PCゲームのグラフィック設定は下げる順番で決まる|負荷と見た目のズレが大きい項目から落とす完全ガイド【2026年9月版】

(更新: 2026.9.21)
PCゲームのグラフィック設定は下げる順番で決まる|負荷と見た目のズレが大きい項目から落とす完全ガイド【2026年9月版】

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2026.09.21 再検証 / GRAPHICS SETTINGS GUIDE
PCゲームのグラフィック設定は
下げる順番で結果が変わります
設定を一律に下げる必要はありません。「負荷は重いのに見た目がほとんど変わらない」項目から順に落とせば、画質を保ったままfpsを稼げます。各項目が何を計算しているのかを整理したうえで、下げる優先順位を一覧にしました。アップスケーリングの名称と対応状況も2026年9月時点に更新しています。
モーションブラーは真っ先にオフ 影は「最高→高」で10〜18%改善 FSR 4 は FSR Upscaling へ改称 テクスチャは最後に触る

グラフィック設定は、GPUが毎フレーム行う計算量を調整するつまみです。下げれば計算を省いてfpsが上がり、上げれば映像が良くなる代わりにfpsが落ちます。問題は、項目ごとに「負荷の重さ」と「見た目への効き方」が釣り合っていないことです。

たとえばモーションブラーは、切っても見た目の損失がほとんどないどころか、動きの視認性はむしろ上がります。逆にテクスチャ品質は、下げてもfpsはほぼ変わらないのに見た目だけ大きく劣化します。この差を知らずに一律で「中」にすると、損だけして得をしません。

ここでは主要な設定が何を計算しているのかを整理し、そのうえで下げる順番を一覧にします。

目次

設定各項目が何を計算しているか

まず全体像です。負荷が重いのに見た目への影響が小さい項目ほど、先に下げて得をします。

設定項目負荷見た目への影響おすすめ
テクスチャ品質低い大きいVRAMに収まる範囲で最高
テクスチャフィルタリングほぼゼロ中程度常に16x
影の品質高い大きい「高」が最もコスパ良好
アンチエイリアス方式による大きいTAAが万能
アンビエントオクルージョン中程度中程度HBAO+ でバランス良好
レイトレーシング非常に高い大きい拡大技術との併用が前提
ボリュメトリックフォグ高い小さい下げて得をする筆頭
モーションブラー低〜中ほぼなしオフ

テクスチャ品質はfpsではなくVRAMを食います

テクスチャ品質は、物体の表面に貼る画像の解像度を決めます。消費するのはVRAMで、fpsそのものにはほとんど影響しません。VRAMに余裕がある限り「高」でも「最高」でもフレームレートは変わりません。

逆にVRAMが足りなくなると、fpsの平均は保たれたままカクつきだけが出ます。数字に表れにくい不快さなので、容量に収まる範囲で最高にしておくのが正解です。テクスチャフィルタリングは16xにしても現代のGPUでは負荷がほぼゼロなので、常に16xで構いません。

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VRAMの目安

フルHDなら8GB、1440pでは12GB以上、4Kでは16GB以上が安心です。足りているかどうかはゲーム内の設定画面か監視ツールで実際の使用量を見てください。カクつくのにfpsの平均が落ちていない場合、まず疑うのはVRAMです。

影は「最高→高」の1段だけで大きく軽くなります

影は解像度とカスケードの精度を制御しており、とくに太陽光の影が重い部分です。「最高」にすると10〜18%落ちるタイトルがあります。ところが1段下げた「高」との見た目の差はほとんど分かりません。

影が明らかに崩れるのは「中」以下に落としたときです。「高」で止めるのが、この項目でいちばん得をする設定になります。

アンチエイリアスは方式で負荷がまったく違います

方式負荷画質特徴
FXAA非常に軽い低め画面全体がやや甘くなる
TAA軽い中〜高現代ゲームの標準。残像が出ることも
SMAA軽い中TAA非対応タイトルの代替に
MSAA重い高倍率に比例して重い。採用は減少
DLAA中程度非常に高いGeForce RTX専用。fpsに余裕があるなら

迷ったらTAAで問題ありません。MSAAが選べるタイトルでも、4x以上は重いわりに効果が薄いのでTAAへの切り替えを検討してください。fpsに余裕があってGeForce RTXを使っているなら、DLAAが最高画質になります。

レイトレーシングは効果ごとに重さが違います

効果fps低下の目安見た目のインパクト
RT反射約20%非常に大きい(鏡面・水面)
RTグローバルイルミネーション20%以上非常に大きい(間接光)
RTシャドウ数%中程度
RTAO4〜5%中程度
パストレーシング40〜60%圧倒的

レイトレーシングを切るかどうかで悩む前に、効果ごとに個別設定できるタイトルなら、反射とグローバルイルミネーションだけを落とすという手があります。RTシャドウとRTAOは負荷が軽いので、残しても大きくは響きません。

優先順位上から順に下げてください

fpsが足りないとき、上から順に試すチャートです。上にあるほど「見た目への影響が小さいのに負荷が大きい」設定で、下げて得をします。

順番設定項目fps改善の目安見た目の変化操作
1モーションブラー0〜5fps気づかない(視認性は上がる)オフ
2レイトレーシング20〜50%反射と光の質は落ちるオフか低
3ボリュメトリックフォグ最大50%霧の演出が減る程度低かオフ
4SSGI最大27%間接光が減るが気づきにくいオフか低
5影の品質10〜18%最高→高で差はほぼゼロ1段下げる
6被写界深度3〜22%映画的なボケが減るオフか低
7ポストプロセスタイトルによるエフェクトが減る高→中
8描画距離・LOD7〜14%遠景のディテール低下高を維持
9アンチエイリアス方式によるMSAAからTAAで軽量化TAAへ
10テクスチャ品質ほぼゼロ下げると大きく劣化最後の手段

改善幅はエンジンとタイトルの実装によって変わります。数値は一般的な傾向として扱い、最終的にはゲーム内のベンチマーク機能かフレームレート表示で実測してください。タイトル別の詰め方はモンハンワイルズやサイバーパンク2077の設定ガイドで扱っています。

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最初の2つだけで足りることがあります

モーションブラーをオフにして、影を1段下げる。この2つは所要時間30秒で、見た目の損失もほとんどありません。多くのタイトルではここだけで体感が変わります。解像度を下げるのは最後にしてください。画面全体がぼやけるので、失うものがいちばん大きい操作です。

拡大DLSS・FSR・XeSSの使い分け

設定を下げずにfpsを上げるもうひとつの手段がアップスケーリングです。低い解像度で描画した映像を高解像度へ復元する仕組みで、見た目をあまり損なわずにフレームレートを伸ばせます。

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AMDは「FSR 4」という呼び方をやめました

従来FSR 4と呼ばれていた技術は、現在は「FSR Upscaling」という名称になっています。FSR Redstoneという枠組みの中の一機能という位置づけで、ほかにFSR Frame Generation・FSR Ray Regeneration・FSR Radiance Cachingがあります。ゲーム内の設定画面には旧称が残っていることがあるので、表記が違っても同じものだと考えて構いません。詳しくはFSR Redstoneを解説した記事にまとめています。

項目DLSS(NVIDIA)FSR Upscaling(AMD)XeSS(Intel)
方式AI処理(Tensor Core)機械学習ベースAI処理(XMX Core)
対応GPURTX 20〜50シリーズRDNA 4専用旧世代はFSR 3.1以前幅広いGPUで動作高速パスはArc
フレーム生成最大5枚生成RTX 50シリーズFSR Frame Generation最大3枚生成Arc系のみ
対応タイトルの多さ最も多い拡大中3社では最少

出典: GPUメーカーによるDLSSの公式解説 / GPUメーカーによるFSRの公式解説 / XeSS 3のマルチフレーム生成を報じた海外ハードウェア媒体

GeForce RTXを使っているならDLSSを最優先で有効にしてください。「品質」モードでもネイティブに近い見た目で、フレームレートははっきり伸びます。DLSS 4.5では1枚の描画から最大5枚を生成する6倍マルチフレーム生成にも対応しています。
RadeonやArc、旧世代のGPUならFSR 3.1以前とXeSSはGPUを選ばずに使えます。精度ではDLSSに譲りますが、「バランス」以上のモードなら実用になります。RDNA 4のRadeonなら、機械学習ベースのFSR Upscalingが使えます。
フレーム生成は入力遅延を縮めません中間のフレームを作って表示を滑らかにする仕組みなので、操作の反応そのものは元のフレームレートに依存します。競技系のタイトルではオフにして素のフレームレートを取るほうが合理的です。重いタイトルを滑らかに遊ぶための機能だと考えてください。

同期VSyncとフレームレート制限

フレームレートは高ければ良いというものではありません。モニターのリフレッシュレートを超えた分は表示されず、GPUが無駄に電力を使うだけです。画面が横に裂けるティアリングの原因にもなります。

いまは可変リフレッシュレート(G-SYNCやFreeSync)に対応したモニターが主流です。対応しているなら、それを有効にしたうえでフレームレート上限をリフレッシュレートの少し下に設定するのが定番の組み合わせになります。VSyncは入力遅延が増えるため、可変リフレッシュレートが使える環境では出番が減りました。

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上限を決めると電気代も下がります

144Hzのモニターなら144fps前後、240Hzなら240fps前後に上限を置きます。超過分の描画をやめるぶん、GPUの消費電力が落ちます。画面に出ないフレームを作るために電気を使う必要はありません。設定はドライバー側でもゲーム側でも構いません。

失敗やりがちな間違い

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よくある間違い
  • まず解像度を下げる。画面全体がぼやけるので、失うものがいちばん大きい操作です
  • プリセットの「中」で妥協する。項目ごとに効率が違うので個別に触るほうが得します
  • テクスチャ品質を先に下げる。fpsはほぼ変わらず見た目だけ落ちます
  • モーションブラーを残したままにする。切ったほうが見やすくなります
  • 実測せずに設定を触る。fps表示を出せば、どの操作が効いたか一目で分かります
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正しい進め方
  • fpsカウンターを先に出す。効果を見ながら触れば迷いません
  • 優先順位の上から1項目ずつ下げ、そのつど数値を確認します
  • アップスケーリングを「品質」で有効にする。設定を下げる前にこれを試してください
  • VRAMの使用量を見る。カクつきの原因がここにあることは多いです
  • 目標フレームレートを先に決める。60なのか144なのかで止めどころが変わります

製品設定を詰めても届かない場合

ここまでの手順を全部やっても目標のフレームレートに届かないなら、設定側でできることは残っていません。とくにVRAMが足りずカクついている場合は、設定をいくら下げても根本は解決しません。買い替えを考えるなら、容量に余裕のあるものを選んでください。

在庫と価格は短い間隔で動きます。購入前に各商品ページで現在の内容をご確認ください。

GIGABYTE RX 9060 XT Gaming OC 16GB グラフィックボード
GPU|1080pでVRAMに余裕を持たせるGIGABYTE Radeon RX 9060 XT GAMING OC 16GB(GV-R9060XTGAMING OC-16GD)VRAM 16GBを積んだRX 9060 XTです。テクスチャ品質を落とさずに済む容量があるため、設定を削って凌ぐ必要が減ります。1080pで遊ぶなら、8GBのGPUで設定を下げ続けるより素直な解決になります。3連ファンなのでケースの奥行きは確認してください。Amazonで価格を見る
ASRock Radeon RX 9070 XT Challenger 16GB
GPU|1440pまで見据えるASRock Radeon RX 9070 XT Challenger 16GBVRAM 16GBのRX 9070 XTです。1440pでレイトレーシングを使わない前提なら、価格に対する描画性能が高い選択になります。設定を詰めずに済む余力があるぶん、優先順位表の上のほうを触るだけで目標に届きやすくなります。Amazonで価格を見る

※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。

結論

グラフィック設定は一律に下げるものではありません。項目ごとに「負荷の重さ」と「見た目への効き方」が釣り合っていないので、そのズレが大きいものから順に落とすのが正解です。まずモーションブラーをオフにして、影を「最高」から「高」へ1段下げる。この2つは30秒で終わり、見た目の損失もほとんどありません。それでも足りなければボリュメトリックフォグとレイトレーシングへ進みます。テクスチャ品質と解像度は最後です。テクスチャはfpsにほぼ効かず見た目だけ落ち、解像度は画面全体がぼやけます。設定を下げる前に、アップスケーリングを「品質」モードで有効にできないかを先に確認してください。いちばん失うものが少ない手段です。そして何を触るにしても、fpsカウンターを出してから始めてください。効いたかどうかが分からないまま触るのが、いちばん遠回りになります。

FAQよくある質問

fpsが足りないとき、最初に何を下げるべきですか?
モーションブラーをオフにして、影を1段下げてください。この2つは見た目の損失がほとんどない一方で、影は10〜18%の改善が見込めます。それでも足りなければボリュメトリックフォグ、レイトレーシングの順に進みます。解像度とテクスチャ品質は最後に回してください。
テクスチャ品質を下げればfpsは上がりますか?
ほとんど上がりません。テクスチャ品質が消費するのは主にVRAMで、fpsそのものには影響しないためです。下げると見た目だけが大きく落ちるので、割に合いません。ただしVRAMが不足している場合は話が別で、カクつきの原因になっているなら下げる意味があります。
プリセットの「中」にしておけば良いのでは?
効率の良い設定まで巻き添えで下がります。テクスチャフィルタリングのように負荷がほぼゼロの項目や、影の「高」のようにコスパの良い設定まで落ちてしまうためです。項目ごとに効率が違うので、優先順位の上から個別に触るほうが同じfpsでも見た目を保てます。
FSR 4という設定項目が見当たりません
名称が「FSR Upscaling」に変わりました。FSR Redstoneという枠組みの一機能という位置づけになっています。ただしゲーム内の設定画面には旧称が残っていることがあるので、表記が違っても同じ技術だと考えて構いません。RDNA 4世代のRadeon向けで、それ以前のGPUではFSR 3.1以前を使います。
フレーム生成を使えば操作も軽くなりますか?
軽くなりません。中間のフレームを作って表示を滑らかにする仕組みなので、操作の反応は元のフレームレートに依存します。表示上の数字は上がっても入力遅延は縮まないため、競技系のタイトルではオフにして素のフレームレートを取るほうが合理的です。重いタイトルを滑らかに遊ぶための機能だと考えてください。
アンチエイリアスはどれを選べばいいですか?
迷ったらTAAです。軽さと画質のバランスが良く、現代のタイトルでは標準的な選択になります。MSAAが選べる場合でも4x以上は重いわりに効果が薄いので、TAAへの切り替えを検討してください。GeForce RTXを使っていてfpsに余裕があるなら、DLAAが最高画質になります。
VSyncはオンにすべきですか?
可変リフレッシュレート(G-SYNCやFreeSync)に対応したモニターなら、そちらを有効にしてフレームレート上限を設定するほうが良いです。VSyncは入力遅延が増えるため、いまは出番が減りました。可変リフレッシュレートに対応していないモニターで、画面の裂けが気になる場合だけVSyncを検討してください。
設定を変えても効果が分かりません
fpsカウンターを出してください。ゲーム内の設定か配信プラットフォームの機能で表示できます。数値を見ながら1項目ずつ変えれば、どの操作が効いたかがすぐ分かります。ベンチマーク機能があるタイトルなら、同じ場面で測り直すのがいちばん正確です。発売前のタイトルで必要スペックと無料デモの見方を確認したい場合は、『RIFTSTORM』PC版の必要スペック・動作確認ガイドも参考になります。

タイトル別の詰め方はバイオハザード レクイエムの設定ガイドや、アップスケーリング技術の詳細解説でも扱っています。

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