GPUドライバーのクリーンインストール手順|DDUの安全な使い方と元のバージョンに戻す方法【NVIDIA/AMD・2026年】

(更新: 2026.10.24)
GPUドライバーのクリーンインストール手順|DDUの安全な使い方と元のバージョンに戻す方法【NVIDIA/AMD・2026年】

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トラブル・設定 / 2026年10月24日更新
GPUドライバーのクリーンインストール手順
更新直後の悪化は旧版へ、通常の不具合は更新から
更新直後から悪化したなら、最後に正常だった版への復帰を先に検討します。それ以外の不具合は通常の更新、公式のクリーンインストール、DDUの順に試します。DDUの前には対応版のインストーラーとサインイン用パスワードを用意してください。
NVIDIA・AMD両対応DDUはセーフモード推奨元に戻す方法も解説

ゲーム中に突然落ちる、画面にノイズが走る、ドライバーの更新後から特定のゲームだけおかしい。こうした症状は、GPUドライバーの入れ直しで直ることがよくあります。ただし、原因がドライバー以外にあるなら、何度入れ直しても直りません。

更新直後から悪化したなら、最後に正常だった版への復帰を先に検討します。そうでなければ、アプリからの通常の更新、公式インストーラーのクリーンインストール、DDU(Display Driver Uninstaller)の順です。後の方法ほど手間とリスクが増えます。

更新直後から悪化した場合は、問題の版と最後に正常だった版を控えてください。ロールバックボタンが使えなくても、GPUとWindowsに対応する公式旧版を手動で再導入できる場合があります。DDUを使う前にはパスワードとBitLocker回復キーも確認します。

目次

見極めドライバーが原因かどうかを見極める

入れ直しは有効な対処法ですが、原因が別にあれば時間の無駄になります。まず症状から見当をつけてください。

症状ドライバーが原因の可能性ほかに疑う点
ドライバーの更新直後から不具合が出た高い同時期のWindows Update
特定のゲームだけクラッシュする中程度ゲーム側の不具合、MODの競合
どのゲームでも画面にノイズや乱れが出る中程度GPU本体やVRAMの故障
デスクトップでも画面が乱れる中程度GPUの故障、ケーブル、モニター
時間がたつとfpsが下がる低い温度によるクロック低下
最初からずっとfpsが低い低いGPU性能の不足、設定が重すぎる

最初から重い、だんだん重くなるといった症状は、ドライバーよりも性能や温度の問題であることが多いです。その場合はPCゲームが重い・カクつく原因と対処法で先に原因を切り分けてください。

イベントID 4101などの記録が出た場合の原因候補は、イベントID 4101の切り分けで確認できます。

イベントビューアーで裏付けを取る

Windowsキー+Xから「イベントビューアー」を開き、「Windowsログ」→「システム」で、不具合が起きた時刻の記録を確認します。

  1. イベントID 4101(ソース:Display):ディスプレイドライバーが応答を停止したあと、回復したという記録です。GPUが既定の2秒以内に応答せず、Windowsがリセットしたことを示します。nvlddmkm(NVIDIA)やamdkmdag(AMD)の名前は手掛かりですが、ログだけでは原因をドライバーに限定できません。電源・冷却・メモリなども切り分けます。
  2. ブルースクリーンの「VIDEO_TDR_FAILURE」(0x116):GPUのリセットを試みて失敗したことを示します。
  3. イベントID 41(ソース:Kernel-Power):正常に終了せずに再起動したという記録です。記録のBugcheckCodeが0の場合は、電源ユニットの容量不足や故障も疑われます。

出典:Microsoft Learn(TDR)、Microsoft Learn(イベントID 41)

更新通常の不具合ならドライバーを更新する

更新直後から症状が出た場合は、先に最後に正常だった版への復帰を検討します。それ以外の不具合では、通常の更新から試します。既知の不具合が修正された版で改善する場合があります。

NVIDIAアプリで更新する

  1. NVIDIAアプリを開き、「ドライバー」タブを選ぶ
  2. 新しいドライバーが表示されたら、ダウンロードしてインストールする
  3. インストールが終わったらPCを再起動する

ドライバーの種類は、ゲーム向けのGame Readyと、動画編集などの制作向けのStudioを切り替えられます。NVIDIAは、新作ゲームへの発売日対応を重視するならGame Ready、制作アプリでの安定性を重視するならStudioを選ぶよう案内しています。NVIDIAアプリは2024年11月12日に正式版となった、GeForce Experienceの後継アプリです。

AMD Softwareで更新する

  1. AMD Software: Adrenalin Editionを開き、「システム」を選ぶ
  2. 「Manage Updates(更新の管理)」を押して、AMD Install Managerを開く
  3. 表示された新しいソフトウェアをダウンロードしてインストールする

AMDのドライバーには推奨版(Recommended)とオプション版(Optional)があります。AMDの説明では、推奨版は最も安定していてMicrosoftの認証を受けたもの、オプション版は最新の機能と修正を含むものです。安定を優先するなら推奨版を選んでください。

更新で悪化したら、戻す方法を確認する

NVIDIAアプリのロールバック機能や、デバイスマネージャーの「ディスプレイ アダプター」→対象GPUの「プロパティ」→「ドライバー」→「ドライバーを元に戻す」は、戻せる版が残っている場合に使います。ボタンが灰色なら、Windows内に戻すための以前のドライバーがありません。GPUとWindowsに対応するメーカー公式の旧版インストーラーを探す方法は別にあります。

出典:NVIDIA(NVIDIAアプリの更新内容)、NVIDIA(Game ReadyとStudio)、AMD(AMD Softwareの更新)、Microsoft(デバイスマネージャー)

出典:Microsoft(ドライバーを元に戻す条件)、AMD(旧版ドライバーの探し方)

クリーン公式インストーラーでクリーンインストールする

通常の更新で直らなければ、公式インストーラーのクリーンインストール機能を使います。古いドライバーの設定を消してから入れ直すので、設定の残りが原因の不具合に効きます。

NVIDIAの場合

  1. NVIDIAの公式サイトから最新のドライバーをダウンロードする
  2. MSI AfterburnerやCorsair iCUEなどのGPU監視・調整ツールと、Webブラウザーを閉じる
  3. インストーラーを起動し、「カスタム(詳細)」を選ぶ
  4. 「クリーンインストールの実行」にチェックを入れてインストールする
  5. 終わったらPCを再起動する

NVIDIAコントロールパネルの設定(3D設定や色の設定など)は初期値に戻ります。ゲームごとに設定を変えていた場合は、先に控えておいてください。

AMDの場合

  1. AMDの公式サイトから最新のドライバーをダウンロードする
  2. 先にWindows Updateを済ませておく
  3. インストーラーを起動し、追加オプションの「Factory Reset(出荷時リセット)」にチェックを入れる
  4. インストールを開始すると、以前のバージョンを削除したあとに自動で再起動し、そのままインストールが続く
Factory Reset後はロールバック機能で戻せない

Factory Resetは以前のAMD Softwareを削除し、Windows Updateを一時停止します。以前入っていたドライバーへのロールバックはできなくなります。ただし、GPUとWindowsに対応する公式の旧版が配布されていれば、そのインストーラーを取得して手動で再導入する方法は残ります。作業前に必要な版を保存してください。

出典:AMD(インストーラーのオプション)、Tom’s Hardware(2023年のAMDドライバー不具合)

DDUDDUで完全に削除してから入れ直す

公式のクリーンインストールでも直らないとき、または次のような場合は、DDUでドライバーを完全に削除します。

  1. ブルースクリーン(VIDEO_TDR_FAILUREなど)が繰り返し出る
  2. 公式インストーラーがエラーで途中で止まる
  3. 別メーカーのGPUに乗り換えた(例:AMDからNVIDIA)のに、古いドライバーを消していない

DDUは、AMD・NVIDIA・Intelのグラフィックドライバーと関連ファイル、レジストリ、ドライバーストアまで削除する無料のツールです。AMDのドライバーだけを消すなら、AMD純正の「AMD Cleanup Utility」も使えます。こちらもセーフモードでの実行が推奨で、チップセットのドライバーには触れません。

メーカーをまたいでグラボを交換した直後のfps低下やカクつきは、グラボ交換後の切り分けも確認してください。

準備する

  1. DDUの最新版を開発元のWagnardsoftの公式サイトからダウンロードし、ZIPを展開しておく
  2. GPU型番とWindowsの版、問題が起きるドライバーの版、最後に正常だった版を記録する。更新直後から悪化したなら対応する旧版、それ以外の再導入なら対応する現行版の公式インストーラーを先に保存する
  3. 大事なデータをバックアップする。通常起動中に使うアカウントのパスワードとサインイン手段を確認し、デバイス暗号化・BitLockerを使っているなら回復キーも手元に用意する。パスワードを確認できないまま、オフラインやセーフモードへ進まない
  4. インターネットを切断する(Windowsが勝手にGPUドライバーを入れるのを防ぐため)

セーフモードではPIN・顔認証・指紋認証が使えず、Microsoftアカウントまたはローカルアカウントのパスワードが必要です。暗号化されたPCでは、スタートアップ設定へ進む際にBitLocker回復キーを求められる場合があります。

出典:Microsoft(セーフモードのサインイン)、Microsoft(スタートアップ設定と回復キー)

セーフモードで起動する

DDUの作者は、セーフモードでの実行を強く推奨しています。DDUのオプションで「Enable Safe Mode dialog」を有効にして起動し直すと、DDUから「Safe Mode (Recommended)」を選んで再起動できます。Windowsから入る場合は、次の手順です。

  1. 「設定」→「システム」→「回復」→「PCの起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動」を選ぶ(またはShiftキーを押しながら「再起動」)
  2. 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」の順に選ぶ
  3. 一覧が出たら、4キーで「セーフモードを有効にする」を選ぶ
セーフモードに入るまでの流れ設定→システム→回復トラブルシューティング詳細オプションスタートアップ設定→再起動4キーでセーフモード今すぐ再起動または Shift+再起動
セーフモードに入るまでの画面の流れ(図解)
Windowsのスタートアップ設定画面で4番がセーフモード有効化
スタートアップ設定では4番を選ぶ(画像:Microsoft公式サポート)

DDUを実行して入れ直す

  1. Display Driver Uninstaller.exeを起動する
  2. デバイスの種類で「GPU」、メーカーで「NVIDIA」または「AMD」を選ぶ
  3. 「Clean and restart(削除して再起動)」を押す。PCは通常モードで起動し直す
  4. 画面が低解像度で表示される場合がある。用意しておいた対応版のドライバーをインストールし、再起動する
  5. デバイスマネージャーの対象GPUの「ドライバー」タブなどで、入った版を記録と照合する。元のゲーム・設定で症状が再現するか確認する
  6. インターネットに接続し直した後も版を確認する。版が変わった場合はWindows Updateによる差し替えを疑い、下記の更新設定を確認する
DDUの操作箇所Display Driver Uninstaller(画面配置の図解)① Clean and restartClean and do NOT restartClean and shutdown左側:削除方法のボタン② デバイスの種類:GPU ▼③ メーカー:NVIDIA / AMD ▼右側:削除する対象の選択
DDUの操作箇所。②と③で対象を選んでから、①を押す(図解。実際の画面とは配色・形が異なります)
再起動後に画面が映らないとき

追加の削除作業はいったん止め、モニターの電源と接続を確認します。Windowsキー+Ctrl+Shift+Bで表示ドライバーをリセットしても戻らない場合は、Microsoftの画面が表示されないときの手順に従い、セーフモードからドライバーの更新・復帰を試してください。復旧に進む前にサインイン用パスワードとBitLocker回復キーを確認します。

出典:Microsoft(画面が表示されないとき)

msconfigでセーフモードにした場合は戻し忘れに注意

msconfigの「ブート」タブで「セーフブート」にチェックを入れて起動した場合は、作業後に同じ画面でチェックを外してください。外し忘れると、毎回セーフモードで起動します。

出典:Wagnardsoft(DDUの使い方)、AMD(AMD Cleanup Utility)、Microsoft(セーフモードで起動する)

別原因入れ直しても直らないときに確認すること

  1. 最後に正常だった版を試す:更新直後に悪化したなら、問題の版と正常だった版、GPU型番、Windowsの版を記録します。ロールバック機能が使えない場合も、NVIDIAの公式ドライバー検索やAMDの製品・OS別ドライバーページにある「Previous Drivers」から、対応する旧版インストーラーを探せます。ノートPCなどではPCメーカーの提供版も確認してください。
  2. GPU本体の故障を疑う:ドライバーを完全に消して入れ直しても画面の乱れが続き、別のPCでも再現するなら、GPU側の不具合を強く疑います。ただし同じドライバー版や電源・接続条件でも再現するかを切り分け、再現だけで物理故障と断定しないでください。
  3. 電源ユニットの容量を確認する:ゲーム中に突然電源が落ちるなら、電源の容量不足や劣化も疑われます。NVIDIAが示す推奨電源容量は次の表のとおりです。
  4. 再接続後の版を確認する:再導入直後とネット再接続後のドライバーの版を比べます。AMDも、Windows Updateによって版が差し替わる場合を案内しています。差し替わったときだけ、メーカーの案内に沿ってデバイスのインストール設定を一時的に変更し、対応版を再導入してください。確認が済んだら変更した設定を元に戻し、Windows全体の更新を恒久的に止めないでください。

AMDの案内では、版が差し替わる場合は「sysdm.cpl」でシステムのプロパティを開き、ハードウェアのデバイスのインストール設定を一時的に「いいえ」にして再導入します。確認後は同じ画面で元の設定へ戻してください。

出典:AMD(製品別の旧版ドライバー)、AMD(Windows Updateによる版の差し替え)

GPU消費電力(TGP)NVIDIAの推奨電源容量
RTX 5090575W1000W
RTX 5080360W850W
RTX 5070 Ti300W750W
RTX 5070250W650W
RTX 5060 Ti180W600W
RTX 5060145W550W

出典:NVIDIA(RTX 5070シリーズ仕様)、Microsoft Learn(Windows Updateのポリシー)。推奨電源容量は、Ryzen 9 9950Xを搭載したPCを前提にした値です。

ゲーム中にPC全体が落ちる・固まる場合の切り分けは、ゲーム中にPCが落ちる・固まる原因と直し方で詳しく解説しています。

FAQよくある質問

ドライバーの更新とWindows Updateが重なりました。どちらが原因ですか?

まず両方の更新時刻とドライバーの版を控えます。イベントID 4101は応答停止の記録ですが、原因をドライバーだけに絞れません。更新直後から悪化したなら最後に正常だった版へ戻し、同じ条件で症状が再現するか確かめてください。

DDUは通常モードで実行してもいいですか?

動作はしますが、作者はセーフモードでの実行を強く推奨しています。DDUのオプションからセーフモードで再起動する機能があるので、それを使うと手軽です。

NVIDIAアプリとGeForce Experienceは別物ですか?

NVIDIAアプリはGeForce Experienceの後継で、2024年11月12日に正式版になりました。ドライバーの更新や録画機能に加え、NVIDIAコントロールパネルの主な設定も扱えます。2024年12月のドライバー566.36以降、インストーラーにGeForce Experienceは含まれていません。

FSR 4やDLSS 4.5を使うにはどのドライバーが必要ですか?

FSR 4はRX 9000シリーズ向けで、Adrenalin 25.3.1で対応しました。RX 7000シリーズは26.6.2以降でFSRのアップスケーリング(FSR Upscaling 4.1)だけが使えます。DLSS 4.5のダイナミック・マルチフレーム生成はRTX 50シリーズ向けで、Game Readyドライバー595.97以降が必要です。

ドライバーを更新したらfpsが下がりました

問題の版と最後に正常だった版を控え、戻せる版が残っていればNVIDIAアプリやデバイスマネージャーのロールバック機能を試します。ボタンが使えない場合は、GPUとWindowsに対応する公式の旧版インストーラーを探してください。再導入後は再起動し、同じゲーム・設定でfpsと症状を確認します。

セーフモードに入る前に何を確認しますか?

通常起動中にアカウントのパスワードとサインイン手段を確認します。セーフモードではPINや生体認証が使えません。暗号化されたPCではBitLocker回復キーも用意し、両方確認してからオフライン作業へ進んでください。

CPU内蔵GPUのドライバーも更新が必要ですか?

グラフィックボードと内蔵GPUを両方使っている環境では、内蔵GPUのドライバーも別に更新します。Intelの内蔵GPUはIntel Driver & Support Assistant、AMDの内蔵GPUはAMD Softwareで更新できます。

Game ReadyとStudio、どちらを選べばいいですか?

NVIDIAは、新作ゲームへの発売日対応を重視するならGame Ready、動画編集や配信などの制作アプリでの安定性を重視するならStudioを勧めています。どちらでもゲームと制作アプリの両方を動かせます。

まとめGPUドライバー再導入で迷ったときの判断

更新直後の悪化なら正常だった版への復帰を先に検討します。それ以外のドライバーの不具合は、通常の更新、公式のクリーンインストール、DDUの順に試します。DDUの前に対応版のインストーラー、サインイン用パスワード、必要ならBitLocker回復キーを用意してください。

更新で悪化した場合は、残っている版へのロールバックと、公式旧版インストーラーでの手動再導入を分けて判断します。再起動後とネット再接続後に版と元の症状を確かめ、改善しなければGPU本体や電源ユニットも切り分けてください。

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