GPU価格がさらに2〜3割上昇?韓国のRTX 5060 Ti 16GBは約5割、ZOTAC卸価格も判明【2026年9月10日最新】

(更新: 2026.9.10)
GPU価格がさらに2〜3割上昇?韓国のRTX 5060 Ti 16GBは約5割、ZOTAC卸価格も判明【2026年9月10日最新】

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ニュース / 2026年8月23日追記
GPU価格がさらに2〜3割上昇?
韓国でRTX 5090だけが1月比+40.9%と突出、日本の実勢価格も確認
NVIDIAのGPU・VRAM供給価格引き上げが報じられた後、中国向けのRTX 50シリーズ代理店価格表が約8〜20%引き上げられ、7月26〜27日を境に日本国内の実売価格も上昇し始めました。韓国の価格比較サイトDanawaが2026年1月と8月の実売価格を比較したところ、RTX 5090だけが突出して+40.9%上昇し、ほかのモデルは+4.3〜10.7%、RTX 5060 Tiに限っては-4.1%と下落していたことが分かりました。「RTX 50全体が一律に値上がりしている」わけではなく、モデルごとの差がこれまでよりはっきり見える形です。日本国内でもASUS ROG Astral・MSI Ventus 3XのRTX 5090が79万5,000円・86万円まで上昇していることを編集部で確認しています。
韓国RTX 5090は1月比+40.9%RTX 5060 Tiだけ-4.1%と下落確認済みの国内実売上昇は最大約16%AMDも約10%値上げ通知

グラフィックスボードの値上げはどこまで続くのか——2026年7月に始まった値上がりの動きは、8月に入ってさらに強まっています。秋葉原の店頭では、これまで一部の高容量モデルに限られていた購入制限が全メーカー・全グレードへ広がり、「値段が上がる前に買うべきか」と迷う人が増えています。

2026年8月1日には、秋葉原の複数店舗を取材した記事で、対象を問わず1人1台までとする購入制限の拡大と、ショップ関係者による「最終的には全グレードで2〜3割値上がりする」という見通しが伝えられました。さらに8月3日には、韓国でも主要メーカーがRTX 50シリーズを最大30%値上げする計画があると報じられ、GPU価格の上昇が中国・日本だけでなく韓国にも広がっていることが分かりました。一方、当サイトが価格.comの日別最安値で継続している定点観測では、7月末の時点でRTX 5080が7月1日比約16%、RTX 5060 Tiが約9%上昇したことをすでに確認しています。

さらに2026年8月1日受注分からは、国内代理店のCFD販売がGIGABYTE製VGAの卸価格を従来の約1.2〜1.4倍へ改定したことが判明しました。実質20〜40%の値上げにあたり、これまでの「店頭の見通し」「海外市場の動き」とは異なる、国内代理店段階での具体的な価格改定です。

本記事では、この「2〜3割」という数字が確定した値上げ発表ではなく店頭の見通しであることを明確にしたうえで、中国・日本・韓国それぞれで確認された値動き、GIGABYTE製VGAの国内卸価格改定の詳細、上昇した場合の価格シミュレーション、GPUクラスごとの8月時点の判断、GPU単体とBTOゲーミングPCのどちらが得かまでを整理します。

情報現時点で分かっていること
GIGABYTE製VGAの卸価格CFD販売が8月1日受注分から約1.2〜1.4倍(実質20〜40%)へ改定
国内で確認済みの値動き定点観測ではRTX 5080が7月1日比約16%、RTX 5060 Tiが約9%上昇
秋葉原の店頭状況全メーカー、全グレードを対象に1人1台などの購入制限が増加
韓国の値上げ計画主要メーカーが8月から最大30%前後の価格改定を準備、RTX 5060 Ti 16GBなど一部モデルは実勢価格で約5割上昇
NVIDIAのGPUキット価格海外複数メディアの報道でボードパートナー向け約20〜30%引き上げ
今後の2〜3割上昇ショップ関係者の見通しであり、公式な一斉値上げではない
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GIGABYTE製VGA卸価格約1.2〜1.4倍CFD販売・8月1日受注分から
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国内実売7月末から上昇複数モデルで確認
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確認済みの最大上昇幅約16%RTX 5080・7月1日比
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韓国の実勢価格一部モデル約5割上昇RTX 5060 Ti 16GB・Danawa調べ
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購入制限全メーカー・全価格帯秋葉原で拡大
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今後の見通し2〜3割上昇店頭情報・全グレード対象
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注意点卸価格=実売価格ではない法人向け卸売価格の改定
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9月の追加値上げ300〜500元ASUS・GALAX/8月の3分の1以下
目次

9月10日追記GIGABYTEも中国チャネル価格を引き上げ、RX 7650 GREは400元と最大幅

2026年9月8日、GIGABYTEが中国の代理店向け価格を引き上げたと報じられました。前節のASUS・GALAXと同じ9月の価格改定の一環で、これでGeForce・Radeonの両方にまたがって主要メーカーの改定が出そろった形です。値上げ幅が最も大きかったのはRadeon RX 7650 GREの400元で、RTX 5060 Ti 16GBは全モデルが対象とされています。

メーカー対象モデル値上げ額参考換算(1元=23円)
GIGABYTERTX 5060 Ti 16GB200元約4,600円
GIGABYTERX 9070 XT200元約4,600円
GIGABYTERX 9060 XT 8/16GB200〜250元約4,600〜5,750円
GIGABYTERX 7650 GRE400元約9,200円

※中国の代理店向けチャネル価格の改定であり、店頭の小売価格ではありません。1元=23円換算は参考値で、日本の店頭価格がこの金額どおりに上がることを意味しません。

今回の報道でもう一点押さえておきたいのが供給の内訳です。RTX 5080とRTX 5070 Tiが入手しにくいモデルとして挙げられる一方、RTX 5060 Ti 8GBとRTX 5060がRTX 50シリーズの供給の60〜70%を占めているとされています。品薄は上位に集中していて、数が出ているのは下位という構図です。これは値上げの波及の仕方にも関わります。数の少ない上位モデルほど価格が動きやすく、供給量のある下位モデルは在庫が入れ替わるまで旧価格が残りやすいためです。

同じ報道ではNVIDIAが2026年第3四半期のコンシューマー向けGPU出荷見通しを15〜20%引き下げたとも伝えられています。ただしこの数字についてNVIDIAは公式に確認していません。中国の流通筋から出ている情報の一つとして扱うべきもので、減産が決定した事実として読むことはできません。

読者にとって効いてくるのは200元という金額そのものではありません。国内では既に値上げ後の在庫と旧価格の在庫が同じ売り場に並んでおり、同じRTX 5060 Ti 16GBでもモデルと店舗によって数万円の差が出ています。さらに海外ではRTX 5060 Ti 16GBがRTX 5070やRX 9070 XTより高くなる逆転も起きています。GPU名で予算を固定せず、購入時点でRTX 5060 Ti・RTX 5070・RX 9070 GRE・RX 9070 XTの実売を並べて比べてください。この見方は本記事の「高値掴みを避けるために見ておきたいポイント」でも扱っています。

9月3日追記ASUSとGALAXも中国の代理店向け価格を引き上げ、上げ幅は8月の3分の1以下に縮小

2026年9月、ASUSとGALAXがGeForce RTX 50シリーズの中国向けチャネル価格を引き上げたことが報じられました。ASUSは9月1日付ですでに実施済みとされ、対象はGeForce RTX 5070シリーズに限られます。GALAXはRTX 5070からRTX 5080までより広い範囲を対象としています。

メーカー対象モデル値上げ額参考換算(1元=23円)
ASUSRTX 5070シリーズ150〜300元約3,450〜6,900円
GALAXRTX 5070200元約4,600円
GALAXRTX 5070 Ti300元約6,900円
GALAXRTX 5080500元約11,500円

※中国の代理店向けチャネル価格の改定であり、店頭の小売価格ではありません。1元=23円換算は参考値で、日本の店頭価格がこの金額どおりに上がることを意味しません。

注目すべきは金額よりも「刻みが小さくなった」こと

8月11日追記で扱ったZOTACの改定はRTX 5080・RTX 5070 Tiで約1,200〜1,700元でした。同じ8月にASUSとGIGABYTEが実施したとされる改定も1,500〜1,700元規模と報じられています。それに対して今回は最大でも500元で、8月の3分の1以下です。値上げそのものは続いているものの、1回あたりの上げ幅は明確に小さくなっており、7月から8月にかけての急騰局面とは様相が変わってきています。

小売価格への反映についても、報道では既存在庫の量、流通側のマージン、新規在庫が到着する速度に左右されるとされています。中国のチャネル価格が動いてから店頭に出るまでには時間差があり、今回の改定がそのまま日本の店頭価格に転嫁されるとは限りません。他地域の小売価格への影響についての言及もありません。

ただし国内の実勢価格を見ると、RTX 5080は2026年9月1日時点で約26万7,700円と、8月22日比ではやや軟化しています。これは値上げ前に仕入れられた在庫が残っている局面で起きやすい動きです。グラボの値上がりはどこまで続く?で追っている定点観測でも同じ傾向が出ており、RTX 5080やRTX 5070 Tiを近いうちに買う予定があるなら、次回入荷分に卸価格の改定が乗る前の在庫かどうかを確認しておく価値があります。

出典:VideoCardz「ASUS and GALAX raise RTX 50 channel prices in China again, RTX 5080 up by $74」(2026年9月3日)。一次情報は中国のBoard Channelsに掲載された代理店向け価格表です。

8月23日追記発表時価格と国内実勢を7機種横断で比較、VRAM容量による価格差は日本でも拡大

これまでの追記は、韓国Danawaの1月→8月比較や中国代理店の週次価格表など、海外市場のデータが中心でした。今回は視点を変え、NVIDIA・AMDが発表した各GPUの当初価格(米国SEP/MSRP)と、2026年8月23日時点の国内価格.com最安値を、ミドルレンジを中心とした8モデルで横断的に比較しました。

GPU発表時(米国SEP)/国内発売時実勢2026年8月23日 価格.com最安値(変化率)
RTX 5060(8GB)$299/国内実勢55,800円〜62,980円(発表時$299から参考+12.9%)
RTX 5060 Ti 8GB$379/国内発売時価格は確認できず69,800円
RTX 5060 Ti 16GB$429/国内実勢89,800円〜99,980円(発売時比+11.3%)
RTX 5070$549/NVIDIA公式108,800円112,616円(NVIDIA公式価格比+3.5%)
RX 9070SEP $549/国内実勢103,800円98,000円(国内実勢比-5.6%)
RX 9070 XTSEP $599/国内実勢112,980円116,800円(国内実勢比+3.4%)
RX 9060 XT 8GB$299/国内実勢52,980円53,980円(国内実勢比+1.9%)
RX 9060 XT 16GB$349/国内実勢61,980円63,500円(国内実勢比+2.5%)

※発表時の米国SEP/MSRPはNVIDIA公式・AMD公式の発表資料にもとづきます。RTX 5070のみNVIDIAが日本円価格を公式発表(2025年1月7日、108,800円)。RX 9070系・RX 9060 XT系・RTX 5060系の「国内発売時実勢」はメーカー公式の円建て発表ではなく、国内販売店の発売日前後の実勢価格です。RTX 5060 Ti 8GBは国内発売時の実勢価格を特定できなかったため空欄にしています。2026年8月23日の価格.com最安値をもとに作成。価格は変動するため購入前に最新価格をご確認ください。

VRAM容量による価格差は発表時の3倍以上に拡大

RTX 5060 Tiの8GB版と16GB版の価格差は、発表時の米国SEPでは$50(13.2%)でした。ところが2026年8月23日の価格.com最安値では69,800円(8GB)対99,980円(16GB)で、差額は30,180円(43.2%)まで拡大しています。8月15日追記で紹介した韓国Danawaのデータ、および1年間の米国価格追跡データでも同様にVRAM容量が多いモデルほど値上がり幅が大きい傾向が確認されており、この構図は日本の実勢価格でも成立していることになります。

全体の傾向として、AMD系(RX 9070・RX 9070 XT・RX 9060 XT)の変化率は-5.6%〜+3.4%と比較的小幅にとどまっている一方、NVIDIA系、特にVRAM容量の大きいモデルの上昇が目立ちます。RTX 5060 Ti 16GBは発売時実勢から+11.3%、RTX 5060(8GB)も参考値で+12.9%です。RTX 5070はNVIDIA公式価格からの上昇幅が+3.5%と比較的抑えられていますが、これは8月15日追記で触れたとおり、調査によって基準時点や集計方法が異なるためで、他の追跡データとの数字の違いも基準の違いによるものです。

今回の国内データを踏まえると、購入判断の軸は「GeForceかRadeonか」よりも「VRAM容量を今すぐ必要とするかどうか」に近づいています。RX 9070・RX 9070 XTは発売時からの値上がりが小さく、価格の安定度という点では現時点で比較的選びやすい状況です。一方、RTX 5060 Ti 16GBを検討している場合は、8GB版との価格差が発売時より大きく開いている点を踏まえ、実際に16GBのVRAMが必要な用途かどうかを見極める価値があります。

AMDも決算説明会でメモリコストの影響に言及

2026年5月6日のAMD第1四半期決算説明会で、Lisa Su CEOは「we believe that second half demand in gaming will be impacted by higher memory and component costs(メモリ・部材コストの上昇がゲーミング事業の下半期需要に影響すると考えている)」と発言しました。Jean Hu CFOも「we now expect second half gaming revenue to decline more than 20% compared to the first half(ゲーミング事業の下半期売上は上半期比で20%超減少する見通し)」と説明しています。GPUメーカー自身が決算の場でメモリ・部材コストの上昇を明言しており、本記事でこれまで扱ってきたGDDR7価格上昇や供給逼迫の構図と一致します。

8月15日追記韓国の1月→8月比較でRTX 5090だけが突出、RTX 5060 Tiは下落していた

これまで本記事で扱ってきた韓国の価格情報は、8月3日時点の「最大30%値上げ計画」や、8月5日時点の「一部モデルで約5割上昇」など、特定時点のスナップショットが中心でした。これに対し、韓国の価格比較サイトDanawaが公開した特集ページでは、2026年1月と8月という2つの時点の実売価格を直接比較しており、モデルごとの動き方の違いがこれまでより明確になっています。

GPU2026年1月→8月の価格変化備考
RTX 5090+40.9%突出して上昇、6月ごろから加速し7〜8月も高値を維持
RTX 5070 Ti+10.7%
RTX 5080+9.1%
RTX 5060+9.1%
RTX 5070+5.8%年初の高値から一度下がり再上昇
RTX 5050+4.3%比較的安定
RTX 5060 Ti-4.1%唯一の下落
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「RTX 50全体が一律40%値上がり」ではない

今回のDanawaデータで重要なのは、上昇率がモデルによって大きく異なる点です。突出しているのはRTX 5090の+40.9%のみで、RTX 5070 Ti以下は+4.3〜10.7%にとどまり、RTX 5060 Tiに至っては1月より安くなっています。8月3日に報じられた「最大30%」という計画段階の数字も、実際にはモデルごとの結果にばらつきがあったことになります。

Danawa自身は、価格上昇の要因としてTSMCの先端プロセス向けウェハ価格とGDDR7メモリ価格の上昇を挙げており、今後さらなる値上げへの警戒を促しています。直近の掲載例では、RTX 5090の各モデルが約720万〜790万ウォン(1ウォン≒0.11円換算で約79万〜87万円)で販売されているとのことです。

日本の実勢価格も確認、RTX 5090は79万5,000円〜86万円

韓国だけの現象なのかを確認するため、編集部で日本の価格.comの現在の最安値を直接確認しました。2026年8月15日時点で、ASUS ROG-ASTRAL-RTX5090-O32G-GAMINGが79万5,000円、MSI GeForce RTX 5090 32G VENTUS 3X OCが86万円でした。

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日本の1月時点との単純な前後比較はできていません

今回確認できたのは2026年8月15日時点の価格.com最安値のみです。Danawaのように同一店舗・同一条件で2026年1月と8月を直接比較したデータではないため、「日本でも韓国と同じ40.9%上昇した」と断定することはできません。ASUS ROG Astral RTX5090-O32G-GAMINGの発売時価格は57万9,980円でしたが、これは2025年1月30日の発売時点の価格であり、今回のDanawa調査と同じ「2026年1月→8月」の期間とは異なります。日本の年初来の値動きを正確に把握するには、今後1月時点のデータとあわせて追跡する必要があります。

それでも、RTX 5090が日本国内でも70万円台後半〜80万円台後半という高値で取引されている実態は確認できました。本記事の8月1日追記で紹介した「実勢価格80万円弱」という見通しとおおむね近い水準で推移しており、韓国ほど急激ではないにせよ、日本でも高値圏が続いていると言えそうです。

出典:韓国の価格比較サイトDanawaの特集ページ、複数の海外メディアの報道。日本の価格は2026年8月15日時点で価格.comの最安値を編集部が直接確認したものです。

8月9日追記韓国の実勢価格は5割上昇するモデルも、NVIDIAのGPUキット価格も20〜30%上昇と報道

8月3日にZDNet Koreaが伝えた「最大30%」という数字は、主要メーカーが準備している価格改定の計画段階の情報でした。その後、韓国の実際の店頭・通販価格を追跡している価格比較サイトDanawaのデータをもとにした海外メディアの報道では、一部モデルで計画を上回る上昇が確認されています。

特に大きく動いたのがRTX 5060 Ti 16GBです。海外メディアの報道によると、Danawaで確認された価格は約74万860ウォンから約110万9,280ウォンへと上昇し、上昇率は約49.7%、ほぼ5割に達しています。VRAM容量が16GBと比較的多いモデルであることが、上昇幅の大きさに影響しているとみられます。RTX 5070 TiやRTX 5080についても、海外メディアは31〜35%程度の上昇が確認されたと報じています。

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「韓国のRTX 50シリーズ全体が5割値上げ」ではない

5割前後まで上昇したのは、現時点で確認できている報道の中ではRTX 5060 Ti 16GBなど一部モデルです。8月3日時点の「最大30%」という計画も、その後の値動きも、モデルによって上昇率にばらつきがあります。「韓国のグラボが軒並み5割高くなった」と一律に捉えるのは正確ではありません。

もう一つの動きが、NVIDIA自身によるGPUキット価格の引き上げです。海外複数メディアの報道によると、NVIDIAはグラフィックボードメーカー(AIB)へ供給するGPUキットの価格を約20〜30%引き上げたとされています。これまで本記事で扱ってきた「中国向け代理店価格表が約8〜20%上昇」「CFD販売のGIGABYTE製VGA卸価格が実質20〜40%上昇」は、いずれもNVIDIAからの供給価格引き上げが下流の代理店・小売段階へ波及した結果と考えられていましたが、今回の報道は、その上流にあたるNVIDIA→AIBの供給価格そのものの引き上げ幅を示す情報です。具体的な適用時期や対象型番は明らかにされていません。

あわせて、NVIDIA公式マーケットプレイスで受け付けていた高価格帯モデル「ASUS ROG Astral GeForce RTX 5090」の一部注文がキャンセルされたことも報じられています。理由として、旧価格が更新される前にグラフィックボードメーカー側が旧価格での供給に応じられなくなったことが伝えられています。個別の注文キャンセル事例ではありますが、供給側の価格改定が実際の受発注に影響し始めていることを示す具体例といえます。

出典:Tech Times(2026年8月5日)The FPS Review(VideoCardz報道の紹介・2026年8月7日)

8月11日追記ZOTAC製RTX 50シリーズの中国代理店向け卸価格、モデル別の上昇額が判明

中国の複数メーカーで代理店向け卸価格が上昇していることは本記事でも継続的に扱ってきましたが、2026年8月11日には、ZOTAC製GeForce RTX 5000シリーズについて、モデル別の具体的な値上げ額を伝える情報が新たに報じられました。中国サプライチェーンの情報筋によるもので、ZOTACやNVIDIAが日本向けに正式発表した価格表ではありません。

ZOTAC製品(区分)値上げ額参考換算(1元=23円)備考
RTX 5090 D V2約3,000元約6万9,000円最上位モデル
RTX 5080 / RTX 5070 Ti約1,200〜1,700元約2万7,600〜3万9,100円
RTX 5070 / RTX 5060 Ti 16GB約1,000〜1,100元約2万3,000〜2万5,300円
RTX 5060約670〜700元約1万5,410〜1万6,100円
RTX 5050約650〜700元約1万4,950〜1万6,100円エントリークラスも上昇
RTX 3060(旧世代)約1,090元約2万5,070円現行販売継続モデル
RTX 3050(旧世代)約420元約9,660円

※値上げ額は中国サプライチェーンの情報筋によるZOTAC製品の代理店向け卸価格の上昇幅で、1元=23円換算はあくまで参考値です。ZOTAC・NVIDIAが日本向けに正式発表した価格ではなく、日本の店頭価格がこの換算額どおりに上がることを意味しません。

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エントリー〜ミドルクラスまで上昇額が及んでいる点に注目

RTX 5090クラスの高騰だけであれば、影響はハイエンドユーザーに限られます。しかし今回のZOTAC情報では、RTX 5060やRTX 5050といった比較的手頃な価格帯のモデルにも、換算で1万5,000円前後の上昇額が示されています。本記事でこれまで扱ってきたCFD販売のGIGABYTE製VGA卸価格改定(実質20〜40%)、NVIDIAのGPUキット価格引き上げ(約20〜30%)と合わせて見ると、上位モデルに限らず幅広い価格帯で調達コストが上がっている状況がうかがえます。ただし、これはZOTAC1社・中国の代理店向け卸価格の情報であり、他メーカーや日本の店頭価格に同じ金額がそのまま反映されるわけではありません。

出典:ニッチなPCゲーマーの環境構築Z「Zotac製GeForce RTX 5000シリーズの卸価格値上げ幅が判明。大幅に上昇」(2026年8月11日)

8月8日追記GIGABYTE製VGAの国内卸価格が最大4割上昇

2026年8月1日受注分から、国内代理店のCFD販売がGIGABYTE製VGA(グラフィックボード)の卸価格を改定したことが判明しました。国内の複数メディアが報じています。

CFD販売はGIGABYTE製VGAの卸価格について「メーカー価格改定に伴い」8月1日受注分から改定すると案内しました。改定後の価格は製品によって異なりますが、現行価格比で約120〜140%になる見込みとされています。現在の価格を100%とした場合の新価格が120〜140%になるという意味なので、実質的な値上げ幅は約20〜40%です。

項目内容
対象GIGABYTE製VGA(グラフィックボード)
国内代理店CFD販売
価格改定開始2026年8月1日受注分から
改定後の卸価格現行価格比 約120〜140%(実質20〜40%の値上げ)
改定の場CFDの法人向け卸売サイト「CFD-BIZ.com」掲載の受注価格
理由メーカー(GIGABYTE)価格改定に伴うもの、とのみ説明
既存の注文残従来価格での確保が難しい場合はキャンセルを相談する場合がある
「卸価格の改定」であって「店頭価格が一斉に20〜40%上がる」ではない

CFDが直接改定したのは、法人向け卸売サイト「CFD-BIZ.com」に掲載されている卸価格です。CFDはGIGABYTEの国内正規代理店としてグラフィックボードを小売店へ卸しており、CFD-BIZ.comはその受注窓口にあたります。小売店が仕入れ値の上昇分をどのタイミングでどれだけ店頭価格へ転嫁するかは、店舗ごとの旧価格在庫や利益率によって異なります。今回判明したのは代理店段階の価格改定であり、全国のGIGABYTE製グラフィックボードが8月1日から一斉に20〜40%値上がりしたという意味ではありません。

もう一つ注目したいのが、すでに入っている注文残への対応です。CFDは、現在受けている未出荷の注文についても、メーカー側の価格改定によって従来価格での商品確保が難しくなる場合があるとし、状況によってキャンセルの相談を行う可能性も案内しています。通常、価格改定前に仕入れた在庫が残っていればショップは一定期間旧価格で販売できますが、代理店の注文残についてまで旧価格の確保が難しいとなると、流通段階での新価格への切り替えが比較的早く進む可能性があります。

対象にはGeForce RTX 5000シリーズやRadeon RX 9000シリーズなど、GIGABYTEが販売する現行GPUの製品ラインが広く含まれるとみられています。今回の改定率(20〜40%)がそのままGIGABYTE製品全体に一律で適用されるわけではなく、対象製品によって改定幅は異なると案内されている点にも注意してください。

今回、具体的な改定率(20〜40%)が判明したのはGIGABYTE製VGAのみです。ASUS・MSI・ZOTAC・Palitなど他メーカーが同じ割合で追随するかどうかは、本記事執筆時点で確認できていません。ただし、これまで本記事で取り上げてきたGPU・GDDRメモリの調達コスト上昇がGIGABYTE固有の事情ではなく業界全体の傾向だとすれば、他メーカーも無関係とは言い切れません。他メーカーについては、具体的な価格改定が発表されるまでは可能性として捉えるのが適切です。

出典:gazlog「GIGABYTE製グラボの国内卸価格が最大4割上昇へ。販売代理店が価格改定を通知」XenoSpectrum(Tom’s Hardware報道の紹介)

8月4日追記韓国でもRTX 50シリーズが最大30%値上げへ

GPU価格の上昇は、中国や日本だけでなく韓国市場にも広がり始めました。ZDNet Koreaは2026年8月3日、韓国で流通するデスクトップ向けGeForce RTX 50シリーズについて、主要グラフィックボードメーカーが8月から最大30%程度の値上げを予定していると報じました。韓国内の複数の輸入業者や販売代理店が価格改定の動きを認めており、一部メーカーはすでに前週末から価格を引き上げ始めています。

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「RTX 50シリーズ全製品が30%値上がりした」わけではない

韓国の販売代理店関係者によると、国内シェアの低いメーカー1社が約20%の値上げを検討している一方、ほかのメーカーでは最大30%前後の価格改定が準備されています。メーカー、モデル、店舗在庫によって実際の上昇幅は異なります。

韓国ではRTX 5060 Ti・RTX 5070の店頭価格も上昇

韓国の価格比較サービス「Danawa」で確認された価格は次のとおりです。

GPU韓国で確認された価格
RTX 5060 Ti 8GB最安値約70万ウォン(約7万円)、従来より約10万ウォン上昇
RTX 5070最安値約110万ウォン(約11万円)、従来より約20万ウォン上昇
RTX 5090モデルにより最大730万ウォン(約73万円)、前月比で最大150万ウォン上昇

RTX 5060 TiやRTX 5070といった売れ筋モデルにも価格上昇が表れている点が重要です。RTX 5090はメーカーや製品による価格差が大きいものの、前月と比べて最大150万ウォン以上上昇した製品が確認されています。

韓国ウォンをそのまま日本円へ換算しても、日本での販売価格を予測することはできません。税制、流通経路、代理店契約、為替、旧価格で仕入れた在庫の量が異なるためです。それでも、韓国でメーカー側の値上げ計画と実売価格の上昇が同時に確認されたことは、GPUのコスト増加が特定地域だけの問題ではないことを示す材料になります。

GDDR7とGPU製造コストの上昇が価格を押し上げる

今回の値上げ要因として挙げられているのが、GDDR7メモリと半導体製造コストの上昇です。市場調査会社TrendForceの情報として、RTX 50シリーズに搭載される2GB(16Gb)のGDDR7モジュール価格は1個あたり20ドル前後まで上昇したと報じられています。NVIDIAはGPUとGDDRメモリをセットにしたキットとしてグラフィックボードメーカーへ供給しているため、メモリ価格が上がればメーカー側の調達コストにも影響します。

さらに、RTX 50シリーズのGPU製造を担うTSMCでも、7nm以下の先端プロセスを含むウェハ価格の引き上げが報じられています。GPU本体とVRAMの両方でコストが上がれば、グラフィックボードメーカーだけで吸収することは難しく、代理店価格や店頭価格へ段階的に転嫁される可能性があります。特に影響を受けやすいのは、多くのGDDR7メモリを搭載する上位モデルです。RTX 5080やRTX 5090だけでなく、16GB版RTX 5060 TiのようにVRAM容量が大きいモデルも、今後の仕入れ価格を注意して見る必要があります。

中国・日本・韓国で値上げの動きが連続

中国向けのMSI製RTX 50シリーズでは、前週の代理店価格表から約8〜20%の上昇が確認されています。日本でも7月末から複数モデルの実売価格が上がり、当サイトの定点観測ではMSI製RTX 5080が7月1日比で約16%、RTX 5060 Ti 16GBが約9%上昇しました。今回、韓国でも最大30%の価格改定計画と店頭価格の上昇が報じられたことで、東アジアの複数市場で似た動きが表面化したことになります。

ただし、韓国で30%の値上げが準備されているからといって、日本でも同じ時期に同じ割合で上昇するとは限りません。2026年8月4日時点で、日本向けRTX 50シリーズ全体を対象とした一律30%の公式価格改定は確認されていません。現段階で確実に言えるのは、中国の代理店価格、日本の実売価格、韓国のメーカー価格改定という異なる段階で、上昇方向の動きが続いていることです。

日本では値上げ前の在庫が残っているかを確認したい

RTX 50シリーズを近いうちに購入する予定がある場合、単純に最安値だけを見るのではなく、候補製品の価格推移と在庫店舗数を確認したいところです。販売店に旧価格で仕入れた在庫が残っている間は、同じGPUでも製品によって価格差が大きくなります。旧価格在庫がなくなり、新しい仕入れ価格の商品へ入れ替わるタイミングで、最安値が一段上がる可能性があります。

一方、値上げ報道だけを理由に、用途に合わないモデルを急いで買う必要はありません。すでに希望小売価格を大幅に上回っている製品や、在庫不足で一時的に高くなっている製品は避け、複数メーカーの価格を比較することが重要です。GPU単体だけでなく、BTOゲーミングPCも比較対象になります。BTOメーカーが値上げ前に確保した部品在庫を使っている場合、GPU単体を購入して自作・交換するより、完成品のほうが割安になることがあります。

出典:ZDNet Korea「엔비디아 ‘지포스 RTX 50’ 그래픽카드, 이달부터 최대 30% 가격 인상」(2026年8月3日)Tom’s Hardware報道

8月1日追記秋葉原の購入制限が全メーカー・全グレードへ拡大

2026年8月1日、秋葉原の店頭を定点で取材する報道により、GPU購入制限の状況が更新されました。これまで当サイトが取材した秋葉原の購入制限は「RTX 5060 Ti 16GB以上・RX 9000シリーズ」など高容量VRAMモデルが中心でしたが、複数の店舗でハイエンドや一部モデルに限らず全メーカー・全グレードのグラフィックスカードへ広がっているとされています。パソコンSHOPアーク、TSUKUMO eX.といった店舗で、対象を絞らず「お一人様1点限り」などの制限を確認したと報じられています。

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「2〜3割値上がり」は店頭の見通しであり、確定した価格改定ではない

同じ報道では、あるショップの関係者が「最終的には全グレードで2〜3割値上がりするとウワサされています」と述べたことが紹介されています。これは店頭スタッフの見通しであり、NVIDIA・AMDや国内代理店が発表した一律の価格改定ではありません。現時点で編集部が確認できている国内実売の上昇は、後述する定点観測で最大約16%です。「2〜3割」という数字だけが独り歩きしないよう、確認済みの事実と見通しを分けて捉える必要があります。

この見通しどおりに2〜3割上昇した場合、実勢価格80万円弱とされるRTX 5090搭載カードは100万円弱まで上がる可能性があるとも紹介されています。あくまで一例の試算であり、全モデルが同じ上昇率になると決まったわけではありませんが、購入制限の広がりとあわせて、これまで比較的入手しやすかったRTX 5060やRTX 5070クラスにも影響が及ぶ可能性を示す材料といえます。

出典:ITmedia PC USER「古田雄介の週末アキバ速報」(2026年8月1日)

7月29日追記中国向け代理店価格表でRTX 50シリーズが約8〜20%上昇

掲載された中国向けMSI製GeForce RTX 50シリーズの多くは、前週の価格表から約8〜20%引き上げられていました。RTX 5080とRTX 5070 Tiでは18〜20%前後、RTX 5060では14〜15%前後です。

中国向けMSI製品前週価格表新価格表前週価格表比
RTX 5090 D V2 VENTUS 3X OC22,999元25,999元+13.0%
RTX 5080 GAMING TRIO OC WHITE10,999元12,999元+18.2%
RTX 5070 Ti GAMING TRIO OC8,199元9,699元+18.3%
RTX 5070 VENTUS 3X OC5,499元5,999元+9.1%
RTX 5060 Ti 16GB GAMING TRIO OC4,599元4,999元+8.7%
RTX 5060 GAMING TRIO OC2,799元3,199元+14.3%

価格は中国向けの人民元表記で、店頭実売価格とは限りません。税制・流通・製品構成が異なるため日本円への単純換算も行っていません。

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「最大59%値上げ」ではなく「公式希望小売価格比で最大59%高」

大きく見える59%という数字は、Colorful製RTX 5080の新しい掲載価格を公式希望小売価格と比較した差です。前週の価格表から59%上昇したわけではありません。MSIの新旧代理店価格表を比較した上昇率は、約8〜20%です。

初報はメーカー向け供給価格の情報にとどまっていましたが、今回の価格表では中国向けの代理店価格にも変化が表れました。ただし、店頭で同率の値上げが実施されたことを直接示すものではありません。地域別の在庫、代理店契約、為替、税制も異なるため、中国の上昇率をそのまま日本価格へ当てはめることはできません。

2026年7月29日時点で、日本向けRTX 50シリーズ全体を対象とした公式な一斉価格改定は発表されていませんが、実売価格ベースでは複数モデルの上昇が始まっています。国内では旧価格で仕入れた在庫が残る製品と、新しい仕入れ価格の影響を受けた製品が混在する状況です。

国内価格国内も7月末から上昇、MSI製3モデルは最大約16%値上がり

中国の価格表に近い国内MSI製品について、価格.comの日別最安値を7月1日と直近で比較しました。7月25日までは横ばい〜約2.4%の小幅な動きでしたが、7月26〜27日の週末を境に状況が変わり、直近ではRTX 5080が約16%、RTX 5060 Tiが約9%上昇しています。

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編集部の調査条件

価格.comの価格推移グラフに掲載された日別最安値を基準に、2026年7月1日と直近の値を比較しました。推移グラフへの反映が遅れる7月29日分は、複数店舗の店頭掲載価格で補完しています。対象は国内で価格履歴を確認できたMSI製3モデルです。中国の価格表にある製品と完全な同一型番ではないため、日中の価格差ではなく「国内でも同規模の上昇が始まったか」を見る参考値として扱います。価格.comの仕様上、Amazonの価格は推移グラフの集計対象外です。

国内MSI製品7月1日直近掲載値7月1日比
RTX 5060 Ti 16G VENTUS 2X OC PLUS99,800円109,000円
7月29日・店頭掲載価格
+9,200円(+9.2%)
RTX 5070 12G GAMING TRIO OC115,284円117,400円
7月29日
+2,116円(+1.8%)
RTX 5080 16G GAMING TRIO OC228,800円265,660円
7月29日・掲載1店舗
+36,860円(+16.1%)

価格は販売店の入れ替わりや在庫で変動します。RTX 5080 16G GAMING TRIO OCは通常ショップの在庫が薄くなり、掲載店舗が減少しています。Amazonの価格は価格推移グラフの集計対象外です。

上昇の転換点は7月26〜27日の週末です。RTX 5080 16G GAMING TRIO OCは、価格推移グラフ上でも7月25日の234,268円から7月27日には259,800円へ、2日間で25,532円上昇しました。その後は通常ショップの在庫が薄くなり、掲載価格は26万円台に達しています。RTX 5060 Ti 16G VENTUS 2X OC PLUSも、推移グラフでは7月28日まで99,800円の横ばいだった一方、7月29日の店頭掲載価格は複数店舗で109,000〜109,800円に切り上がりました。

MSI製品以外にも動きは広がっています。RTX 5070 Tiカテゴリの国内最安値は7月26日の159,800円から7月29日には167,670円へ約5%上昇し、RTX 5080カテゴリの最安値も7月27日の218,000円から228,900円へ切り上がりました。定点対象のMSI製モデルが小幅にとどまるRTX 5070も、カテゴリ最安値では7月25日の99,800円から103,800円へ約4%上昇しています。特定ブランドの在庫要因ではなく、ミドル〜ハイエンドの複数モデルにまたがる上昇です。

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国内でも値上がり開始と判断、ただしモデル差が大きい

複数ブランド・複数モデルが同時期に上昇しており、単日の在庫・店舗変動では説明しにくい動きです。一方で、RTX 5070 12G GAMING TRIO OCのように7月1日比で約2%にとどまるモデルもあり、上昇幅には大きな差があります。

編集部では引き続き同じ3モデルを定点観測し、上昇が続くのか一服するのかを確認して本記事を更新します。市場全体の月次推移は2026年のグラボ価格レポート、用途別の買い時判断はグラボの価格推移と買い時ガイドで確認できます。

試算仮に2〜3割上昇した場合、価格はいくらになるか

秋葉原の店頭で語られている「最終的に2〜3割」という見通しが実際に起きた場合、現在の価格帯ごとにどの程度の上昇額になるのかを試算しました。あくまで計算例であり、個別モデルの価格を予測するものではありません。

現在の実売価格の目安2割上昇した場合3割上昇した場合
6万円(RTX 5060クラス)7万2,000円7万8,000円
10万円(RTX 5070クラス)12万円13万円
17万円(RTX 5070 Tiクラス)20万4,000円22万1,000円
23万円(RTX 5080クラス)27万6,000円29万9,000円
80万円(RTX 5090クラス)96万円104万円

※各行の「現在の実売価格の目安」は説明用の丸めた数値です。実際の店頭価格・上昇率は製品・店舗・時期によって異なります。

価格帯が上がるほど、同じ上昇率でも金額の差は大きくなります。RTX 5060クラスなら1万円台の差にとどまりますが、RTX 5080クラスでは5万〜7万円、RTX 5090クラスでは16万〜24万円の差になる計算です。「2〜3割」という抽象的な数字を自分の候補モデルの価格に当てはめて考えると、購入を急ぐべきかどうかの判断材料になります。

報道内容NVIDIAがGPUとVRAMの供給価格を引き上げたとの報道

報道では、NVIDIAがグラフィックボードメーカー(AIC)へ、GeForce製品向けGPUとVRAMをセットにしたGPU KITの値上げを通知したとされています。1月にはバンドル供給されるGDDR6・GDDR7全般の値上げが別の改定として報じられ、5月にはRTX 5090・RTX 5090 D V2に限った追加改定、7月23日にはほかのGDDR7・GDDR6採用GeForce製品への改定が報じられました。NVIDIAの通知文書は公開されておらず、今回の具体的な対象型番、値上げ幅、適用日は不明です。

報道では個別型番が列挙されていません。報道内容とNVIDIAの公式メモリ仕様を照合すると、仕様上の影響候補は以下のとおりです。

  • GeForce RTX 3050
  • GeForce RTX 3060
  • デスクトップ版GeForce RTX 5050
  • GDDR7を搭載するGeForce RTX 5090〜RTX 5060
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初報の「10〜15%」と続報の「8〜20%」は対象が異なる

7月23日時点の報道には具体的な値上げ率がありません。10〜15%という数字は、1月に報じられた代理店向けコストの上昇幅です。一方、7月27日の約8〜20%は、中国向けMSI製品の新旧代理店価格表を比較した数字です。異なる時期・取引段階の数字を混同しないよう注意してください。

NVIDIAからグラフィックボードメーカーへの供給価格が引き上げられたとしても、その上昇分がそのまま店頭価格へ反映されるとは限りません。各メーカーや販売店の在庫、為替、流通コストなどによって影響は異なります。

影響候補RTX 50シリーズだけでなく旧世代GPUも影響か

今回の報道は個別型番を示していませんが、GDDR6採用製品も改定対象としています。そのため、RTX 3050やRTX 3060などの旧世代製品も仕様上の候補になります。

RTX 3050やRTX 3060は、低価格PCや補修用として現在も流通しています。RTX 3060 12GBについては、Manli製品の再投入や各社の生産再開が2026年6月以降に報じられました。供給側コストが上がれば低価格帯にも影響しえますが、在庫の製造時期と仕入れ価格は店舗ごとに異なるため、既存在庫が一斉に値上がりするとは限りません。

AMDの動きAMDもGPU+GDDRキット価格を約10%引き上げと通知

値上げの動きはNVIDIAだけにとどまりません。台湾の調査会社TrendForceは2026年7月3日、AMDがグラフィックボードを製造する各メーカーに対し、GPUコアとGDDRメモリをセットにしたキット価格を約10%引き上げると通知したと報じました。適用時期は2026年7月からとされています(TrendForce)。

この情報は中国の販売チャネル関係者の話をもとにした報道で、AMDが公式に発表したものではありません。今回のTrendForce報道自体には具体的なRadeon RXシリーズの型番は明記されていませんが、当サイトが2026年6月21日に報じた噂段階の情報では、RX 9070 XT・RX 9070・RX 9060 XTなどRX 9000シリーズ全体が対象になりうるとされていました(RX 9070 XT 価格推移・追加値上げ噂まとめ)。それでも、GPUとGDDRメモリをセットで調達する各メーカー向けの価格改定という構図は、NVIDIAの報道と共通しています。

NVIDIAとAMDの双方でキット価格の引き上げが報じられたことは、今回の値上げがNVIDIA一社の事情ではなく、GPU業界全体が直面するメモリ調達コストの上昇によるものだと考えられる材料です。GeForceの値上がりを避けようとRadeonへ乗り換えても、Radeon側の仕入れ価格も上昇していれば、期待したほどの価格差が生まれない可能性があります。

背景背景にあるGDDR6・GDDR7メモリの価格上昇

今回の値上げ報道の背景には、グラフィックスメモリの価格上昇があるとされています。

デスクトップ向けRTX 50シリーズではRTX 5090からRTX 5060までGDDR7が採用されていますが、デスクトップ版RTX 5050はGDDR6です。ノートPC向けRTX 5050はGDDR7であり、同じ名称でも仕様が異なります(NVIDIA公式仕様表)。

GPUを搭載したグラフィックボードの製造コストは、GPU本体だけで決まるわけではありません。VRAM、基板、電源回路、冷却機構、物流費なども価格に影響します。

とくにVRAM価格が上昇した場合、搭載容量が多いモデルほどコストへの影響が大きくなりやすくなります。16GBや24GB、32GBといった大容量VRAMを搭載する製品では、メモリ価格の変動が製品原価を押し上げる要因になります。

2026年5月には、RTX 5090・RTX 5090 D V2向けGPU KITのGDDR7価格上昇が報じられました。このとき、GeForce製品の公式希望小売価格は変更されず、ほかのGDDR7搭載RTX 50シリーズには新たな通知が届いていないとされていました。7月報道が正しければ、この追加改定がほかのGDDR7・GDDR6採用GeForce製品へ広がったことになります。

この価格上昇の背景には、AIサーバー向け半導体需要の拡大によるメモリ業界全体の需給逼迫があります。Micron Technologyは2026年7月の決算説明で、DRAMとNANDの業界需要が供給を大幅に上回っており、AI主導の需要拡大と構造的な供給制約により、この逼迫状態は2027暦年以降も続く見通しだと説明しています。同社は、AI向けとサーバー向けを合わせたDRAM・NANDのビット需要が、2026暦年に業界全体の需要の50%を初めて超える見通しも示しています(Micron決算資料)。

Samsung Electronicsも2026年第2四半期決算で、AIインフラへの投資拡大とエージェント型AIの普及を背景に、サーバー向けDRAM、エンタープライズSSD、HBMの需要成長が加速しており、供給不足は今後も続く見通しだと説明しています(Samsung Electronics)。SK hynixも、HBMを中心としたメモリ需要の拡大を見込んでおり、2028年にはHBM市場の規模が2024年のDRAM市場全体を上回るとの見通しを示しています。台湾TSMCとのパッケージング技術提携強化や新工場の建設など、AI向けメモリの生産能力増強を進めています(SK hynix)。

GeForce向けのGDDR7と、AIアクセラレーターに搭載されるHBMは別のメモリ規格であり、AI向け需要がGDDR7の供給をそのまま奪っているわけではありません。ただし、大手メモリメーカーが限られた工場設備やウエハー生産能力を、収益性の高いAI向け製品に優先配分する動きが強まれば、GeForce向けを含む一般向けメモリの生産余力が圧迫される可能性があります。HBMの生産には同容量のDDR5と比べて多くのウエハー投入量が必要になるとMicron幹部が説明したと複数の海外メディアが報じており、AI向けメモリの増産は一般向けDRAM・GDDRの供給にも間接的な影響を及ぼしうるとみられています。

購入判断購入予定があるなら急騰前の適正在庫を早めに確認したい

中国向け代理店価格表の改定に続き、国内の実売価格も7月26〜27日を境に上昇し始めました。RTX 5080のように数日で2万円以上動いたモデルもあり、初報時点の「監視を強める」段階から一歩進んだ状況です。ただし上昇幅はモデルによって約2〜16%と差が大きく、全モデルを急いで買うべき局面ではありません。

GPUクラス2026年8月時点の判断理由
RTX 5060在庫があれば早めの確保を検討これまで比較的入手しやすかったが、購入制限が全グレードへ拡大中
RTX 5060 Ti 16GB複数店舗の価格を比較すでに7月1日比約9%上昇を確認済み
RTX 5070上昇幅が小さい在庫を優先モデルによって7月1日比約2〜4%と上昇は比較的小幅
RTX 5070 Ti単体価格とBTO総額を比較カテゴリ最安値は7月26日以降で約5%上昇
RTX 5080急騰前の在庫を探す、追いかけない7月25〜27日の2日間で約16%上昇し、その後も高止まり
RTX 5090必要性が明確な人以外は急がない2〜3割上昇の見通しどおりなら100万円弱の水準になりうる
RX 9000シリーズGeForceとの価格差を確認AMDも約10%のキット値上げを通知済み、購入制限の対象でもある

※上記は2026年8月3日時点の状況を踏まえた編集部の目安であり、特定モデルの購入を推奨するものではありません。価格・在庫は変動するため、購入前に複数店舗で最新の実売価格を確認してください。

根拠となるのは本記事の定点観測データです。RTX 5080は7月25日の約23万4,000円から7月27日には約25万9,800円へ上昇し、その後26万円台に達しました。すでに急騰した個別モデルを値上げ不安から追いかけると、旧価格在庫の再入荷や別メーカーの在庫によって高値掴みになりかねません。「値上げするから何でも今すぐ買う」のではなく、「まだ上昇していない在庫を探す」ことが、8月時点でもっとも合理的な判断です。

コスト比較GPU単体よりBTOが安くなる可能性|値上げ前在庫を確認

グラフィックボードの仕入れ価格が上がれば、BTOゲーミングPCの価格にも影響します。ゲーミングPC本体価格に占めるGPUの割合は大きく、GPUの仕入れ価格が数万円上昇すれば、PC本体価格にも近い金額が反映される可能性があります。ただし、その上がり方は単体GPUの店頭価格と完全には連動しません。

BTOメーカーは、GPUをある程度まとまった数量でメーカーや代理店から確保しています。値上げ前の在庫を抱えている間は、その分だけ完成品PCの価格が据え置かれる可能性があります。単体GPUの店頭価格だけが先に急騰し、同じGPUを積んだBTOの完成品PCの方が相対的に割安になる逆転現象が起こりうるのは、このためです。

2026年はGPUだけでなく、DDR5メモリやSSDの価格上昇も重なっています。Micron・Samsung Electronics・SK hynixの各社が、AIサーバー向けDRAM・NAND需要の拡大を背景に2026年後半も供給不足が続くとの見通しを示しており、パソコン向けの一般的なメモリ・SSD価格が以前の水準まで戻りにくい状況が続く可能性があります。

一方、BTOメーカーが値上げ前の在庫を確保している場合は、当面旧価格のまま販売が続くこともあります。今回のような値上げが噂段階にとどまる局面では、特定のBTOモデルを名指しで推奨するのは時期尚早と考えています。ただし、GPU単体の購入を検討している人ほど、CPU・メモリ・SSD・電源・ケースを含めた完成品PCの総額と比較する価値があります。同じGPUでも、単体購入とBTO完成品のどちらが割安かは、メーカーごとの仕入れ時期によって入れ替わることを覚えておいてください。

確認方法高値掴みを避けるために見ておきたいポイント

報じられたメーカー向け供給価格と、日本の店頭価格は同じではありません。実売価格は次の要素で決まります。

  • グラフィックボードメーカーの製造コスト
  • 代理店や販売店の在庫
  • 為替レート
  • 輸送費
  • 製品ごとの需要と供給
  • セールや在庫処分の有無

旧価格で仕入れた在庫が残る製品は当面価格が維持される一方、在庫の少ないモデルは次回入荷分から上がりやすくなります。実際、国内でも上昇幅は約2〜16%とモデルごとに大きな差が出ています。品薄や為替だけでも実売価格は動くため、単日の変化ではなく数週間の推移を見る必要があります。

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日本でまだ判明していない情報
  • 値上がりが今後も続くのか、一時的なのか
  • 国内代理店・メーカーの価格改定時期
  • 既存在庫への影響
  • 次回入荷分の仕入れ価格
  • 為替変動を含めた最終的な店頭価格
購入前に確認したいこと
  • 複数店舗の価格を比較する
  • 過去数週間の価格推移を確認する
  • 用途に合うモデルが適正価格かを見極める
  • 公式希望小売価格を大きく上回る製品は高値掴みを避ける

Radeonへの乗り換えで値上げを避けられるとは限らない点にも注意が必要です。TrendForceの報道によると、AMDも2026年7月からGPU+GDDRメモリのキット価格を約10%引き上げると各メーカーへ通知したとされています。GeForceの値上がりを理由に安易にRadeonへ切り替えても、想定した価格差が得られない可能性があります。

1か月以内に購入する予定があり、候補モデルが過去数週間の相場から大きく上がっていない場合は、在庫があるうちに購入を前向きに検討する価値があります。一方、RTX 5080のようにすでに急騰した製品を慌てて追いかけるのは、高値掴みのリスクがあります。購入時期が決まっていない人まで、今回の値上がりを理由に急ぐ必要はありません。

総括代理店段階でも価格改定が表面化、日本は旧価格在庫の動きに注意

2026年8月1日受注分からは、国内代理店のCFD販売がGIGABYTE製VGAの卸価格を約1.2〜1.4倍(実質20〜40%)へ改定したことが判明しました。これまでの秋葉原の店頭見通しや韓国メーカーの計画とは異なり、日本国内の代理店段階で具体的な価格改定が確認された点が重要です。ただし改定されたのは法人向け卸売サイトの卸価格であり、店頭の実売価格が同じ幅で一斉に上がることを意味するものではありません。

2026年8月1日の報道では、秋葉原の購入制限が「16GB以上のVRAM」中心から全メーカー・全グレードへ拡大していることが確認され、ショップ関係者からは最終的に2〜3割上昇するとの見通しも紹介されました。さらに8月3日には、韓国でも主要メーカーがRTX 50シリーズを最大30%前後値上げする計画が報じられ、RTX 5060 TiやRTX 5070の店頭価格にも上昇が表れています。ただし、いずれも店頭の見通しや個別市場の動きであり、公式な一斉値上げ発表ではありません。編集部が確認できている国内実売の上昇は、依然として最大約16%です。

NVIDIAがGeForce向けGPU KITの価格を段階的に引き上げていると報じられました。1月の包括的なメモリ価格改定、5月のRTX 5090系向け追加改定に続き、7月報道ではほかのGDDR7・GDDR6採用GeForce製品も対象になるとされています。具体的な型番、値上げ幅、適用日は公表されていません。

その後、代理店由来とされる中国向けMSI価格表では、直前の価格表から約8〜20%上昇していました。供給コスト上昇が流通価格へ波及し始めた可能性はありますが、店頭実売価格の一斉上昇を示すものではありません。また、「最大59%」は新価格と公式希望小売価格との差であり、今回59%値上げされたという意味でもありません。

国内MSI製3モデルを7月1日と直近で比べると、7月25日までは0〜約2.4%の小幅な動きでしたが、7月26〜27日を境にRTX 5080が約16%、RTX 5060 Tiが約9%上昇しました。1か月以内に購入予定がある人は、候補モデルがまだ急騰していないうちに在庫と価格を確認し、すでに高騰した製品は追いかけないことが重要です。

背景にはAIサーバー向け需要の拡大によるメモリ業界全体の需給逼迫があり、Micron・Samsung Electronics・SK hynixの各社が2026年後半以降も供給不足が続く見通しを示しています。AMDも2026年7月からGPU+GDDRキット価格を約10%引き上げると報じられており、今回の値上げはNVIDIA一社にとどまらず、GPU業界全体が直面するコスト構造の変化とみられます。

まとめ

中国向け代理店価格表でRTX 50シリーズが直前比約8〜20%上昇したのに続き、日本国内でも7月26〜27日を境に実売価格の上昇が始まりました。定点観測中のMSI製3モデルは7月1日比で最大約16%上昇しています。ただし「最大59%」は公式希望小売価格との差で、値上げ率ではありません。AMDも同時期に約10%のキット値上げを通知したと報じられており、背景にはAI需要によるメモリ業界全体の供給逼迫があります。

2026年8月1日の報道では、秋葉原の購入制限が全メーカー・全グレードへ拡大し、ショップ関係者から最終的に2〜3割上昇するとの見通しも紹介されました。さらに8月3日には、韓国でも主要メーカーが最大30%前後の価格改定を準備しているとZDNet Koreaが報じ、8月5日時点の実勢価格ではRTX 5060 Ti 16GBのように約5割まで上昇したモデルも確認されています。そして8月1日受注分からは、国内代理店のCFD販売がGIGABYTE製VGAの卸価格を約1.2〜1.4倍(実質20〜40%)へ改定したことも判明し、海外複数メディアはNVIDIA自身がボードパートナー向けGPUキット価格を約20〜30%引き上げたとも報じています。ただし、いずれも店頭の見通しや個別市場・卸価格の動きであり、店頭実売価格が確定的に一斉値上げされたわけではありません。候補モデルがまだ上がっていないなら在庫を早めに確認し、すでに急騰した製品の高値掴みは避けてください。

FAQよくある質問

GIGABYTE製グラボは本当に最大40%値上げされますか?
国内代理店のCFD販売が卸価格を約1.2〜1.4倍(実質20〜40%)へ改定したことは事実ですが、これは法人向け卸売サイトでの卸価格です。店頭の実売価格が8月1日から一律で20〜40%上がるとは限りません。旧価格で仕入れた在庫を持つショップでは、しばらく旧価格に近い価格で販売が続く可能性があります。
GPUは本当に全モデルが2〜3割値上げされますか?
現時点では確定していません。秋葉原のショップ関係者から全グレードで最終的に2〜3割上がるとの見方が紹介されていますが、NVIDIA・AMD・国内代理店による一律の価格改定発表ではありません。編集部が確認できている国内実売の上昇は最大約16%で、モデルによって差があります。
韓国の値上げは日本にも同じ幅で来ますか?
そのまま当てはまるとは限りません。韓国では8月3日時点でメーカー・モデルによって約20〜30%の値上げが計画されていると報じられ、その後8月5日時点の実勢価格ではRTX 5060 Ti 16GBのように約5割まで上昇したモデルも確認されています。ただし税制や流通経路、代理店契約、旧価格在庫の量が国ごとに異なるため、韓国の上昇率がそのまま日本へ当てはまるわけではありません。2026年8月9日時点で、日本向けRTX 50シリーズ全体を対象とした一律の公式価格改定は確認されていません。
8月中に買わないと間に合いませんか?
一律に「8月中まで」という期限があるわけではありません。ただし秋葉原では購入制限が全グレードへ拡大しており、希望するモデルの在庫がなくなる可能性も指摘されています。購入予定が決まっている場合は、価格だけでなく在庫状況もあわせて確認してください。
GeForceのグラフィックボードはすぐに値上がりしますか?
国内でもすでに値上がりが始まっています。7月26〜27日を境に、定点観測中のMSI製3モデルのうちRTX 5080が7月1日比で約16%、RTX 5060 Tiが約9%上昇しました。ただしRTX 5070のように約2%にとどまるモデルもあり、上昇幅には差があります。
値上げ幅は何%ですか?
中国向けMSI代理店価格表の直前比では約8〜20%です。日本国内では、編集部が確認したMSI製3モデルが7月1日比で約2〜16%上昇と、モデルごとに差があります。なお「最大59%」は新価格と公式希望小売価格との差で、今回の値上げ率ではありません。
RTX 3060やRTX 3050のような旧世代GPUも値上げの対象ですか?
個別型番は公表されていません。報道が示したのはGDDR6採用GeForce製品も改定対象になるという範囲です。RTX 3050・RTX 3060・デスクトップ版RTX 5050は、メモリ仕様上の影響候補と考えられます。
NVIDIAの公式希望小売価格自体は変わるのですか?
GeForce製品の公式希望小売価格改定は報じられていません。今回の対象はAICが調達するGPUとVRAMのセット価格であり、流通価格や店頭実売価格への影響と、公式希望小売価格の改定は別の話です。
RadeonやArcに乗り換えれば値上げを避けられますか?
必ずしも避けられません。TrendForceの報道では、AMDも2026年7月からGPU+GDDRキット価格を約10%引き上げると各メーカーへ通知したとされています。GPUメーカーが異なっても、グラフィックボードに搭載するメモリは同じ大手メモリメーカーから調達するため、値上がりの影響を完全に避けるのは難しいとみられます。
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