Phantom Blade Zeroが発売3日で400万本・Steam同接83万人|中国以外が売上の55%を占めた理由【2026年11月】
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売上の55%は中国本土・香港・台湾の外。海外が動いたのは発売前のレビュー解禁から
出典:GamesRadar+「Phantom Blade Zero has sold 4 million copies in just 3 days」 / GamesRadar+「Phantom Blade Zero isn’t just a hit in China」(Alinea Analytics) / GamesRadar+「Phantom Blade Zero immediately tops over half a million concurrent Steam players」 / SteamDB / Steamストア / S-GAME「Creative Director Letter」 / S-GAME「Pre-orders Now Available」(2026年11月8日確認)
中国発の武侠アクションRPG『Phantom Blade Zero(ファントムブレイドゼロ)』が、発売直後から大きな数字を出しています。「中国国内だけで売れているのでは」「同接83万人はどれくらいすごいのか」と気になった人も多いはずです。
開発元のS-GAMEが発表した累計販売は2026年10月29日の発売から72時間で400万本を超えた、というものです。Steamの最大同時接続者数は11月1日の83万3,921人です。調査会社Alinea Analyticsの推計では、中国本土・香港・台湾以外の売上がSteamとPlayStationの合計の55%(1億2,300万ドル)を占めています。
ただし、この3つは測っているものが別です。400万本は全プラットフォームの合計、83万人は一時点にSteamで遊んでいた人数、55%は第三者の売上推計で、足し算も比較もできません。日本で買う場合の価格や日本語対応は、記事の後半に載せています。

目次
要点4つの数字は、それぞれ測っているものが違う
400万本は購入された数、83万人は同じ瞬間にSteamで起動していた人数です。売上の地域比率は、公式発表ではなくAlinea Analyticsの推計です。
| 数字 | 意味 | 出どころ |
|---|---|---|
| 400万本超 | 発売72時間の累計販売。11月2日に発表 | S-GAMEの発表 |
| 83万3,921人 | Steamの最大同時接続者数。11月1日に記録 | SteamDBの記録 |
| 93%(8万8,236件) | Steamの全言語レビューの好評率。11月8日に確認 | Steamストア |
| 55%(1億2,300万ドル) | 中国本土・香港・台湾以外の売上。SteamとPlayStationの合計 | Alinea Analyticsの推計 |
販売400万本は72時間の累計で、内訳は示されていない
S-GAMEは11月2日、公式Xで「発売から72時間で400万本以上が売れた」と発表しました。Metacriticスコア88とSteamレビュー89%を添えた告知画像つきで、海外メディアも同じ日に報じています。
この発表の文面にはプラットフォーム別の本数がありません。Steam単独の数字とは限らないため、「Steamで400万本」とは書けません。発売は10月29日で、PS5とPC(SteamとEpic Games Store)で始まっています。
発売前の時点でも、Alinea Analyticsは販売が「100万本をはるかに超えている」と推計していました。そのうち62.5%が中国・台湾・香港での販売で、発売前は売れ行きが中国圏に大きく偏っていたことになります。
Steam同接83万人は、発売後の週末にかけて伸びた
発売当日のSteamは、開始から約10時間で最大59万5,711人に達しました。この時点で、2026年発売のゲームではPalworldの1.0に次ぐ規模で、Steamの同接の歴代上位20位にも入っています。
最大値は11月1日の83万3,921人です(SteamDBの記録。サイトの時刻基準はUTC)。Steamでは、発売後最初の日曜日に最大値を更新するゲームが多く、今回もその流れでした。
本作は基本的に一人で遊ぶシングルプレイ作品です。友人と時間を合わせて遊ぶ理由が少ない作品で83万人が出たことは、購入者が発売直後に一斉に遊び始めたことを示しています。一方、同接は購入者数とは別の数字なので、400万本のうちSteam分を割り出す材料にはなりません。
Steamの好評率は89%から93%へ
S-GAMEの告知画像には、11月2日時点のSteamレビュー89%とあります。11月8日に日本語のSteamストアページで確認した値は、全言語8万8,236件中93%が好評でした。購入者が増えても好評率が下がっていないことは、口コミが続いている裏づけになります。
ゲーム自体の長所・短所と買うべきかの判断は、Phantom Blade Zeroは買い?レビュー評価と向いている人で整理しています。
地域中国以外が売上の55%を占めたのは、レビュー解禁のあと
Alinea Analyticsは11月3日、「中国本土・香港・台湾以外の市場が、SteamとPlayStationの売上の55%(1億2,300万ドル)を占める」と推計を公表しました。さらに、この3地域を除いても、2026年の新作でSteam・Xbox・PlayStationの売上上位20位に入るとしています。
Steamの地域別の生涯売上の比率は、発売をはさんで次のように動きました(Alinea Analyticsの日次Steam売上データによる推計)。
| 地域 | 10月25日時点 | 11月2日時点 |
|---|---|---|
| 中国 | 65% | 45% |
| 米国 | 10% | 18% |
| その他の地域 | 25% | 38% |
中国の売上が減ったわけではありません。海外の購入が発売直前から発売後に集中したため、比率が動きました。
動きが大きかったのは、レビューの解禁です。米国のSteamの1日あたり売上は、10月25日の約10万6,000ドルから、解禁日の26日に23万ドル、27日に46万3,000ドル、発売前日の28日に89万9,000ドルへ増えました。4日間で約8.5倍です。8月18日のState of Playでも米国の売上は7万2,000ドルから14万6,000ドルに倍増しましたが、中国がそれ以上に伸びたため比率は動いていません。発売日には、米国とその他の地域の合計が、予約開始以来はじめて中国を上回りました。
数字から言えるのは、海外の購入が発売直前のレビュー公開と重なって増えた、というところまでです。レビューが原因だと断定できる材料はありません。
理由売れた理由として確認できること、推測にとどまること
確認できるのは、発売前に評価が出ていたことです。MetacriticのスコアはS-GAMEの告知画像で88でした。海外の実プレイレビューの一つは、戦闘とボスの多様性を評価する一方、探索の誘導の多さを弱点に挙げています。筆者のクリアまでの時間は約50時間で、人によって大きく変わります。
開発側の要素として、映画俳優のドニー・イェン氏が2023年からクリエイティブコンサルタントを務め、主要キャラクターの顔と動きのキャプチャーも担当しています(S-GAME公式)。S-GAMEは2026年6月、発売日を9月9日から10月29日に延期すると発表しました。延期が販売にどう影響したかは、数字では判断できません。
- 発売直前のレビュー公開と、米国売上の増加が重なった
- 購入後のSteam好評率が89%から93%に上がった
- 中国以外の売上が、発売日に中国を上回った
- 戦闘の見映えが、そのまま売上を押し上げたか
- 延期が評価に効いたか
- ドニー・イェン氏の参加が購入の決め手になったか
比較『黒神話』との差は、規模の違いと題材の違い
中国発の大型アクションでよく比べられるのが、2024年8月発売の『黒神話:悟空』です。同作はSteam最大同時接続が240万人を超え、発売から数日で1,000万本を超えました。『Phantom Blade Zero』の400万本・83万人は、その半分に届かない数字です。
ただ、題材も遊びも別物です。『黒神話:悟空』は西遊記を下敷きに棍棒と術で戦う作品で、本作は剣術を中心にした武侠の世界を描きます。中国発の大型アクションが2作続けて海外でも売れた、という流れを確認する比較です。
購入日本のSteamは8,580円、日本語はUI・字幕に対応し音声は非対応
日本のSteamストアでは、通常版が8,580円、デジタルデラックス版が9,980円です(11月8日確認)。インターフェースと字幕は日本語に対応していますが、フルボイスは日本語に対応していません。PS5版は日本のPlayStation Storeで通常版8,580円・デジタルデラックス版9,980円です。PS5のパッケージ版は2027年に予定されています。
Steamでは11月4日に、シェーダー処理やBluetoothコントローラーのカクつきなどを直すVersion 1.0302256が配信されました。内容は初回パッチの変更点で、PC版の必要スペックと画質の目安は必要なグラボの解説で確認できます。
おすすめPCが推奨に届かない人は、本体の入れ替えも選択肢
手持ちのGPUが公式の推奨RTX 3060 Tiを下回るなら、ゲームを買う前に本体の入れ替えを検討する価値があります。1440pで超解像を使う遊び方なら、RTX 5070クラスが最初の候補です。
まとめまとめ|400万本は公式発表、中国以外が過半数なのは推計
『Phantom Blade Zero』は、発売72時間で400万本を超え、Steamの最大同接は83万3,921人でした。Alineaの推計では、売上の55%が中国本土・香港・台湾の外です。海外の購入は、レビューが出た発売直前から急に増えています。
数字を読むときは、販売本数・同接・推計のどれなのかを先に見ると、誤解が減ります。日本から買う場合は、Steamが8,580円で、字幕は日本語、音声は非対応です。
公式発表は「72時間で400万本超」まで。Steamの同接83万人と、売上の55%が中国圏の外という推計は、別の数字として読むのが正確です。


