RX 9070 XT『Meltgate第2弾』ASRock Taichi 16ピン溶解の真因は付属アダプタ【2026年5月】

(更新: 2026.6.26)
RX 9070 XT『Meltgate第2弾』ASRock Taichi 16ピン溶解の真因は付属アダプタ【2026年5月】

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RADEON MELTGATE — 2026/05/11 SECOND CASE
Radeon RX 9070 XT『Meltgate第2弾』|ASRock Taichi 16ピン溶解の真因は付属変換アダプタ

2026年5月11日、YouTubeクリエイター TerraWare PC が ASRock Radeon RX 9070 XT Taichi の16ピン電源コネクタが溶解した事例を公開しました。動画撮影の最中に発覚した RX 9070 XT としては第2例の Meltgate です。

注目すべきは、報告者は ASUS TUF Gaming 1000W ATX 3.0という高品質電源を使用していた点。2025年8月の第1例では「安価な700W電源」が原因と推察されていましたが、今回は 高ワット数・大手ブランド・ATX 3.0準拠でも発生したことが衝撃です。

両事例の共通点は ASRock Taichi 付属の3×8-pin → 16-pin(12V-2×6)変換アダプタを使用していた点。電源側ではなく アダプタ・コネクタ接続部の設計問題が浮き彫りになっています。Sapphire NITRO+ では既に9件以上の同種報告があり、AMD側も他人事ではなくなった状況です。

本記事では、第2例の詳細・第1例との共通点・NVIDIA Meltgateとの比較・自衛策(ATX 3.1ネイティブ12V-2×6電源への切り替え)・GPU Safeguard 監視機能付き電源 4選まで完全解説します。

2026-05-12RX 9070 XT 第2例ATX 3.1切替推奨

出典:VideoCardzTom’s Hardware

「Radeon は16ピン採用モデルでも安全」——そう信じられてきた神話が、2026年5月11日に完全に崩れました。YouTubeクリエイター TerraWare PC が動画撮影中に発見した ASRock Radeon RX 9070 XT Taichi の16ピン電源コネクタ溶解事故は、RX 9070 XT としては第2例の Meltgate です。

特に深刻なのは、報告者の電源が ASUS TUF Gaming 1000W ATX 3.0という高品質ユニットだったこと。2025年8月の第1例は「安価な700W電源」が原因と推察されていましたが、今回は電源品質では説明がつかない状況になりました。共通項は ASRock 付属の3×8-pin → 16-pin変換アダプタです。

本記事では、複数の海外一次情報を統合し、第2例の事件詳細・第1例との共通点・3×8-pin変換アダプタの構造問題・NVIDIA Meltgateとの比較・自衛策(ATX 3.1ネイティブ12V-2×6電源への切り替え)・Meltgate 回避用推奨電源4選まで、RX 9070 XT オーナー視点で深く掘り下げます。既存記事 ATX 3.1 電源 完全ガイド はスペック中心ですが、本記事は「AMD ユーザーの Meltgate 回避知識」という別切り口です。

01 / 速報5/11 YouTubeクリエイター TerraWare PC が撮影中に発見した第2例

2026年5月11日、YouTubeクリエイター TerraWare PC が動画撮影の最中に ASRock Radeon RX 9070 XT Taichi の16ピン電源コネクタが溶解している事実を発見し、SNSと動画で公開しました。複数の海外大手メディアが同日中に追随報道しています。

注目すべきは、報告者本人が 過去にもRTX 4090で同様の溶解を経験している点。同氏は「自分の使い方の問題ではなく、設計側の問題」と主張しています。

2例目 RX 9070 XT Meltgate 2025年8月の第1例から約9ヶ月ぶり
1000W 使用電源容量 ASUS TUF Gaming ATX 3.0・高品質ユニット
9件+ Sapphire NITRO+ 報告 同種16ピン溶解の過去事例(9件以上)
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事件の核心。これまで「NVIDIA RTX 4090・5090・5080 だけが溶ける」と思われていた 16ピン Meltgate が、AMD Radeon RX 9070 XT でも明確に再現された事案です。しかも高品質電源でも発生したため、電源側ではなく 3×8-pin → 16-pin 変換アダプタの設計問題が真因として浮上しています。

02 / 詳細事件の全構造——1000W高品質電源でもアダプタ経由で溶けた

TerraWare PC の報告と海外メディアの検証から、第2例の構成を整理します。

Meltgate 第2例(2026年5月)の構成詳細
  • 報告者|YouTubeクリエイター「TerraWare PC」。動画撮影中に発覚し、即座に動画と画像をSNSで公開
  • GPUASRock Radeon RX 9070 XT Taichi OC 16GB。RX 9070 XT 系で珍しい16ピン採用フラグシップモデル
  • 電源ASUS TUF Gaming 1000W ATX 3.0。中堅以上の品質・80PLUS Gold相当・大手ブランドの安心モデル
  • ケーブルASRock 付属の 3×8-pin → 16-pin 変換アダプタ。PSU側がATX 3.0のため、PSU出力の8-pinをGPU側16-pin(12V-2×6)に変換する必要があった
  • 溶解箇所GPU側16ピンコネクタで1〜数ピンが焦げ・溶解。アダプタ側プラグも変色
  • 動作状況|GPU動作中に異臭発生 → 撮影中の動画で煙が映る → 即座に電源OFF。GPU・電源・マザーボードは生存(コネクタのみ被害)
  • 過去の経験|同氏は数年前にもRTX 4090で同様の溶解を経験済み。「2回目の被害でとうとう設計の問題と確信した」とコメント

動画で確認できる溶解箇所

TerraWare PC が公開した動画では、ピンの色が 金属の銅色から黒〜焦げ茶色に変色した様子と、コネクタプラスチックの一部が 溶けて変形している様子が確認できます。「partial contact(部分接触)による電流偏り → 一部ピンへの過剰電流 → 発熱・溶解」という Meltgate 典型パターンです。

03 / 第1例2025年8月の第1例との比較——700W安物電源と1000W高品質電源で同じ結末

RX 9070 XT の Meltgate は今回が初めてではありません。2025年8月にも Reddit ユーザーによる第1例が報告されており、その時の構成も合わせて比較すると、共通点が浮かび上がります。

事件構成詳細
第1例(2025年8月)Reddit ユーザー「Savings_Opportunity3」|GPU:ASRock Taichi OC RX 9070 XT|電源:安価な700W PSU(具体型番不明)|ケーブル:ASRock 付属 3×8-pin → 16-pin 変換アダプタ|単一ピンのみ焦げ・partial contact が原因と推察
第2例(2026年5月)YouTubeクリエイター TerraWare PC|GPU:ASRock Taichi OC RX 9070 XT(同モデル)|電源:ASUS TUF Gaming 1000W ATX 3.0(高品質)|ケーブル:ASRock 付属 3×8-pin → 16-pin 変換アダプタ(同アダプタ)|複数ピンが焦げ・撮影中に発覚
共通点GPU = ASRock Taichi RX 9070 XT|ケーブル = ASRock 付属 3×8-pin → 16-pin 変換アダプタ|溶解箇所 = GPU側16ピンコネクタ
相違点電源容量・品質(700W安物 vs 1000W高品質)|ATXバージョン(不明 vs ATX 3.0)|電源側の差は本質ではないことが今回判明

2例とも GPU・アダプタが同一で、電源だけが異なるにもかかわらず同じ結末になっている事実は、「PSU不良が原因」説を否定する強い根拠です。

04 / 共通犯人真因はASRock 付属3×8-pin変換アダプタ——partial contact による電流偏り

2例の共通点である ASRock 付属の3×8-pin → 16-pin 変換アダプタが真因と推察される根拠を整理します。

3×8-pin → 16-pin 変換アダプタの構造的問題
  • 構造|PSU側に3本の8-pin(PCIe)入力 → GPU側に1本の16-pin(12V-2×6)出力。8-pin × 3 = 24本の12V線を16ピンの12V線6本に集約する
  • partial contact(部分接触)問題|GPU側16ピンの差し込みが不完全な場合、特定ピンに電流が集中。RX 9070 XT の消費電力はTBP 304W(OCモデルで最大330W前後)で12V-2×6の定格(約600W)自体には余裕がありますが、部分接触で電流が一部のピンに偏ると、その1ピンだけが許容電流を超えて発熱・溶解
  • 電源側との品質依存しない|PSUがATX 3.0でも3.1でも、アダプタ経由なら接続部の精度に依存。ネイティブ16-pin出力PSUなら回避可能
  • ASRock 純正アダプタの設計|12VHPWR / 12V-2×6 規格に準拠した類似構造で、プラスチック筐体・スプリングコンタクトの寸法公差により partial contact(部分接触)を起こしやすいと指摘されている
  • 差し込み感覚の問題|「カチッ」とロックする感触が薄いため、組立時に 差し込みが浅いまま運用するユーザーが多い。RTX 4090時代と同じヒューマンエラー
  • 回避策ATX 3.1 ネイティブ12V-2×6 出力電源 + 純正ケーブルに変更すれば、アダプタ自体を排除できる

NVIDIA Meltgate との設計類似性

ASRock 付属アダプタは、NVIDIA RTX 4090時代の「12VHPWR → 4×8-pin」アダプタと同じ規格(12VHPWR / 12V-2×6)に準拠した類似構造です。NVIDIA Meltgate で散々問題になった「partial contact(部分接触)による単一ピン電流集中」がそのまま AMD 側でも再現されているため、業界全体で 16ピン変換アダプタの設計見直しが必要なフェーズに入っています。

05 / NVIDIA比較NVIDIA Meltgate との規模比較——AMDはまだ「氷山の一角」段階

NVIDIA RTX 4090 / 5090 / 5080 で発生してきた Meltgate と、今回のAMD側Meltgateの規模を比較します。

GPU世代Meltgate 状況(2026年5月時点)
NVIDIA RTX 4090(2022〜)数百件以上の報告|訴訟・集団訴訟・MOLEXコネクタへの不信感が業界全体に波及。NVIDIA は12VHPWR → 12V-2×6 改良で対応
NVIDIA RTX 5090(2025〜)数十件以上の報告|「12V-2×6 でも溶ける」事案で再度問題化。複数の海外メディアが独自検証実施
NVIDIA RTX 5080(2025〜)少数報告|RTX 5090ほどではないが事例あり
AMD RX 9070 XT(2025〜)確認済2件 + Sapphire NITRO+ で9件以上|AMD側のMeltgateとしては 「氷山の一角」段階。本格化する前に対策が打てるか勝負
AMD RX 9070(無印・非XT)報告なし|消費電力が低く、16-pin採用モデルもほぼなし
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「氷山の一角」段階の意味。NVIDIA RTX 4090 の Meltgate も、最初は「単発事故」と思われていました。時間の経過とともに数百件単位の報告が積み上がり、業界全体の問題へと進化しています。AMD RX 9070 XT もまだ報告件数が少ないですが、16ピン採用モデル(ASRock Taichi・Sapphire NITRO+)を持っているユーザーは事前対策を強く推奨します。

06 / 影響範囲16-pin採用 Radeon 全モデル——ASRock Taichi・Sapphire NITRO+ が要警戒

RX 9070 XT 系で 16-pin(12V-2×6)コネクタを採用しているモデルは限られています。それ以外の主流モデルは従来通り 8-pin × 2 や 8-pin × 3 を採用しており、Meltgate のリスクは原理的にゼロです。

GPU モデル電源コネクタ・Meltgate リスク
ASRock Radeon RX 9070 XT Taichi OC16-pin(12V-2×6)確認済2件のMeltgate報告あり|要警戒・ATX 3.1ネイティブ電源への切替推奨
Sapphire NITRO+ RX 9070 XT16-pin(12V-2×6)9件以上のMeltgate報告|要警戒・同上
ASRock Steel Legend RX 9070 XT8-pin × 2|Meltgate リスクなし
SAPPHIRE PULSE RX 9070 XT8-pin × 2|Meltgate リスクなし
PowerColor Hellhound / Reaper RX 9070 XT8-pin × 2 〜 3|Meltgate リスクなし
ASUS TUF Gaming RX 9070 XT8-pin × 3|Meltgate リスクなし
XFX MERC319 / SWFT RX 9070 XT8-pin × 3|Meltgate リスクなし

つまり、16-pin採用モデルを持っていなければ、本記事の警戒対象外です。8-pin × 2〜3 採用モデルは従来規格でMeltgate問題と無縁のため、買い替え・電源交換も不要です。

07 / 自衛策4段階の対策——ATX 3.1ネイティブ電源への切替が最終解

16-pin採用 RX 9070 XT(ASRock Taichi・Sapphire NITRO+)を持っているユーザー向けに、Meltgate 回避策を4段階で整理します。

段階1|現在の接続確認GPU側16ピンが 奥までしっかり差し込まれているかを最優先で確認。プラグの根元プラスチックがコネクタ面と密着していればOK、隙間があれば再差し込み。「カチッ」のロック音が確実に鳴るまで押し込む。
段階2|温度モニタリングHWiNFO64 / GPU-Z でゲーミング中の GPU 電力消費・コネクタ部温度を継続監視。コネクタ部が60℃を超えるようなら異常。Webcam 等で物理的に煙・異臭が出ていないかも確認。
段階3|ASRock 付属アダプタの廃棄付属アダプタは保管せず 即廃棄。再利用しないことが重要。代わりに ATX 3.1 ネイティブ12V-2×6 出力 PSU 純正ケーブルを使用する。これがMeltgate回避の本質。
段階4|ATX 3.1 PSU への買い替えATX 3.1 規格・PCIe 5.1対応・ネイティブ12V-2×6出力のPSUに買い替えると、アダプタを排除できMeltgateリスクが原理的に消える。CORSAIR RM1000x ATX 3.1 や MSI MEG Ai1300P(GPU Safeguard per-pin監視機能付き)が本命。

08 / メーカー対応ASRock・AMD・Sapphire の公式声明状況

2026年5月12日時点で、各メーカーの公式声明状況は以下の通りです(※以下は5月11日時点の海外報道に基づく状況であり、今後追加発表される可能性があります)。

ASRock公式声明なし。アダプタの設計変更・回収アナウンスも未発表。アダプタ品質に関する個別問い合わせには対応している模様だが、リコール等の組織的対応は確認されていない。
AMD「電源コネクタはボードメーカーの設計責任」というスタンスを取る可能性が高い。NVIDIA Meltgate でも当初同じ対応で、批判を受けた経緯あり。次世代RDNAアーキテクチャでは16-pin採用方針が見直される可能性あり。
SapphireNITRO+ で9件報告されているにもかかわらず公式声明なし。一部報告者には個別対応(GPU交換)したケースもある模様だが、設計変更・リコールは未発表。
業界全体12V-2×6 規格の安全性議論が継続中。各PSUメーカーが per-pin電流監視機能(Cooler Master GPU Shield / MSI GPU Safeguard)を組み込んだ新モデルを投入し、能動的なMeltgate対策が始まっている。

09 / 見通しMeltgate 本格化リスク——夏の高負荷シーズンが正念場

夏のゲーミング高負荷期まで
1ヶ月+
2026年5月12日時点で 夏のゲーミング高負荷期まで残り1ヶ月+。気温上昇でPSU・GPU温度が10〜15℃上がるシーズンに入ると、Meltgate 発生確率が跳ね上がります。16-pin採用 RX 9070 XT を持つユーザーは、6月までにATX 3.1ネイティブ電源への切替判断を推奨します。Forza Horizon 6(5/19)・Battlefield 6(夏予定)・GTA VI(年末予定)といった高負荷タイトルのリリース時期と重なるため、被害ピークの可能性が高い時期です。

10 / 参考参考|Meltgate 回避用 ATX 3.1 ネイティブ12V-2×6 電源4選

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総評

2026年5月11日に発覚した「Radeon RX 9070 XT Meltgate 第2弾」は、ASRock Taichi RX 9070 XT の16ピン電源コネクタが溶解した第2例で、報告者は ASUS TUF Gaming 1000W ATX 3.0 という高品質電源を使用していました。

2025年8月の第1例(700W安物電源)と今回(1000W高品質電源)を比較すると、GPU・付属アダプタが共通でPSU側だけが異なるにもかかわらず同じ結末という事実が浮かびます。真因は ASRock 付属の3×8-pin → 16-pin 変換アダプタであり、PSU品質に依存しない構造問題です。

NVIDIA Meltgate(RTX 4090・5090・5080)と比べると AMD 側はまだ「氷山の一角」段階(確認済2件 + Sapphire NITRO+ で9件以上)ですが、夏のゲーミング高負荷期に向けて被害件数が拡大するリスクが高い状況です。16-pin採用モデル(ASRock Taichi・Sapphire NITRO+)を持つユーザーは事前対策を強く推奨します。

自衛策の4段階は 段階1(接続確認)→ 段階2(温度モニタリング)→ 段階3(付属アダプタ廃棄)→ 段階4(ATX 3.1 ネイティブ電源への買い替え)。本質的な解決は段階4で、付属アダプタを排除して ATX 3.1 ネイティブ12V-2×6 出力PSU + 純正ケーブルに切り替えることです。

推奨電源は CORSAIR RM850x ATX 3.1(850W コスパ)・CORSAIR RM1000x ATX 3.1(1000W 本命)・MSI MAG A1000GL(1000W コスパ良好)・MSI MEG Ai1300P PCIE5(1300W GPU Safeguard per-pin監視付き最強)の4製品。特に MSI MEG Ai1300P は per-pin 電流監視機能(GPU Safeguard)を搭載し、Meltgate を能動的に防止できる代表的な対策製品です(Cooler Master MWE Gold V4 の GPU Shield も同種機能を搭載)。

8-pin × 2〜3 採用の主流モデル(ASRock Steel Legend・SAPPHIRE PULSE・PowerColor Hellhound 等)は Meltgate リスクが原理的にゼロのため、買い替えも電源交換も不要です。本記事の警戒対象は「16-pin採用フラグシップ Radeon を持つユーザー」に限定されます。

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