見た目は2連、内部は3ファン|GIGABYTE「AORUS INFINITY」RTX 5080など4製品が国内発売
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GIGABYTE「AORUS INFINITY」RTX 5080など4製品が国内発売
出典:GIGABYTE公式製品ページ、TechPowerUpにもとづきます。
GIGABYTEの創業40周年を記念したグラフィックボード「AORUS INFINITY」シリーズが、国内でラインアップを拡大しました。最上位のGeForce RTX 5090モデルに続き、GeForce RTX 5080・RTX 5080 WOOD・RTX 5070 Ti・RTX 5070を搭載した計4製品が新たに販売開始されています。
価格は17万8,000円から32万9,800円と、いずれもプレミアム価格帯です。その理由のひとつが、正面から見ると2基の大型ファンしかないように見えて、実は中央部に3基目のファンを隠し持つという独自の冷却設計にあります。
本記事では、国内販売価格や型番ごとの仕様差、そしてこの冷却機構の仕組みを整理します。シリーズ全体の設計思想や木目調モデルの戦略的な位置づけまで詳しく知りたい方は、Computex発表時点で深掘りしたAORUS INFINITY vs ROG Astral Edition 20の比較記事もあわせてご覧ください。
目次
要点まず何が起きたか
価格はAORUS RTX 5080 INFINITY 16Gが315,000円、WOODモデルが329,800円、RTX 5070 Ti INFINITY 16Gが245,000円、RTX 5070 INFINITY 12Gが178,000円。いずれも2連ファンに見える外観の内部へ補助ファンを隠したWINDFORCE Hyperburst冷却機構を採用しています。
価格4製品のラインアップと価格
国内で販売が確認された製品と価格は以下の通りです。
| 製品名 | 搭載GPU | 価格 |
|---|---|---|
| AORUS GeForce RTX 5080 INFINITY 16G | RTX 5080 | 315,000円 |
| AORUS GeForce RTX 5080 INFINITY WOOD 16G | RTX 5080 | 329,800円 |
| AORUS GeForce RTX 5070 Ti INFINITY 16G | RTX 5070 Ti | 245,000円 |
| AORUS GeForce RTX 5070 INFINITY 12G | RTX 5070 | 178,000円 |
RTX 5080の通常モデルとWOODモデルの価格差は1万4,800円です。GPU仕様や冷却機構は共通のため、この差は主に外装デザインに対するものと考えられます。AORUS INFINITYシリーズは、先に登場していた最上位のRTX 5090モデルから、RTX 5080・RTX 5070 Ti・RTX 5070へとラインアップを拡大した形です。
冷却機構2連ファンに見えて、実は3基搭載
AORUS INFINITYシリーズは、航空宇宙分野のナセルデザイン(航空機のエンジンなどを覆う流線形の構造)から着想を得たという大型クーラーが特徴です。2基の大型ファンを円形の外装で囲み、ジェットエンジンを並べたような外観に仕上げています。
一般的なRTX 5080搭載カードでは3連ファン構成が多く見られますが、AORUS INFINITYは正面から見ると2連ファン構成です。ただし、ファンの数を減らしているわけではありません。2基の大型ファンの中央には、補助用の「Overdriveファン」が隠されています。このファンは常に回転するのではなく、GPUに高い負荷がかかった際に専用のファンカーブに基づいて作動し、長時間のゲームやレンダリング時に冷却性能を補う仕組みです。外観上はすっきりした2連ファンデザインを維持しながら、必要な場面では3基のファンを利用できるのが最大の特徴です。
冷却システム全体は新設計の「WINDFORCE Hyperburst」で、バックプレートの両側に通気口を設ける「Double Flow Through」構造も採用。GIGABYTEによると、通気口がない従来構造と比べて空気の通過量を最大58%、通気口が1か所の構造と比べても最大28%増加させられるとしています。メインファンにはワシの翼の空力特性から着想を得た「Hawkファン」も採用し、従来設計との比較で風圧を最大53.6%、風量を最大12.5%向上できるとのことです。これらはメーカー公称値のため、実際の温度や騒音については第三者による実機レビューを待つ必要があります。
この冷却設計そのものの詳しい仕組みや、木目調「WOOD」モデルがなぜRTX 5080にだけ用意されているのかという戦略的な背景は、Computex発表時点での比較記事で詳しく取り上げています。
仕様型番ごとのスペック早見表
RTX 5080モデル(通常・WOOD共通)はブーストクロック2,805MHz(NVIDIAリファレンス比+188MHz)、256bit接続のGDDR7 16GB・メモリ速度30Gbpsで、推奨電源容量は850Wです。RTX 5070 Tiモデルはブーストクロック2,670MHz、GDDR7 16GB・28Gbpsで推奨電源750W。RTX 5070モデルはブーストクロック2,715MHz、192bit接続のGDDR7 12GB・28Gbpsで、こちらも推奨電源750Wとなっています。
| 項目 | RTX 5080 / WOOD | RTX 5070 Ti | RTX 5070 |
|---|---|---|---|
| ブーストクロック | 2,805MHz | 2,670MHz | 2,715MHz |
| メモリ | GDDR7 16GB/256bit/30Gbps | GDDR7 16GB/256bit/28Gbps | GDDR7 12GB/192bit/28Gbps |
| 映像出力 | DP2.1b×3/HDMI2.1b×1 | DP2.1b×3/HDMI2.1b×1 | DP2.1b×3/HDMI2.1b×1 |
| 補助電源 | 16ピン×1 | 16ピン×1 | 16ピン×1 |
| 推奨電源容量 | 850W | 750W | 750W |
| 本体サイズ | 330×145×65mm | 330×145×65mm | 309×132×55mm |
注目したいのは本体サイズです。RTX 5070 TiモデルはGPUのグレードが下がるにもかかわらず、RTX 5080モデルと全く同じ330×145×65mmを採用しています。カード自体が小型化されるわけではない点には注意が必要です。一方でRTX 5070モデルは309×132×55mmに小型化されており、RTX 5080・5070 Tiモデルよりも長さが21mm、幅が13mm、厚さが10mm小さくなっています。ただし、RTX 5070搭載モデルとしては依然として大型かつ高価格な部類です。コストパフォーマンスを最優先する製品ではなく、INFINITYシリーズの外観や冷却設計を重視するユーザー向けの製品といえます。
GPUには液体金属の熱伝導性と一般的なシリコングリスの扱いやすさを組み合わせた「コンポジット金属グリス」を使用。RTX 5080・RTX 5070 Tiモデルでは、GPUに直接接触する大型ベイパーチャンバーと複合銅製ヒートパイプを組み合わせていますが、RTX 5070モデルではベイパーチャンバーではなくGPUに直接接触する銅製プレートを採用しています。見た目や基本的な冷却設計は共通していますが、GPUの発熱量に合わせて内部構造が変更されている形です。
WOODモデル木目調の外装を採用した特別仕様
4製品のなかでも特に目を引くのが「AORUS GeForce RTX 5080 INFINITY WOOD 16G」です。円形のファンフレームや外装の一部に木目調の意匠を取り入れ、一般的なゲーミングPCパーツとは異なる、家具のような雰囲気を持たせています。
なお、木材の扱いについては情報源によって表現が分かれています。GIGABYTE公式ページ自体は「wood-grain elements(木目要素)」という設計言語としての表現にとどまり、素材を明言していません。一方で海外の複数メディアは「本物の木材によるトリム」と報じており、現時点では天然木の使用を断定も否定もできない状況です。購入を検討する場合は、素材の詳細を公式の仕様書やレビューで確認することをおすすめします。通常のRTX 5080モデルとの差額は1万4,800円のため、いずれにしても性能差ではなく、デザインにどれだけ価値を感じるかが選択基準になります。
設置電源コネクタを隠す「Project Stealth」にも対応
AORUS INFINITYシリーズは、PC内部の配線を見えにくくするGIGABYTEの「Project Stealth」シリーズにも対応しています。電源コネクタをカード内部へ隠すように配置し、マグネット式のカバープレートでケーブル周辺を覆う構造です。一般的なグラフィックボードのように、カード上部から太い16ピンケーブルが大きく露出しにくくなっています。
ただし、実際の配線方法や利用可能な構成は、組み合わせるPCケースやマザーボードによって異なります。通常のケースへ搭載する場合は、カバー部分を含めた電源ケーブルの取り回しを事前に確認する必要があります。16ピンコネクタはケーブルを強く曲げたり差し込みが不完全だったりすると問題につながる可能性があるため、カード側面とケースパネルの間には余裕を確保しておきたいところです。
本体サイズは厚さ65mm(RTX 5070モデルは55mm)の大型カードのため、搭載前にはPCケースのグラフィックボード長だけでなく、拡張スロット周辺の厚さや電源ケーブルの取り回しも確認しておくと安心です。
保証購入後30日以内の登録で4年保証
各製品は、購入後30日以内にGIGABYTEのWebサイトで製品登録すると、通常3年間の保証に1年間が追加され、合計4年間の保証を受けられます。30万円を超えるRTX 5080モデルだけでなく、RTX 5070モデルでも約18万円となるため、保証期間の長さは購入時の重要な判断材料になります。登録期限が設けられているため、購入した場合は後回しにせず、早めに手続きを済ませておきたいところです。
総括性能よりも冷却機構とデザインに価値を置いた製品
AORUS INFINITYシリーズは、単純な価格性能比を重視して選ぶグラフィックボードではありません。RTX 5080モデルは31万5,000円から、RTX 5070 Tiモデルは24万5,000円、RTX 5070モデルも17万8,000円と、いずれもプレミアム価格です。
- 2連ファンに見える外観と冷却性能を両立させたい人
- 電源ケーブルを隠したケース内配線にこだわりたい人
- 木目調など、一般的なゲーミングPCパーツとは異なる外観を求める人(WOODモデル)
- 同世代の他社モデルと比べて価格はプレミアム帯
- 本体サイズは330×145×65mm(RTX 5070モデルも309×132×55mm)と大型
- 実際の温度・騒音はメーカー公称値のみで、第三者レビューはこれから
FAQよくある質問
まとめまとめ|隠しファンと木目調モデルが選択の軸
AORUS INFINITYシリーズのRTX 5080・RTX 5070 Ti・RTX 5070搭載モデルが国内発売され、GIGABYTEの創業40周年記念モデルのラインアップが出そろいました。2連ファンに見えて実は3基目を隠し持つWINDFORCE Hyperburst冷却機構、バックプレート両側から空気を通すDouble Flow Through構造、そして木目調のWOODモデルが選択の軸になります。
価格性能比を最優先するなら他の選択肢もありますが、外観と冷却設計に価値を置くなら候補になる製品です。RTX 5080とRTX 5070 Tiのどちらを選ぶか迷っている場合は、性能差と価格差を整理した比較記事もあわせて参考にしてください。実際の温度・騒音については、現時点ではメーカー公称値が中心のため、第三者レビューを確認してから判断するのが安全です。

