GPUドライバーのクリーンインストール手順|DDUの安全な使い方と元のバージョンに戻す方法【NVIDIA/AMD・2026年】
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更新直後の悪化は旧版へ、通常の不具合は更新から
ゲーム中に突然落ちる、画面にノイズが走る、ドライバーの更新後から特定のゲームだけおかしい。こうした症状は、GPUドライバーの入れ直しで直ることがよくあります。ただし、原因がドライバー以外にあるなら、何度入れ直しても直りません。
更新直後から悪化したなら、最後に正常だった版への復帰を先に検討します。そうでなければ、アプリからの通常の更新、公式インストーラーのクリーンインストール、DDU(Display Driver Uninstaller)の順です。後の方法ほど手間とリスクが増えます。
更新直後から悪化した場合は、問題の版と最後に正常だった版を控えてください。ロールバックボタンが使えなくても、GPUとWindowsに対応する公式旧版を手動で再導入できる場合があります。DDUを使う前にはパスワードとBitLocker回復キーも確認します。
目次
見極めドライバーが原因かどうかを見極める
入れ直しは有効な対処法ですが、原因が別にあれば時間の無駄になります。まず症状から見当をつけてください。
| 症状 | ドライバーが原因の可能性 | ほかに疑う点 |
|---|---|---|
| ドライバーの更新直後から不具合が出た | 高い | 同時期のWindows Update |
| 特定のゲームだけクラッシュする | 中程度 | ゲーム側の不具合、MODの競合 |
| どのゲームでも画面にノイズや乱れが出る | 中程度 | GPU本体やVRAMの故障 |
| デスクトップでも画面が乱れる | 中程度 | GPUの故障、ケーブル、モニター |
| 時間がたつとfpsが下がる | 低い | 温度によるクロック低下 |
| 最初からずっとfpsが低い | 低い | GPU性能の不足、設定が重すぎる |
最初から重い、だんだん重くなるといった症状は、ドライバーよりも性能や温度の問題であることが多いです。その場合はPCゲームが重い・カクつく原因と対処法で先に原因を切り分けてください。
イベントID 4101などの記録が出た場合の原因候補は、イベントID 4101の切り分けで確認できます。
イベントビューアーで裏付けを取る
Windowsキー+Xから「イベントビューアー」を開き、「Windowsログ」→「システム」で、不具合が起きた時刻の記録を確認します。
- イベントID 4101(ソース:Display):ディスプレイドライバーが応答を停止したあと、回復したという記録です。GPUが既定の2秒以内に応答せず、Windowsがリセットしたことを示します。nvlddmkm(NVIDIA)やamdkmdag(AMD)の名前は手掛かりですが、ログだけでは原因をドライバーに限定できません。電源・冷却・メモリなども切り分けます。
- ブルースクリーンの「VIDEO_TDR_FAILURE」(0x116):GPUのリセットを試みて失敗したことを示します。
- イベントID 41(ソース:Kernel-Power):正常に終了せずに再起動したという記録です。記録のBugcheckCodeが0の場合は、電源ユニットの容量不足や故障も疑われます。
出典:Microsoft Learn(TDR)、Microsoft Learn(イベントID 41)
更新通常の不具合ならドライバーを更新する
更新直後から症状が出た場合は、先に最後に正常だった版への復帰を検討します。それ以外の不具合では、通常の更新から試します。既知の不具合が修正された版で改善する場合があります。
NVIDIAアプリで更新する
- NVIDIAアプリを開き、「ドライバー」タブを選ぶ
- 新しいドライバーが表示されたら、ダウンロードしてインストールする
- インストールが終わったらPCを再起動する
ドライバーの種類は、ゲーム向けのGame Readyと、動画編集などの制作向けのStudioを切り替えられます。NVIDIAは、新作ゲームへの発売日対応を重視するならGame Ready、制作アプリでの安定性を重視するならStudioを選ぶよう案内しています。NVIDIAアプリは2024年11月12日に正式版となった、GeForce Experienceの後継アプリです。
AMD Softwareで更新する
- AMD Software: Adrenalin Editionを開き、「システム」を選ぶ
- 「Manage Updates(更新の管理)」を押して、AMD Install Managerを開く
- 表示された新しいソフトウェアをダウンロードしてインストールする
AMDのドライバーには推奨版(Recommended)とオプション版(Optional)があります。AMDの説明では、推奨版は最も安定していてMicrosoftの認証を受けたもの、オプション版は最新の機能と修正を含むものです。安定を優先するなら推奨版を選んでください。
NVIDIAアプリのロールバック機能や、デバイスマネージャーの「ディスプレイ アダプター」→対象GPUの「プロパティ」→「ドライバー」→「ドライバーを元に戻す」は、戻せる版が残っている場合に使います。ボタンが灰色なら、Windows内に戻すための以前のドライバーがありません。GPUとWindowsに対応するメーカー公式の旧版インストーラーを探す方法は別にあります。
出典:NVIDIA(NVIDIAアプリの更新内容)、NVIDIA(Game ReadyとStudio)、AMD(AMD Softwareの更新)、Microsoft(デバイスマネージャー)
出典:Microsoft(ドライバーを元に戻す条件)、AMD(旧版ドライバーの探し方)
クリーン公式インストーラーでクリーンインストールする
通常の更新で直らなければ、公式インストーラーのクリーンインストール機能を使います。古いドライバーの設定を消してから入れ直すので、設定の残りが原因の不具合に効きます。
NVIDIAの場合
- NVIDIAの公式サイトから最新のドライバーをダウンロードする
- MSI AfterburnerやCorsair iCUEなどのGPU監視・調整ツールと、Webブラウザーを閉じる
- インストーラーを起動し、「カスタム(詳細)」を選ぶ
- 「クリーンインストールの実行」にチェックを入れてインストールする
- 終わったらPCを再起動する
NVIDIAコントロールパネルの設定(3D設定や色の設定など)は初期値に戻ります。ゲームごとに設定を変えていた場合は、先に控えておいてください。
AMDの場合
- AMDの公式サイトから最新のドライバーをダウンロードする
- 先にWindows Updateを済ませておく
- インストーラーを起動し、追加オプションの「Factory Reset(出荷時リセット)」にチェックを入れる
- インストールを開始すると、以前のバージョンを削除したあとに自動で再起動し、そのままインストールが続く
Factory Resetは以前のAMD Softwareを削除し、Windows Updateを一時停止します。以前入っていたドライバーへのロールバックはできなくなります。ただし、GPUとWindowsに対応する公式の旧版が配布されていれば、そのインストーラーを取得して手動で再導入する方法は残ります。作業前に必要な版を保存してください。
出典:AMD(インストーラーのオプション)、Tom’s Hardware(2023年のAMDドライバー不具合)
DDUDDUで完全に削除してから入れ直す
公式のクリーンインストールでも直らないとき、または次のような場合は、DDUでドライバーを完全に削除します。
- ブルースクリーン(VIDEO_TDR_FAILUREなど)が繰り返し出る
- 公式インストーラーがエラーで途中で止まる
- 別メーカーのGPUに乗り換えた(例:AMDからNVIDIA)のに、古いドライバーを消していない
DDUは、AMD・NVIDIA・Intelのグラフィックドライバーと関連ファイル、レジストリ、ドライバーストアまで削除する無料のツールです。AMDのドライバーだけを消すなら、AMD純正の「AMD Cleanup Utility」も使えます。こちらもセーフモードでの実行が推奨で、チップセットのドライバーには触れません。
メーカーをまたいでグラボを交換した直後のfps低下やカクつきは、グラボ交換後の切り分けも確認してください。
準備する
- DDUの最新版を開発元のWagnardsoftの公式サイトからダウンロードし、ZIPを展開しておく
- GPU型番とWindowsの版、問題が起きるドライバーの版、最後に正常だった版を記録する。更新直後から悪化したなら対応する旧版、それ以外の再導入なら対応する現行版の公式インストーラーを先に保存する
- 大事なデータをバックアップする。通常起動中に使うアカウントのパスワードとサインイン手段を確認し、デバイス暗号化・BitLockerを使っているなら回復キーも手元に用意する。パスワードを確認できないまま、オフラインやセーフモードへ進まない
- インターネットを切断する(Windowsが勝手にGPUドライバーを入れるのを防ぐため)
セーフモードではPIN・顔認証・指紋認証が使えず、Microsoftアカウントまたはローカルアカウントのパスワードが必要です。暗号化されたPCでは、スタートアップ設定へ進む際にBitLocker回復キーを求められる場合があります。
出典:Microsoft(セーフモードのサインイン)、Microsoft(スタートアップ設定と回復キー)
セーフモードで起動する
DDUの作者は、セーフモードでの実行を強く推奨しています。DDUのオプションで「Enable Safe Mode dialog」を有効にして起動し直すと、DDUから「Safe Mode (Recommended)」を選んで再起動できます。Windowsから入る場合は、次の手順です。
- 「設定」→「システム」→「回復」→「PCの起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動」を選ぶ(またはShiftキーを押しながら「再起動」)
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」の順に選ぶ
- 一覧が出たら、4キーで「セーフモードを有効にする」を選ぶ

DDUを実行して入れ直す
- Display Driver Uninstaller.exeを起動する
- デバイスの種類で「GPU」、メーカーで「NVIDIA」または「AMD」を選ぶ
- 「Clean and restart(削除して再起動)」を押す。PCは通常モードで起動し直す
- 画面が低解像度で表示される場合がある。用意しておいた対応版のドライバーをインストールし、再起動する
- デバイスマネージャーの対象GPUの「ドライバー」タブなどで、入った版を記録と照合する。元のゲーム・設定で症状が再現するか確認する
- インターネットに接続し直した後も版を確認する。版が変わった場合はWindows Updateによる差し替えを疑い、下記の更新設定を確認する
追加の削除作業はいったん止め、モニターの電源と接続を確認します。Windowsキー+Ctrl+Shift+Bで表示ドライバーをリセットしても戻らない場合は、Microsoftの画面が表示されないときの手順に従い、セーフモードからドライバーの更新・復帰を試してください。復旧に進む前にサインイン用パスワードとBitLocker回復キーを確認します。
msconfigの「ブート」タブで「セーフブート」にチェックを入れて起動した場合は、作業後に同じ画面でチェックを外してください。外し忘れると、毎回セーフモードで起動します。
出典:Wagnardsoft(DDUの使い方)、AMD(AMD Cleanup Utility)、Microsoft(セーフモードで起動する)
別原因入れ直しても直らないときに確認すること
- 最後に正常だった版を試す:更新直後に悪化したなら、問題の版と正常だった版、GPU型番、Windowsの版を記録します。ロールバック機能が使えない場合も、NVIDIAの公式ドライバー検索やAMDの製品・OS別ドライバーページにある「Previous Drivers」から、対応する旧版インストーラーを探せます。ノートPCなどではPCメーカーの提供版も確認してください。
- GPU本体の故障を疑う:ドライバーを完全に消して入れ直しても画面の乱れが続き、別のPCでも再現するなら、GPU側の不具合を強く疑います。ただし同じドライバー版や電源・接続条件でも再現するかを切り分け、再現だけで物理故障と断定しないでください。
- 電源ユニットの容量を確認する:ゲーム中に突然電源が落ちるなら、電源の容量不足や劣化も疑われます。NVIDIAが示す推奨電源容量は次の表のとおりです。
- 再接続後の版を確認する:再導入直後とネット再接続後のドライバーの版を比べます。AMDも、Windows Updateによって版が差し替わる場合を案内しています。差し替わったときだけ、メーカーの案内に沿ってデバイスのインストール設定を一時的に変更し、対応版を再導入してください。確認が済んだら変更した設定を元に戻し、Windows全体の更新を恒久的に止めないでください。
AMDの案内では、版が差し替わる場合は「sysdm.cpl」でシステムのプロパティを開き、ハードウェアのデバイスのインストール設定を一時的に「いいえ」にして再導入します。確認後は同じ画面で元の設定へ戻してください。
出典:AMD(製品別の旧版ドライバー)、AMD(Windows Updateによる版の差し替え)
| GPU | 消費電力(TGP) | NVIDIAの推奨電源容量 |
|---|---|---|
| RTX 5090 | 575W | 1000W |
| RTX 5080 | 360W | 850W |
| RTX 5070 Ti | 300W | 750W |
| RTX 5070 | 250W | 650W |
| RTX 5060 Ti | 180W | 600W |
| RTX 5060 | 145W | 550W |
出典:NVIDIA(RTX 5070シリーズ仕様)、Microsoft Learn(Windows Updateのポリシー)。推奨電源容量は、Ryzen 9 9950Xを搭載したPCを前提にした値です。
ゲーム中にPC全体が落ちる・固まる場合の切り分けは、ゲーム中にPCが落ちる・固まる原因と直し方で詳しく解説しています。
FAQよくある質問
まず両方の更新時刻とドライバーの版を控えます。イベントID 4101は応答停止の記録ですが、原因をドライバーだけに絞れません。更新直後から悪化したなら最後に正常だった版へ戻し、同じ条件で症状が再現するか確かめてください。
動作はしますが、作者はセーフモードでの実行を強く推奨しています。DDUのオプションからセーフモードで再起動する機能があるので、それを使うと手軽です。
NVIDIAアプリはGeForce Experienceの後継で、2024年11月12日に正式版になりました。ドライバーの更新や録画機能に加え、NVIDIAコントロールパネルの主な設定も扱えます。2024年12月のドライバー566.36以降、インストーラーにGeForce Experienceは含まれていません。
FSR 4はRX 9000シリーズ向けで、Adrenalin 25.3.1で対応しました。RX 7000シリーズは26.6.2以降でFSRのアップスケーリング(FSR Upscaling 4.1)だけが使えます。DLSS 4.5のダイナミック・マルチフレーム生成はRTX 50シリーズ向けで、Game Readyドライバー595.97以降が必要です。
問題の版と最後に正常だった版を控え、戻せる版が残っていればNVIDIAアプリやデバイスマネージャーのロールバック機能を試します。ボタンが使えない場合は、GPUとWindowsに対応する公式の旧版インストーラーを探してください。再導入後は再起動し、同じゲーム・設定でfpsと症状を確認します。
通常起動中にアカウントのパスワードとサインイン手段を確認します。セーフモードではPINや生体認証が使えません。暗号化されたPCではBitLocker回復キーも用意し、両方確認してからオフライン作業へ進んでください。
グラフィックボードと内蔵GPUを両方使っている環境では、内蔵GPUのドライバーも別に更新します。Intelの内蔵GPUはIntel Driver & Support Assistant、AMDの内蔵GPUはAMD Softwareで更新できます。
NVIDIAは、新作ゲームへの発売日対応を重視するならGame Ready、動画編集や配信などの制作アプリでの安定性を重視するならStudioを勧めています。どちらでもゲームと制作アプリの両方を動かせます。
まとめGPUドライバー再導入で迷ったときの判断
更新直後の悪化なら正常だった版への復帰を先に検討します。それ以外のドライバーの不具合は、通常の更新、公式のクリーンインストール、DDUの順に試します。DDUの前に対応版のインストーラー、サインイン用パスワード、必要ならBitLocker回復キーを用意してください。
更新で悪化した場合は、残っている版へのロールバックと、公式旧版インストーラーでの手動再導入を分けて判断します。再起動後とネット再接続後に版と元の症状を確かめ、改善しなければGPU本体や電源ユニットも切り分けてください。






