RTX5090がまた発火、落合陽一氏が報告|相次ぐ焼損に新パターン、原因はコネクタでなく基板の電源回路か【2026年8月】
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相次ぐ焼損に新パターン、原因はコネクタでなく基板の電源回路か
出典:確認日2026年8月29日。落合陽一氏の投稿(X)、UNIKO’s Hardwareの分析(X)、VideoCardz、UNIKO’s Hardwareの電源レール解説(X)、Tom’s Hardware(Zotac製カードの発火)、igorslab(Zotac製カードの分析)、WCCFTech(PNY製カードのコンデンサ破裂)、Tom’s Hardware(中国でのMSI製カード発火)、igorslab(修理店に持ち込まれた焼損個体)、TheFPSReview(ASUS製カードの発火)、igorslab(ASUS製カードのBuildzoid氏分析)、Guru3D(MSIのリコール否定声明)、いまいくら?GPU(RTX 5090の実売価格)を参照しています。
「電源コネクタは無事なのに、なぜ燃えたのか」。落合陽一氏がXに投稿した写真が、RTX 5090をめぐる発火・焼損問題に新しい論点を投げ込みました。2026年8月27日、同氏はGeForce RTX 5090(INNO3D製、Dell製Alienware Aurora搭載)が稼働中に突然発火し、PCケースの側面パネルが焦げたと報告しています。これまで繰り返し指摘されてきた16ピン電源コネクタの焼損とは、症状の出方が違います。
落合氏は投稿で「コネクターは無事」「マザーボード側にも問題はなさそう」としたうえで、突然の発火に困惑を示していました。検証系チャンネルのUNIKO’s Hardwareは公開された写真を分析し、発火箇所がGDDR7メモリへ電力を送るFBVDDQレール付近に集中していると指摘しています。INNO3Dと基板設計を共有する中国ブランド「AX Gaming」のRTX 5080でも、近い基板領域の故障が過去に報告され、こちらは保証交換で対応されたとされています。
RTX 5090の発火・焼損報告は、2025年2月にASUS ROG Astral製カードが発火した事例以降、複数のブランドで相次いでいます。今回のケースが注目されているのは、これまで対策が進められてきた12V-2×6/12VHPWRコネクタではなく、基板上の電源回路が疑われている点です。これまでの報告の流れ、コネクタ焼損との違い、そしてRTX 5090ユーザーが今の環境で確認できることを整理します。
目次
要点落合陽一氏のRTX 5090発火で分かっていること
概要落合陽一氏が報告した内容
コネクターは無事.5090RTXの指の位置から発火&ケース内が一部炭と煤,マザーボード側にも問題はなさそうだが,なんでだろう.さっきまで安定稼働してたんだけど… 困った… サポートに連絡? https://t.co/7nWLJRU1f5 pic.twitter.com/9rrfmyXe2y
— 落合陽一 Yoichi OCHIAI (@ochyai) August 27, 2026
落合氏は2026年8月27日、Xで自身のGeForce RTX 5090の発火を報告しました。使用していたのはINNO3D製GeForce RTX 5090で、搭載機はDell製のAlienware Auroraです。投稿は短時間で大きな反応を集めました。
検証系チャンネルのUNIKO’s Hardwareは、公開された写真をもとに発火箇所を分析しています。同チャンネルは、燃えた場所がGDDR7メモリへ電力を送るFBVDDQレール付近に見えるとし、16ピンコネクタとは関係がなさそうだと述べました。GPUコア自体の電圧を担うMSVDD/NVVDDとは別系統のレールで、VRAM側の電源回路に問題が生じた可能性を示す分析です。
INNO3Dと基板設計を共有する中国ブランド「AX Gaming」のGeForce RTX 5080でも、近い基板領域の故障が過去に報告されており、こちらは保証交換で対応されたとされています。両ブランドの間に直接的な因果関係は確認されていませんが、同じ基板設計を使う製品で似た箇所の故障が起きている点は注目されています。
2026年8月29日時点で、INNO3D・NVIDIAともに今回の件への公式コメントは出ていません。
続く報告2025年2月以降相次ぐRTX 5090の発火・破損
RTX 5090の発火・焼損に関する報告は、発売直後の2025年2月から途切れることなく続いています。ブランドや疑われている原因はさまざまですが、主な事例を時系列で並べると次のとおりです。
ここに挙げた事例には、コネクタ由来とみられるもの、基板の電源回路が疑われるもの、原因が特定されていないものが混在しています。すべてが同じ欠陥で起きているわけではない点に注意してください。
コネクタとの違い12VHPWR焼損とは疑われている場所が違う
RTX 5090をめぐる発火・焼損の話題は、これまで主に16ピン電源コネクタ(12VHPWR/12V-2×6)に集中してきました。当サイトの完全対策ガイドで詳しく解説している通り、コネクタ側の焼損はピンごとの接触抵抗のばらつきによって特定のピンへ電流が集中し、樹脂が溶融する仕組みです。Gigabyte AORUS RTX 5090の複数の溶融事例や、2026年7月のPNY製カードの火花報告は、いずれもこの系統に近い症状です。
一方、落合氏の事例、Zotac製カードの事例、そして2025年2月のASUS ROG Astralの事例で疑われているのは、コネクタから基板に電力を届けたあとの回路です。基板上にはGPUコア用のMSVDD/NVVDDや、GDDR7メモリ用のFBVDDQ、GPUに電力を送るパワーステージ(電源フェーズ)など、複数の電圧レール・部品が独立して存在します。UNIKO’s Hardwareの分析によれば、Zotac製の事例ではMSVDDレール付近、落合氏の事例ではFBVDDQレール付近に焼けた跡が集中しており、ASUS ROG Astralの事例では検証者Buildzoid氏がパワーステージの故障を指摘しています。いずれもコネクタそのものではなく基板側の電源回路に問題があるとみられている点で共通しています。
コネクタのピン電流を監視して異常時にPCを止める「12VHPWR Guard」のようなツールは、16ピンコネクタの電流異常を検知する仕組みです。今回疑われている基板上のレール故障は監視対象の外にあるため、こうしたツールを導入していても検知できない可能性があります。
検証系の見解分かっていることとまだ分からないこと
ここまでの報告を整理すると、確認できているのは次の点です。落合氏の事例では電源コネクタの外観に異常がなかったこと、発火箇所が基板上でGDDR7への給電を担う部分に近かったこと、Zotac製の事例でもコネクタではなくMSVDD付近が疑われたこと、そしてASUS ROG Astralの事例でもコネクタは無傷でパワーステージ側が疑われたことです。ボード設計を継続的に追ってきた検証者が、独立した複数の事例で「コネクタではなく基板側」という共通点を指摘している点は軽視できません。
一方で、原因として確定した説明はまだありません。3つの個体は搭載モデル・基板設計・使用環境がそれぞれ異なり、同一の欠陥に起因するのか、個体ごとに別の要因が重なった結果なのかは分かれています。Zotac製カードについては、コネクタに近い電源段(DrMOS)がPCB端に近い設計になっており、輸送などの機械的ストレスで半田接合がダメージを受けていた可能性も指摘されており、MSVDD説とは着目点が異なる見方も示されています。NVIDIA・ASUS・INNO3D・Zotacのいずれからも、発火問題全体に対する公式見解は出ていません。
基板上の電源回路が疑われているという見立ては、写真をもとにした検証者による分析であり、メーカーによる原因究明の結果ではありません。今後の調査で異なる原因が判明する可能性も含め、確定した結論として扱わないでください。
確認事項RTX 5090ユーザーが今確認できること
判断買うべきか待つべきか
原因が確定していない段階のため、立場によって取るべき行動は分かれます。
- RTX 5090を既に使っていて、異音・異臭・異常な動作を経験していない人。現時点の報告は個別の事例で、全てのRTX 5090に共通する欠陥と確定したものではありません
- これから購入を予定していて、コネクタの正しい取り付けと基本点検を徹底できる人
- 原因の特定と再発防止策が出るまで判断を保留したい人。NVIDIA・各AIBメーカーから公式見解が出ていない以上、確実な予防策を提示することはできません
- 配信・レンダリングなど長時間の高負荷運用を想定していて、万一のリスクを最小化したいなら、続報を確認してから購入時期を決めるのも選択肢です
- RTX 5090は2026年8月29日時点の実売価格で75万円台〜、店舗によっては100万円を超えるものもある高額GPUです。発火して買い替えとなった場合の出費は、他のGPUクラスと比べて桁違いに大きくなります。保証範囲や購入時期を慎重に考えたい人は当サイトのRTX 5090購入ガイドもあわせて確認してください
FAQよくある質問
落合陽一氏が報告したINNO3D製RTX 5090の発火は、電源コネクタではなく基板上の電源回路が疑われている点で、これまでのコネクタ焼損とは異なる注目のされ方をしています。UNIKO’s Hardwareの分析ではFBVDDQレール付近、2025年8月のZotac製カードの事例ではMSVDDレール付近、2025年2月のASUS ROG Astralの事例ではパワーステージ付近が焼けた跡として指摘されており、いずれもコネクタ以外の箇所です。
RTX 5090の発火・焼損報告は2025年2月以降、ASUS・Zotac・PNY・MSI・Gigabyteなど複数のブランドで相次いでいますが、すべての事例が同じ原因で起きているとは確認されていません。NVIDIA・各AIBメーカーからの公式見解もまだ出ていない段階です。
現時点でできるのは、コネクタの基本点検を続けながら、異音・異臭・想定外のクラッシュがあれば早めにサポートへ相談することです。原因究明や公式対応が発表され次第、この記事に追記します。




