RTX 5070 TiはRTX 4090の代わりになるか?|ネイティブ性能差・MFGの逆転条件・売却益まで計算【2026年版】
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ネイティブ性能差 ・ MFGの逆転条件 ・ 4090売却で手元に残る額
RTX 5070 TiはRTX 4090の代わりになるか。ネイティブ描画だけで見れば、なりません。4Kのラスタライズで4090が約30%、レイトレーシングでは約42%上回っています。CUDAコアも8,960基と16,384基で、5070 Tiは4090の約55%です。
それでも乗り換えが成り立つのは、フレーム生成の差があるからです。5070 TiはDLSS 4.5のマルチフレーム生成(MFG)を最大6Xまで使えますが、4090は2倍のフレーム生成までです。表示fpsの理論上限で比べると、5070 TiはMFGを3倍にした時点で4090の2倍生成を上回ります。
判断の分かれ目は3つです。遊ぶゲームがMFGに対応しているか、24GBのVRAMを実際に使い切る用途があるか、売却差額をどう見るか。2026年10月は5070 Tiが約21万円まで上がった一方、4090の中古は40万円台のため、乗り換えると約8〜16万円が手元に残ります。
目次
スペック主要スペック比較
| 項目 | RTX 5070 Ti | RTX 4090 |
|---|---|---|
| アーキテクチャ | Blackwell(2025年2月発売) | Ada Lovelace(2022年10月発売) |
| CUDAコア | 8,960基 | 16,384基 |
| VRAM | 16GB GDDR7 | 24GB GDDR6X |
| メモリバス幅 / 帯域 | 256-bit / 896GB/s | 384-bit / 1,008GB/s |
| 消費電力(TGP) | 300W | 450W |
| 推奨電源 | 750W | 850W |
| フレーム生成 | MFG 最大6X・Dynamic MFG | 2倍まで(MFG非対応) |
「RTX 5070は4090並み」は、NVIDIAが2025年1月のCESで示した表現です。これはMFG 4Xで生成したフレームを含む表示fpsの話で、ネイティブ描画の性能ではありません。5070より上位の5070 Tiでも、ネイティブでは4090に届いていません。
ネイティブ性能MFGを使わない素の性能差
MFGを使わないネイティブ描画では、5070 Tiは4Kのラスタライズで4090の約77%、レイトレーシングでは約70%です。解像度が下がると差は縮まり、1080pのラスタライズでは約85%まで近づきます。
RTX 4090を100としたときのRTX 5070 Ti
| 条件 | RTX 4090 | RTX 5070 Ti |
|---|---|---|
| 4K ラスタライズ | 89.1fps | 68.6fps(4090が約30%上) |
| 1440p ラスタライズ | 143.4fps | 116.8fps(約23%上) |
| 1080p ラスタライズ | 183.6fps | 155.4fps(約18%上) |
| 4K レイトレーシング | 52.2fps | 36.7fps(約42%上) |
| 1440p レイトレーシング | 87.7fps | 66.2fps(約32%上) |
| 1080p レイトレーシング | 112.3fps | 90.4fps(約24%上) |
※複数タイトルの平均fpsです。タイトルごとの差はこの平均より大きくも小さくもなります。レイトレーシングで差が開くのは、4090のRTコア数が多いぶんが素直に効くためです。
4Kのレイトレーシングは、4090でも平均52fps、5070 Tiは37fpsです。ネイティブで60fpsを狙えるのは、どちらのカードでも設定を下げるかアップスケーラーを使った場合に限られます。
MFGの逆転条件何倍で生成すれば5070 Tiが4090を超えるか
4090のフレーム生成は2倍までです。DLSS 4.5のDynamic MFGと5X・6Xは、NVIDIAの発表でRTX 50専用とされています。4090のネイティブ性能を100とすると、5070 Tiのネイティブは約77です。ここに生成倍率をかけた表示fpsの理論上限は次のとおりです。
4Kラスタライズの表示fps理論上限(RTX 4090のネイティブ=100)
同じ2倍生成なら、5070 Tiは4090より約23%低くなります。5070 Tiが4090の2倍生成を上回るのはMFG 3倍からで、その差は約15%です。4倍なら約54%、6倍なら約2.3倍になります。
この表は理論上限です。生成処理そのものがGPUの負荷になり、実際の倍率は設定した値より低くなります。さらに、表示できるのはモニターのリフレッシュレートまでです。4倍以上の効果が出るのは、4K 240Hzクラスのモニターを使う場合です。
RTX 5070でCyberpunk 2077を4K・パストレーシング・DLSS Ultra Performanceで測ったPCレイテンシは、生成オフが35.0ms、2Xが46.6ms、4Xが53.2ms、6Xが52.6msでした。倍率を上げても、4Xと6Xの遅延はほぼ変わっていません。
5070 Tiでの実測ではありませんが、同じBlackwell世代のMFGの傾向は読み取れます。生成前のfpsが40以上あればフレーム生成の欠点は小さい、というのが海外テストの評価です。ベースのfpsが低いゲームでMFGに頼っても、操作の重さは残ります。
優位の切り分け5070 Tiが向くゲーム、4090が向くゲーム
電力効率消費電力は150W少なく、fps/Wは5070 Tiが上
| 指標 | RTX 5070 Ti | RTX 4090 |
|---|---|---|
| TGP | 300W | 450W(5070 Tiより150W多い) |
| 4Kラスタ平均fps | 68.6fps | 89.1fps |
| fps/W(TGP比) | 約0.229 | 約0.198 |
| 推奨電源 | 750W | 850W |
※fps/Wは、前節の4K平均fpsを公称のTGPで割った目安です。実際の消費電力はゲームや設定で変わります。
fps/Wでは5070 Tiが約15%上です。150Wの差を年1,000時間使う想定で電気代にすると、150kWh×44.67円/kWhで約6,700円になります。4090の電源が850Wクラスなら、5070 Tiに替えても電源を買い替える必要はありません。
売却益4090を売って5070 Tiを買うと、いくら残るか
2026年10月6日時点の5070 Tiは、国内ショップの最安が約21.0万円、中央値が約21.4万円です。今年の春から夏にかけて値上がりした結果、4090の中古相場(40万円台)との差は、以前ほど開いてはいません。それでも売却と購入を差し引くと、手元には8万円以上残ります。
| 項目 | A フリマで売却 | B ショップに買取 |
|---|---|---|
| RTX 4090の売却額 | 約37.8万円(42万円で売り、手数料10%を引いた額) | 約30万円(仮定) |
| RTX 5070 Tiの購入額 | 約21.5万円 | 約22万円 |
| 差し引き | 約+16.3万円 | 約+8万円 |
※4090の売却額は、2026年7月時点でじゃんぱらの店頭が40万円前後、フリマが42万円前後からという相場をもとにした仮の値です。買取額は店頭の販売価格より低くなるため、30万円と仮定しました。実際の額は査定で変わります。
RTX 5080を選ぶ場合、国内の最安は約26.8万円で、5070 Tiとの差は約5.8万円です。Aの売却額で計算しても約11万円は手元に残るので、ネイティブ性能の差を縮めたい人は5080も候補になります。
判定乗り換えるべきか、持ち続けるべきか
他の候補5070 Tiと比べたいRTX 5080・RX 9070 XT
RTX 5080は、国内最安が約26.8万円です。5070 Tiから約5.8万円上がる代わりに、ネイティブ性能が4090に近づきます。MFGも同じく最大6Xまで使えます。
RX 9070 XTは、国内最安が約13.9万円で、5070 Tiの最安より約7万円安くなっています。DLSSとMFGは使えず、FSR 4を前提にした構成です。MFGを使う前提で4090から乗り換えるなら、5070 Tiが基準になります。
注意点乗り換える前に確認したい4つのこと
- 遊ぶゲームがMFGに対応しているか — MFGはゲーム側の対応が必要です。DLSSのフレーム生成に対応していないゲームでは、5070 Tiの強みは出ず、4090のネイティブ性能の差だけが残ります。
- モニターのリフレッシュレート — 60Hzや120Hzのモニターでは、MFG 4倍以上にしても表示できるのはリフレッシュレートまでです。理論上限の差は、144Hz以上のモニターで出ます。
- 4090の売却額は相場しだいで動く — 4090は新品の流通が少なく、中古価格は大きく動いています。売却額を確かめてから、5070 Tiを買うかどうかを決めてください。中古全般の相場は中古GPUの相場と選び方で確認できます。
- RTX 50 SUPERを待つかどうか — 2026年10月6日時点で、NVIDIAからRTX 50 SUPERの発売発表はありません。待っても時期は読めないため、今の4090を売るタイミングは相場で決めるのが現実的です。
おすすめRTX 5070 Ti おすすめモデル4選
5070 Tiは、メーカーによってGPUの性能がほとんど変わりません。冷却性能・サイズ・価格で選んでください。グラフィックボード全体の位置づけはグラフィックボードおすすめランキングで確認できます。


完成品RTX 5070 Ti搭載のおすすめBTO
GPUだけでなく、PCごと入れ替えたい人向けです。Ryzen 7 9800X3DとRTX 5070 Tiの組み合わせは、4Kのゲーム用途で性能の偏りが出にくい構成です。
FAQよくある質問
まとめネイティブでは代わりにならず、MFG 3倍以上なら成り立つ
RTX 5070 Tiは、ネイティブ描画ではRTX 4090の代わりになりません。4Kのラスタライズで約30%、レイトレーシングで約42%、5070 Tiが下回ります。VRAMも16GBと24GBで差があります。
一方で、MFGを3倍以上で使えるゲームを高リフレッシュレートのモニターで遊ぶなら、5070 Tiは4090の2倍生成を上回る表示fpsに届きます。消費電力も150W下がり、売却差額で約8〜16万円が残ります。MFG対応ゲーム中心なら乗り換え、VRAM 24GBや競技の遅延を優先するなら4090のまま、という分け方が基準です。
関連するカードの詳細はRTX 5070 Tiの性能レビューと、ワンランク上を比べたRTX 5080とRTX 5070 Tiの比較で確認できます。
出典:Tom’s Hardware GPU hierarchy、NVIDIA RTX 5070ファミリー、NVIDIA RTX 4090、NVIDIA DLSS 4.5発表、NVIDIA App DLSS 4.5配信開始、Tom’s HardwareのDLSS 4.5 MFGハンズオン、HotHardwareのDLSS 4.5 Dynamic MFGテスト。国内価格は2026年10月6日時点のショップ最安値です。








