『ラグナロクオンライン3』は初代ROと何が違う?ChinaJoy試遊レポートでオート戦闘・PC版・日本版展開を解説【RO3】
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ChinaJoy 2026の試遊で見えたオート戦闘・PC版の作り直し・日本版展開の見通し
新作MMORPG『ラグナロクオンライン3(RO3)』が、2026年7月31日から8月3日まで中国・上海で開催されたChinaJoy 2026にプレイアブル出展されました。長年初代『ラグナロクオンライン』を遊んできたプレイヤーの試遊レポートからは、グラフィックスやマップに昔の雰囲気を残しながら、システムは現在のMMORPGに近づいているという評価が出ています。
一方でオート戦闘や5人ダンジョンといった要素も導入されており、初代とまったく同じ遊び方を期待すると戸惑う部分もありそうです。PC版はスマートフォン版の単純な移植ではなく、過去のテストで寄せられた意見を受けて作り直されていることも分かっています。
出典:『ラグナロクオンライン3』公式サイト、GRAVITY 2026年第2四半期決算資料(2026年8月7日)、ガンホー・オンライン・エンターテイメント「ラグナロクオンライン2」CBT開始告知(2007年7月)にもとづきます。
『ラグナロクオンライン3』と聞いて、結局は初代ROの高画質版なのか、それとも別物のスマホMMORPGなのかが気になっている人は多いはずです。日本版はガンホー・オンライン・エンターテイメントが2026年2月13日にサービス提供を発表したものの、開始時期はまだ明らかになっていません。
この記事では、ChinaJoy 2026の試遊台で実際に確認されたゲーム内容をもとに、オート戦闘やMVPモンスターの扱い、テンポの変化、そしてPCゲーマーが気になるPC版の設計方針までを整理します。
ChinaJoy会場での現地取材レポート、GRAVITYが公開した開発情報、そして同社が2026年8月7日に発表した決算資料まで突き合わせ、初代ROとの違いのうち「分かっていること」と「まだ分かっていないこと」を切り分けて解説します。
基本情報『ラグナロクオンライン3』はどんなゲームか|開発はGRAVITY、日本版はガンホーが提供
『ラグナロクオンライン3』は、GRAVITYが開発を手がける新作MMORPGです。対応プラットフォームはPC・iOS・Androidの3つで、日本国内ではガンホー・オンライン・エンターテイメントがサービスを提供することが2026年2月13日に発表されました。料金体系は基本プレイ無料+アイテム課金です。
中国大陸版の配信はbilibiliが担当します。開発体制については、韓国のGRAVITYが中心となりつつ、『ラグナロクオリジン』でも協業した中国のJoyMakerが共同開発に関わっているとも伝えられています。
初代『ラグナロクオンライン』が持つ世界観や職業システムを受け継ぎながら、グラフィックスやゲームシステムを現代向けに再構築した作品と位置づけられています。最新情報は『ラグナロクオンライン3』公式サイトで随時更新されています。
前例ナンバリング続編には「ラグナロクオンライン2」でつまずいた過去があります
RO3の続報に慎重な見方をするファンが一定数いる背景には、過去のナンバリング続編『ラグナロクオンライン2』の経緯があります。ガンホー・オンライン・エンターテイメント(RO3の日本版と同じ会社)は2007年にRO2の日本展開を発表し、同年8月からクローズドβテストも実施していましたが、正式サービスの開始時期は延期が発表されたまま、長らく開始のめどが立たない状態が続きました。
RO2は世界的に見ても苦戦が続いたタイトルです。韓国版はユーザー減少に歯止めがかからず、2013年12月23日にサーバーを閉鎖しています。開発元のGRAVITY Interactiveも2019年1月16日、開発チームを解散する方針をフォーラムで明らかにしました。ゲームサーバー自体は稼働を続けたものの、以降は新しいアップデートやイベントが行われない状態になっています。20年以上サービスが続く初代ROと比べると、対照的な結果に終わったタイトルといえます。
RO3がこの前例を踏まえてどこまで作り込まれているかは、現時点のChinaJoy試遊情報だけでは判断できません。ただし、初代ROの雰囲気を残しつつ現代的な設計を取り入れるという今回の方向性は、RO2で指摘された課題を意識したものである可能性はあります。
試遊会場ChinaJoy 2026でRO3のPC版がプレイアブル出展されました
ChinaJoy 2026は、2026年7月31日から8月3日まで中国・上海で開催された展示会です。中国大陸版の運営を担うbilibiliのブースに『ラグナロクオンライン3』の試遊台が設置され、来場者が実際にPC版をプレイできる形で公開されました。
現地取材によると、試遊のデモではプロンテラ南門外を舞台に、5人パーティでのボス討伐が体験できる内容になっていました。黄金蟲やミストレス、オシリス、オークヒーローといった初代ROでもおなじみのボスと、あわせて7〜8回対戦できたと報告されています。
操作面では、マウスでのクリック移動が採用されており、初代ROの操作感を思わせる作りになっていた点も伝えられています。
既視感グラフィックスやマップ、BGMには初代ROの雰囲気が残っています
今回のChinaJoy出展で特に興味深いのは、初代ROを長年プレイしてきたユーザーの反応です。現地取材によると、複数の経験者から共通して聞かれたのは「見た目は昔のまま、システムは今のもの」という評価でした。あるプレイヤーは、イラストやグラフィックスの雰囲気は変わらず初代を遊んでいる感覚に近いとしたうえで、モデリングはより精細になり、今どきのダンジョンの仕組みが加わって遊び方も増えていると語っています。
キャラクターや背景は現在の水準に合わせて精細になっているものの、画面を見たときに「ROだ」と感じられる要素は維持されているようです。開発側も以前から、職業体系や攻城戦、露店、プレイヤー同士の交流といったROならではの要素を重視する方針を示してきました。
自動化オート戦闘の存在が確認されています
初代ROとの大きな違いになりそうなのが、オート戦闘の存在です。現地の試遊レポートによると、会場で長時間RO3を遊んでいた来場者が、片方の試遊台をオートプレイのまま放置し、別の試遊台でもゲームを進めていたことが確認されています。
評価の分かれ目テンポは速くなった一方で自由度の低下を指摘する声も
初代RO経験者から評価されていたもう一つの変化が、ゲームのテンポです。現地取材では、ボスやダンジョンに挑む速度が以前より速く、昔ほど遅くないという指摘が出ています。移動や準備に時間をかけずにボス戦へ挑めるようになっている点は、今の若いプレイヤー層に合わせた調整と受け止められているようです。
一方で、現代向けの変更をすべてのRO経験者が歓迎しているわけではありません。約20年のRO歴を持つプレイヤーからは、元のROはみんなが好きなように遊べるものだったが、今作は開発側が想定した遊び方に寄せている印象があるという声も出ており、システムに引っかかりを感じているとの見方も伝えられています。
RO3は初代ROを単純に高画質化した作品ではありません。世界観や職業、コミュニティ要素を残しながら、ダンジョンマッチングやオート戦闘を加えた現代型MMORPGとして設計し直されています。昔のROをそのまま遊びたい人と、ROの世界観で新しいMMORPGを遊びたい人とでは、評価が分かれる可能性がありそうです。
討伐MVPモンスターは5人ダンジョンの真のボスとして再設計されます
RO3では、初代ROを象徴する存在だったMVPモンスターも大きく変わります。GRAVITYが2026年5月27日に公開した開発情報によると、MVPをフィールドに配置するだけでなく、5人ダンジョンの真のボスとして登場させる方針が示されています。
あわせて、ゲームシーズン制も採用されます。開発側の狙いは、数か月ゲームから離れていたプレイヤーでも最前線に復帰しやすくすることです。シーズン1のテーマは音楽で、ボスや職業に音楽要素やリズム感を楽しめる仕掛けが盛り込まれる予定と説明されています。ただし、シーズン移行時にキャラクターレベルや装備がどう扱われるかなど、詳細な仕様はまだ明らかになっていません。
設計方針PC版はスマホ版の移植ではなく作り直されています
PCゲーマーにとって特に気になるのが、PC版の作り込みです。RO3はPCに加えてiOS・Androidにも対応するため、スマホ向けMMORPGをPCでも動くようにしただけではないかと気になる人もいるはずです。
GRAVITYが公開した開発者日記によると、過去のテストでは「スマホゲーム感が強すぎる」というフィードバックが寄せられていたとのことです。これを受けてPC版は根本的に作り直され、現在はスマートフォン版を単純に移植したものではなく、PC向けに切り離して設計されているとしています。UIについても再設計が行われ、サイズや配置を調整できるようになっているほか、操作感そのものも見直されたと説明されています。
スケジュール中国は8月27日からPC限定テスト|日本版の開始時期はまだ未定です
中国大陸版RO3では、簡体字版で2026年8月27日から初のクローズドテストが実施される予定です。運営・配信を担うbilibiliの案内では、参加人数に制限があり、テスト終了後にデータが削除される形式になるとみられています。繁体字版ではこれに先立ち、6月25日から7月2日にかけて先行テストが実施されていました。
日本国内でRO3がサービスされること自体は、ガンホー・オンライン・エンターテイメントが2026年2月13日にすでに発表しています。ただし2026年8月9日時点では、日本版の具体的なサービス開始日は公表されていません。
手がかりになりそうなのが、GRAVITYが2026年8月7日に公表した2026年第2四半期の決算資料です。この資料では、中国およびグローバル展開について2027年内の展開を進めているとの記載があります。ここでいう「グローバル」に日本が含まれるのであれば、日本版のサービス開始も早くて2027年になる可能性があります。中国で8月27日から行われるのはあくまでクローズドテストであり、これがそのまま日本版の開始時期を意味するわけではない点には注意してください。
動作環境RO3のPC推奨スペックはまだ分かりません
2026年8月9日時点では、日本版RO3の詳しいPC動作環境や推奨スペックは確認できません。そのため、RO3のためだけに今すぐゲーミングPCを買い替える必要はないでしょう。
ChinaJoyで公開された映像を見る限り、極端に重い部類のPCゲームには見えませんが、実際のGPU負荷やCPU負荷は正式な動作環境が公開されるまで判断できません。MMORPGでは通常のフィールドは軽くても、大人数が参加する攻城戦やボス戦でCPU負荷が急に高くなることがあります。
初代『ラグナロクオンライン』はDirectX世代の軽量エンジンで動作し、内蔵GPUでも快適に遊べる設計でした(当サイトのRO推奨スペック解説で詳しく整理しています)。ただしRO3はグラフィックスを大幅に刷新した別タイトルのため、この数値をそのまま当てはめることはできません。RO3向けにPCを用意する場合は、日本版の推奨スペックや実際のベンチマークが公開されてから判断するのが安全です。
判断材料この情報をどう受け止めるか
- ChinaJoyの試遊台と歴戦プレイヤーの証言から、初代ROの雰囲気は残っていると判断できる
- オート戦闘の存在自体は確認済みで、初代よりテンポよく遊べる設計になっている
- PC版はスマホ版の移植ではなく、フィードバックを受けて作り直されている
- 日本版のサービス提供自体はガンホーから正式発表済み
- オート戦闘の適用範囲やPvP・ボス戦での可否は非公開
- PC版のキーコンフィグやモニター対応の詳細は未確認
- 日本版の具体的なサービス開始日は2026年8月9日時点で未発表
- RO3のPC推奨スペックはまだ公開されていない
次の判断材料になるのは、2026年8月27日から予定されている中国大陸版のクローズドテストです。ここで操作性やオート戦闘の範囲、職業、育成システム、グラフィック設定などが判明すれば、RO3が初代ROファンにとって魅力的な新作になるのか、さらに判断しやすくなります。
Q&Aよくある質問
総括初代ROをそのまま復活させたゲームではありません
『ラグナロクオンライン3』は、2026年7月31日から8月3日のChinaJoy 2026でプレイアブル出展され、歴戦のROプレイヤーからグラフィックスやマップ、BGMに初代の雰囲気を感じるという評価が出ました。一方でオート戦闘や5人ダンジョン、シーズン制などが導入されており、初代ROとまったく同じゲーム性を期待すると違いを感じる部分もありそうです。
特に注目したいのは、一度スマホ寄りだったPC版が、ユーザーの意見を受けて根本から作り直された点です。単なるスマホMMORPGの派生ではなく、PC版も作り込もうとする姿勢がうかがえます。
次の判断材料になるのは、2026年8月27日から予定されている中国大陸版のクローズドテストです。日本版については、ガンホーからサービス提供自体は発表済みですが、開始時期はまだ明らかになっていません。GRAVITYの決算資料からは2027年内という手がかりが見えており、続報を待ちたいところです。



