RTX 2070(無印)は2026年でも現役か|RTX2060 SUPERとほぼ同格、SUPER世代で存在意義を失った型番
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アサシン クリード シャドウズのレイトレ最低ラインに名指しも、RTX 2060 SUPERとほぼ同格という型番の明暗
RTX 2070(無印)は2018年10月17日に発売された、NVIDIA Turing世代の中堅GPUです。発売から7年以上が経過した今も中古市場で流通していますが、翌2019年7月のSUPERシリーズ投入により、型番としての立ち位置が大きく揺らいだ経緯を持つモデルでもあります。
結論を先に言うと、RTX 2070(無印)は、アサシン クリード シャドウズの公式GPU階層でレイトレーシングの最低ラインに自身の型番が名指しされているという実績を持つ一方、翌年登場したRTX 2060 SUPERとほぼ同格(PassMarkでわずかに下回る)という、性能面では埋没しがちな立ち位置です。RTX 2070はTU106ダイのフル構成、RTX 2060 SUPERは同じTU106ダイの一段階下のビン品で、両者はほぼ兄弟チップの関係にあります。
この記事では、RTX 2060 SUPERとの具体的な性能差、SUPER世代整理で無印RTX 2070が置き換わっていった経緯、2025〜2026年発売タイトルでの公式ポジション、そして中古購入時の判断基準まで解説します。
目次
スペックRTX 2070(無印)の基本スペック
| 項目 | RTX 2070(無印) |
|---|---|
| 発売 | 2018年10月17日 |
| ダイ | TU106-400(フル構成) |
| CUDAコア | 2,304基 |
| RTコア/Tensorコア | 第1世代/第2世代(Turingで初搭載) |
| VRAM | 8GB GDDR6(256bit、448GB/s) |
| クロックベース/ブースト | 1410MHz / 1620MHz |
| TDP | 175W |
| 発売時MSRP | $499(Founders Editionは$599) |
※MSRPは発売当時の海外希望小売価格です。RTX 2070(無印)はTU106ダイのフル構成(CUDAコア2,304基)ですが、翌年登場したRTX 2060 SUPERも同じTU106ダイを一段階削減した構成(CUDAコア2,176基)で、$399という100ドル安い価格で投入されました。一方、同時に登場したRTX 2070 SUPERは上位のTU104ダイ(RTX 2080系)を採用しており、無印RTX 2070・RTX 2060 SUPERとは別系統のチップです。
RT・DLSSTuring世代として最低限のレイトレ・DLSSは利用可能
RTX 2070(無印)は、RT・Tensorコアが初めて搭載されたTuring世代の一員です。姉妹記事のRTX 2060・RTX 2060 SUPER・RTX 2070 SUPER・RTX 2080と同じ第1世代RTコア・第2世代Tensorコアを搭載しています。
※RTコア・Tensorコアの世代、DLSS対応状況はRTX 2060/RTX 2060 SUPER/RTX 2070 SUPER/RTX 2080と共通です。演算性能そのものはモデルごとに異なります。
実測性能2025〜2026年発売タイトルでの公式ポジション
2025〜2026年に発売された注目タイトルの公式動作要件で、RTX 2070(無印)がどう扱われているか整理します。姉妹記事のRTX 2060 SUPER・RTX 2070 SUPERとの違いに注目してください。
Ubisoft公式のGPU階層で、レイトレーシングの最低ライン(Standard Ray Tracing)にRTX 2070(無印)自身が名指しされています(RX 6700 XT・Arc B580と同格)。RTX 2070 SUPER・RTX 2080が「これを上回る側」として扱われていたのに対し、無印RTX 2070はまさにその基準そのものです。
2024年9月の発表当初、公式推奨GPUはRTX 2070 SUPER/RTX 4060/RX 6700 XTでした。無印RTX 2070はPassMarkでRTX 2070 SUPERの約89%にとどまり、この推奨ラインには一段届きません。発売直前に最終的な最小要件はRTX 2060 SUPER/RX 6600へ引き下げられており、無印RTX 2070はこの最小要件とほぼ同格(わずかに下回る)水準です。
公式最低要件は「ハードウェアレイトレーシング対応GPU(例: RTX 2060 SUPER以上)」。RTX 2070(無印)は第1世代RTコアを搭載するため対応GPUの条件自体は満たしますが、PassMarkスコアはRTX 2060 SUPERよりわずかに低く、「以上」に該当するかは微妙なラインです。公式に名指しされていない以上、動作は保証されていません。
公式最小GPUはRTX 2060 SUPERで、ソフトウェアフォールバックは用意されていません。無印RTX 2070はPassMarkでこれをわずかに下回るため公式には名指しされておらず、動作は保証されていません。なおSteamコミュニティにはVulkanレンダラー関連のエラー報告が複数見られますが、報告の中心はハードウェアレイトレーシング自体を持たない旧世代GPU(GTX 1650・GTX 1660等)で、RTX 2070固有の問題として確認された報告ではありません。
※各要件は公式サポートページ等の情報にもとづく参考値です。パッチや設定条件によって変動するため目安としてご覧ください。PassMark G3D MarkはRTX 2070(無印)=16,059、RTX 2060=14,082、RTX 2060 SUPER=16,465、RTX 2070 SUPER=18,124、RTX 2080=18,565(videocardbenchmark.net確認値)。Forza Horizon 6はNVIDIA向け最低対応アーキテクチャをTuring以降と公式が明記しており、RTX 2070(無印)は対象内で問題なく動作します(Pascal世代のみが非対応)。
RTX 2070(無印)は、アサシン クリード シャドウズのレイトレ最低ラインという公式に名指しされた明確な基準を持つ一方、DOOM: The Dark AgesやIndiana Jonesのように公式最小要件のRTX 2060 SUPERをPassMarkでわずかに下回り、名指しされていないタイトルもあります。同じTuring世代・同じ第1世代RTコア搭載でも、翌年発売されたRTX 2060 SUPERとの僅差が、公式要件の扱いを分けている構図です。
VRAM8GBはRTX 2060 SUPERと同容量
実用面CPU相性・配信用途での評価
中古価格現行GPUとの価格比較とマイニング品への注意
中古市場でのRTX 2070(無印)の実勢価格を、現行の新品エントリークラスGPUと比較します。
ヤフオク落札相場を見ると、約9,000円〜1.6万円程度がボリュームゾーンです。姉妹記事のRTX 2070 SUPER(約1.9万円〜)よりやや安価で、フリマアプリではさらに下振れした個体も見られます。
一方、現行の新品エントリークラス(RTX 5060 8GB等)は約5.3万円〜という水準です。価格は変動するため、購入・売却を検討する際は最新の相場を都度確認してください。
マイニング制限機能「LHR(Lite Hash Rate)」はRTX 30シリーズ以降の機能で、RTX 20シリーズには一切実装されていません。RTX 2070(無印)も2020〜2021年のマイニングブーム期にハッシュレート制限なしでフル稼働できた世代のため、中古で購入する際は動作確認済み・保証付きの販売店を選ぶことが重要です。
※ドライバサポートの面では、RTX 20シリーズ(Turing)は現時点で通常のGame Readyドライバ提供が続いており、サポート終了の予定は報じられていません。
判断基準買い替えるべきか、使い続けるべきか
消費電力の面では、RTX 2070(無印、175W)は現行のミドルクラス(RTX 5060 Ti=180W前後、RX 9060 XT=160W前後)とほぼ同水準です。買い替えれば消費電力よりも、演算性能・機能面の向上が主なメリットになります。
乗り換え先買い替え先のGPU候補
RTX 2070(無印、VRAM8GB)からの買い替えでは、16GBモデルを選べばVRAM容量が確実に増えるため、失敗しにくいのが利点です。まず、どれくらいの性能差があるのかを視覚的に確認しておきましょう。
| GPU | 相対性能(PassMark G3D Mark、RTX 5070=100%換算) |
|---|---|
| RX 9050 8GB | 51.9% |
| RTX 2070現在 | 56.0% |
| RTX 5050 8GB | 58.9% |
| RX 9060 XT 16GB | 70.0% |
| RTX 5060 8GB | 72.1% |
| RTX 5060 Ti 16GB | 78.9% |
| RX 9070 XT | 93.9% |
| RTX 5070 | 100% |
※PassMarkの合成ベンチマーク「G3D Mark」スコアをもとに、この表内で最も高いRTX 5070を100%として換算した相対値です。RTX 5050・RTX 5060 8GB(無印)は単体のデスクトップ向けGPUカードとしては流通しておらずノートPC搭載製品が中心のため、参考値として掲載しています。他の現役シリーズ記事で使用している実ゲーム集計ベースの指数とは算出方法が異なるため、単純な横並び比較はできませんが、この表内での序列・倍率関係は参考にできます。
| 候補GPU | 実売の目安 | どんな乗り換えか |
|---|---|---|
| RX 9060 XT 16GB | 約6.0万円〜 | VRAMを8GBから16GBへ拡大しつつ、DLSSフレーム生成非対応の壁も解消できるコストパフォーマンス重視の候補 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 約11万円〜 | VRAM容量に余裕を持たせつつNVIDIA環境・DLSSフレーム生成にも対応したい人向け |
| RTX 5070 12GB | 約11.7万円〜 | 1440p常用や、より高いレイトレーシング設定を見据えるなら比較検討の価値がある |
| RX 9070 XT 16GB | 約10.8万円〜 | AMD環境でRT性能・素の性能ともに大きく引き上げたい人向けの本命 |
※実売の目安は2026年8月頭時点の価格比較サイト掲載価格をもとにした参考値です。メモリ価格の高騰でGPU価格は上昇局面にあり、変動が大きい点にご注意ください。最新は各リンク先で確認してください。
結論から言うと、コストパフォーマンス重視ならRX 9060 XT 16GBをおすすめします。VRAMを8GBから16GBへ拡大しつつ、DOOM: The Dark AgesのようなDLSSフレーム生成関連の壁も解消し、体感の伸びが大きい価格帯です。
NVIDIA環境・DLSS対応を重視したい場合は、RTX 5060 Ti 16GBを軸に、より高い性能を求めるならRTX 5070まで視野に入れると納得感のある買い物になりやすいです。AMD環境でRT性能・素の性能を大きく引き上げたいならRX 9070 XTが本命候補になります。
この中から、用途別に4枚挙げておきます。


FAQよくある質問
まとめ公式に名指しされる基準でありながら、型番としては埋没しがちな立ち位置
RTX 2070(無印)は、発売から7年以上が経過した今も、アサシン クリード シャドウズのレイトレーシング最低ラインとして公式に名指しされているGPUです。一方で、翌年登場したRTX 2060 SUPERとPassMarkでほぼ同格(わずかに下回る)という性能面での立ち位置は、DOOM: The Dark AgesやIndiana Jonesのような要件ギリギリのタイトルで、公式要件に届くかどうかの微妙なラインを生んでいます。
快適なレイトレーシング体験や、要件ギリギリのタイトルを安定して遊びたいなら、買い替えを検討する価値があります。買い替え先を選ぶ際は、コストパフォーマンス重視ならRX 9060 XT 16GBを軸に検討してください。
RTX 2070(無印)は、アサシン クリード シャドウズのレイトレーシング最低ラインに公式で名指しされる実績を持つ一方、翌年登場したRTX 2060 SUPERとPassMarkでほぼ同格という、SUPER世代整理のあおりを受けた型番です。DOOM: The Dark AgesやIndiana Jonesのような要件ギリギリのタイトルでは公式要件に届くか微妙なラインにあり、中古購入時はLHR非搭載ゆえの酷使リスクにも注意が必要です。買い替え先を選ぶ際はコストパフォーマンス重視でRX 9060 XT 16GBを軸に検討してください。





