Destiny 2、DCV復元へ方針転換|最終アップデートから104日、『全部戻る』は誤解です【2026年9月】
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最終アップデートから104日、方針転換の中身を検証
出典:Bungie公式「The Next Chapter for Bungie」 / Bungie公式「Building a Viable Future in Destiny 2」 / Bungie公式 This Week At Bungie(2020年9月24日) / Bungie公式ヘルプ「Destiny Platform Storage Requirements」 / PC Gamer「Bungie un-cancels Destiny」にもとづきます(2026年9月22日時点)。
6月9日に配信された最終アップデート「勝利の記念碑」は、Bungie自身が「大型アップデートとしてはこれが本当に最後」と明言したものでした。ところがその104日後、Bungieは一転して、過去に削除したキャンペーン・ロケーション・レイドを復元する作業に着手したと発表しています。あの「最後」は何だったのか、「戻ってくる」とは具体的に何を指すのか、疑問に感じたプレイヤーは少なくありません。
2026年9月21日、Bungieは公式ブログ「The Next Chapter for Bungie」で、Destiny Content Vault(DCV)へ移していたコンテンツの復元に着手したと発表しました。対象として名指しされているのは「vaulted Destiny 2 campaigns, destinations, and raids」、つまりキャンペーン・ロケーション・レイドの3カテゴリです。復元コンテンツは「all Destiny 2 players」が利用できるようになるとも記されています。
SNSでは「DCV廃止」「全部復活」といった受け取り方も広がっていますが、公式発表を読み解くと確定している範囲はもっと限定的です。本当に戻るのはどこまでか、なぜ時間がかかるのか、2020年に削除した理由と何が矛盾するのかを一次情報にもとづいて整理し、現在すでに180.90GBまで増えているゲーム容量への影響まで確認します。
目次
要点まず何が起きたか
Bungieは2026年9月21日、Destiny Content Vault(DCV)へ移していたキャンペーン・ロケーション・レイドの復元作業に着手したと発表しました。「新シーズン・新拡張の再開」や「ライブサービスの本格復活」を意味する発表ではなく、公式が明言しているのは過去に削除した3カテゴリのコンテンツを取り戻す作業を始めたという点のみです。
タイミング最終アップデートから104日
6月9日(日本時間10日未明)に配信されたUpdate 9.7.0「勝利の記念碑」は、Destiny 2にとって最後の大型アップデートとして配信されたものです。Bungieはこの更新をもって新シーズン・新拡張・ストーリーの新規追加を終える方針を明確にしており、配信当日はSteam同時接続数が167,000人超に達するなど、約2年ぶりの高水準でプレイヤーが駆けつけました。
その最終アップデートから、暦の上で104日後にあたる9月21日、Bungieは公式ブログ「The Next Chapter for Bungie」を公開しました。新体制のもとで「Destinyは私たちの未来の基盤である(Destiny is foundational to Bungie’s future)」と位置づけ、削除したコンテンツを取り戻す作業に着手したことを明らかにしています。「もう新しい章は書かない」と受け取られていた6月の発表から3カ月強で、方向性そのものが転換した形です。
範囲戻るのはキャンペーン・ロケーション・レイドの3カテゴリ
公式発表の文言を確認すると、復元対象として明記されているのは「vaulted Destiny 2 campaigns, destinations, and raids」の3カテゴリです。個別の作品名までは列挙されていませんが、DCVには2020年と2022年の2度にわたって次のコンテンツが移されています。
| 項目 | 公式発表での扱い(2026年9月21日時点) |
|---|---|
| キャンペーン | 復元作業に着手すると明言(対象例:Red War〈カバル大戦〉、Curse of Osiris、Warmind、Forsaken〈孤独と影〉) |
| ロケーション | 復元作業に着手すると明言(対象例:Io、Titan、Mars、Mercury、Leviathan、Tangled Shore〈入り組んだ岸辺〉) |
| レイド | 復元作業に着手すると明言(対象例:Leviathan、Eater of Worlds〈世界を食らう船〉、Spire of Stars〈星々のスパイア〉、Scourge of the Past〈過去の惨劇〉、Crown of Sorrow〈悲哀の冠〉) |
| シーズンストーリー・季節イベント | 発表に記述なし(対象かどうか不明) |
| ストライク・PvPマップ・ベンダーなど | 発表に記述なし(対象かどうか不明) |
公式発表の本文にシーズンストーリー・季節イベント・ストライク・PvPマップ・ベンダーといった他の要素への言及はありません。「DCVが完全に廃止される」「全コンテンツが復活する」というのは、現時点の公式情報からは確認できない受け取り方です。
理由なぜすぐには戻らないのか
復元には時間がかかる見込みです。Bungieは発表の中で「光の超越(Beyond Light)以降にDestiny 2へ加えられた変更により、私たちは更新を行う必要がある(Changes made to Destiny 2 since Beyond Light require us to update)」と説明しています。2020年の光の超越以降、Destiny 2はライティング・エンカウント設計・敵の挙動・基盤となるシステムまで大きく作り直されており、削除時点のデータをそのまま戻しても正常には動作しません。ロケーションの地形やレイドのギミックを現行システムに合わせて作り直す作業が、対象コンテンツの数だけ発生することになります。
対比2020年に削った理由との180度対比
皮肉なのは、今回「戻す」と発表されたコンテンツが、そもそもBungie自身の判断で「削った」ものだという点です。2020年、Bungieは公式ブログ「Building a Viable Future in Destiny 2」で、当時のDestiny 2が最大115GBにまで肥大化していたと明かしました。拡張「Warmind」は全プレイ時間の0.3%しか占めていない一方、インストール容量では5%を消費しており、コンテンツと容量の釣り合いが取れていない状態でした。
同年のThis Week At Bungie(9月24日)では、当時24時間超かかっていたビルド生成が投資により12時間未満へ短縮されたこと、DCV導入でインストール容量が30〜40%(59〜71GBへ)減る見込みであることも明かされています。つまり2020年の論理は「肥大化したコンテンツを削り、開発スピードとバグ対応を取り戻す」というものでした。
| 項目 | 2020年(DCV導入時) | 2026年(復元発表時) |
|---|---|---|
| 方針 | 肥大化したコンテンツを削減 | 削減したコンテンツを復元 |
| ゲーム総容量 | 削減前は最大115GB、削減目標は59〜71GB(30〜40%減) | Steam版で180.90GB(現在) |
| ビルド生成時間 | 24時間超から12時間未満へ短縮(投資の効果) | 光の超越以降のシステム変更に合わせた追加更新が必要(所要時間は未公表) |
| 目的 | 開発スピードの改善とバグ対応力の確保 | プレイヤーの信頼回復 |
2020年の削減から6年、Destiny 2は光の超越・魔女の女王・光の終焉といった拡張とシーズンを積み重ね、Steam版の必要容量はすでに180.90GB(Bungie公式ヘルプ調べ)まで再び膨らんでいます。DCVで一度削った分を差し引いてもこの数字であり、今回のDCV復元が進めば必要容量はさらに増えることになります。ストレージに余裕を持たせておく価値がある局面です。
示唆「all Destiny 2 players」とMarathonの立ち位置
発表文には、復元コンテンツが「all Destiny 2 players」に提供されるとも書かれています。Destiny 2は現在も基本プレイ無料で遊べますが、過去にDCVへ移された「Forsaken(孤独と影)」キャンペーンは、もともと有料拡張として販売されていたコンテンツです(Vault入り直前の2021年12月7日〜2022年2月22日には例外的に全プレイヤーへ無料開放された期間があります)。「all players」という表現が復元後のアクセス条件にどこまで影響するのかは公式発表に明記されておらず、無料開放を意味するのか、従来どおり拡張所持が条件になるのかは断定できません。
同じ発表では、新作「Marathon」についても「より深いサバイバル体験(a deeper survival experience)」へ拡張していく方針が示され、協力・競争・PvPvEを含む複数のプレイスタイルに対応させる考えが述べられています。「MarathonをやめてDestinyに回帰した」という単純な構図ではなく、Bungieは両タイトルを並行して開発していく姿勢を崩していません。発表の結びには「あなたたちにふさわしい新しいストーリーとゲーム群を作る(building new stories and games that you all deserve)」ともあり、games と複数形で書かれている点は今後の展開の広がりを示唆しますが、具体的な作品名や本数は明かされていません。
留保確定していること・まだ分からないこと
- DCVへ移したキャンペーン・ロケーション・レイドの復元作業に着手したこと
- 復元コンテンツを特定の拡張所持者に限定しない方針(all Destiny 2 players)
- Marathonも並行して開発・拡張を続ける方針であること
- 各コンテンツが戻る具体的な時期・順番
- シーズンストーリー・ストライク・PvPマップなど他要素が対象になるかどうか
- Destiny 2のライブサービスが本格的に再開するのか、Destiny 3のような新作が存在するのか
なお、今回の発表と前後して、有志が開発したオフライン専用の保存プロジェクト「Sunrise」(過去のビルドを使って一部の削除済みロケーションをサーバーなしで探索できる非公式Mod)も話題になっていますが、Bungieの今回の方針転換と直接関係があるという情報はありません。
影響手元で何をすればいいか
今回の発表を受けて、プレイヤー側が今すぐ何かを変える必要はありません。具体的な実装時期が発表されていない以上、離れているプレイヤーは復元コンテンツの続報を待つのが現実的です。一方で、現役プレイヤーやこれから始める予定がある人にとっては、ストレージ容量の確認だけは早めにやっておく価値があります。Steam版はすでに180.90GB、プリロード時は353.00GBの空き容量が求められており、DCV復元が進めばこの数字はさらに伸びる可能性が高いためです。
Marathonの続報を待っている人にとっても、今回の発表は「DestinyかMarathonか」という二択ではありません。両タイトルが並行して展開される方針が示された以上、どちらか一方の動向だけでBungieの今後を判断するのは早計です。
Q&Aよくある質問
まとめまとめ|方針は転換、ただし「全部戻る」は誤解
6月9日の最終アップデートから104日後、Bungieは一転してDCVコンテンツの復元に着手しました。ただし確定しているのはキャンペーン・ロケーション・レイドの3カテゴリのみで、「全部戻る」というのは現時点の公式情報からは確認できない受け取り方です。
2020年に「肥大化したから削る」という理由でDCVを導入したBungieが、今度は「削ったものを戻す」という真逆の判断をした背景には、失われた信頼を取り戻したいという狙いがあります。光の超越以降のシステム変更により復元には作業が必要で、具体的な時期は未発表のままです。
現在すでに180.90GBまで増えているゲーム容量は、復元が進むほどさらに膨らむ可能性があります。続報を待ちながら、手元のストレージに余裕を持たせておくのが現実的な備え方です。
参考容量に余裕を持たせておきたい人へ
Destiny 2はすでにSteam版で180.90GB、プリロード時は353.00GBの空き容量を求める大型タイトルです。DCV復元が進めば必要容量はさらに増える見込みのため、内蔵ストレージに余裕を持たせておくと安心です。





