ASUS ROG Equalizer / 初の溶融報告 / 12V-2×6 Meltgate 続報
「溶融防止」ケーブルが溶けた?——ROG Equalizerに初の報告ピン負荷の均等化を謳った約50ドルのASUS製12V-2×6ケーブルで溶融写真が投稿|著名検証者は発売直後から「ピン間最大4Aの偏り」を指摘していた
「ピン間の負荷を均等化し、コネクタ溶融を防ぐ」と謳って2026年4月に登場したASUSの強化型12V-2×6ケーブル ROG Equalizer(約50ドル)に、初とみられる溶融報告が出ました。中国のPCフォーラムに投稿された写真では、複数のピン周辺でプラスチックが溶け、最も深刻な箇所はほぼ液状化しています。
見逃せないのは、著名なオーバークロッカーで検証系YouTuberのder8auer(デアバウアー)氏が、発売直後からこのケーブルの設計に疑問を呈していたことです。同氏の計測ではピン間の電流に最大4A(アンペア)もの偏りが確認されており、均等化の要であるはずの導電ブリッジ構造が、かえって抵抗を増やしている可能性が指摘されていました。
現時点では単一の報告で、使用GPU・電源・使用期間は不明。原因も特定されていません。ASUSの公式コメントも執筆時点では出ていません。本記事では報告内容の整理、事前に出ていた警告、そして12V-2×6ユーザーが今できる現実的な対策をまとめます。
2026-06-12 / 複数の海外メディア報道単一報告 / 原因未特定ASUS公式コメントは執筆時点でなし
出典:VideoCardz / PC Gamer
「溶融対策をうたうケーブルまで溶けるなら、何を信じればいいのか」── 気になるのは 「何が起きたのか」「このケーブルの何が疑われているのか」「12V-2×6ユーザーは何をすべきか」の3点ではないでしょうか。本記事ではこの3つの疑問に順番に答えていきます。
先に強調しておくと、今回はフォーラムへの単一の報告で、原因はまだ特定されていません。挿し込み不良や個体差など、ケーブル設計以外の要因も否定できない段階です。一方で、発売直後から専門家の警告が出ていた製品だけに、続報を追う価値のある事例です。
当サイトでは12V-2×6/12VHPWR焼損の完全対策ガイドでこの問題を継続的に追っています。本記事は「Meltgate」連載の続報として、対策ケーブルそのものに火種が及んだ今回の事例を整理します。
01何が起きたのか|「溶融防止」ケーブルの溶融写真が投稿された
報告の内容を、確認できている事実と不明な点に分けて整理します。この切り分けが今回はとくに重要です。
確認できていること
中国の大手PCフォーラムにROG Equalizerの溶融写真が投稿された。複数のピン周辺でプラスチックが溶け、最も深刻な電源ピンはほぼ液状化している。複数の海外メディアが「初の溶融報告とみられる」と報道
不明なこと
使用GPU・電源ユニット・使用期間・挿し込み状態はいずれも不明。単一の報告であり、ケーブル設計が原因かどうかは特定されていない。挿し込み不良・個体不良など他の要因も残る
ASUSの反応
執筆時点(2026年6月13日)で公式コメントは出ていない。交換対応や調査の発表があり次第、この記事に追記する
なぜ注目されるのか
ROG Equalizerは「溶融を防ぐ」ことを唯一の存在意義として約50ドルで売られている対策製品のため。対策品で問題が起きたとなれば、12V-2×6を取り巻く不信感に直結する
02ROG Equalizerの仕組みと、発売直後から出ていた「4Aの偏り」警告
ROG Equalizerは2026年4月に登場した強化型の12V-2×6ケーブルで、ASUSは「ピン間の負荷をより均等に分散し、温度を下げ、標準品より高い導電性を持つ」と説明してきました。鍵になるのがコネクタ部に組み込まれた導電ブリッジで、複数の電源ピンを電気的に橋渡しすることで、特定ピンへの電流集中を防ぐ狙いの構造です。
ところが発売直後、著名オーバークロッカーのder8auer氏が実測でこの設計に疑問を呈しました。要点は2つです。
1
ピン間の電流差が「最大4A」に達していた同氏の計測では、均等化を謳うこのケーブルでピンごとの電流に最大4Aの偏りが確認されました。12V-2×6の溶融は特定ピンへの電流集中で起きるため、偏りの大きさは安全性に直結します。
2
「均等化ブリッジ」自体が抵抗を増やしている可能性同氏は偏りの原因として、ケーブルホルダーに統合された導電ブリッジが電気抵抗をかえって増やしている可能性を指摘しました。今回の溶融が設計起因かは未確定ですが、事前の警告と症状の方向性が一致している点が、この報告が注目される最大の理由です。
0312V-2×6ユーザーが今できること|過剰反応せず、点検だけはする
単一報告の段階で買い替えや交換に走る必要はありません。ただし12V-2×6を使う全ユーザー共通の点検ポイントは、この機会に確認しておく価値があります。
1
コネクタの「最後の数ミリ」まで挿さっているか確認する溶融事故の多くに共通するのが挿し込み不良です。カチッと音がしてラッチが完全に掛かるまで押し込み、ケーブルに横方向のテンションが掛かっていないかも見てください。曲げる場合はコネクタから35mm以上離すのが目安です。
2
高負荷ゲーム後にコネクタ周辺の変色・変形をチェックする月1回でいいので、コネクタ周辺の樹脂の変色・歪み・焦げ臭を確認する習慣をつけてください。溶融は一気に進むのではなく、変色などの予兆を経ることが多いと報告されています。
3
根本的に避けたいなら「ネイティブ12V-2×6の電源」へ変換アダプタや後付けケーブルを挟むほど接点は増え、リスクも積み上がります。電源ユニット側が12V-2×6にネイティブ対応した製品に揃えるのが現状の最適解です。詳しくはATX 3.1電源の完全ガイドを参照してください。
参考溶融リスクを下げたい人におすすめの電源2選
後付けの対策ケーブルより先に検討したいのが、12V-2×6ネイティブ対応の電源です。定番を2つ挙げておきます。
12V-2x6ネイティブSeasonic FOCUS GX-850 V4(ATX 3.1・12V-2x6ネイティブ対応・850W 80PLUS GOLD)12V-2×6ネイティブ対応で変換アダプタ不要の本命。半挿し問題を改良した新コネクタを標準装備し、OptiSink設計と10年保証で信頼性も十分。RTX 5070 Ti〜5080クラスの環境で、接点を増やさずに組みたい人の最適解です価格目安:約33,400円~Amazonで詳細を見る ATX 3.1定番CORSAIR RM850x 2024(ATX 3.1・12VHPWR cable付属・850W 80PLUS GOLD)ATX 3.1対応の定番850W GOLD。12VHPWRケーブルが最初から付属し、後付けケーブルを買い足す必要がありません。静音性と入手性のバランスが良く、ミドル〜ハイ構成の安定枠です価格目安:約17,100円~Amazonで詳細を見る ※価格は変動します。最新の価格はAmazonでご確認ください。
FAQROG Equalizer溶融報告に関するよくある質問
Q1. 何が起きたのですか
「溶融防止」を謳うASUSの12V-2×6ケーブルROG Equalizer(約50ドル)の溶融写真が、中国のPCフォーラムに投稿されました。複数ピン周辺の樹脂が溶け、最も深刻な箇所はほぼ液状化しています。初とみられる報告として複数の海外メディアが取り上げました。
Q2. 原因はケーブルの設計なのですか
まだ特定されていません。単一の報告で、使用GPU・電源・挿し込み状態も不明です。ただし著名検証者のder8auer氏が発売直後からピン間最大4Aの電流偏りと導電ブリッジ構造の問題を指摘しており、事前の警告と症状の方向性が一致している点が注目されています。
Q3. ROG Equalizerを使っています。交換すべきですか
単一報告の段階で慌てる必要はありません。ただし完全な挿し込みの再確認と、コネクタ周辺の変色・変形の定期チェックはこの機会に行ってください。ASUSの公式見解や追加報告が出れば、この記事に追記します。
Q4. ASUSは何と言っていますか
執筆時点(2026年6月13日)で、投稿された写真に対するASUSの公式コメントは出ていません。交換対応や調査の有無を含め、続報待ちの状態です。
Q5. 結局、溶融対策は何が正解ですか
接点を増やす後付け対策より、12V-2×6ネイティブ対応電源で変換や継ぎ足しをなくすのが現状の最適解です。そのうえで完全な挿し込み・曲げ位置の確保・定期点検という基本を守ってください。詳しくは当サイトの12V-2×6焼損対策ガイドにまとめています。
総評
今回の報告は単一事例で原因未特定——その前提を踏まえても、「溶融を防ぐための約50ドルのケーブル」に溶融報告が出たという事実は重いものです。der8auer氏の「ピン間最大4Aの偏り」という事前警告と症状の方向性が重なっているだけに、ASUSの公式調査と見解が待たれます。
より大きな構図で見れば、これは当サイトが追ってきたMeltgate問題の本質——12V-2×6という規格自体の安全マージンの薄さ——が、対策製品にまで及んだ事例です。1本のケーブルや1つのアクセサリで解決できる問題ではなく、挿し込みの基本・定期点検・そして接点を減らすネイティブ電源化という地道な組み合わせが、現状ユーザーにできる最も確実な防御です。
ASUSの公式対応・追加の報告・der8auer氏の追検証が出れば、この記事に追記します。ROG Equalizerユーザーはまず点検を、購入検討中の人は続報を待ってからの判断をおすすめします。
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