nvlddmkmイベントID 0・14・153の原因|NVIDIAドライバー・電源・VRAMの確認手順
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
GPU故障と決めつけず、原因を安全な順番で切り分ける
ゲーム中のブラックアウトやクラッシュのあとに「nvlddmkm」が記録されても、イベントIDだけでGPU・VRAM・電源のどれが壊れたかは判断できません。発生時刻と条件をそろえ、設定・ドライバー・ハードウェアを順番に確認することが重要です。
イベントビューアーにnvlddmkmのイベントID 0・14・153が残ると、NVIDIAドライバーの破損やグラフィックボードの故障を疑いたくなります。しかし、GPUのオーバークロック、XMP・EXPO、電源供給、PCIe接続、温度、ゲーム固有の不具合などでも、最終的にNVIDIAドライバー側の記録として現れることがあります。
目次
最初にまず試す5項目
再現テストを続けず、電源ユニット・GPUの販売店またはメーカーへ相談してください。保証期間中は、GPUの分解やサーマルパッド交換より先にサポート窓口へ確認するのが安全です。
意味nvlddmkmとイベントID 0・14・153の見方
nvlddmkm.sysはNVIDIAのWindows用ディスプレイドライバーのカーネルモード部分です。WindowsがGPUの処理が一定時間内に完了しないと判断した場合、TDR(Timeout Detection and Recovery)がGPUとドライバーの回復を試みます。既定のタイムアウトは2秒です。
ただし、nvlddmkmのイベントIDはMicrosoftがWindows全体で統一した故障診断コードではありません。少なくとも一般向けの公開文書に、ID 0・14・153を部品別の原因へ対応付ける完全な一覧はありません。本文のGPUID、16進数の追加情報、発生時刻、同時刻のイベントを組み合わせて判断してください。
| 記録 | 実用上の見方 | 次に確認するもの |
|---|---|---|
| nvlddmkm ID 0 | イベント説明が表示されない形で現れることがある記録。ID単体で原因は決められません。 | GPUID・追加データ・同時刻の別イベント |
| nvlddmkm ID 14・153 | NVIDIAドライバーがGPU処理の異常付近で記録することがあるイベント。GPU故障の確定材料ではありません。 | 定格設定、ドライバー、電源、温度、VRAM、PCIe |
| イベントID 4101 ソース:Display | Windows本体が発行する、TDRの回復に成功したことを示す共通の通知。NVIDIA・AMD・Intelいずれの環境でも同じ番号で記録され、nvlddmkm自身の記録とは別にアプリケーションログへ残ります。 | イベントID 4101の意味と切り分け手順 |
| LiveKernelEvent 141・117 | WindowsがGPUのエンジンまたはアダプターのタイムアウトを扱った可能性がある記録。 | LiveKernelEvent 141・117の意味と対処法 |
| WHEA-Logger 17 | イベント本文の「Component」「Error Source」がPCI Express/Advanced Error Reportingの場合、PCIe経路で訂正済みエラーが記録された可能性があります。 | GPUの挿し込み、PCIeライザー、スロット、マザーボード |
WindowsのTDRでは、エンジンのタイムアウトとGPU全体のハングは別に扱われます。MicrosoftのTDR公式解説も参照してください。
イベント本文で確認する箇所
イベントID 14では、説明欄に「説明が見つかりません」と表示され、追加情報として\Device\VideoXや16進数の値が続く例があります。実際のログでは\Device\Video3や\Device\Video5のように、環境ごとに異なる番号が入ります。この番号はGeForce RTX 4070やRTX 5080といったGPUの製品名を示すものではなく、Windows・NVIDIAドライバーが内部でディスプレイアダプターを識別するための情報です。番号が大きいから深刻、小さいから軽微、といった対応関係もありません。
イベントID 153では、環境によって次のようにTDRのリセットに触れる文面が含まれる場合があります。
\Device\VideoX
Resetting TDR occurred on GPUID:...
追加情報の16進数には、CMDre 00000022 00003ffc ffffffff 00000007 ffffffffのように「CMDre」で始まる文字列が記録される例もあります。Microsoft・NVIDIAとも、この文字列を部品別の故障箇所へ対応付ける一般公開の解説を出していません。GPUIDやCMDre以降に並ぶ16進数だけで、異常箇所を公開情報から特定することはできません。
Microsoft Q&Aに投稿された実例でも、イベントID 14は単独ではなく、ほかの記録とあわせて残っていることが確認できます。GeForce RTX 2060を搭載したPCでブラックスクリーンが繰り返し発生したというMicrosoft Q&Aへの投稿では、イベントID 14とともに\Device\Video3、CMDre 00000022 00003ffc ffffffff 00000007 ffffffffという情報が記録されていました。この投稿へのMicrosoftサポート担当者の回答も、GPUの故障を断定するものではなく、冷却状況の確認、ハードウェアアクセラレーションの無効化、クリーンブートによる常駐ソフトの切り分けを提案する内容でした。
また、『Escape from Tarkov』(タルコフ)のプレイ中にクラッシュが起きたという別の投稿では、イベントID 14と153が同じ環境で記録され、ミニダンプの解析でnvlddmkm.sysに関係するバグチェックが確認されています。この投稿の環境ではドライバーの入れ直しでは改善せず、最終的に画面上のアーティファクト表示とGPU基板上のエラーコード表示からGPU本体の故障と判断し、GPUを交換して解決したと報告されていました。イベントIDだけでなく、症状の推移とほかの診断結果を合わせて判断した例といえます。
GPUIDや本文の16進数を、公開情報だけで部品別の故障コードへ変換することはできません。ID・本文・発生時刻を控え、LiveKernelEvent、WHEA-Logger、ゲーム側のエラーと照合してください。
「Resetting TDR」が表示されないからTDRと無関係、あるいは表示されたからGPU本体の故障、と決めつけることはできません。本文は発生条件を絞るための手掛かりとして使います。
確認イベントビューアーと信頼性履歴で発生時刻をそろえる
イベントビューアーは、Windowsキーを押して「イベント ビューアー」と検索し、「Windows ログ」→「システム」から開きます。発生時刻を控え、ソースがnvlddmkmの記録を確認してください。説明欄に「イベント ID の説明が見つかりません」と表示されても、その一文だけでドライバー破損とは判断できません。
次に、信頼性履歴で同じ日時の「ハードウェア エラー」「Windows の障害」「アプリケーションの失敗」を確認します。ゲームが先に落ちたのか、画面が消えた後にゲームが落ちたのかでも、調査の順番が変わります。
特定ゲームの特定場面だけで起きるなら、ゲーム設定・MOD・シェーダー・ゲーム側の更新が候補です。複数ゲームやベンチマークで起きるなら、PC側の設定・冷却・電源・接続を優先します。
対処 1設定を戻し、NVIDIAドライバーを入れ直す
OC・アンダーボルト・XMP/EXPOを一時的に解除する
Afterburnerなどで変更したGPUコアクロック、メモリクロック、Power Limit、電圧カーブを初期値へ戻します。GPUのアンダーボルトを常用している場合も、検証中だけは定格へ戻してください。CPUのOC、PBO、XMP・EXPOも同様に、原因を切り分けるため一時的に無効化します。
NVIDIAもゲームクラッシュやTDRの調査手順で、GPUをリファレンスクロックへ戻すデバッグモードや、CPU・システムメモリを既定速度へ戻すことを案内しています。
公式インストーラーの「クリーン インストール」を使う
GPU監視ツール、ブラウザー、動画プレイヤー、3Dアプリを終了してから、NVIDIA公式のドライバーインストーラーを管理者として実行します。「カスタム(詳細設定)」を選び、「クリーン インストールの実行」を有効にして完了後に再起動します。NVIDIAは、バックグラウンドアプリがドライバー登録へ干渉する可能性を案内しています。
DDUは最初の対処として必須ではありません。通常のクリーンインストールで改善しない、ドライバー更新・削除に失敗する、といった場合に検討します。手順の詳細はGPUドライバーのクリーンインストール手順を参照してください。
対処 2電源・温度・PCIe接続を切り分ける
複数ゲームでクラッシュする場合、NVIDIAはGPUだけでなく、CPU、システムメモリ、マザーボード、ストレージ、電源などもグラフィックス障害に似た症状を起こし得ると案内しています。
対処 3VRAM容量とVRAMの不安定性を分けて考える
高解像度テクスチャやレイトレーシングを使う場面だけでゲームが落ち、解像度・テクスチャ品質を下げると改善するなら、VRAM使用量やゲーム側のメモリ管理が関係している可能性があります。タスク マネージャーの「パフォーマンス」→「GPU」で、専用GPUメモリの全体使用量を確認してください。
一方、複数のゲームでアーティファクト、色付きの点、テクスチャ崩れ、クラッシュが起き、VRAMクロックを定格へ戻すと改善する場合は、VRAMを含むGPUの安定性も確認対象です。ただし、電源・PCIe接続・GPUコアでも似た症状は出るため、VRAMチップの故障と断定はできません。
対処 4ゲーム・常駐ソフト・システムメモリを確認する
特定ゲームだけで発生する場合は、ゲームファイルの整合性確認、MOD・ReShade・非公式プラグインの停止、シェーダーキャッシュの再生成、DirectX 11/12の切り替えを試します。NVIDIA App、Discord、Steam、Xbox Game Bar、録画ソフト、ブラウザー、RGB制御、GPU監視ソフトのオーバーレイも一度停止してください。
低設定にしても複数ゲームで再現する場合は、Windowsメモリ診断やメモリモジュールの1枚ずつの確認も行います。システムメモリの不安定性は、GPUドライバーのエラーに見えるクラッシュを引き起こすことがあります。0xc0000005や「メモリを参照しました」と表示されるなら、障害DLLを原因と決めつけず、Access Violationのログと再現条件の見方も確認してください。PC全体が再起動・フリーズする場合は、ゲーム中にPCが落ちる・固まる原因と直し方もあわせて確認してください。
避けるTdrDelayの変更でエラーを隠さない
レジストリのTdrDelayを長くする方法は、一般利用者の恒久対策としておすすめできません。MicrosoftはTDR関連レジストリキーをドライバー開発時のテスト・デバッグ用途としており、エンドユーザーが操作すべきではないと案内しています。タイムアウトを延ばしても、電源、温度、ドライバー、メモリの根本原因は直りません。
ブラックアウト後に復帰する、またはブルースクリーンのVIDEO_TDR_FAILUREが出る場合は、WindowsがTDRからの回復を試みて失敗した可能性があります。ダンプにnvlddmkm.sysが表示されても、そのファイル自体が根本原因とは限りません。
記録LiveKernelReportsとダンプを確認する
TDRが関係すると、Windowsがライブカーネルダンプを保存する場合があります。エクスプローラーで次のフォルダーを確認してください。
C:\Windows\LiveKernelReports
C:\Windows\LiveKernelReports\WATCHDOG
ダンプがあれば、MicrosoftのWinDbgで!analyze -vを実行して、バグチェックや関係モジュールを確認できます。ライブダンプが毎回保存されるとは限らないため、ファイルがないことだけで問題なしとは判断しません。
判断GPU交換・保証相談を検討する目安
| 状態 | 判断の目安 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 定格設定でも複数ゲームで再現する | GPUだけでなく電源・RAM・PCIeを含むハードウェアの可能性が高まります。 | 別GPUまたは別電源で比較する |
| 別PCでも同じGPUで再現する | GPU本体を疑う有力な材料になります。 | メーカーサポート・保証相談 |
| 別GPUでは完全に安定する | 元のGPUまたはその電源経路を重点的に確認します。 | 補助電源・電源ユニットも比較する |
| Power Limitを下げると安定する | 高負荷時の電源・温度・クロック安定性に関係する可能性があります。 | 定格・冷却・電源を再確認する |
問い合わせるときは、GPUと電源ユニットの型番、ドライバーバージョン、イベントID、発生したゲーム、発生日時、温度、LiveKernelReportsの有無、定格設定での再現可否をまとめると、状況を伝えやすくなります。
FAQnvlddmkmイベントのよくある質問
まとめnvlddmkmは「原因」ではなく切り分けの出発点
最初にGPU・CPU・メモリを定格へ戻し、発生時刻のログを照合します。その後、公式のクリーンインストール、電源・温度・PCIe接続、VRAM使用量、ゲーム・常駐ソフトの順で条件を減らしてください。
複数ゲームで定格設定でも再現し、別PCでも同じGPUが不安定、または別GPUでは安定する場合は、GPU本体または電源経路を疑い、メーカー相談へ進みます。