ゲーミングPCの電気代は10月から1kWhあたり3.5円上がります|GPU別の月額を実単価で再計算【2026年9月版】
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10月から1kWhあたり3.5円上がります
ゲーミングPCの電気代を計算するとき、単価をいくらに置くかで答えが倍近く変わります。いま押さえておくべきなのは、2026年7月から再開していた電気・ガス料金支援が9月使用分で終わることです。10月使用分からは1kWhあたり3.5円の値引きが無くなります。
もうひとつが再エネ賦課金です。2026年度は4.18円/kWhで、これは2027年4月検針分まで変わりません。支援の終了と賦課金を合わせると、10月以降の実質単価は第3段階で44.67円/kWhになります。
この単価でRTX 5050から5090までを計算し直しました。あわせて、設定変更だけで何パーセント減らせるかもまとめています。
目次
単価10月から上がる理由は2つあります
電気代は「電力量料金(段階別)+燃料費調整額+再エネ賦課金」で決まり、そこから政府の支援分が値引きされます。いま起きているのは、この値引きが無くなることです。
| 使用月 | 電気(低圧)の値引き | 検針月 | 状況 |
|---|---|---|---|
| 2026年7月使用分 | 3.5円/kWh | 8月検針分 | 実施済み |
| 2026年8月使用分 | 4.5円/kWh | 9月検針分 | 実施済み |
| 2026年9月使用分 | 3.5円/kWh | 10月検針分 | これが最後 |
| 2026年10月使用分〜 | なし | 11月検針分〜 | 値引きが外れます |
出典: 2026年7月・8月・9月使用分の電気・ガス料金支援に関する所管省庁の発表
再エネ賦課金は2027年4月まで4.18円/kWhです
2026年度の再生可能エネルギー発電促進賦課金は1kWhあたり4.18円で、前年度の3.98円から0.20円上がりました。2026年5月検針分から2027年4月検針分まで適用されるので、この先しばらくは変わりません。
出典: 2026年度の賦課金単価に関する所管省庁の発表(2026年3月19日)
ゲーマーの追加分は第3段階で計算してください
従量電灯の電力量料金は使用量で3段階に分かれ、使うほど単価が上がります。すでに月300kWhを使っている家庭がゲーミングPCを足すと、その追加分はすべて第3段階の単価で計算されます。
| 段階 | 電力量料金 | +賦課金 | どんな世帯 |
|---|---|---|---|
| 第1段階〜120kWh | 29.80円 | 33.98円 | 単身・使用量が少ない |
| 第2段階120〜300kWh | 36.40円 | 40.58円 | 2〜3人の標準世帯 |
| 第3段階300kWh超 | 40.49円 | 44.67円 | ゲーム+冷房の世帯 |
大手電力会社の従量電灯Bにおける電力量料金(税込)に、再エネ賦課金4.18円/kWhを加えた値です。これとは別に燃料費調整額が加算または差し引かれ、9月使用分までは政府の支援分が値引きされます。契約先と地域で単価は前後します。
家電のカタログや一般的な記事で使われる1kWhあたり31円という目安単価は、業界団体が示している標準的な試算用の値で、令和4年7月の改定以降は据え置かれています。実際の第3段階は賦課金込みで44.67円なので、追加で使う電気を目安単価で計算すると3割ほど少なく見積もることになります。ここでは第3段階の44.67円/kWhを基準にします。
計算式はひとつだけです
電気代の計算は難しくありません。消費電力と使用時間と単価を掛けるだけです。
消費電力(W)÷ 1,000 × 使用時間(h)× 単価(円/kWh)= 電気代
システム全体で400WのPCを1日3時間、30日使う場合はこうなります。
400 ÷ 1,000 × 3 × 30 × 44.67 = 1,608円/月
これがゲームをしている時間の電気代です。ゲームをしていないときの消費電力は60W前後まで落ちるため、ブラウジングや動画視聴の時間は電気代にほとんど効きません。アイドル時間の分を足すと月150〜250円ほど上乗せになります。
試算GPU別・プレイ時間別の月額
ゲーム中のシステム全体の消費電力で計算しました。単価は支援終了後の第3段階、44.67円/kWhです。
| GPU構成 | 1日2時間 | 1日3時間 | 1日5時間 | 年額(3時間) |
|---|---|---|---|---|
| RTX 5050全体 220W | 590円 | 884円 | 1,474円 | 10,608円 |
| RTX 5060全体 260W | 697円 | 1,045円 | 1,742円 | 12,540円 |
| RTX 5060 Ti 16GB全体 300W | 804円 | 1,206円 | 2,010円 | 14,472円 |
| RTX 5070全体 400W | 1,072円 | 1,608円 | 2,680円 | 19,296円 |
| RTX 5070 Ti全体 470W | 1,260円 | 1,890円 | 3,149円 | 22,680円 |
| RTX 5080全体 550W | 1,474円 | 2,211円 | 3,685円 | 26,532円 |
| RTX 5090全体 800W | 2,144円 | 3,216円 | 5,360円 | 38,592円 |
ゲーム中のシステム全体の消費電力に、第3段階40.49円と再エネ賦課金4.18円を足した44.67円/kWhを掛け、月30日で計算しています。年額は月額の12倍です。アイドル時の消費(約60W)は含みません。燃料費調整額は含んでいません。
9月使用分までは1kWhあたり3.5円が値引きされているので、上の表より安くなります。1日3時間で比べるとRTX 5070で月126円、RTX 5090で月252円の差です。値上がり幅そのものは大きくありませんが、冷房や暖房と重なる月はこの差も効いてきます。
冷房PC単体ではなく合計で見てください
ハイエンドのGPUは発熱が大きく、閉め切った部屋では室温が上がります。冷房を強めに回すぶんまで含めないと、実際の請求額とずれます。ゲーム時間中の冷房も合わせた試算です。
| 組み合わせ | 合計消費電力 | 1日の使用量 | 月額 |
|---|---|---|---|
| 6畳エアコン+RTX 50701日3時間 | 1,000W | 3.00kWh | 4,020円 |
| 8畳エアコン+RTX 50801日3時間 | 1,295W | 3.88kWh | 5,206円 |
| 10畳エアコン+RTX 50901日5時間 | 1,700W | 8.50kWh | 11,391円 |
エアコンの消費電力は畳数別の定格を目安に置いた値です。設定温度・外気温・機種の年式で実際の消費は大きく変わります。冷房の設定を1℃下げると消費電力はおおむね1割前後増えます。
設定温度を下げると消費電力はすぐ跳ね上がりますが、空気を回して体感温度を下げるほうが消費は小さく済みます。サーキュレーターの消費電力は20〜40W程度で、エアコンの数百Wに比べれば誤差の範囲です。設定温度を1℃上げてサーキュレーターを併用するのが、いちばん手軽な冷房側の節電になります。
節電設定変更だけで減らせる分があります
電気代を下げる手段は、設定で減らすものと運用で減らすものに分かれます。効果が大きいのは設定側で、しかも一度やれば以降は何もしなくて済みます。
電源ユニットはコンセントから取った電力の一部を熱として捨てます。80PLUS Goldなら負荷50%で90%前後の効率で、効率の低い電源と比べると同じ仕事に対して消費が変わります。買い替えのときに気にする程度で構いませんが、長時間遊ぶ人ほど差が積み上がります。
製品電気代を抑えるのに役立つもの
節電の主役は設定変更ですが、機材側で効くものもあります。電源ユニット、待機電力を切る電源タップ、冷房の設定温度を上げるためのサーキュレーターです。
在庫と価格は短い間隔で動きます。購入前に各商品ページで現在の内容をご確認ください。


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判断電気代を気にすべき人と、気にしなくていい人
- RTX 5080以上で1日3時間以上遊ぶ人。月2,000円を超えてきます
- すでに月300kWh以上使っている人。追加分がすべて第3段階の単価になります
- 冷房や暖房と重なる時期に長時間遊ぶ人。PC単体より合計で効いてきます
- PCをつけっぱなしにしがちな人。アイドルだけで月1,000円を超えることがあります
- パワーリミットやフレームレート上限を触ったことがない人。設定だけで15〜20%減らせます
- RTX 5060クラスで1日2時間程度の人。月700円ほどで収まります
- 使うときだけ起動して、終わったら落としている人
- すでにフレームレート上限を設定している人。大きい部分は対策済みです
- 月の使用量が300kWhに届かない世帯。第2段階までで収まります
- 電気代のために性能を落としたくない人。差額よりGPUの選択が効きます
2026年7月から再開していた電気・ガス料金支援は、9月使用分(10月検針分)で終わります。10月使用分からは1kWhあたり3.5円の値引きが外れ、再エネ賦課金4.18円と合わせると第3段階の実質単価は44.67円/kWhになります。この単価で計算すると、RTX 5070を1日3時間で月1,608円、RTX 5090なら月3,216円。支援が切れて増えるのは月70円から250円ほどで、金額としては大きくありません。効くのは単価より使い方です。フレームレートの上限設定とパワーリミットの調整だけで15〜20%は減り、これは支援の値引き幅より大きな効果になります。冷房と重なる時期はPC単体ではなく合計で見て、設定温度を1℃上げてサーキュレーターを併用するほうが、PC側を削るより楽に下がります。






