RX 7900 XTX+Thermal Grizzly WireViewが焼損|8ピンも溶ける、原因と12V-2×6との違い【2026年9月】
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PCIe 8ピンも溶ける、原因と12V-2×6との違い
出典(確認日2026年9月12日):海外テック媒体の報道(Reddit「r/PCBaumeister」への投稿を引用)、Thermal Grizzly公式ブログ(2024年RMA事例)、Thermal Grizzly WireView Pro II製品ページ、Intel ATX 3.0設計ガイド、AMD公式RX 7900 XTX製品ページにもとづきます。
GeForce RTX 40・50シリーズでは、12VHPWRや12V-2×6電源コネクタが溶けたという報告がたびたび話題になっています。一方、長年使われてきたPCI Express 8ピンは12VHPWRよりも余裕のあるコネクタとして扱われることが多く、「8ピンなら溶損問題とは無縁」と考えている人もいるかもしれません。
しかし2026年9月、Radeon RX 7900 XTXで3基の8ピンを使用するThermal Grizzly「WireView」が焼損したとの報告がRedditへ投稿されました。ユーザーは数カ月前からフリーズやブラックスクリーンに悩まされており、GPUを取り外そうとしたところ、WireViewのGPU側コネクタ周辺が焦げていることに気付いたと説明しています。Thermal Grizzlyも投稿へ直接回答し、現物を調査したいと申し出ています。
ただし、今回の事例から「8ピンも12V-2×6と同じように危険」と結論付けるのは早すぎます。重要なのは、通常の電源ケーブルをGPUへ直接接続していた構成ではなく、GPUと電源ケーブルの間にWireViewという測定用デバイスが追加されていたことです。今回は何が起きたのかを確認するとともに、PCIe 8ピンはなぜ通常余裕が大きいのか、それでもコネクタが溶けるとしたら何が起きているのかを仕様から考えてみます。
目次
要点RX 7900 XTX+WireViewの焼損で分かっていること
概要RX 7900 XTXで3×8ピンWireViewが焼損
発端となったのは、2026年9月7日にドイツ語圏のPCコミュニティ「r/PCBaumeister」へ投稿された報告です。投稿者によると、自作PCで数カ月にわたって深刻なフリーズやブラックスクリーンが発生していました。PCショップへ持ち込み、1週間以上にわたりストレステストやベンチマーク、Windowsの再インストールなども行われたものの、ショップでは異常を発見できなかったとしています。
その後も自宅ではクラッシュが続いたため、RX 7900 XTXを挿し直そうとして取り外したところ、GPUに直接接続されているWireView側の8ピンコネクタが焼損していることに気付いたとのことです。3基あるコネクタのうち2基で、複数のピンに顕著な溶融が見られたと報じられています。

このWireViewは一般的なPCIe 8ピンを3基備えるタイプです。Thermal Grizzlyの旧WireViewシリーズには1×8ピン、2×8ピン、3×8ピンのNormalとReversedが用意されており、3×8ピン版は「TG-WV-P38N」「TG-WV-P38R」として公式資料にも掲載されています。つまり今回溶けたのは、RTX 5090などで問題になっている12V-2×6ではありません。従来型PCIe 8ピンを3基並べた測定アダプターです。
その後WireViewを外すと2時間問題なくプレイできた
興味深いのは、焼損したWireViewを取り外した後の挙動です。投稿者はWireViewを使わずGPUへ電源を接続し、その後『Helldivers 2』を約2時間プレイしたものの、クラッシュやそのほかの異常は発生しなかったと報告しています。それまで長時間ゲームを続けられない状態だったため、少なくともWireViewを含む電源接続部分と症状に関連があった可能性は高そうです。
ただし、これは原因を確定する試験ではありません。WireViewを外す過程で電源ケーブルを挿し直していますし、GPU自体も取り付け直しています。そのため「WireViewそのものが数カ月間のブラックスクリーンを引き起こしていた」とまでは現時点では断定できません。それでも、ドライバーやWindowsを何度確認しても原因不明だったブラックスクリーンが、実際にはGPU補助電源周辺の物理的な問題だった可能性を示す事例としては注目できます。
現状の回答Thermal Grizzlyも原因はまだ断定していない
Thermal Grizzly側もRedditへ直接コメントしています。同社はユーザーへサポート窓口への連絡を求め、「詳しく調査したい」と回答しました。そのうえで、このような損傷が発生する可能性として、コネクタが完全または正しく挿入できていないケース、バックプレートによる干渉、接続端子の位置やはんだ付けが正確でないケースなどを挙げています。
一方、投稿者はコネクタについて「正しく入っていた」「かなり固く、GPUから簡単には抜けない状態だった」と説明しています。したがって2026年9月12日時点で、「挿し込み不足だった」「WireViewに製造上の問題があった」「GPU側コネクタとの位置公差が原因だった」「電力そのものが大きすぎた」といった原因のどれかを確定させる情報はありません。Thermal Grizzlyによる現物調査の結果を待つ必要があります。
切り分け「8ピンが溶けた」と「普通の8ピンケーブルも危険」は別の話
今回のニュースで最も注意したい部分です。WireViewは、電源ユニットから伸びてきたPCIeケーブルとGPUとの間へ追加する測定デバイスです。旧WireViewはGPUの消費電力、電圧、電流、ピーク電力などをOLED上へ表示・記録することを目的としており、3×8ピン版の場合、GPU側にも3つ、PSUケーブル側にも3つの8ピン接続部分が存在します。
したがって今回の事例は「PSU純正8ピンケーブルをGPUへ直接挿していたら自然に溶けた」という事例ではありません。電力測定用のPCBと追加の接続箇所を挟んだ状態で発生しています。これは8ピンという規格そのものの信頼性を評価するときには重要な違いです。
仕様PCIe 8ピンは1基150W、3基なら補助電源だけで450W
IntelのATX 3.0電源設計ガイドでは、PCI Express用補助電源として6ピンの2×3コネクタを75W、8ピンの2×4コネクタを150W、12VHPWRを最大600Wとして定義しています。PCIe 8ピンの場合、最大持続電力は150W、コネクタ全体の最大RMS電流は13.5Aです。
8ピンという名称ですが、8本すべてが+12Vではありません。Intelが示すピン配置では、+12Vは3接点です。残りはCOMとSense0、Sense1で構成されており、8ピンプラグを接続すると2本のSenseが接地され、GPU側が最大150Wを利用可能なケーブルとして認識します。150Wを12Vで供給すると電流は約12.5A、3本の+12V接点へ完全に均等に電流が流れるなら1接点あたり約4.2Aです。3×8ピンなら補助電源コネクタ側だけで規格上450Wになります。GPUはPCI Expressスロットからも電力を受け取れるため、GPU全体の消費電力がすべて3本の補助電源を通過するわけでもありません。この数字だけを見ると、8ピン×3はかなり余裕のある構成に見えます。
AMDが公開しているRadeon RX 7900 XTXの標準ボード電力(TBP)は355Wです。リファレンスカードの補助電源端子は2×8ピンで、AMDは800W以上、12V出力65A以上の電源を推奨しています。一方、AIBメーカーによる高クロックモデルには3×8ピン構成もあり、例えばPowerColor Red Devil Radeon RX 7900 XTXは3基のPCIe 8ピンを搭載し、900W以上の電源を要求しています。なお今回の投稿者が使用していたRX 7900 XTXの具体的なAIBモデルは原投稿から確認できないため、Red Devilだったと断定することはできません。重要なのは、3×8ピンなら補助電源側の規格値は合計450Wになるため、単純に「RX 7900 XTXが8ピンの許容電力を超えたから溶けた」と説明できる状況ではないということです。
物理メカニズム電力に余裕があっても「接点1か所」だけなら発熱できる
では、総電力が規格内でもなぜコネクタは溶けるのでしょうか。ここで重要になるのが接触抵抗です。コネクタ同士が正常に接触していても抵抗を完全にゼロにはできません。電流が流れる部分では、電力損失は概念的には「電流の2乗×抵抗」で増えます。つまりコネクタ全体で何Wを使っているかだけでなく、ある1つの端子だけ接触状態が悪く、そこだけ抵抗が高くなっていないかを見る必要があります。
同社は現行のWireView Pro II製品ページで、「プラグ接続には避けられない接触抵抗があり、それにより電力損失と追加の発熱が生じる」と説明しています。したがってコネクタ溶損は、必ずしも「定格150Wを超えたか、超えていないか」だけで判断できません。150W以下でも一部の接点だけ正常な接触を失えば、その部分へ熱が集中することは電気的にあり得ます。
さらに、「3本の8ピンそれぞれに100Wずつ流れているから安全」と考えるのも十分ではありません。8ピン1基の中でも、+12Vは3接点に分かれています。問題になるのはコネクタ単位の電流だけでなく、さらにその内側にある接点単位の電流です。これは12V-2×6問題でも注目されてきた点で、Thermal GrizzlyはWireView Pro IIを発表した際、12V-2×6で発生する溶損について、わずかな製造公差やピンごとの接触圧の違いによって局所的な接触抵抗が高くなると、6本の12Vラインへ電流が均等に分配されず、一部のピンだけ高電流になり温度が急上昇する可能性があると説明しています。これは12V-2×6についての説明なので、今回の8ピンWireView事故の原因が同じだったという証拠にはなりません。ただし「コネクタ全体の消費電力は正常なのに、一部の接点だけ異常発熱する」という現象を理解するうえでは参考になります。
比較8ピンと12V-2×6では1接点あたりの負担もかなり違う
仕様上の数字を単純化して比較すると、従来の8ピンに余裕があると言われる理由も見えてきます。8ピンは150Wを3本の+12V接点で供給し、12V換算では1接点あたり平均約4.2Aです。一方、最大600Wの12V-2×6は6本の+12Vラインを使用します。単純に均等分配すると1接点あたり約8.3Aとなり、8ピンを150Wで使用した場合のおよそ2倍の電流を1つの+12V接点で扱う計算になります。Intelの設計ガイドでも12VHPWR側の最大RMS電流は55A、8ピン側は13.5Aと規定されています。
もちろん接点サイズや端子設計そのものが異なるため、この計算だけでコネクタの安全性を比較することはできません。それでも、3×8ピンが12V-2×6より多くの物理的接点へ電力を分散できることは、従来の8ピンで溶損事例が比較的少ない理由の一つとして考えられます。海外の検証系メディアも、8ピンは一般的な利用では溶損へ至らせるのが難しいほど大きな安全余裕がある一方、12VHPWR/12V-2×6では余裕が小さくなると解説しています。
つまり今回の事故は、「やはり8ピンも12V-2×6と同じだった」というより、十分な余裕を持つ8ピンであっても、接触そのものが正常でなくなれば溶損は起こり得ると見る方が妥当です。
2024年の先例実は2024年にもRX 7900 XTX+WireViewが焼損している
今回がThermal Grizzlyにとって初めての8ピンWireView損傷ではありません。2024年、同社自身がPowerColor Red Devil Radeon RX 7900 XTXとWireViewのPCIe電源コネクタが損傷したRMA事例を公式ブログで公開しています。この事例では原因まで判明しました。
ユーザーはRed Devilをサードパーティ製の水冷ブロックへ換装しており、そのバックプレートがGPUのPCBより外側へ張り出していました。その結果、WireView本体とバックプレートが干渉し、WireViewをGPUのPCIe電源端子へ正しく最後まで挿入できなくなっていました。Thermal GrizzlyはGPUの電源コネクタを交換してカードを修理し、さらに水冷ブロックのバックプレートを削って干渉部分を取り除いています。修理後には負荷テストも行い、正常動作を確認したと説明しています。この事例では、「8ピンが電力に耐えられなかった」のではなく「物理的な干渉によって正しく嵌合できなかった」ことが原因でした。
ただし2024年と2026年の事例は分けて考える必要があります。2024年はサードパーティ製水冷バックプレートとの干渉が現物調査で確認されていますが、今回の投稿者については、そのような干渉があったという情報はまだありません。むしろユーザー本人はコネクタがしっかり挿入されていたと主張しています。Thermal Grizzly側もバックプレートだけを原因としているわけではなく、端子位置やはんだ付けなども含めて調査したいと回答しています。そのため、「またバックプレートが原因だった」と結論付けるのも、「WireView固有の欠陥が再発した」と結論付けるのも現段階では適切ではありません。
別の報告同じ3×8ピンReversed WireViewで別ユーザーからも焼損報告
Redditの同じスレッドには、別のユーザーからも気になる報告があります。このユーザーは「同じ3×8ピンReversedアダプターで同じ状況になった」とコメントし、販売店経由で返品した後に返金されたと説明しています。さらにGPU自体には損傷がなく、使用中の99%はアンダーボルトしており、WireViewを通る電力は通常300Wを超えていなかったとも述べています。
もしこの説明が正しければ、「単純な総消費電力超過」では説明しにくい別の事例となります。ただし、こちらもユーザー報告だけで、現物の技術調査結果が公開された事例ではありません。2件の報告だけから製品シリーズ全体の不具合率を判断することもできませんが、今回が完全な単発事故かどうかを考えるうえでは記録しておく価値があります。
確認事項原因不明のブラックスクリーンが続く場合に確認したいこと
電源コネクタの接触が不安定になれば高負荷時に動作が不安定になることは考えられますが、GPUドライバー、GPU本体、電源ユニット、メモリ、オーバークロック、アンダーボルトなどでも似た症状は発生します。今回の事例から得られる教訓は、原因不明のブラックスクリーンが長期間続く場合に、GPU補助電源のプラグや端子も一度は確認しておくということです。
現行製品との違い現行WireView Pro IIは今回の3×8ピンモデルとはかなり違う
今回焼損したと報告されているのは旧世代の3×8ピンWireViewです。現行のWireView Pro IIは主に12V-2×6を対象としており、設計思想が大きく変わっています。Thermal Grizzly公式仕様では、総電力だけでなく各ピンの電流・電圧・コネクタ付近の温度を監視し、設定されたしきい値(電流は1ピンあたり0.5〜20A、標準10A)を超えると画面警告とアラームを発します。さらに、付属ケーブルを使用すると異常時にPCを自動シャットダウンさせる機能も用意されており、各ピンの電流ログも保存されるため将来的な故障解析にも利用できるとしています。
旧WireViewの公式資料では消費電力・電圧・電流・ピーク値などの測定・記録が中心で、現行Pro IIのような各ピン監視や異常時シャットダウンは記載されていません。今回のような事故を考えると、GPU全体で「何W」と表示するだけでなく、個々の接点で電流が偏っていないかを見ることが重要になっている理由も分かります。
結論8ピンが溶けたから12V-2×6と同じ問題とは言えない
今回の事例は、「従来の8ピンでも絶対に溶けないわけではない」ことを改めて示しています。しかし、これを12VHPWR/12V-2×6で続いている溶損問題と同列に扱うのも適切ではありません。8ピンは150Wを3本の+12V接点へ分散する設計で、12V-2×6は最大600Wを6本の+12V接点で扱います。8ピンを3基使用すれば物理的な接点数も増え、電力を広い範囲へ分散できます。実際、従来の8ピンでもケーブル・延長アダプター・接触不良などによる焼損事例自体は過去に存在しますが、通常使用時の報告頻度は12VHPWR/12V-2×6ほど高くありません。
- 2×8ピン・3×8ピンのRX 7900 XTXなどを通常運用していて、異音・異臭・異常なクラッシュを経験していない人。8ピン自体は規格上まだ余裕のある設計で、今回の事例だけで「8ピン全体が危険」と確定したわけではありません
- WireViewのような電力測定アダプターを使っていない、PSU純正ケーブルをGPUへ直接接続している人。今回の事例は測定アダプターを挟んだ構成で発生しており、同じ条件とは言えません
- 旧WireViewや同種の電力測定アダプター・延長ケーブル・変換アダプターを使用している人。コネクタが奥まで挿さっているか、焦げ・変色・異常な硬さがないか、一度確認しておく価値があります
- 原因不明のブラックスクリーンやフリーズが数カ月単位で続いている人。ソフトウェア側の原因を何度確認しても直らない場合は、GPU補助電源のプラグや端子も切り分け対象に含めてください
FAQよくある質問
まとめまとめ|8ピンの余裕は大きいが、接触不良は別問題
Radeon RX 7900 XTXでThermal Grizzlyの3×8ピンWireViewが焼損したとの報告があり、同社が調査へ乗り出しています。ユーザーは数カ月にわたってブラックスクリーンやフリーズを経験し、GPUを挿し直そうとした際にWireViewのGPU側端子周辺の焼損へ気付きました。WireViewを取り外した後にはHelldivers 2を約2時間問題なくプレイできたとも報告しています。
ただし、今回溶けたのはPSU純正8ピンケーブルをGPUへ直接接続した構成ではなく、GPUと電源ケーブルの間にWireViewを挟んだ構成です。Intelの仕様ではPCIe 8ピンは1基150Wで、3基なら補助電源だけで最大450Wとなります。RX 7900 XTXのリファレンスTBPは355Wなので、単純な総電力の超過だけで説明できる事故ではありません。
注目すべきなのは総ワット数よりも接触状態です。コネクタの一部で接触抵抗が増えれば、その接点だけ発熱が大きくなり、全体としては定格電力以内でも局所的な焼損へつながる可能性があります。実際、2024年にThermal Grizzlyが調査した別のRX 7900 XTX+WireView損傷事例では、水冷バックプレートの干渉によって8ピンが正常に挿入できていなかったことが原因でした。今回が同じ原因とは限らず、ユーザーは完全に挿入していたと説明しており、Thermal Grizzlyも端子位置やはんだ付けを含めて確認したいとしています。
したがって現時点での結論は、「8ピンも危険だから12V-2×6と変わらない」ではありません。8ピンには比較的大きな電力余裕があるものの、接点の状態が悪化すれば、その安全余裕とは別に局所発熱は発生し得ます。原因不明のブラックスクリーンやフリーズが長期間続いているPCでは、WindowsやGPUドライバーだけでなく、GPU補助電源端子・ケーブル・中間アダプターの変色や変形も一度確認しておく価値があります。
Radeon RX 7900 XTXで、Thermal Grizzly製3×8ピンWireViewが焼損したとの報告がReddit「r/PCBaumeister」へ投稿され、同社が現物調査を申し出ている(2026年9月12日時点で原因未確定)。ユーザーは数カ月のブラックスクリーン・フリーズの末にGPU取り外し時に焼損を発見、WireViewを外すとHelldivers 2を約2時間問題なくプレイできた。今回溶けたのはPSU純正8ピンケーブル直結ではなく電力測定アダプター経由。PCIe 8ピンはIntel ATX 3.0仕様で1基150W・最大RMS電流13.5A、3基なら規格上450Wで、RX 7900 XTXの標準ボード電力355Wを超えない単純な電力超過では説明できない事故。Thermal Grizzly公式は接触抵抗による電力損失・発熱を認めており、一部接点だけの接触不良が局所発熱を招く可能性がある。12V-2×6は最大600Wを6本の+12Vラインで扱い1接点あたり平均約8.3A、8ピンは150Wを3本で扱い約4.2Aと、8ピンの方が1接点あたりの負担は小さい。2024年にも同社調査でPowerColor Red Devil+WireViewの損傷事例があり、原因は水冷バックプレートとの干渉による挿し込み不良と判明済みだが、今回同じ原因とは確認されていない。同スレッドでは別ユーザーからも同型3×8ピンReversedモデルの焼損報告があった。原因不明のブラックスクリーン・フリーズが続く場合はGPU補助電源のプラグ・端子・中間アダプターも切り分け対象に含めるべきというのが本記事の結論。



