RTX 5070で193.5mmは買いか|Colorful iGame Mini W OCが国内発売、165,800円の小型化プレミアムを検証
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
Colorful iGame Mini W OCが国内発売
数値は2026年9月19日に確認しました。出典はCFD販売の製品ページ、NVIDIA公式のRTX 5070ファミリー仕様とSFF-Ready規格の解説、MSI公式・GIGABYTE公式の各製品仕様、AKIBA PC HotlineColorful 5モデルの店頭価格、TechPowerUpの冷却テストを伝えたVideoCardzの記事です。
CFD販売は2026年9月16日、Colorfulのグラフィックボード「iGame GeForce RTX 5070 Mini W OC 12GB-V」の国内取り扱いを開始しました。シングルファンとショート基板を組み合わせ、ブラケットを含めたカード長を193.5mmに収めたRTX 5070です。
国内で流通する主なRTX 5070は236mmから313.5mmで、200mmを切る製品はほとんどありません。これまでGPU長の制限でRTX 5060 TiクラスまでしかRTX 50シリーズを載せられなかった小型ケースでも、RTX 5070が選択肢に入る可能性が出てきます。
ただし店頭想定売価は165,800円前後で、RTX 5070として安い部類ではありません。同じColorfulの313.5mmモデルより高い価格設定です。193.5mmという寸法に価格差を払う意味があるのはどういう構成なのかを、公式仕様と海外の冷却テストから確かめます。

目次
発売CFD販売が9月16日に国内取り扱いを開始
国内での取り扱いはCFD販売が担当し、発売日は2026年9月16日、国内保証は2年です。同社は9月に入ってColorful製グラフィックボードの取り扱いを増やしており、313.5mmのRTX 5070 Gamingをはじめ、RTX 5060 Ti、RTX 5060、RTX 5050の各モデルも同時期に店頭へ並んでいます。
仕様iGame RTX 5070 Mini W OC 12GB-Vの主要スペック
| 項目 | iGame GeForce RTX 5070 Mini W OC 12GB-V |
|---|---|
| GPU | GeForce RTX 5070(CUDAコア6,144基) |
| ブーストクロック | 2,557MHz(リファレンス仕様は2.51GHz) |
| メモリ | 12GB GDDR7・28Gbps・192bit |
| インターフェース | PCI Express 5.0 |
| 映像出力 | DisplayPort 2.1b×3、HDMI 2.1b×1 |
| 補助電源 | 16ピン×1(2to1変換ケーブル付属) |
| 電源要件 | 650W |
| 冷却 | 空冷シングルファン・セミファンレス対応 |
| 本体寸法 | 193.5×138.2×41.9mm(ブラケット含む) |
| 本体重量 | 0.85kg |
| 国内保証 | 2年 |
| 店頭想定売価 | 165,800円前後(税込) |
GPUそのものは通常のRTX 5070です。CUDAコア6,144基、12GB GDDR7、192bitという構成はリファレンスと変わらず、ブーストクロックは2,557MHzでリファレンス仕様の2.51GHzをわずかに上回ります。小型化のために動作クロックを落とした製品ではありません。
寸法193.5mmは「SFF」を名乗る他社カードより90mm近く短い
この製品を選ぶ理由は、ほぼカード長に集約されます。RTX 5070の主要モデルと並べると差がはっきりします。
| 製品 | ファン | カード長 | 厚さ・重量 |
|---|---|---|---|
| Colorful iGame RTX 5070 Mini W OC | 1基 | 193.5mm | 41.9mm・0.85kg |
| MSI RTX 5070 VENTUS 2X OC | 2基 | 236mm | 50mm・774g |
| GIGABYTE RTX 5070 WINDFORCE OC SFF | 3基 | 282mm | 50mm |
| Colorful RTX 5070 Gaming | 3基 | 313.5mm | 41.9mm・900g |
寸法は各メーカーが公表する製品仕様によります。CFD販売はブラケットを含む値と明記していますが、他社は測定範囲を明示していないため、数mm単位の比較には誤差が残ります。
注目したいのはGIGABYTEの行です。製品名に「SFF」と入っていても、カード長は282mmあります。NVIDIAが定めるSFF-Ready Enthusiast GeForce Cardの基準は長さ304mm以下・高さ151mm以下・厚さ50mm以下なので、282mmでも規格には収まります。SFF-Ready対応は「小型ケースとの互換性を検証した」という意味であって、カードが短いことを保証するものではありません。
見落としやすいのが厚さです。Mini W OCは41.9mmで、MSI VENTUS 2X OCとGIGABYTE WINDFORCE OC SFFはどちらも50mmあります。2スロット分までしか許容しない小型ケースでは、長さをクリアしても厚さで弾かれることがあるため、長さと厚さは必ず両方を確認してください。
実務的な線引きは次のようになります。ケースのGPU長制限が250mm以上あるならMSI VENTUS 2X OCのような236mmのデュアルファンが入り、280mm以上あればいわゆるSFF対応の3連ファンも選べます。193.5mmという寸法が効いてくるのは、200〜220mm前後しか取れないケースやベアボーンです。RTX 5060クラスの短尺モデルとの比較は199mmのGIGABYTE RTX 5060を検証した記事で扱っています。
表記差「180mm」と「193.5mm」があるのはブラケットの有無
この製品を調べると180mmという数字も出てきます。海外で公開された仕様がカード本体180×123×39.8mmとされている一方、CFD販売の国内表記は193.5×138.2×41.9mmです。差はI/Oブラケットを含むかどうかで、実際にケースへ入るかを判断するときは193.5mmを基準にします。
「180mmだから200mm対応ケースなら余裕」と判断すると、実際には13.5mm短く見積もったことになります。小型ケースではフロントファンやラジエーター、電源ユニットとの距離が数mm単位で効いてくるため、代理店が公表する193.5mmで計算してください。
冷却騒音を揃えて比べると弱点がはっきり出る

250Wクラスのカードをファン1基で冷やす以上、冷却の余裕は大きくありません。この点は海外の検証で数字が出ています。騒音を35dBA(50cm地点)に固定し、250Wの発熱を与えるという条件で比較したクーラー性能テストでは、このカードのGPU温度は81.1℃でした。同じ条件で比較された他社のRTX 5070のうち最も高かったモデルが63.2℃で、そこからさらに約18℃高い結果です。ASUS、MSI、Palit、Galaxの各モデルは50℃台半ばから60℃台前半に収まっています。
この数字の読み方には注意が要ります。冷やせないのではなく、同じ静かさに揃えると温度が上がるということです。ファンを高速で回せば温度は下げられますが、その分だけ音は大きくなります。小型のヒートシンクとファン1基という構成である以上、温度と静音のどちらかを諦める設計になっています。
逆に言えば、性能そのものが削られているわけではありません。ブーストクロックはリファレンスを上回り、GPUもメモリも通常のRTX 5070と同じです。WQHDでの用途は通常モデルと同じように考えて差し支えありません。RTX 5070自体の立ち位置はRTX 5070を2026年9月時点で評価した記事で詳しく整理しています。
電源16ピンケーブルの曲げ半径まで高さに含める
カード長だけで判断しない方がよい理由がもう一つあります。補助電源が16ピン1系統であるためです。

NVIDIAのSFF-Ready基準では、高さ151mm以下という条件に電源ケーブルの曲げ半径まで含めると明記されています。ケース側にも、マザーボードまたはライザー基板から側面または上面パネルまで154.5mmの空間を確保するよう求めています。カード本体の高さ138.2mmだけを見て収まると判断すると、ケーブルを挿した状態で側板が閉まらないという事故が起こり得ます。
付属品にはATX電源の8ピン2系統を16ピンへ変換するアダプターケーブルが1本含まれます。650Wという電源要件を満たしていても、16ピン出力を持たない電源では変換ケーブルの分だけ余計に空間が必要になる点も、設置前に見ておきたいところです。
価格同じColorfulの313.5mm版より高い
価格は冷静に見る必要があります。この想定売価はRTX 5070として安い設定ではありません。同時期に国内へ入った同じColorfulのRTX 5070 Gaming 12GB-Vは、313.5mmのトリプルファンで店頭価格144,800円からです。
つまりファンが1基しかないから安いのではなく、基板と冷却機構を小さくまとめるために2万円前後を上乗せして払う製品です。一般的なミドルタワーへ入れるのであれば、この差額を払う理由はありません。長さに余裕があるケースなら、同じ性能をより安く、より静かに手に入れられます。
実勢価格は流通状況で動きます。購入前には販売店の在庫と価格を直接確認してください。
判断払う価値があるのはどういう構成か
- ケースやベアボーンのGPU長制限が200〜220mm前後で、RTX 5070クラスの性能を諦めたくない人
- いまRTX 5060 TiやRTX 5060で妥協している構成を、ケースを買い替えずに引き上げたい人
- 設置面積を最優先し、静音性はある程度譲れる人(電力制限をかけて運用できる人を含みます)
- GPU長250mm以上のケースを使っている人(デュアルファンの方が安く、冷却にも余裕があります)
- 静かなゲーミングPCを組みたい人(同じ騒音に揃えると温度で約18℃不利です)
- 価格を重視する人(同じColorfulの313.5mm版より2万円前後高い設定です)
- 側板までの空間が極端に狭いケースを使う人(16ピンケーブルの曲げ半径が入りません)
FAQよくある質問
購入先あわせて検討したい選択肢
ケースの対応寸法によって、選ぶべきものは変わります。長さに余裕があるなら短尺プレミアムを払わない標準サイズが合理的で、逆にケース側を替えられるなら小型ケースを選び直す方が総額は安くなることもあります。
※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
価格と在庫は変動します。iGame RTX 5070 Mini W OC 12GB-V本体の取り扱いは、CFD販売の製品ページに記載された販売店で確認してください。
まとめまとめ|193.5mmでなければ困る人のためのRTX 5070
Colorful「iGame GeForce RTX 5070 Mini W OC 12GB-V」は、ブラケットを含めて193.5mmという寸法にRTX 5070を収めたシングルファンモデルです。CFD販売が2026年9月16日から国内で取り扱い、店頭想定売価は165,800円前後、国内保証は2年です。CUDAコア6,144基・12GB GDDR7・ブースト2,557MHzと、GPUの仕様は通常のRTX 5070から削られていません。
弱点は冷却の余裕と価格です。騒音を35dBAに揃えた条件でのGPU温度は81.1℃で、同条件で最も高かった他社モデルよりさらに約18℃高い結果でした。価格も、同じColorfulの313.5mmトリプルファン版が144,800円からであるのに対して2万円前後高く設定されています。GPU長250mm以上のケースを使っているなら、デュアルファンやトリプルファンを選ぶ方が安く静かです。一方、200〜220mm前後しか取れないケースでRTX 5070を使いたいなら、現状これに代わる選択肢はほとんどありません。カード長の制限が先に決まっている人だけが払う価値のあるプレミアムです。





