RTX 5080が発売時から40%値上げ|ASUS最上位が約33万円でRTX 5090の公式価格超え、同じ5080に約20万円も

(更新: 2026.9.6)
RTX 5080が発売時から40%値上げ|ASUS最上位が約33万円でRTX 5090の公式価格超え、同じ5080に約20万円も

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米国小売のRTX 50値上げ / 2026年7月30日
RTX 5080が発売時から40%値上げ、ASUS最上位モデルが約33万円に
RTX 5090の公式価格すら超える一方、同じRTX 5080には約20万円の製品が残っている

米国の大手小売で、ASUSのフラグシップモデル「ROG Astral GeForce RTX 5080 OC Edition」が値上げされ、2025年1月の発売時から40%高い水準になりました。日本円にすると約33万4,000円で、NVIDIAが示すRTX 5090の公式価格すら上回っています。

ただし「RTX 5080が軒並み33万円になった」わけではありません。同じ米国の小売には、RTX 5080が約20万円で残っています。上がっているのはどこなのかを整理します。

発売時から+40%最上位モデルは約33万4,000円同じRTX 5080に約20万円の製品も

出典:米国小売の価格まとめ(2026年7月30日)Open Price Program 廃止の報道ASUS ROG Astral RTX 5080 製品ページ同型番の国内価格・当サイトの国内価格定点観測

値上げ幅で見ると分かりやすくなります。この製品は2025年1月に約23万9,000円相当で登場し、1年半で40%上がって約33万4,000円相当になりました。今回の改定だけでも約3万円分の引き上げです。

「RTX 5080がRTX 5090より高い」という見出しも出ていますが、そのまま受け取ると判断を誤ります。比べているのはASUSの最上位ブランド1製品の実売価格と、NVIDIAが定めたRTX 5090の公式価格だからです。

この記事では、どの製品が何%上がったのかを円換算で並べ、同じRTX 5080でどこまで価格差が開いているのかを確認します。そのうえで、希望小売価格を支えていた仕組みに何が起きたのかと、日本の実売価格が今どうなっているのかを整理します。

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円換算について

本記事の円換算は、2026年7月30日のニューヨーク市場終値である1ドル=159.53円を基に、1ドル=159円で計算した参考値です。米国の表示価格には州ごとの売上税が含まれないため、日本の税込価格と単純に比べられるものではありません。為替も直近で大きく動いているため、目安として扱ってください。

目次

値上げ幅どれが何%上がったのか|最上位モデルは1年半で4割

今回動いたのはハイエンド帯の一部製品です。発売時からどれだけ上がったかで並べると、幅の大きさが分かります。

製品発売時現在上昇率
ASUS ROG Astral RTX 5080 OC2025年1月発売約23万9,000円1,499.99ドル約33万4,000円2,099.99ドル+40%
ASUS ROG Astral RTX 5090ASUS最上位モデル約44万5,000円2,799.99ドル約68万9,000円4,329.99ドル+約55%
MSI RTX 5090 Gaming Trio2025年初頭に登場約68万4,000円4,299.95ドル発売時比 +約30万円

ROG Astral RTX 5080は、直前まで約30万2,000円相当でした。今回の改定でそこから約3万2,000円分引き上げられ、約33万4,000円相当になっています。NVIDIAが示すRTX 5090の公式価格は約31万8,000円相当なので、下位モデルの製品が上位モデルの公式価格を上回った形です。

比較対象をそろえると、上がり方の異常さがはっきりします。RTX 5080自体の公式価格は約15万9,000円相当です。つまりこの製品には、GPUの公式価格に対して2.1倍の値が付いていることになります。ASUSの最上位ブランドという性格を差し引いても、開きは小さくありません。

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比べている対象がそろっていない点に注意してください

約33万4,000円はASUSの最上位ブランドの実売価格、約31万8,000円はNVIDIAが定めたRTX 5090の公式価格です。実売同士で比べれば、RTX 5090の製品は68万円台に達しており、依然としてRTX 5080の倍近い水準にあります。「RTX 5080がRTX 5090より高くなった」という表現は正確ではありません。

価格差同じRTX 5080に約20万円の製品が残っています

この件でいちばん実務的に重要なのがここです。同じ米国の小売で、RTX 5080搭載製品はまだ20万円前後から買えます。

Zotac RTX 5080 Solid OC / 約19万9,000円相当Amazonでの販売価格で1,249.99ドルです。約33万4,000円相当のROG Astralとは13万円以上の開きがあり、同じGPUを積んだ製品として約1.7倍の差になります。
PNY RTX 5080 OC / 約20万円相当Best Buyでの販売価格で1,256.99ドルです。値上げが話題になっている同じ小売店に、20万円前後の製品が並んでいます。
販売店によっても違うROG Astral RTX 5080 OCは、ASUS自社ストアでは1,899ドル(約30万2,000円相当)で掲載されています。同じ製品でも、どこで買うかで3万円ほど動く状況です。

つまり今回の件は「RTX 5080というGPUの相場が33万円になった」のではなく、同じGPUでもモデルと販売店によって価格が大きく割れているという話です。上限が伸びた一方で、下限は20万円前後に残っています。

ROG Astralシリーズは、大型の冷却機構や電源設計、工場出荷時のオーバークロックを盛り込んだASUSの最上位ブランドです。約33万円という数字は「RTX 5080だから」ではなく「ROG Astralだから」という側面が大きく、GPUの階級だけを見て判断すると実態を見誤ります。

原因MSRPを支えていた仕組みが終わったとみられます

上限がここまで伸びた背景として指摘されているのが、NVIDIAが運用していた「Open Price Program(OPP)」の廃止です。

OPPは、ボードパートナーが一部のモデルをNVIDIAの希望小売価格で販売し、その実績を報告すると、そのGPUとメモリの仕入れコストに対してリベートが受けられる仕組みだったとされています。メーカーにとっては、希望小売価格に近い価格帯の製品を用意する動機になっていました。

この仕組みが終了したと、著名なハードウェア系YouTuberのder8auer氏が指摘しています。裏付けが取れれば、ASUS・MSI・GIGABYTEといったメーカーが希望小売価格の近くで売り続ける理由はなくなります。希望小売価格が実売の目安として機能しなくなったというのが、今回の値上げが上位モデルから始まっている理由の説明になります。

加えて、GDDR7メモリの価格上昇分がボードパートナー側に転嫁されているという点も、複数の報道で共通して挙げられています。

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OPP廃止はNVIDIAの公式発表ではありません

この情報は個人の発信を起点とした報道であり、NVIDIAが公式に廃止を発表したものではありません。仕組みの詳細や適用範囲についても、NVIDIAから条件が公開されていたものではないため、あくまで値上げの背景として語られている説として扱うのが妥当です。

国内日本の実売はすでに動いています

米国だけの話ではありません。当サイトが国内の価格推移を定点観測したところ、7月26〜27日の週末を境に上昇が始まっていました。

国内製品・カテゴリ7月上旬〜中旬7月29日時点
MSI RTX 5080 16G GAMING TRIO OC228,800円(7月1日)265,660円(+16.1%)
RTX 5080カテゴリの最安値218,000円(7月27日)228,900円
RTX 5070 Tiカテゴリの最安値159,800円(7月26日)167,670円(約+5%)

今回話題になっているROG Astral RTX 5080 OCの同一型番についても、国内では33万円台から36万円弱で掲載されています(価格比較サイト掲載の3店舗、2026年7月31日時点)。米国の約33万4,000円相当は州の売上税が別途かかる表示なので単純比較はできませんが、日本の価格はすでに米国とほぼ並んでいることになります。「米国だけが高い」という状況ではありません。

国内の上昇要因や、中国向け代理店価格が約8〜20%上がった経緯はRTX 50値上げの国内波及をまとめた記事で継続して追っています。

追記・8月21日値上げは沈静化せず、逃げ道だった安値帯も縮小しています

この記事の公開(7月31日)から3週間が経過しましたが、状況は落ち着くどころか値上げが継続・拡大しています。ここまで整理した「同じRTX 5080でもモデル次第」という構図自体は変わっていませんが、下限側の数字が動いています。

まず国内です。本文で触れたMSI GeForce RTX 5080 16G GAMING TRIO OCは、7月29日時点の26万5,660円からさらに上昇し、価格.com調べで28万5,000円前後まで来ています。7月1日の22万8,800円と比べると、1カ月半で約2割の値上がりです。ROG Astral RTX 5080 OCの国内価格も、最安値で見て35万9,800円と、公開時点の「33万円台〜36万円弱」というレンジの上限に近づいています。

米国側では、本文で「約20万円の逃げ道」として挙げたZotac製・PNY製のような下位モデルの価格帯も、8月中旬以降は値上がりが報告されています。価格追跡サイトの集計によれば、この2製品ともメーカー希望小売価格に対して数割高い水準まで上がっており、7月末時点にあった「20万円前後で買える」という選択肢は目減りしています。

韓国:RTX 5090が1月比+41%現地価格比較サイトDanawaの集計で、RTX 5090が約730万ウォン(約8万ドル弱、日本円で約51万円相当)まで上昇したと報じられています。TSMCのウエハー価格上昇と、GDDR7メモリモジュールの高騰(1個あたり約20ドル)が要因として挙げられています。
米国:RTX 5090の中央値がNVIDIA公式価格の2倍超にNeweggの出品を集計した8月中旬の報道では、RTX 5090の中央値が約4,700ドルに達し、NVIDIAの公式価格(1,999ドル)に対して2倍以上という水準まで開いています。
次世代SUPERモデルも延期GDDR7メモリの価格高騰を理由に、RTX 5080 SUPERなど後継モデルの投入が2027年1月のCESまで持ち越されると報じられています。値下がりの材料が増える見込みは、当面薄いままです。
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Open Price Programの廃止時期について

本文で触れたOpen Price Program(OPP)の廃止は、der8auer氏らの指摘によって2026年1月頃からすでに観測が出ていたとみられます。7月末以降に表面化した今回の値上げは、そこから半年近く遅れて本格化した形です。

追記の出典:韓国での値上げ報道(Tom’s Hardware)米国中央値の報道(VideoCardz)RTX 50 SUPER延期の報道(Guru3D)・当サイトの国内価格定点観測(価格.com)

買い方この状況で今どう動くか

やっておきたいこと
  • GPUの階級ではなく、モデル単位で価格を比べる(同じRTX 5080で約20万円〜33万円)
  • プレミアムブランドにこだわらないなら、標準クラスの在庫を先に確認する
  • 近いうちに組む予定があるなら、旧価格の在庫が残るうちに動く
  • BTOパソコンとの総額差も並べて比較する
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避けたい判断
  • 「RTX 5080がRTX 5090より高い」を額面どおり受け取る
  • 希望小売価格を実売の基準として使い続ける
  • 最上位ブランドの価格だけを見て、GPU全体の相場と考える
  • 値下がりを前提に待ち続ける(下がる材料が現状は乏しい)

RTX 5090とRTX 5080の性能差と価格差をどう見るかはRTX 5090とRTX 5080の比較記事に、ASUS製RTX 5080の中でどのグレードを選ぶかはPRIME RTX 5080 EVOの検証記事にまとめています。

実売値上がりが直撃していない標準クラスのRTX 5080

今回上がったのはASUSの最上位ブランドで、標準クラスはまだ別の価格帯にいます。同じRTX 5080でどこまで違うのかが分かる2枚を挙げます。どちらもプレミアムブランドではないぶん、冷却機構や電源設計は控えめですが、GPU自体は同じです。

MSI GeForce RTX 5080 16GB VENTUS 3X OC GDDR7
標準クラスの下限を見るならMSI GeForce RTX 5080 16GB VENTUS 3X OC GDDR7装飾を削って価格を抑えた3連ファンの標準モデル。今回値上げされたROG Astralとは10万円以上の開きがあり、同じRTX 5080でもブランドによってここまで違うことが分かります。値上がりが進行中の局面なので、最新価格はリンク先で確認してくださいAmazonで価格を見る
ASUS PRIME GeForce RTX 5080 EVO 16GB GDDR7 OC Edition
同じASUSで価格を抑えるならASUS PRIME GeForce RTX 5080 EVO 16GB GDDR7 OC Edition(PRIME-RTX5080-O16G-EVO)ROG Astralと同じASUS製ながら、標準ブランドのPRIMEに位置づけられる2.5スロットモデル。ブランドをそろえたまま価格を下げたい場合の選択肢で、当サイトでは冷却機構の違いまで検証していますAmazonで価格を見る

※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。

Q&Aよくある質問

RTX 5080はRTX 5090より高くなったのですか
実売同士ではRTX 5090のほうが依然として大幅に高く、米国では68万円台に達しています。今回超えたのは、NVIDIAが定めたRTX 5090の公式価格(約31万8,000円相当)という数字です。
RTX 5080はもう33万円出さないと買えませんか
そうではありません。同じ米国の小売で、Zotac製が約19万9,000円相当、PNY製が約20万円相当で販売されています。上がったのは最上位ブランドの価格帯です。
なぜ希望小売価格から離れた価格になるのですか
希望小売価格での販売を支えていたOpen Price Programが廃止されたとみられており、メーカーが希望小売価格に近い価格で売る動機が薄れたことが背景として挙げられています。ただしNVIDIAの公式発表ではありません。
日本ではいつ影響が出ますか
すでに出ています。当サイトの定点観測では、7月26〜27日の週末を境に国内実売が動き、MSI製RTX 5080の1モデルは7月1日比で16.1%上昇しました。8月時点ではさらに上昇し、約2割高い水準まで来ています。
8月に入っても値上がりは続いていますか
続いています。むしろ「約20万円の逃げ道」だった下位モデルの価格帯も8月中旬から値上がりが報告され、選択肢は狭まっています。韓国ではRTX 5090が1月比で41%上昇したと報じられるなど、値上げは世界的に広がっています。

まとめ上がったのは最上位ブランド、下限の20万円台はまだ残っています

総評

ASUS ROG Astral GeForce RTX 5080 OC Editionが値上げされ、米国での販売価格が約33万4,000円相当になりました。2025年1月の発売時は約23万9,000円相当だったので、1年半で40%の上昇です。今回の改定分だけでも約3万2,000円分あり、RTX 5080自体の公式価格(約15万9,000円相当)に対しては2.1倍に達しています。

ただし実売同士で比べればRTX 5090は68万円台にあり、順位が入れ替わったわけではありません。さらに同じRTX 5080でも、Zotac製が約19万9,000円相当、PNY製が約20万円相当で販売されています。同一GPUで約1.7倍の開きがある以上、GPUの階級ではなくモデル単位で価格を見るしかない状況です。

背景としては、希望小売価格での販売を支えていたOpen Price Programの廃止と、GDDR7メモリの価格上昇分の転嫁が挙げられています。日本国内でも7月26〜27日を境に実売が動き、MSI製RTX 5080の1モデルは7月1日比で16.1%上がりました。値下がりを待つ材料は現状乏しいため、近いうちに組む予定があるなら、旧価格の在庫が残っているうちに動くほうが現実的です。

2026年8月21日追記:公開から3週間で、値上げはむしろ加速しています。国内MSI製品は28万円台まで上昇し、米国では「逃げ道」だった約20万円の下位モデルも値上がりが報告されています。韓国でのRTX 5090+41%や、次世代SUPERモデルのCES 2027への延期など、値下がりを待つ根拠は一段と乏しくなっています。

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