JBL Quantum 120は6,600円で9月17日発売|50mmカーボンドライバーは上位250と同じ、100M2との550円差を検証
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50mmカーボンドライバーは上位のQuantum 250と同じ。差額550円の100M2とは、実はマイク仕様も違う
出典:JBL Quantum 120 製品ページ/JBL Quantum 100M2 製品ページ/JBL Quantum 250 製品ページ/ハーマンインターナショナルの製品発表リリース。価格・仕様・発売日は2026年9月11日にJBL公式サイトと同リリースで確認した表記にもとづきます。
JBL Quantum 120は、3.5mmミニジャックで接続するオーバーイヤー型のゲーミングヘッドセットです。発売日は2026年9月17日(木)で、カラーはブラック・アイス・コーラル・パープルの4色です。
価格の扱いには注意が必要です。ハーマンインターナショナルの製品発表リリースでは「オープン価格」とされていて、6,600円(税込)という数字はJBLオンラインストアでの販売価格として併記されているものです。つまりメーカー希望小売価格ではないため、販売店ごとに価格が変わります。
エントリークラスの価格ですが、ドライバーは50mmカーボンダイナミックで、これは公式価格11,000円の上位機Quantum 250と同じ呼称です。再生周波数帯域も20Hz〜40kHzで一致し、ハイレゾオーディオに対応します。
この記事では公開されている仕様だけを使って、6,600円の有線ヘッドセットとしてどう評価できるかを整理します。結論を先に書くと、スペックと価格の釣り合いは良好です。ただし発売前なので、足音の定位やマイク音質、長時間の装着感は誰も確かめていません。
JBL公式価格は6,600円(税込)・2026年9月17日発売予定。50mmカーボンダイナミックドライバー、20Hz〜40kHz、32Ω、265g、着脱式の6mm単一指向性マイクという構成です。下位のQuantum 100M2との差額はわずか550円で、ドライバー径だけでなくマイクの周波数特性と感度も上です。一方で、ケーブル長はJBL公式の仕様一覧に記載がありません。
目次
仕様全スペックと、公式が書いていない1項目
まず全項目を一覧にします。左と中央の数値はJBL公式の表記をそのまま使い、右列には購入判断で効いてくる補足を添えました。スペック表は数字を眺めるだけでは判断につながらないので、それぞれが実際の使い勝手にどう跳ね返るかを併記しています。

| 項目 | JBL Quantum 120 | 補足 |
|---|---|---|
| 接続 | 3.5mm有線 | USBドングルやBluetoothは非対応 |
| ドライバー | 50mm カーボンダイナミック | 独自のカーボンダンピング素材を採用 |
| 周波数特性 | 20Hz〜40kHz | ハイレゾオーディオ対応 |
| 電気抵抗 | 32Ω | PC・据置機のヘッドホン端子で鳴らせる範囲 |
| 感度 | 100dB SPL@1kHz | 最大入力電力は30mW |
| マイク | 6mm 単一指向性・着脱式 | 50Hz〜15kHz/-40dBV/Pa@1kHz |
| 重量 | 265g | ケーブル長は公式仕様に記載なし |
| カラー | 4色 | ブラック/アイス/コーラル/パープル |

同梱物は本体、着脱式ブームマイク、ブームマイク用の風防フォーム、そして各種書類です。対応環境はWindows・Mac・PlayStation・Xbox・Nintendo Switchで、JBLは「3.5mmオーディオケーブルひとつですべてに対応します」と案内しています。
JBL公式のQuantum 120の仕様一覧は、ドライバー径・オーディオ仕様・重量・特徴・同梱物で構成されていて、ケーブル長の項目そのものがありません。一方で同じJBLの製品ページでも、Quantum 100M2は「ケーブルの長さ:約1.2m」、Quantum 250は「ヘッドホンケーブル長さ(cm) 150」と明記されています。ハーマンインターナショナルの製品発表リリースの主な仕様にも、ケーブル長の項目はありません。
有線モデルではケーブル長が使い勝手を直接左右します。PCから離れて座る環境や、モニター裏の端子に挿す運用を考えているなら、発売後に実物の長さを確認してから判断するのが安全です。
ドライバー50mmカーボンは上位のQuantum 250と同じ呼称
Quantum 120でまず目を引くのが、50mm径のカーボンダイナミックドライバーです。JBLの説明では、独自のカーボンダンピング素材を採用することで豊かで表現力にあふれるサウンド体験を生み出す、とされています。
ここで注目したいのは、公式価格11,000円のQuantum 250も「50mmカーボンダイナミックドライバー」を特徴として挙げている点です。Quantum 250の仕様は感度100dB SPL@1kHz、再生周波数帯域20Hz〜40kHz、インピーダンス32Ωで、公開されている音響スペックはQuantum 120とほぼ重なります。
ただし「50mmだから40mmより音が良い」と単純に判断することはできません。ドライバー径は音の傾向を決める要素のひとつにすぎず、定位のしやすさはハウジングの設計やチューニング、装着時の密閉度にも左右されます。同じ呼称のドライバーでも、搭載される筐体が違えば出てくる音は変わります。
それでも、6,600円の製品に上位機と同系統のドライバー技術を持ってきたという事実自体は、この価格帯では素直に評価できる部分です。
ハイレゾ20Hz〜40kHzは音楽向けの指標で、FPSの強さとは別
Quantum 120はハイレゾオーディオ対応をうたい、再生周波数帯域は20Hz〜40kHzです。エントリー向けのゲーミングヘッドセットには上限20kHz程度の製品も多いため、数値としては広い帯域をカバーしています。
ただし「ハイレゾ対応だからFPSで足音が聞き取りやすい」と読むのは筋が違います。競技系タイトルで効いてくるのは、ゲーム側のサウンド設計、周波数バランス、左右と前後の定位、空間オーディオ処理の有無です。人間の可聴域を超える帯域まで再生できることと、敵の位置が分かりやすいことは、直接つながっていません。
広帯域対応は音楽や映像も含めた製品スペックとしてはプラスですが、競技ゲームでの強さを保証する数値ではないという理解が必要です。足音の聞き取りやすさについては、発売後の実機検証を待つしかありません。定位を重視した選び方の考え方はゲーミングヘッドセットの選び方で整理しています。
空間QuantumENGINEが活きるのはPC接続のとき
Quantum 120は「JBL Quantum空間サウンド」に対応し、PC向けソフトウェアのJBL QuantumENGINEも利用できます。ゲームごとにサウンドプロファイルを作れるため、FPSでは定位を重視した設定、RPGでは没入感を重視した設定、といった使い分けができます。
ここで押さえておきたいのが、本体の接続は3.5mmであってUSBではないという点です。QuantumENGINEはPC上で動くソフトウェアなので、PlayStationやXbox、Nintendo Switchへ3.5mmで直接挿した場合に、PCと同じ機能がそのまま使えると考えないほうが安全です。
JBLが明確に案内しているのは、Windows・Mac・PlayStation・Xbox・Nintendo Switchへ3.5mmオーディオケーブル1本で接続できるというマルチプラットフォーム互換性のほうです。据置機で使うなら、シンプルなステレオヘッドセットとして評価するのが実態に合っています。
マイク着脱式で、下位機より帯域も感度も上
ボイスチャット用には6mmの単一指向性ブームマイクを備えます。マイクの周波数特性は50Hz〜15kHz、感度は-40dBV/Pa@1kHzで、使わないときは本体から取り外せます。QuantumENGINEを使えばキーボード音などのノイズ低減も行えるとされています。
この価格帯ではマイクを固定式にしてコストを抑える製品もあるため、着脱できること自体が利点です。ゲームをしないときは普通のヘッドホンに近い見た目で使えるので、動画や音楽と兼用しやすくなります。
そしてここが見落とされやすい部分ですが、マイクの仕様は下位のQuantum 100M2より明確に上です。Quantum 100M2のマイクは周波数特性100Hz〜10kHz、感度-42dBV@1kHz/Paで、どちらもQuantum 120が上回っています。「どちらも着脱式」で片付けると、この差が見えなくなります。
とはいえ、数値が上でも実際の声の自然さや、打鍵音をどこまで抑えられるかはスペックからは分かりません。ここも実機での確認待ちです。
装着感265gは超軽量ではないが、パッド素材は長時間向き
本体重量は265gです。JBLは軽量設計として紹介していますが、200g前後の超軽量モデルと比べれば特別に軽いわけではありません。この価格帯で軽さを最優先するなら、他にも候補は出てきます。240gのLogicool G335などが比較対象になります。
その代わり素材の選び方は長時間向きです。JBLは高品質なシリコン製ヘッドバンドと、通気性に優れたファブリック製イヤーパッドを採用したと説明しています。
合皮のイヤーパッドは遮音性を稼ぎやすい反面、夏場や長時間のプレイでは蒸れやすくなります。ファブリックはその逆で、遮音は控えめになりますが蒸れにくくなります。長くゲームを遊ぶ人にとっては、45g程度の重量差よりパッド素材のほうが効いてくることもあります。
ただし側圧の強さやパッドの硬さはスペックに出ません。装着感の最終的な評価は、発売後の実機レビューを見てから判断するのが確実です。
比較100M2との差は550円、250との差は4,400円
JBLの有線ラインで近い位置にあるのが、下位のQuantum 100M2と上位のQuantum 250です。いずれもJBL公式価格で並べます。
| 項目 | Quantum 100M2 | Quantum 120 | Quantum 250 |
|---|---|---|---|
| JBL公式価格 | 6,050円 | 6,600円 | 11,000円 |
| ドライバー | 40mm ダイナミック | 50mm カーボン | 50mm カーボン |
| 周波数特性 | 20Hz〜20kHz | 20Hz〜40kHz | 20Hz〜40kHz |
| 感度 | 96dB SPL@1kHz/1mW | 100dB SPL@1kHz | 100dB SPL@1kHz |
| 最大入力 | 20mW | 30mW | 記載なし |
| マイク帯域 | 100Hz〜10kHz | 50Hz〜15kHz | 記載なし |
| マイク感度 | -42dBV@1kHz/Pa | -40dBV/Pa@1kHz | 記載なし |
| 重量 | 約220g | 265g | 282.6g |
| ケーブル長 | 約1.2m | 記載なし | 150cm |
| 交換パーツ | 記載なし | 記載なし | ケーブル・マイク・パッド等 |
100M2との価格差は550円しかありません。その550円でドライバーが40mmから50mmカーボンへ、帯域が20kHzから40kHzへ、感度が96dBから100dBへ、マイク帯域が100Hz〜10kHzから50Hz〜15kHzへと上がります。新品で選ぶなら、この差額でQuantum 120を避ける理由はほぼありません。
100M2に残る明確な利点は重量です。約220gなのでQuantum 120より45g軽く、軽さを最優先するなら選択肢として残ります。あとはケーブル長が約1.2mと明記されている点も、長さを把握したい人には安心材料になります。
上位のQuantum 250との差は4,400円です。音響スペックはほぼ同じなので、この差額で買っているのは音ではなく、ケーブル・マイク・メッシュハンモック・イヤーパッドを交換できる設計だと理解するのが正確です。長く使って消耗品を替えながら維持したいならQuantum 250、いま必要な音を安く手に入れたいならQuantum 120、という分かれ方になります。
判断6,600円として買う価値はあるか
公開されている仕様だけで見るなら、6,600円の有線ゲーミングヘッドセットとしてはかなり強い構成です。ただし発売前なので、断定できる範囲には限りがあります。
- ワイヤレスは不要で、充電やバッテリー切れを気にせず使いたい人
- PC・PS5・Xbox・Switchを1本のケーブルで使い回したい人
- 1万円以下でドライバーと装着感に予算を振りたい人
- 長時間プレイで蒸れを避けたい人(ファブリックパッド)
- 黒以外の色も選びたい人(4色展開)
- ワイヤレスやANCが欲しい人。どちらも非対応です
- PCから離れて使う人。ケーブル長が公表されていません
- 200g前後の軽さを最優先する人(265gです)
- 据置機でQuantumENGINEの機能を当てにしたい人
- 競技FPSで実測の定位性能を確認してから買いたい人
ここは正直に書きます。JBLが空間認識性能をアピールしていても、VALORANTやApex Legends、Counter-Strike 2で実際にどれだけ定位しやすいかは、製品仕様からは判断できません。マイクの声の自然さ、側圧、パッドの蒸れ、低音が足音を邪魔しないかも同様です。
したがって現時点の評価は、「スペックと価格の釣り合いは良い。ただし競技FPS向けとして本当に強いかは実機確認待ち」になります。同じJBLでワイヤレスを検討しているならJBL Quantum 360 WIRELESSの購入前評価もあわせてどうぞ。
購入JBL Quantum 120の販売ページ
発売前のため、在庫状況や販売価格は購入時点で変動します。購入前に販売ページで最新の表示を確認してください。カラーごとに商品ページが分かれているため、ブラック以外を狙う場合はページ内で色を選び直す必要があります。
FAQよくある質問
JBL公式の仕様一覧には記載がありません。同じJBLでもQuantum 100M2は約1.2m、Quantum 250は150cmと明記されているため、Quantum 120だけ非公表という状態です。PCから離れて使う予定なら、発売後に実物で確認することをおすすめします。
直接は結びつきません。20Hz〜40kHzという帯域の広さは音楽や映像向けの指標で、敵の位置の分かりやすさはゲーム側のサウンド設計や定位処理、装着時の密閉度に左右されます。広帯域対応はプラス要素ですが、競技での強さを保証するものではありません。
使えます。JBLはWindows・Mac・PlayStation・Xbox・Nintendo Switchへ3.5mmオーディオケーブル1本で接続できると案内しています。ただしPC向けソフトウェアのQuantumENGINEは、据置機に直接挿した場合に同じ機能が使えるとは考えないほうが安全です。
新品で買うならQuantum 120です。価格差が550円しかない一方で、ドライバー、周波数特性、感度、マイク帯域、マイク感度のいずれもQuantum 120が上回ります。100M2を選ぶ理由は、約220gという軽さを優先する場合に限られます。
音響スペックはほぼ同じで、価格差4,400円で得られるのは主にパーツ交換性です。Quantum 250はケーブル、マイク、メッシュハンモック、イヤーパッドを交換できる設計になっています。重量は282.6gでQuantum 120より約18g重くなります。
どちらもありません。3.5mm有線接続のみで、Bluetoothや2.4GHzワイヤレス、ANCには対応しません。その代わり充電が不要で、挿せばすぐ使えます。
まとめ価格に対する構成は良い、判断材料が1つ足りない
JBL Quantum 120は2026年9月17日発売予定の有線ゲーミングヘッドセットで、JBL公式価格は6,600円(税込)です。50mmカーボンダイナミックドライバー、20Hz〜40kHzのハイレゾ対応、6mm単一指向性の着脱式マイク、32Ω、265gという構成になっています。
下位のQuantum 100M2との差は550円しかなく、ドライバーからマイク仕様まで一通り上回ります。上位のQuantum 250とは音響スペックがほぼ同じで、差額4,400円ぶんの違いはパーツ交換性に集約されます。
6,600円という価格に対して、構成は素直に良好です。特に550円差の100M2に対しては、ドライバーもマイクも上回るため、新品で選ぶならQuantum 120を優先して問題ありません。ただし発売前のため、足音の定位、マイク音質、長時間の装着感はいずれも未検証です。加えて有線モデルでありながらケーブル長が公表されていない点は、PCから離れて使う人にとって実務的な穴になります。競技FPS用途で買い切るなら、発売後の実機情報を1つ確認してからでも遅くありません。





