RX 9070 XTがドライバーで最大+27%——AMDファインワイン現象2026年版、RTX 5070 Tiを1440pで逆転した現実
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
RTX 5070 Tiを1440pで逆転した数字と、その後の再テストで分かったこと
RX 9070 XTは発売から約4ヶ月のドライバー更新で、1440pの平均が+9%伸びました。発売時にRTX 5070 Tiより2.5%遅かったのが、この比較では3%上回っています。「AMDのGPUは後から速くなる」というファインワインの話が、RDNA 4でも当てはまるのかが気になる方は多いはずです。
結論は、数字は本物でも「ドライバーだけの成果」とは言い切れません。比較したHardware Unboxed自身が、差にはWindows更新やゲーム側のパッチも含まれると訂正しています。2025年11月の22ゲーム再テストでは、ネイティブ1440pでRTX 5070 Tiが5%速い結果に戻りました。
それでも買う側の判断は変わりにくいです。国内の実売は2026年10月6日時点でRX 9070 XTが約13.9万円から、RTX 5070 Tiが約21.0万円からで、差は約7万円あります。性能差5%に対して価格差は5割なので、レイトレーシングを多用しないなら9070 XTが有利です。
出典:TechSpot(FineWine検証)・Wccftech(HUBの訂正)・TechSpot(DLSS/FSR比較)・TechSpot(発売時レビュー)・AMD Adrenalin 26.3.1ノート・AMD Adrenalin 26.9.1ノート・The FPS Review
目次
要点まず数字を3つ押さえる
25.3.1と25.6.3の比較では、1440p平均+9%・4K平均+4%、5070 Ti比は−2.5%から+3%でした。11月の再テスト(22ゲーム、AMD 25.10.1とNVIDIA 581.57)では、ネイティブ1440pでRTX 5070 Tiが5%速く、Qualityのアップスケールを使うと差は2%です。ゲームの顔ぶれもドライバーも違うので、同じ物差しの続きとしては読めません。
実測ゲーム別の伸び|1440pで差が出たタイトル
比較の対象は16ゲームで、Adrenalin 25.3.1(発売時のレビュー用ドライバー)と25.6.3(2025年7月)の結果を並べています。平均は1440pで+9%、4Kで+4%でした。Jedi: Survivor、Dragon Age、The Last of Us Part 1の3本は変化がありませんでした。
| ゲーム(1440p) | 発売時比 | 補足 |
|---|---|---|
| Spider-Man Remastered | +27% | 169fpsから214fps。1% lowも125fpsから159fps |
| Counter-Strike 2 | +23% | 4Kでも+14% |
| Hogwarts Legacy | +18% | 重い場面の安定性も向上 |
| Call of Duty: Black Ops 6 | +14% | マルチプレイで1% lowが改善 |
| Delta Force | +14% | 複数の海外報道で一致 |
| STALKER 2 | +12% | オープンワールドでも改善 |
| God of War Ragnarök | +10% | 全解像度で向上 |
| 16ゲーム平均 | +9% | 4Kの平均は+4% |
上位のSpider-ManとCS2は、発売時に特定のレンダリング処理が最適化されていなかった可能性があります。+10%前後のタイトルは、シェーダーコンパイラーやゲーム別プロファイルの積み重ねに近い伸びです。自分が遊ぶゲームが上位に入っているかどうかで、体感の差は大きく変わります。
比較RTX 5070 Tiとの差は3回の測定でこう動いた
| 時期・条件 | 1440pの差 | 測定の条件 |
|---|---|---|
| 2025年3月(発売時) | 9070 XTが2.5%遅い | AMD 25.3.1、NVIDIA 572.60。ラスタライズ |
| 2025年7月 | 9070 XTが3%速い | AMD 25.6.3。16ゲームの再測定。4Kはほぼ同等 |
| 2025年11月 | 5070 Tiが5%速い | AMD 25.10.1、NVIDIA 581.57。22ゲーム。Quality使用時の差は2% |
7月の逆転は、5070 Ti側も同じ期間に1440pで2.5%(4Kで3%)伸びたうえでの数字です。11月は測るゲームの数と顔ぶれが変わったため、逆転が崩れたとは断定できません。分かるのは、1440pの優劣がテスト条件によって±5%の範囲で入れ替わる程度の差だということです。
国内の実売(2026年10月6日時点)は、RX 9070 XTが最安約13.9万円・2番目約14.0万円・中央値約15.5万円、RTX 5070 Tiが最安約21.0万円・2番目約21.1万円・中央値約21.4万円です。ネイティブで5%速い5070 Tiに約7万円を足す価値があるかは、レイトレーシングやDLSS対応の使い方で決まります。
検証「ドライバーだけの成果」と言えるのか
検証を出したHardware Unboxedは公開後、動画の題が「ドライバーの効果」を意味するのは不正確で、「発売時のレビューデータと現在のデータの比較」とすべきだったと説明しました。差の要因にはWindowsの更新、Smart Access Memory、ゲーム側のアップデートが含まれます。別の検証者はドライバーだけを入れ替えて25.3.1と25.6.3を比べ、大半のゲームでほぼ差が出なかったと報告しています。
- 発売時のレビューデータより、数ヶ月後の実測はかなり速い
- 伸びはタイトルで大きく偏る(CS2・Spider-Manは大幅、3本は変化なし)
- 国内実売では5070 Tiより約7万円安い
- +27%がすべてドライバー由来であること
- 今後のドライバーで同じペースの伸びが続くこと
- 5070 Tiに対する優位が全条件で続いていること
Adrenalinを最新にしておく価値は残ります。ただし、旧ドライバーのままだと「+9%を取り逃す」とまでは言えません。OSとゲームを最新にしたうえでの話です。
2026年その後のドライバー|性能より機能とゲーム対応が中心
2026年に入ってからの更新で目立つのは、同じ手法で性能を測り直した記事ではなく、FSRの機能追加とゲーム対応です。確認できた範囲では、26.x系で1440pの平均を測り直した比較は2026年10月6日時点で見つかっていません。
| ドライバー | 公開日 | RX 9000向けの主な内容 |
|---|---|---|
| Adrenalin 26.3.1 | 2026年3月19日 | FSR Upscaling 4.1に対応。Crimson DesertとDEATH STRANDING 2のDay-0対応。Ray Regeneration 1.1も同時期に提供 |
| Adrenalin 26.9.1(Optional) | 2026年9月3日 | Onimusha: Way of the SwordとThe Blood of Dawnwalkerに対応。StarfieldとApex LegendsでのクラッシュをRX 9000向けに修正 |
2025年11月にはFSR Redstoneの第1弾としてRay RegenerationがCall of Duty: Black Ops 7でRX 9000向けに始まりました。Redstoneはアップスケーリング、フレーム生成、Ray Regeneration、Radiance Cachingの4つで構成され、いずれもRX 9000シリーズが対象です。対応ゲームを遊ぶ人にとっては、平均fpsの+数%よりも画質や滑らかさへの効きが大きい部分です。
Windows 10ではドライバーのインストール後にSmart Access Memoryが無効になることがあります。Windows 10で使っている場合は、インストール後にAMD SoftwareでSAMの状態を確認してください。
弱点ドライバーでは埋まりにくい差|レイトレーシングと一部タイトル
発売時のレビュー(25.3.1)では、レイトレーシングを使うタイトルでRTX 5070 Tiとの差が開いていました。Black Myth: Wukongはレイトレーシングなしでも1440pで6%、4Kで10%遅く、レイトレーシング対象のタイトルを含めた平均では約20%遅いという結果です。Hunt: Showdown 1896は1440pで35%、4Kで39%遅れていました。
これらは7月の再測定で伸びたと確認できた項目ではありません。レイトレーシングやパストレーシングを多用するゲームが中心なら、ラスタライズの+9%を見て選ぶのは危険です。
判断持っている人・買う人はどう動くか
おすすめRX 9070 XTのおすすめモデルとBTO
約13.9万円からという実売を踏まえ、定番のSAPPHIRE PULSEと、価格を抑えやすいGIGABYTE GAMING OCを挙げます。価格は変動が大きいため、カードの表示で確認してください。
自作が不安な場合は、RX 9070 XTとX3D CPUを組み合わせたBTOがあります。
まとめまとめ|+27%は事実でも、判断の材料は価格と使い方
RX 9070 XTは発売時のレビューより数ヶ月後のほうが速く、比較では1440p平均+9%、Spider-Manで+27%でした。ただし要因がドライバーだけと言い切れず、11月の再テストでは1440pのネイティブで5070 Tiが5%速い結果です。それでも約7万円の価格差は大きく、レイトレーシングを多用しない1440pの用途では9070 XTが選びやすいGPUです。
ファインワインを理由に買うより、国内実売の差と遊ぶゲームの傾向で選ぶほうが外れにくいです。ラスタライズ中心なら9070 XT、レイトレーシングやDLSS重視なら5070 Tiが基本の分け方です。








