RTX 5080が発売時から40%値上げ|ASUS最上位が約33万円でRTX 5090の公式価格超え、同じ5080に約20万円も
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RTX 5090の公式価格すら超える一方、同じRTX 5080には約20万円の製品が残っている
米国の大手小売で、ASUSのフラグシップモデル「ROG Astral GeForce RTX 5080 OC Edition」が値上げされ、2025年1月の発売時から40%高い水準になりました。日本円にすると約33万4,000円で、NVIDIAが示すRTX 5090の公式価格すら上回っています。
ただし「RTX 5080が軒並み33万円になった」わけではありません。同じ米国の小売には、RTX 5080が約20万円で残っています。上がっているのはどこなのかを整理します。
出典:米国小売の価格まとめ(2026年7月30日)・Open Price Program 廃止の報道・ASUS ROG Astral RTX 5080 製品ページ・同型番の国内価格・当サイトの国内価格定点観測
値上げ幅で見ると分かりやすくなります。この製品は2025年1月に約23万9,000円相当で登場し、1年半で40%上がって約33万4,000円相当になりました。今回の改定だけでも約3万円分の引き上げです。
「RTX 5080がRTX 5090より高い」という見出しも出ていますが、そのまま受け取ると判断を誤ります。比べているのはASUSの最上位ブランド1製品の実売価格と、NVIDIAが定めたRTX 5090の公式価格だからです。
この記事では、どの製品が何%上がったのかを円換算で並べ、同じRTX 5080でどこまで価格差が開いているのかを確認します。そのうえで、希望小売価格を支えていた仕組みに何が起きたのかと、日本の実売価格が今どうなっているのかを整理します。
値上げ幅どれが何%上がったのか|最上位モデルは1年半で4割
今回動いたのはハイエンド帯の一部製品です。発売時からどれだけ上がったかで並べると、幅の大きさが分かります。
| 製品 | 発売時 | 現在 | 上昇率 |
|---|---|---|---|
| ASUS ROG Astral RTX 5080 OC2025年1月発売 | 約23万9,000円1,499.99ドル | 約33万4,000円2,099.99ドル | +40% |
| ASUS ROG Astral RTX 5090ASUS最上位モデル | 約44万5,000円2,799.99ドル | 約68万9,000円4,329.99ドル | +約55% |
| MSI RTX 5090 Gaming Trio2025年初頭に登場 | — | 約68万4,000円4,299.95ドル | 発売時比 +約30万円 |
ROG Astral RTX 5080は、直前まで約30万2,000円相当でした。今回の改定でそこから約3万2,000円分引き上げられ、約33万4,000円相当になっています。NVIDIAが示すRTX 5090の公式価格は約31万8,000円相当なので、下位モデルの製品が上位モデルの公式価格を上回った形です。
比較対象をそろえると、上がり方の異常さがはっきりします。RTX 5080自体の公式価格は約15万9,000円相当です。つまりこの製品には、GPUの公式価格に対して2.1倍の値が付いていることになります。ASUSの最上位ブランドという性格を差し引いても、開きは小さくありません。
価格差同じRTX 5080に約20万円の製品が残っています
この件でいちばん実務的に重要なのがここです。同じ米国の小売で、RTX 5080搭載製品はまだ20万円前後から買えます。
つまり今回の件は「RTX 5080というGPUの相場が33万円になった」のではなく、同じGPUでもモデルと販売店によって価格が大きく割れているという話です。上限が伸びた一方で、下限は20万円前後に残っています。
ROG Astralシリーズは、大型の冷却機構や電源設計、工場出荷時のオーバークロックを盛り込んだASUSの最上位ブランドです。約33万円という数字は「RTX 5080だから」ではなく「ROG Astralだから」という側面が大きく、GPUの階級だけを見て判断すると実態を見誤ります。
原因MSRPを支えていた仕組みが終わったとみられます
上限がここまで伸びた背景として指摘されているのが、NVIDIAが運用していた「Open Price Program(OPP)」の廃止です。
OPPは、ボードパートナーが一部のモデルをNVIDIAの希望小売価格で販売し、その実績を報告すると、そのGPUとメモリの仕入れコストに対してリベートが受けられる仕組みだったとされています。メーカーにとっては、希望小売価格に近い価格帯の製品を用意する動機になっていました。
この仕組みが終了したと、著名なハードウェア系YouTuberのder8auer氏が指摘しています。裏付けが取れれば、ASUS・MSI・GIGABYTEといったメーカーが希望小売価格の近くで売り続ける理由はなくなります。希望小売価格が実売の目安として機能しなくなったというのが、今回の値上げが上位モデルから始まっている理由の説明になります。
加えて、GDDR7メモリの価格上昇分がボードパートナー側に転嫁されているという点も、複数の報道で共通して挙げられています。
国内日本の実売はすでに動いています
米国だけの話ではありません。当サイトが国内の価格推移を定点観測したところ、7月26〜27日の週末を境に上昇が始まっていました。
| 国内製品・カテゴリ | 7月上旬〜中旬 | 7月29日時点 |
|---|---|---|
| MSI RTX 5080 16G GAMING TRIO OC | 228,800円(7月1日) | 265,660円(+16.1%) |
| RTX 5080カテゴリの最安値 | 218,000円(7月27日) | 228,900円 |
| RTX 5070 Tiカテゴリの最安値 | 159,800円(7月26日) | 167,670円(約+5%) |
今回話題になっているROG Astral RTX 5080 OCの同一型番についても、国内では33万円台から36万円弱で掲載されています(価格比較サイト掲載の3店舗、2026年7月31日時点)。米国の約33万4,000円相当は州の売上税が別途かかる表示なので単純比較はできませんが、日本の価格はすでに米国とほぼ並んでいることになります。「米国だけが高い」という状況ではありません。
国内の上昇要因や、中国向け代理店価格が約8〜20%上がった経緯はRTX 50値上げの国内波及をまとめた記事で継続して追っています。
買い方この状況で今どう動くか
- GPUの階級ではなく、モデル単位で価格を比べる(同じRTX 5080で約20万円〜33万円)
- プレミアムブランドにこだわらないなら、標準クラスの在庫を先に確認する
- 近いうちに組む予定があるなら、旧価格の在庫が残るうちに動く
- BTOパソコンとの総額差も並べて比較する
- 「RTX 5080がRTX 5090より高い」を額面どおり受け取る
- 希望小売価格を実売の基準として使い続ける
- 最上位ブランドの価格だけを見て、GPU全体の相場と考える
- 値下がりを前提に待ち続ける(下がる材料が現状は乏しい)
RTX 5090とRTX 5080の性能差と価格差をどう見るかはRTX 5090とRTX 5080の比較記事に、ASUS製RTX 5080の中でどのグレードを選ぶかはPRIME RTX 5080 EVOの検証記事にまとめています。
実売値上がりが直撃していない標準クラスのRTX 5080
今回上がったのはASUSの最上位ブランドで、標準クラスはまだ別の価格帯にいます。同じRTX 5080でどこまで違うのかが分かる2枚を挙げます。どちらもプレミアムブランドではないぶん、冷却機構や電源設計は控えめですが、GPU自体は同じです。
Q&Aよくある質問
まとめ上がったのは最上位ブランド、下限の20万円台はまだ残っています
ASUS ROG Astral GeForce RTX 5080 OC Editionが値上げされ、米国での販売価格が約33万4,000円相当になりました。2025年1月の発売時は約23万9,000円相当だったので、1年半で40%の上昇です。今回の改定分だけでも約3万2,000円分あり、RTX 5080自体の公式価格(約15万9,000円相当)に対しては2.1倍に達しています。
ただし実売同士で比べればRTX 5090は68万円台にあり、順位が入れ替わったわけではありません。さらに同じRTX 5080でも、Zotac製が約19万9,000円相当、PNY製が約20万円相当で販売されています。同一GPUで約1.7倍の開きがある以上、GPUの階級ではなくモデル単位で価格を見るしかない状況です。
背景としては、希望小売価格での販売を支えていたOpen Price Programの廃止と、GDDR7メモリの価格上昇分の転嫁が挙げられています。日本国内でも7月26〜27日を境に実売が動き、MSI製RTX 5080の1モデルは7月1日比で16.1%上がりました。値下がりを待つ材料は現状乏しいため、近いうちに組む予定があるなら、旧価格の在庫が残っているうちに動くほうが現実的です。





