RX 7600 XTは2026年でも現役か|VRAM8GBから16GBに倍増も演算コアは同一、公式要件表の扱いは変わらず
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VRAM8GBから16GBに倍増も演算コアは同一、公式要件表の扱いは無印と変わらず
RX 7600 XTは2024年1月24日に発売された、AMD RDNA3世代の入門帯GPUです。姉妹記事のRX7600(無印、2023年5月発売)と同じNavi 33ダイ・32CU(ストリームプロセッサ2,048基)を採用し、VRAMを8GBから16GBへ倍増させ、発売時MSRPは$329(無印は$269)でした。
結論を先に言うと、VRAM容量を倍増させても、公式要件表への掲載状況は無印RX7600とまったく変わりませんでした。PassMarkスコアはRX7600XT(17,345)がRX7600(16,448)を約5.5%上回りますが、この差はクロックアップ分に相当し、演算コア自体は完全に共通です。2025〜2026年発売5タイトルの公式要件表を確認したところ、姉妹記事のRX7600同様、RX7600XTもどのタイトルにも名指しされていません。
この記事では、VRAM倍増が実際のゲームプレイにどの程度の体感差を生むか、公式要件表での扱いが無印と変わらない理由、そして中古購入時の判断基準まで解説します。
目次
スペックRX 7600 XTの基本スペック
| 項目 | RX 7600 XT |
|---|---|
| 発売 | 2024年1月24日 |
| ダイ | Navi 33(姉妹記事のRX7600と同一) |
| CU数ストリームプロセッサ | 32CU(2,048基、RX7600と同数) |
| VRAM/バス幅/帯域 | 16GB GDDR6・128bit・288GB/s |
| Infinity Cache | 32MB |
| クロックゲーム/ブースト | 2,470MHz/2,755MHz(RX7600は2,250MHz/2,625MHz) |
| TBP | 190W(RX7600は165W) |
| 発売時MSRP | $329(RX7600は$269) |
※AV1のハードウェアエンコードに対応しており、姉妹記事のRX7600と共通の機能です。RX7600XTとRX7600の違いはVRAM容量(8GB→16GB)・クロック(ゲームクロックで約10%、ブーストで約5%上昇)・TBP(165W→190W)の3点のみで、CU数・ストリームプロセッサ数・メモリバス幅は完全に同一です。AMD公式の生産終了(EOL)発表は確認できていません。
アップスケーラーFSR4.1はRX7600と同時に展開済み
RX7600 XTはFSR3・FSR3.1(フレーム生成含む)に対応しています。本来RDNA4(RX9000シリーズ)専用だったFSR4は、AMDが2026年に「FSR Redstone」プロジェクトの一環としてRDNA3世代へ展開すると発表しており、姉妹記事のRX7600(無印)と同じくRX7600XTもこの対象に含まれます。
AMDは2026年6月22日、RDNA3世代全体(RX7600クラス〜RX7900XTXまで)へFSR4.1(アップスケーリング部分のみ、INT8モデル)の正式提供を開始しました。300本以上のゲームが対象です。ただしAI推論ベースのフレーム生成や「Ray Regeneration」(NVIDIAのRay Reconstruction相当)は引き続きRDNA4専用のままで、入門帯のRX7600クラスではFSR4.1適用時のパフォーマンス低下が上位モデルより大きめに出るとの報告もあります。
動作要件VRAM倍増でも5タイトルすべて非掲載
2025〜2026年発売タイトルの公式要件表を確認したところ、姉妹記事のRX7600(無印)と同じく、RX7600XTも調査した5タイトルのどれにも公式に名指しされていませんでした。
最低要件はRX5700/GTX1070、推奨はRX6700XT/RTX3060Tiです。RX7600XTは最低要件を上回りますが、推奨ラインには届かず、名指しもされていません。VRAM16GBという容量は最低要件のVRAM8GBを大きく上回りますが、この点も掲載可否には影響していません。
最低要件は「ハードウェアレイトレーシング対応・VRAM8GB以上(例: RTX2060SUPER/RX6600)」です。RX7600XTはVRAM16GBでこの条件を満たしますが、名指しはされていません。
最低要件はRX6600、推奨はRX7700XT以上です。RX7600XTは最低要件を上回りますが、推奨には届かず、名指しもされていません。
最低要件はRX6500XT、1080p60fps相当はRX6700XTです。RX7600XTは最低要件を上回りますが、名指しはされていません。
最低要件はGTX1650/RX6500XT、推奨はRTX3060Ti/RX6700XTです。RX7600XTはこの間に位置するとみられますが、名指しはされていません。
※各要件は各タイトルの公式発表をもとにした参考値です。パッチやドライバの更新で変動する場合があります。PassMark G3D MarkはRX7600XT=17,345、RX7600(無印)=16,448(videocardbenchmark.net確認値)。
RX7600XTはVRAM容量こそ姉妹記事のRX7600の2倍ですが、演算コア(CU数・ストリームプロセッサ数)は完全に同一です。2025〜2026年発売タイトルの公式要件表がGPUを名指しする際は、VRAM容量だけでなく演算性能そのものを基準にしているとみられ、VRAM容量を増やしただけでは「推奨」ラインへの掲載には至りませんでした。「メモリ不足が原因で非掲載なのではなく、そもそも演算性能が2025〜2026年のAAA基準に届いていない」という構図が、この結果から見えてきます。
VRAM16GBへの倍増、実際の体感差は限定的
中古価格新品はほぼ流通枯渇、中古が実質的な入手手段
新品は主要量販店で価格表示があっても「在庫なし」の状態が目立ち、実質的な流通はほぼ枯渇しています。フリマ・中古市場中心の新品最安は約4.6万円〜という水準です。中古は約3.4万円〜(ドスパラ等基準、じゃんぱらは約4.4万円〜とやや高め)が目安で、姉妹記事のRX7600(新品約4万円〜、中古約2.9万円〜)より新品・中古とも一段高い価格帯です。
判断基準買い替えるべきか、使い続けるべきか
乗り換え先買い替え先のGPU候補
RX7600XT(VRAM16GB)からの買い替えでは、VRAM容量はそのままに演算性能を底上げするのが基本方針になります。
| GPU | 相対性能(PassMark G3D Mark、RTX 5070=100%換算) |
|---|---|
| RTX 5050 8GB | 58.9% |
| RX 7600 XT現在 | 60.5% |
| RX 9060 XT 16GB | 70.0% |
| RTX 5060 8GB | 72.1% |
| RTX 5060 Ti 16GB | 78.9% |
| RX 9070 XT | 93.9% |
| RTX 5070 | 100% |
※PassMarkの合成ベンチマーク「G3D Mark」スコアをもとに、この表内で最も高いRTX 5070を100%として換算した相対値です。RTX 5050・RTX 5060 8GB(無印)は単体のデスクトップ向けGPUカードとしては流通しておらずノートPC搭載製品が中心のため、参考値として掲載しています。他の現役シリーズ記事で使用している実ゲーム集計ベースの指数とは算出方法が異なるため、単純な横並び比較はできませんが、この表内での序列・倍率関係は参考にできます。
| 候補GPU | 実売の目安 | どんな乗り換えか |
|---|---|---|
| RX 9060 XT 16GB | 約7.5万円〜 | 同じAMD環境のままFSR4をネイティブ性能で利用可能。VRAMは16GBで維持しつつ演算性能を底上げ |
| RTX 5060 Ti 16GB | 約11万円〜 | NVIDIA環境へ切り替え。VRAM16GBを維持しつつDLSS4.5・第4世代RTコアで演算性能も底上げ |
| RTX 5070 12GB | 約15.0万円〜 | VRAMは12GBに減るが、演算性能を大きく引き上げたい人向け |
| RX 9070 XT 16GB | 約14.9万円〜 | AMD環境でVRAM16GBを維持しつつ、RT性能・素の性能ともに大きく引き上げたい人向けの本命 |
※実売の目安は2026年8月頭時点の価格比較サイト掲載価格をもとにした参考値です。メモリ価格の高騰でGPU価格は上昇局面にあり、変動が大きい点にご注意ください。最新は各リンク先で確認してください。
結論から言うと、AMD環境を維持しつつVRAM16GBを保ちたいならRX9060XT16GBをおすすめします。FSR4をネイティブ性能で使える上に、VRAM容量は維持したまま演算性能を底上げできます。NVIDIA環境・DLSSを重視するなら、RTX5060Ti16GBへの切り替えも有力な選択肢です。AMD環境でさらに高いRT性能・素の性能を求めるなら、RX9070XTが本命候補になります。
この中から、4枚挙げておきます。


FAQよくある質問
まとめVRAM倍増でも演算コアは同一、公式要件表の扱いは変わらず
RX7600XTは、姉妹記事のRX7600とまったく同じ演算コアを持ちながら、VRAM容量だけを8GBから16GBへ倍増させたGPUです。実際のゲームプレイでの体感差は3〜12%程度にとどまり、VRAM容量そのものよりもクロックアップ分の影響が大きいという結果でした。
2025〜2026年発売5タイトルの公式要件表では、姉妹記事のRX7600と同じくどのタイトルにも名指しされておらず、「VRAMさえ増やせば延命できる」わけではないという実態が見えてきます。新品はほぼ流通枯渇の状態で、買い替えを検討する際はAMD環境を維持するならRX9060XT16GB、NVIDIA環境・DLSSを重視するならRTX5060Ti16GBを軸に検討してください。
RX7600XTは、姉妹記事のRX7600と演算コアが完全に同一のまま、VRAM容量だけを8GBから16GBへ倍増させたGPUです。実際の体感差は3〜12%程度にとどまり、演算コアが変わらない以上、2025〜2026年発売タイトルの公式要件表への掲載状況も無印RX7600と変わりませんでした。新品はほぼ流通枯渇の状態で中古が実質的な入手手段です。買い替えを検討する際は、AMD環境を維持するならRX9060XT16GB、NVIDIA環境・DLSSを重視するならRTX5060Ti16GBを軸に検討してください。





