ゲーミングPCの電気代は月いくら?GPU別の消費電力と節約術

(更新: 2026.4.17)
ゲーミングPCの電気代は月いくら?GPU別の消費電力と節約術

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「ゲーミングPCって電気代やばいんでしょ?」——よく聞かれますが、結論から言えば月1,000〜2,000円程度です(1日3時間プレイ・RTX 5070クラス)。夏場のエアコンよりずっと安く、冷蔵庫とほぼ同レベル。ただしハイエンドGPUで毎日長時間遊ぶなら月3,000円を超えることもあります。この記事ではGPU別のシステム消費電力から月額・年額を試算し、身近な家電との比較、そしてすぐ使える節電テクニックまでまとめました。

目次

電気代の計算式はとてもシンプル

ゲーミングPCの電気代は、たった1つの計算式で求められます。

消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 電気代単価(円/kWh)= 電気代

2026年現在、電気代単価の全国平均目安は31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)です。たとえばシステム全体で400WのゲーミングPCで1日3時間、30日間ゲームすると……

400 ÷ 1,000 × 3 × 31 × 30 = 1,116円/月

これがゲームプレイにかかる電気代です。ゲームをしていないときの消費電力(アイドル時)は60W程度まで下がるので、ブラウジングや動画視聴の時間帯は電気代にほとんど影響しません。

💡

31円/kWhはあくまで全国平均の目安です。実際の単価は電力会社や契約プラン、使用量の段階料金によって25〜35円程度の幅があります。正確な単価は電気料金の検針票で確認できます。なお2025年末に電気・ガス料金の政府補助が縮小されたため、2026年は前年よりやや高めの傾向です。

GPU別・システム全体の消費電力

電気代を左右する最大の要因はGPU(グラフィックボード)です。ただし、GPUカタログに載っているTDP(熱設計電力)だけでは実際の電気代は計算できません。PCにはCPU・メモリ・SSD・ファンなども載っていて、それぞれ電力を消費するからです。

ここでは各GPU搭載時のシステム全体の消費電力を、アイドル時とゲーム時でまとめました。

GPU

アイドル時

ゲーム時(システム全体)
RTX 5060 Ti

約60W

約300W

RTX 5070

約60W

約400W

RTX 5070 Ti

約65W

約470W

RTX 5080

約65W

約550W

RTX 5090

約70W

約800W

※ RTX 5060 TiはRyzen 5 9600 / DDR5 32GB、RTX 5070〜5080はRyzen 7 9800X3D / DDR5 32GB、RTX 5090はRyzen 9 9950X3D構成を想定した推定値です。電源ユニットの変換ロス(80 PLUS Gold想定)を含みます。実際の消費電力は構成やゲームによって上下します。Radeon RX 9070 XTはRTX 5070と同程度(約400W前後)です。

一目でわかるのは、RTX 5060 TiとRTX 5090で約2.7倍の差がある点です。ハイエンドになるほど電気代も跳ね上がりますが、多くのゲーマーが選ぶRTX 5070〜5080クラスなら400〜550Wの範囲に収まります。

💡

自分のPCの正確な消費電力を知りたい場合は、ワットチェッカーがおすすめです。コンセントとPCの電源ケーブルの間に挟むだけで、リアルタイムの消費電力が表示されます。Amazonで1,500〜3,000円程度。ゲーム中の最大値をメモしておけば、電気代の計算がより正確になります。

月額・年額の電気代シミュレーション

では具体的に、GPU構成 × 1日のゲーム時間で月額を一覧にしてみましょう。電気代単価は31円/kWh、月30日で計算しています。

GPU構成(ゲーム時消費電力)

1日2時間

1日3時間

1日5時間
RTX 5060 Ti(300W)

約560円

約840円

約1,400円
RTX 5070(400W)

約740円

約1,120円

約1,860円
RTX 5070 Ti(470W)

約870円

約1,310円

約2,190円
RTX 5080(550W)

約1,020円

約1,530円

約2,560円
RTX 5090(800W)

約1,490円

約2,230円

約3,720円

※ ゲームプレイ中の消費電力で計算。ブラウジングなどの軽作業時間(アイドル約60W)は含んでいません。実際にはアイドル使用分で月+100〜200円ほど加算されます。

多くのゲーマーにとって現実的なのはRTX 5070クラスで1日2〜3時間という使い方でしょう。この場合、ゲームによる電気代の上乗せは月700〜1,100円程度。年間に換算しても約9,000〜13,000円で、毎月のスマホ代より安いくらいです。

一方で、RTX 5090で毎日5時間がっつりプレイすると月3,700円・年間で約45,000円。さすがにこのクラスは「ゲーム分の電気代」として意識するレベルになってきます。

⚠️

PCのつけっぱなしに注意。ゲームを終えてもPCを落とさずに放置している人は意外と多いですが、アイドル状態でも約60Wを消費し続けます。仮に毎日20時間つけっぱなしにすると、それだけで月約1,100円の追加コスト。ゲーム分と合わせると月2,000円を超えることになります。対策はこのあとの「節電方法」で紹介します。

他の家電と比べるとどれくらい?

「月1,000円」と言われてもピンとこない人は、身近な家電と並べてみると実感が湧きます。

家電

使用条件

月額目安
エアコン(冷房・8畳)

1日8時間(夏場)

約3,500円

ゲーミングPC(RTX 5080)

1日3時間ゲーム

約1,530円

ゲーミングPC(RTX 5070)

1日3時間ゲーム

約1,120円

冷蔵庫(400L)

24時間稼働

約780円

PS5(通常モデル)

1日3時間ゲーム

約560円

テレビ(55型液晶)

1日5時間視聴

約470円

※ 電気代単価31円/kWhで計算。エアコンは冷房使用時(夏場)の目安で、年間平均に均すと月1,500〜2,000円程度になります。PS5 Proの場合は約650円/月が目安です。

ゲーミングPC(RTX 5070クラス)の月額はエアコン(夏場)の約3分の1で、冷蔵庫よりやや高い程度。「PCゲームは電気を食う」というイメージほどではないことが見て取れます。

PS5との差にも注目してみてください。同じ3時間ゲームをした場合、ゲーミングPC(RTX 5070)はPS5(通常モデル)の約2倍。差額は月560円ほどです。WQHDや4Kの高解像度でプレイでき、ゲーム以外の作業にも使えることを考えれば、この差額は十分ペイする範囲でしょう。

電気代を抑える5つの方法

電気代自体は高額ではないとはいえ、無駄な消費を減らすに越したことはありません。今日からできる節電テクニックを紹介します。

GPU設定で消費電力を直接カットする

🎯
フレームレートの上限を設定する モニターのリフレッシュレートを超えるfpsを出しても画面には反映されません。NVIDIAコントロールパネルの「最大フレームレート」をモニターのHz数に合わせれば、GPUの無駄な負荷がカットされて消費電力が下がります。144Hzモニターなら144fps、240Hzなら240fpsに設定しましょう。
NVIDIAコンパネの電源管理を「標準」にする 電源管理モードが「パフォーマンス最大化を優先」になっていると、ゲーム以外の場面でもGPUがフルスピードで動き続けます。「標準」に戻すだけで、負荷がないときにクロックが自動で下がり、アイドル時の消費電力を10〜20W程度削減できます。
🔧
GPUのパワーリミットを下げる MSI AfterburnerなどでGPUのPower Limitを80〜90%に制限すると、性能低下はわずか3〜5%なのに消費電力は大幅に下がります。たとえばRTX 5080でPower Limit 85%に設定すると約50W減。月300〜500円の節約になり、体感ではほぼ違いがわかりません。

使い方を見直して無駄を減らす

💤
使わないときはスリープにする 先ほど触れたとおり、アイドル放置は月1,000円以上の無駄遣いになりかねません。Windowsの「電源とスリープ」設定で自動スリープを15〜30分に設定しておけば、うっかりつけっぱなしを防げます。
🔌
電力会社のプランを見直す 深夜にゲームをすることが多い人は、夜間電力が安くなるプラン(時間帯別料金)への切り替えが効果的です。プランによっては夜間単価が20円/kWh台になることもあり、同じ使い方でも月200〜400円の差が出ます。各電力会社の比較サイトで自分の使い方に合うプランを探してみましょう。
💡

RTX 50シリーズは前世代のRTX 40シリーズと比べてワットパフォーマンス(電力あたりの性能)が大幅に向上しています。RTX 5070はRTX 4070 Ti Superと同等以上の性能を、より低い消費電力で叩き出します。旧世代GPUから買い替えること自体が、長い目で見れば電気代の節約にもなります。

まとめ:ゲーミングPCの電気代は思ったほど高くない

GAMING PC — ELECTRICITY COST 2026

電気代まとめ 1日3時間プレイの場合

月額目安
840〜2,230円
RTX 5060 Ti〜RTX 5090
年額目安
約10,000〜27,000円
スマホ代程度〜やや高い
一番効く節電
フレームレート制限
モニターHz数に合わせるだけ
家電比較
エアコン(夏場)の約1/3
冷蔵庫よりやや高い程度

Conclusion 2026

月1,000〜2,000円
ゲーミングPCの電気代は「思ったほど高くない」

RTX 5070クラスで1日3時間遊んだ場合、ゲーム分の電気代は月約1,100円。年間でも約13,000円程度です。夏場のエアコンより安く、24時間動いている冷蔵庫とほぼ同じレベル。

ハイエンドのRTX 5090でも月2,200円台に収まります。「ゲーミングPCは電気代がやばい」というのは正直イメージ先行です。フレームレート制限やパワーリミットの調整を組み合わせれば、月数百円の追加節約も可能。むしろ電気代で一番もったいないのはゲーム後のつけっぱなし(月+1,000円超)のほうなので、自動スリープの設定だけは忘れずに。

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ゲーミングスタイル管理人

自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。