GIGABYTE RTX 5080 WINDFORCE OC V2 SFF国内発売|304×126×50mmはSFF-Ready規格の上限値
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GIGABYTE「WINDFORCE OC V2 SFF」RTX 5080が国内発売
出典:シー・エフ・デー販売株式会社プレスリリース、CFD販売公式製品ページ、AKIBA PC Hotline、NVIDIA公式SFF-Ready解説ページにもとづきます。価格・在庫は販売店によって変動する可能性があります。
Mini-ITXやSFFケースでRTX 5080クラスの性能を積みたいとき、「SFF対応」を謳うカードならどれでも同じように収まると考えていないでしょうか。実際には、同じ「SFF対応」でもメーカーによって長さ・高さ・厚さの配分がまったく違い、自分のケースに合うかどうかは寸法を個別に照合しないと判断できません。
GIGABYTEは2026年8月28日、GeForce RTX 5080を搭載したSFF対応カード「WINDFORCE OC V2 SFF 16G」(GV-N5080WF3OCV2-16GD)を国内で発売しました。価格は282,800円前後(税込)、カードサイズは304×126×50mmです。この数値は、NVIDIAが公式に定める「SFF-Ready Enthusiast GeForce Card」規格の上限値と偶然ではなく一致しています。
この記事では、その規格解釈を軸に、GIGABYTE製ラインアップ内での位置づけ、Founders Editionとの寸法比較、そして先に発売されているPNY GeForce RTX 5080 16GB OC SLIMとの相対的なトレードオフまで整理します。両者は同じ「コンパクトなRTX 5080」でも、奥行きと高さの配分が正反対になっている点が最大のポイントです。
目次
日付の整理発表は8月26日、発売は8月28日
今回の製品について、情報源によって「8月26日」と紹介されている場合がありますが、これは正確には発表日と発売日を混同した表記です。国内代理店のシー・エフ・デー販売株式会社は2026年8月26日17時30分、PR TIMESを通じてGV-N5080WF3OCV2-16GDおよび同時発表のGeForce RTX 5060搭載モデル(GV-N5060WF2MAX OCV2-8GD)の取り扱い開始をプレスリリースで発表しました。このプレスリリース内でも、発売予定日は明確に「2026年8月28日」と記載されています。
実際に店頭・通販での取り扱いが始まったのも8月28日で、CFD販売の公式製品ページ、パソコン工房の商品ページ、AKIBA PC Hotlineの店頭取材記事(掲載は8月28日8時05分)がいずれもこの日付で一致しています。つまり、8月26日はメーカー・代理店による事前告知(プレスリリース配信)の日であり、実際に購入できるようになったのは2日後の8月28日です。
要点まず何が起きたか
型番はGV-N5080WF3OCV2-16GD、価格は282,800円前後(税込)。カードサイズは304×126×50mmで、NVIDIA公式のSFF-Ready規格が定める長さ304mm以下・厚さ50mm(2.5スロット)以下という上限値にちょうど収まる設計です。高さ126mmは、同規格の上限151mm(電源ケーブルの曲げ半径を含む)より25mmの余裕があります。国内代理店はCFD販売株式会社で、プレスリリース配信は8月26日、実際の発売は8月28日です。
仕様WINDFORCE OC V2 SFF 16Gのスペック
搭載GPUは通常のGeForce RTX 5080で、CUDAコア数やメモリ仕様は他のRTX 5080搭載カードと共通です。コアクロックはNVIDIAのリファレンス値(2,617MHz)からやや引き上げられた2,670MHzに設定されています。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| GPU | GeForce RTX 5080 |
| CUDAコア | 10,752基 |
| コアクロック | 2,670MHz(リファレンス2,617MHz) |
| ビデオメモリ | 16GB GDDR7 |
| メモリインターフェース | 256bit |
| メモリ速度 | 30Gbps |
| 映像出力 | DisplayPort 2.1b×3、HDMI 2.1b×1 |
| 補助電源 | 16ピン(12V-2×6)×1 |
| 推奨電源容量 | 850W |
| 冷却機構 | WINDFORCE(Hawk Fan×3)、セミファンレス対応 |
| カードサイズ | 304×126×50mm |
| 占有スロット | 2.5スロット相当 |
| 保証期間 | 2年 |
| 発売日 | 2026年8月28日 |
| 発売時想定価格 | 282,800円前後(税込) |
付属品には、12V-2×6コネクタをPCIe 8ピン×3本へ変換するアダプターのほか、折り曲げ加工を施した補強バックプレートと、カードのたわみを防ぐ多用途VGAホルダーが含まれます。CFD販売の公式ページでは、占有スロット数そのものは明記されていませんが、同じ304×126×50mmの外形寸法を持つ無印モデル(後述)の海外向け公式スペックでは「2.5スロット」と表記されており、本製品もほぼ同等の占有幅になるとみられます。
規格解釈NVIDIA公式SFF-Ready規格の上限値ちょうどに設計
「SFF対応」を名乗るグラフィックボードは増えていますが、その基準はNVIDIAが公式に定めた「SFF-Ready Enthusiast GeForce Card」という規格です。NVIDIA公式ページでは、この規格の上限値を次のように説明しています。
| 寸法 | NVIDIA公式の上限値 |
|---|---|
| 長さ | 最大304mm |
| 厚さ | 最大50mm、または2.5スロット |
| 高さ | 最大151mm(電源ケーブルの曲げ半径を含む) |
対象となるのはGeForce RTX 50シリーズ全モデルと、RTX 40シリーズのうち「70クラス以上」のカードです。NVIDIAはこの規格について、SFF対応ケース内で必要なスペースとクリアランス、そして作業スペースを確保し、ユーザーがシャーシを買い替えることなくGPUをアップグレードできるようにするためのガイドラインだと説明しています。事実、NVIDIA自身のGeForce RTX 5080 Founders Edition(長さ304mm×高さ137mm、2スロット)も、この規格の「Founders Edition対応」カードとして公式に位置づけられています。
今回のGIGABYTE WINDFORCE OC V2 SFFの304×126×50mmという寸法を、この上限値と照らし合わせると、長さは304mmで上限とぴったり同じ、厚さも50mm(2.5スロット)で上限とぴったり同じです。余裕があるのは高さで、126mmは上限151mmより25mm短くなっています。つまりこのカードは、「SFF対応をうたっていれば余裕を持った設計になっている」わけではなく、規格上許される限界の長さと厚さをほぼ使い切って、GPUの冷却性能を確保する設計だということです。長さや厚さの数値だけを見て「上限より余裕があるはず」と考えるのは禁物で、ケース側の対応寸法が304mm・50mm(2.5スロット)ちょうどの場合、実測でわずかに干渉する可能性も残ります。
なお、この304×126×50mmという寸法はGIGABYTE独自のものではありません。ASUSのPRIME GeForce RTX 5080 O16G(PRIME-RTX5080-O16G)も、パソコン工房の商品ページで確認できる公称寸法が304×126×50mmと完全に一致しています。複数のAIBパートナーが、NVIDIAの定める上限値を目安にSFF対応モデルを設計していることがうかがえます。
| 項目 | NVIDIA SFF-Ready上限 | WINDFORCE OC V2 SFF /ASUS PRIME O16G |
|---|---|---|
| 長さ | 304mm以下 | 304mm(上限と一致) |
| 厚さ | 50mm(2.5スロット)以下 | 50mm(上限と一致) |
| 高さ | 151mm以下(電源ケーブル含む) | 126mm(25mmの余裕) |
ラインアップGIGABYTE製RTX 5080内での位置づけ
GIGABYTEはRTX 5080に複数のモデルを用意しており、SFF対応の本製品は決して唯一のRTX 5080搭載カードではありません。無印の「WINDFORCE OC SFF」(GV-N5080WF3OC-16GD)と比較すると、外形寸法・コアクロックともに数値上の変更点は確認できず、V2は主に内部コンポーネントの改訂版とみられます。一方、SFFを謳わない通常モデル「GAMING OC」(GV-N5080GAMING-OC-16GD)は340×140×70mmとひとまわり大きく、コアクロックも2,730MHzまで引き上げられています。
| 型番 | WINDFORCE OC V2 SFF (本製品) | WINDFORCE OC SFF (無印) |
|---|---|---|
| カードサイズ | 304×126×50mm | 304×126×50mm |
| 占有スロット | 2.5スロット相当 | 2.5スロット |
| コアクロック | 2,670MHz | 2,670MHz |
| 推奨電源容量 | 850W | 850W |
つまり、GIGABYTEのSFF対応RTX 5080というカテゴリ自体は新しいものではなく、V2は同じ304×126×50mmという形状を維持したまま流通を継続する改訂モデルという位置づけです。一方、SFF対応ではないGAMING OCは340×140×70mmとNVIDIAのSFF-Ready上限を大きく超えており、Mini-ITX/SFFケースへの搭載は前提とされていません。ケースに余裕があるなら、コアクロックが60MHz高いGAMING OCの方が素直な選択になります。
FE比較Founders Editionとは高さが11mm低く、厚さが10mm厚い
GeForce RTX 5080 Founders EditionはNVIDIA公式スペックで長さ304mm・高さ137mm・2スロットとされており、第三者による実測でも厚さは約40mmと報告されています。同じ長さ304mmを持つカード同士ですが、高さと厚さの配分は異なります。
| 項目 | WINDFORCE OC V2 SFF | RTX 5080 Founders Edition |
|---|---|---|
| 長さ | 304mm | 304mm |
| 高さ | 126mm | 137mm |
| 厚さ・スロット | 50mm(2.5スロット) | 約40mm(2スロット) |
| SFF-Ready | 対応 | 対応(Founders Edition対応/NVIDIA公式) |
GIGABYTE WINDFORCE OC V2 SFFはFounders Editionより高さが11mm低い一方、厚さは10mm厚く、占有スロットも2スロットから2.5スロットへ増えています。国内でFounders Editionを入手しにくい状況では、この製品はFounders Editionに近い設置面積を確保しつつ、より厚みのある冷却機構を積んだ選択肢といえます。
対PNY比較PNY OC SLIMとは奥行きと高さのトレードオフが逆
先に国内発売されているPNY GeForce RTX 5080 16GB OC SLIMも、コンパクトなRTX 5080として注目された製品です。カードサイズは300×150×40mmで、2スロット設計により薄さを優先しています。この寸法をGIGABYTE WINDFORCE OC V2 SFFと比べると、両者は同じ「コンパクトなRTX 5080」でありながら、奥行きと高さの優先順位が正反対になっていることがわかります。
| 項目 | GIGABYTE WINDFORCE OC V2 SFF | PNY OC SLIM |
|---|---|---|
| 長さ | 304mm | 300mm |
| 高さ | 126mm | 150mm |
| 厚さ・スロット | 50mm(2.5スロット) | 40mm(2スロット) |
| 発売時価格 | 282,800円前後 | 267,800円(秋葉原店頭) |
PNY OC SLIMはGIGABYTEより10mm薄い代わりに、高さが24mm高くなっています。つまり、ケースのGPU最大高さに厳しい制限がある場合はGIGABYTE WINDFORCE OC V2 SFFの方が収まりやすく、逆にケースの奥行き(GPUスペースの厚さ)に余裕がない場合はPNY OC SLIMの方が有利です。長さはGIGABYTEが4mm長いものの、この差が問題になる場面は限られます。
PNY OC SLIMを検討する際にどのケース型番なら搭載できるかは、Cooler Master NR200PシリーズやFractal Design Terra/Node 202を含めてPNY OC SLIMの記事で型番別に詳しく検証しています。高さ150mmが要求されるPNY OC SLIMでは対応が難しかったGPU最大高145mm前後のケースでも、高さ126mmのGIGABYTE WINDFORCE OC V2 SFFなら収まる可能性があります。
対ASUS比較ASUS PRIME O16Gとは寸法が完全に一致
「規格解釈」の章で触れたとおり、ASUSのPRIME GeForce RTX 5080 O16G(PRIME-RTX5080-O16G)もカードサイズ304×126×50mmで、GIGABYTE WINDFORCE OC V2 SFFと寸法が完全に一致します。PNY OC SLIMのようなトレードオフはなく、どちらを選んでもケースへの収まり方は同じと考えて構いません。
| 項目 | GIGABYTE WINDFORCE OC V2 SFF | ASUS PRIME O16G |
|---|---|---|
| カードサイズ | 304×126×50mm | 304×126×50mm |
| 占有スロット | 2.5スロット相当 | 2.5スロット |
| 補助電源・推奨電源 | 16ピン・850W | 16ピン・850W |
| 販売価格帯 | 282,800円前後 | 283,000円前後(Amazon)〜287,800円(パソコン工房) |
外形寸法・補助電源・推奨電源容量まで公表スペックが一致しているため、GIGABYTEとASUSのどちらを選ぶかはケースへの収まり方ではなく、価格、保証内容、クーラーの静音性や見た目の好み、店舗ごとのポイント還元といった要素で決めることになります。304×126×50mmという寸法自体がNVIDIAのSFF-Ready上限に沿った「業界標準」になりつつあることの裏付けともいえます。
実務小型PCケースを選ぶときに確認する3つの数値
GIGABYTE WINDFORCE OC V2 SFFをMini-ITXやSFFケースに搭載する場合、ケース側の仕様で確認するべき数値は次の3つです。
Mini-ITXケースの代表格であるCooler Master MasterBox NR200P V2は、GPU対応スペースが高さ160mm・長さ356mm・厚さ80mm相当とされており、GIGABYTE WINDFORCE OC V2 SFFの304×126×50mmには余裕を持って対応します。高さ126mmのカードであれば、GPU対応高150mmを要求したPNY OC SLIMよりもさらに選べるケースの幅が広がります。
価格282,800円前後、同クラスのSFF対応カードと比べると
GIGABYTE WINDFORCE OC V2 SFFの発売時想定価格は282,800円前後(税込)です。同じ寸法のASUS PRIME GeForce RTX 5080 O16Gはパソコン工房で287,800円、先発のPNY OC SLIMは秋葉原店頭で267,800円と確認されており、いずれも27万円台後半から28万円台に収まっています。SFF対応という制約の中で冷却性能を確保するための設計コストが、通常モデルとの価格差につながっているとみられます。
向き不向きGIGABYTE WINDFORCE OC V2 SFFはどんな人におすすめか
- Mini-ITX/SFFケースでRTX 5080クラスの性能を維持したい人
- ケースのGPU対応高さが厳しく、代わりに奥行き方向には余裕がある人
- GIGABYTE・ASUSの2社が採用する304×126×50mmという実績のある寸法を信頼したい人
- ミドルタワー以上の大型ケースを使っている人(コアクロックの高いGAMING OCの方が合理的)
- ケースの奥行き(GPUスペースの厚さ)に余裕がない人(PNY OC SLIMの方が10mm薄い)
- 長さ304mm・厚さ50mmはNVIDIA上限ちょうどのため、ケース公称値がぎりぎりの構成では注意が必要
FAQよくある質問
購入先本製品とあわせて検討したい選択肢
GIGABYTE WINDFORCE OC V2 SFF自体は発売直後のためAmazon.co.jpでの取り扱いをまだ確認できていません。ケースのGPU対応寸法によって、高さ優先ならGIGABYTE系(またはASUS PRIME)、奥行き優先ならPNY OC SLIMという選び方になるため、ここでは本文で比較した各製品と、対応スペースに余裕を持つMini-ITXケースをまとめて紹介します。



※価格は変動します。最新の価格はAmazonでご確認ください。
価格は変動します。最新価格はリンク先でご確認ください。GIGABYTE WINDFORCE OC V2 SFF本体の取り扱いは、パソコン工房やCFD販売の公式ページなど今回紹介した販売店でご確認ください。
総括まとめ|高さで選ぶかGIGABYTE、奥行きで選ぶかPNY
GIGABYTE GeForce RTX 5080 WINDFORCE OC V2 SFF 16Gは、2026年8月26日にプレスリリースが配信され、8月28日に国内発売されたSFF対応カードです。カードサイズ304×126×50mmは、NVIDIA公式のSFF-Ready規格が定める長さ304mm・厚さ50mm(2.5スロット)の上限値とぴったり一致しており、ASUS PRIME O16Gも同じ寸法を採用しています。高さ126mmは上限151mmより25mm短く、余裕があるのはこの方向だけです。
大型のミドルタワー以上のケースを使っているなら、SFF版にこだわる理由はありません。コアクロックが高く価格も同等以下のGAMING OCなど、通常モデルを選んだ方が合理的です。
一方、Mini-ITXやSFFケースでRTX 5080クラスの性能を維持したい人には有力な選択肢です。ただし、ケースのGPU対応高さが厳しいならGIGABYTE(高さ126mm)、奥行きが厳しいならPNY OC SLIM(厚さ40mm)というように、自分のケースがどちらの方向で制約を受けているかを確認したうえで選ぶことが失敗を避けるポイントです。






