してください症状・エラーメッセージ別に見る(TDR・DXGI・nvlddmkmなど)
「ディスプレイドライバーが応答を停止し、回復しました」という通知やVIDEO_TDR_FAILUREのブルースクリーンには、表示されるイベントIDやエラーコードによってさらに細かい原因の分岐があります。イベントビューアーに記録されている内容に近いものがあれば、そちらの記事で詳しく確認してください。
原因5ストレージ(SSD/HDD)の異常
症状: ゲームのロード中や場面の切り替わりでフリーズする。タスクマネージャーで「ディスク」使用率が100%に張り付いている。Windows自体の動作も全体的にもたつく。
なぜ起きるか: SSD/HDDの劣化、不良セクタの発生、またはSATAケーブルの接触不良。特にHDDは物理的な経年劣化でアクセス速度が著しく低下します。
- CrystalDiskInfo(無料)でストレージの健康状態をチェック。「注意」「異常」が表示されたら交換を検討
- SATAケーブルの差し直し・交換で改善するケースもある
- ゲームをHDDにインストールしている場合、SSDへの移行でフリーズが解消することが多い
イベントビューアーにstornvmeのエラーが記録されている場合はstornvmeイベントID 129・153・157の原因と直し方、「ページング操作中にエラー」が出る場合はイベントID 51の原因、NVMe SSD特有のエラーについてはNVMe SSDのMedia and Data Integrity Errorsとはで解説しています。NVMe SSD全般のトラブルはNVMe SSD診断チャートで症状別に整理しています。
最終手段それでも解決しないときのチェックリスト
sfc /scannow → DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth を実行。改善しなければWindowsのクリーンインストールが最も確実ですまとめゲーム中にPCが落ちるときの診断フロー
まずイベントビューアーでエラーログを確認し、原因の方向を絞ります。ログが残っていなければ電源不足、時間経過で落ちるなら過熱、ブルースクリーンならメモリかドライバ、ロード中のフリーズならストレージ。原因が特定できたら該当セクションの対処法を順に試してください。それでも直らなければ、最小構成テストで故障パーツを特定しましょう。

