RTX 5070 Ti「EOL騒動」その後【2026年10月】国内最安は5月の¥153,800から¥209,800へ|メモリ高騰とRTX 50 Super保留で見えた買い時
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国内最安は5月の¥153,800から¥209,800へ
出典(確認日2026年10月6日):ASUS公式声明、NVIDIA CFOコメント(Q4 FY2026)、NVIDIA Q1 FY2027決算、NVIDIA Q2 FY2027決算、NVIDIA Q2 FY2027決算説明会の書き起こし、Tom’s Hardware(MSI決算説明)、TrendForce(RTX 50 Super保留)、VideoCardz(Micron 2GB GDDR7)にもとづきます。国内価格は主要通販サイトの掲載価格です。
「RTX 5070 Tiは生産終了」という1月の報道は、ASUSの声明で否定されました。ただ、その後の9か月で起きたのは「在庫が戻る」ことではなく「値段が上がる」ことでした。
国内の最安値は、5月の¥153,800から10月6日時点の¥209,800へ約36%上がりました。中央値は¥216,800で、安いモデルから順に消えて価格帯ごと切り上がっています。RTX 50 Superは実機が出来ているのに3GB GDDR7の価格を理由に保留と報じられ、NVIDIAのCFOも8月に「メモリの値上がりは想定を超え、来年はさらに高くなる」と話しました。
買うかどうかの分かれ目は、レイトレーシングやDLSS 4のマルチフレーム生成を使うかどうかです。使うなら¥209,800前後で今買う価値があり、使わないなら価格差が約7万円あるRX 9070 XTのほうが合理的です。待つ場合は、少なくとも2027年1月のCESまで動きがない前提で考える必要があります。
目次
要点まず押さえる3つの変化
価格:5070 Tiの国内最安は¥153,800(5月)から¥209,800(10月6日)へ。供給:NVIDIAは8月の決算説明会で、メモリの値上がりが想定を超えて来年も続くと説明。次世代:RTX 50 Superは実機が出来ても3GB GDDR7の高騰で保留と報じられ、発売日は決まっていません。
時系列騒動の経緯|1月のEOL報道から10月まで
| 時期 | 出来事 | 読み方 |
|---|---|---|
| 2026年1月15日 | 海外YouTubeチャンネルが、ASUSのPR担当者から「RTX 5070 TiはEOL」と聞いたと報告。5060 Ti 16GBも続くと伝えられた | 複数の海外PCメディアが報道し、一気に拡散 |
| 1月16日 | ASUSが公式声明でEOLを否定。MSI・NVIDIAも出荷継続を表明 | 声明は「メモリ供給制約が出荷と補充に一時的に影響」と認めていた |
| 2026年2月 | NVIDIAのCFOが「ゲーミングの供給制約はQ1 FY2027以降も逆風」と発言 | 一時的ではなく中期の問題と位置づけられた |
| 3月13日 | MSIが決算説明で、ゲーミング製品を2026年に15〜30%値上げする方針を説明 | メーカー自身が値上げを公言した |
| 5月20日 | NVIDIAがQ1 FY2027決算を発表。区分が「Edge Computing」に変わり、PCやゲーム機はその中で示される | ゲーミング単独の数字が見えなくなった |
| 7月中旬 | RTX 50 Superが一部ボードメーカーに届いたが、3GB GDDR7の価格高騰で発売保留と報道 | 3GBチップは1個$60〜70、2GB品は約$20とされる |
| 8月26日 | NVIDIAのCFOが「メモリの値上がりは想定を超え、来年さらに高くなる」と説明 | ゲーミング向けの話ではないが、メモリコストの方向は同じ |
| 9月22日 | Micronが2GB GDDR7をEOLにしたと報道。SamsungとSK hynixの2GB品は継続 | RTX 50向けGDDR7が終わるのではなく、調達先が減る話 |
| 10月6日 | 国内の5070 Ti最安は¥209,800、中央値は¥216,800 | 5月の最安から約+36% |
※Micronの件とRTX 50 Superの件は報道ベースで、MicronやNVIDIAの発表ではありません。
ASUS声明ASUS声明が認めていた「メモリ不足」
EOLは否定されましたが、声明の後半には供給の実態が書かれていました。9か月経った今読み返すと、こちらが本題だったと分かります。
「Current fluctuations in supply for both products are primarily due to memory supply constraints, which have temporarily affected production output and restocking cycles.」(両製品の供給の変動は主にメモリ供給の制約によるもので、生産量と補充サイクルに一時的に影響している)
「廃盤ではない」と「十分に作れている」は別の話です。声明の「一時的」という言葉は、その後の決算や値動きを見ると、長期の話に変わっています。
逼迫NVIDIAとMSIの発言で見る、逼迫が長引く理由
2月のCFOコメントには「We expect supply constraints to be a headwind to Gaming in the first quarter of fiscal 2027 and beyond.」(ゲーミングでは供給制約が2027会計年度第1四半期以降も逆風になる見込み)とあります。8月26日の決算説明会では、CFOが「The magnitude of the price increase has exceeded our prior expectations and are headed even higher into next year.」(値上がりの幅は想定を超え、来年はさらに高くなる)と述べました。これはNVIDIA全体の粗利率の話で、ゲーミング向けGPUだけを指した発言ではありません。それでも、メモリの調達コストが来年にかけて上がる前提でNVIDIAが動いていることは分かります。
MSIも3月の決算説明で、メモリ不足とNVIDIA製GPUの供給不足を理由に、ゲーミング製品を15〜30%値上げする方針を示しました。
構造5070 Tiが特に響く理由|GDDR7を8枚使う
RTX 5070 Tiは2GBのGDDR7を8枚載せて16GBを作ります。同じ量のGDDR7があれば、4枚で足りる8GBモデル(RTX 5060 Ti 8GB・RTX 5060)を2枚作れます。メモリが足りないときに、台数の出る8GBモデルが優先されるのは自然な流れです。
この影響は国内価格にも出ています。RTX 5060 Ti 16GBの最安は¥129,800、8GBは¥72,800で、同じGPUなのに16GB版が約5.7万円高くなっています。VRAMを多く積むモデルほど、メモリ不足のしわ寄せを受けます。
SuperRTX 50 Superを待つ戦略はどうなったか
RTX 5070 Ti Super(24GB)は、5070 Tiの受け皿として期待されてきました。ところが7月以降の報道は、出せるかどうかも怪しいという内容です。3GB GDDR7はAI向けのデータセンターカードでも使うため奪い合いになっており、価格は2GB品の約3倍とされています。
| 想定モデル | VRAM | 現状(報道ベース) |
|---|---|---|
| RTX 5080 Super | 24GB(3GB×8) | 実機は届いたが発売保留 |
| RTX 5070 Ti Super | 24GB(3GB×8) | 同上。発売日は未定 |
| RTX 5070 Super | 18GB(3GB×6) | 同上 |
※NVIDIAの公式発表はなく、海外報道とリークにもとづきます。最新の経緯はRTX 50 SUPERの最新情報まとめで更新しています。
5月の時点では「Q3に出るから、4〜5か月待てる人は待つ」と書けました。10月の今は、投入時期が2026年内かCES 2027(2027年1月)かすら割れています。待つなら、2027年1月までは今の価格が続くと見ておく必要があります。
価格2026年10月の国内価格|5月からの変化
| モデル | 5月の最安 | 10月6日の最安(中央値) |
|---|---|---|
| RTX 5080 | ¥215,000〜 | ¥267,700(¥295,790) |
| RTX 5070 Ti | ¥153,800 | ¥209,800(¥216,800) |
| RTX 5060 Ti 16GB | ¥84,980 | ¥129,800(¥139,800) |
| RX 9070 XT | ¥110,000前後 | ¥138,800(¥154,980) |
※5月の数値は5月2日時点の掲載価格、10月6日は主要通販サイトの掲載価格です。5070 TiのMSRPは¥148,800です。
全モデルが上がっていますが、上がり方には差があります。最安同士で見ると、5070 Tiは約+36%、5060 Ti 16GBは約+53%、RX 9070 XTは約+26%です。5060 Ti 16GBの上がり幅が大きいのは、5月に指摘した「Super版の救済がない16GB帯」が値動きに出た形です。
比較5070 TiとRX 9070 XTの比較|価格差は約7万円
10月6日時点の最安同士で比べると、5070 Tiが¥209,800、RX 9070 XTが¥138,800で、差は¥71,000です。5月は約¥43,800差だったので、GeForce側の値上がりのほうが大きくなっています。
レイトレーシングを多用するタイトルや、DLSS 4のマルチフレーム生成を使いたい人は、その差額を払っても5070 Tiを選ぶ理由があります。そうでない人にとっては、同じ16GBで7万円安いRX 9070 XTが現実的な選択肢です。
買い時今買うべきか、待つべきか
- レイトレーシングやDLSS 4 MFGを使い、RX 9070 XTでは代わりにならない
- 今のGPUでVRAM 16GBが必要なタイトルに困っている
- ¥210,000前後なら許容でき、年内に組みたい
- ラスタライズ中心なら、7万円安いRX 9070 XTで足りる
- 24GBのSuper版が目的で、2027年1月以降まで待てる
- 今のGPUで困っておらず、¥209,800にためらいがある
メモリ価格は来年も上がるとNVIDIA自身が見ており、Super版は保留、Micronの2GB GDDR7はEOL報道と、供給側に明るい材料がありません。待つ場合は、2027年1月のCESで動きがなければ現行モデルに切り替える、といった期限を決めておくのが安全です。
おすすめ5070 Ti・5060 Ti 16GB・RX 9070 XTのおすすめモデル
国内の価格差を踏まえ、5070 Tiは冷却に余裕のある上位モデルと価格を抑えたモデルを1枚ずつ、予算を抑えるなら5060 Ti 16GBとRX 9070 XTを選びました。


※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
まとめまとめ|EOLは否定されたが、値段は上がり続けている
1月のEOL報道は誤りでしたが、ASUSの声明にあった「メモリ供給の制約」は一時的ではありませんでした。5070 Tiの国内最安は5月の¥153,800から¥209,800へ上がり、NVIDIAはメモリの値上がりが来年も続くと見ています。RTX 50 Superの保留も解ける見通しがありません。
レイトレーシングとDLSS 4 MFGを使う人は、今の価格で5070 Tiを買う価値があります。使わない人は、約7万円安いRX 9070 XTを先に検討してください。
5070 Tiを買うなら、待たずに¥210,000前後で確保する判断が現実的です。ラスタライズ中心ならRX 9070 XT(最安¥138,800)が先です。Super版を待つ場合は、2027年1月のCESで動きがなければ現行モデルへ切り替えてください。






