RX 7600 XTは2026年でも現役か|VRAM8GBから16GBに倍増も演算コアは同一、公式要件表の扱いは変わらず

(更新: 2026.8.14)
RX 7600 XTは2026年でも現役か|VRAM8GBから16GBに倍増も演算コアは同一、公式要件表の扱いは変わらず

本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。

RX 7600 XT 現役検証 / 2026年8月11日
RX 7600 XTは2026年でも現役か
VRAM8GBから16GBに倍増も演算コアは同一、公式要件表の扱いは無印と変わらず
2024年1月発売のRX 7600 XTは、姉妹記事のRX7600(無印)とまったく同じNavi 33ダイ・同じ32CU・同じストリームプロセッサ数を持ちながら、VRAMだけを8GBから16GBへ倍増させたモデルです。「VRAMさえ増やせば公式サポートの対象に入るのでは」という期待に反し、2025〜2026年発売5タイトルの公式要件表での扱いは、無印RX7600と同じく非掲載のままでした。この実態を整理しました。
演算コアは無印RX7600と完全に同一5タイトルすべてで公式表に非掲載新品はほぼ流通枯渇・中古中心

RX 7600 XTは2024年1月24日に発売された、AMD RDNA3世代の入門帯GPUです。姉妹記事のRX7600(無印、2023年5月発売)と同じNavi 33ダイ・32CU(ストリームプロセッサ2,048基)を採用し、VRAMを8GBから16GBへ倍増させ、発売時MSRPは$329(無印は$269)でした。

結論を先に言うと、VRAM容量を倍増させても、公式要件表への掲載状況は無印RX7600とまったく変わりませんでした。PassMarkスコアはRX7600XT(17,345)がRX7600(16,448)を約5.5%上回りますが、この差はクロックアップ分に相当し、演算コア自体は完全に共通です。2025〜2026年発売5タイトルの公式要件表を確認したところ、姉妹記事のRX7600同様、RX7600XTもどのタイトルにも名指しされていません。

この記事では、VRAM倍増が実際のゲームプレイにどの程度の体感差を生むか、公式要件表での扱いが無印と変わらない理由、そして中古購入時の判断基準まで解説します。

目次

スペックRX 7600 XTの基本スペック

項目RX 7600 XT
発売2024年1月24日
ダイNavi 33(姉妹記事のRX7600と同一)
CU数ストリームプロセッサ32CU(2,048基、RX7600と同数)
VRAM/バス幅/帯域16GB GDDR6・128bit・288GB/s
Infinity Cache32MB
クロックゲーム/ブースト2,470MHz/2,755MHz(RX7600は2,250MHz/2,625MHz)
TBP190W(RX7600は165W)
発売時MSRP$329(RX7600は$269)

※AV1のハードウェアエンコードに対応しており、姉妹記事のRX7600と共通の機能です。RX7600XTとRX7600の違いはVRAM容量(8GB→16GB)・クロック(ゲームクロックで約10%、ブーストで約5%上昇)・TBP(165W→190W)の3点のみで、CU数・ストリームプロセッサ数・メモリバス幅は完全に同一です。AMD公式の生産終了(EOL)発表は確認できていません。

アップスケーラーFSR4.1はRX7600と同時に展開済み

RX7600 XTはFSR3・FSR3.1(フレーム生成含む)に対応しています。本来RDNA4(RX9000シリーズ)専用だったFSR4は、AMDが2026年に「FSR Redstone」プロジェクトの一環としてRDNA3世代へ展開すると発表しており、姉妹記事のRX7600(無印)と同じくRX7600XTもこの対象に含まれます。

i
RX7600クラス〜RX7900XTXまで、RDNA3世代全体が対象

AMDは2026年6月22日、RDNA3世代全体(RX7600クラス〜RX7900XTXまで)へFSR4.1(アップスケーリング部分のみ、INT8モデル)の正式提供を開始しました。300本以上のゲームが対象です。ただしAI推論ベースのフレーム生成や「Ray Regeneration」(NVIDIAのRay Reconstruction相当)は引き続きRDNA4専用のままで、入門帯のRX7600クラスではFSR4.1適用時のパフォーマンス低下が上位モデルより大きめに出るとの報告もあります。

動作要件VRAM倍増でも5タイトルすべて非掲載

2025〜2026年発売タイトルの公式要件表を確認したところ、姉妹記事のRX7600(無印)と同じく、RX7600XTも調査した5タイトルのどれにも公式に名指しされていませんでした。

アサシン クリード シャドウズ公式表に非掲載

最低要件はRX5700/GTX1070、推奨はRX6700XT/RTX3060Tiです。RX7600XTは最低要件を上回りますが、推奨ラインには届かず、名指しもされていません。VRAM16GBという容量は最低要件のVRAM8GBを大きく上回りますが、この点も掲載可否には影響していません。

DOOM: The Dark Ages公式表に非掲載

最低要件は「ハードウェアレイトレーシング対応・VRAM8GB以上(例: RTX2060SUPER/RX6600)」です。RX7600XTはVRAM16GBでこの条件を満たしますが、名指しはされていません。

Indiana Jones and the Great Circle公式表に非掲載

最低要件はRX6600、推奨はRX7700XT以上です。RX7600XTは最低要件を上回りますが、推奨には届かず、名指しもされていません。

Crimson Desert公式表に非掲載

最低要件はRX6500XT、1080p60fps相当はRX6700XTです。RX7600XTは最低要件を上回りますが、名指しはされていません。

Forza Horizon 6公式表に非掲載

最低要件はGTX1650/RX6500XT、推奨はRTX3060Ti/RX6700XTです。RX7600XTはこの間に位置するとみられますが、名指しはされていません。

※各要件は各タイトルの公式発表をもとにした参考値です。パッチやドライバの更新で変動する場合があります。PassMark G3D MarkはRX7600XT=17,345、RX7600(無印)=16,448(videocardbenchmark.net確認値)。

!
「VRAMさえ増やせば延命できる」わけではない

RX7600XTはVRAM容量こそ姉妹記事のRX7600の2倍ですが、演算コア(CU数・ストリームプロセッサ数)は完全に同一です。2025〜2026年発売タイトルの公式要件表がGPUを名指しする際は、VRAM容量だけでなく演算性能そのものを基準にしているとみられ、VRAM容量を増やしただけでは「推奨」ラインへの掲載には至りませんでした。「メモリ不足が原因で非掲載なのではなく、そもそも演算性能が2025〜2026年のAAA基準に届いていない」という構図が、この結果から見えてきます。

VRAM16GBへの倍増、実際の体感差は限定的

実測ベンチマークでの向上幅は3〜12%程度海外レビューの直接比較では、Starfieldで11〜12%、F1 22(4K)で約10%、Resident Evil 4・Dying Light 2では3〜4%程度の向上にとどまっています。これはVRAM容量そのものよりも、クロックアップ分(ゲームクロックで約10%)の影響が大きいとみられます。
演算性能がVRAM容量を活かしきれていない海外レビューの総括でも「一般的にメモリを活かしきれるほどの演算性能を持たない」と指摘されており、VRAM16GBという容量を持て余しがちな構成です。テクスチャストリーミングの安定性など、fps数値に出にくい体感差までは今回の調査では定量化できていません。
それでも将来的なVRAM逼迫への保険にはなる現時点での体感差は限定的ですが、今後さらにVRAM要求が厳しくなるタイトルが増えた場合、8GBのRX7600より延命しやすい可能性はあります。

中古価格新品はほぼ流通枯渇、中古が実質的な入手手段

i
価格相場の目安(2026年8月時点)

新品は主要量販店で価格表示があっても「在庫なし」の状態が目立ち、実質的な流通はほぼ枯渇しています。フリマ・中古市場中心の新品最安は約4.6万円〜という水準です。中古は約3.4万円〜(ドスパラ等基準、じゃんぱらは約4.4万円〜とやや高め)が目安で、姉妹記事のRX7600(新品約4万円〜、中古約2.9万円〜)より新品・中古とも一段高い価格帯です。

判断基準買い替えるべきか、使い続けるべきか

継続して問題ないケース1080p解像度のeスポーツ・軽量タイトル中心であれば、RX7600XTのまま継続して問題ありません。VRAM16GBの余裕もあり、高解像度テクスチャの導入にも耐えやすい容量です。
買い替えを検討したいケース2025〜2026年発売の重量級タイトルを推奨設定以上で遊びたい、演算性能そのものを底上げしたい、あるいはRDNA4世代のFSR4をネイティブな性能で使いたい——こうした場合は、買い替えを検討する価値があります。

乗り換え先買い替え先のGPU候補

RX7600XT(VRAM16GB)からの買い替えでは、VRAM容量はそのままに演算性能を底上げするのが基本方針になります。

GPU相対性能(PassMark G3D Mark、RTX 5070=100%換算)
RTX 5050 8GB
58.9%
RX 7600 XT現在
60.5%
RX 9060 XT 16GB
70.0%
RTX 5060 8GB
72.1%
RTX 5060 Ti 16GB
78.9%
RX 9070 XT
93.9%
RTX 5070
100%

※PassMarkの合成ベンチマーク「G3D Mark」スコアをもとに、この表内で最も高いRTX 5070を100%として換算した相対値です。RTX 5050・RTX 5060 8GB(無印)は単体のデスクトップ向けGPUカードとしては流通しておらずノートPC搭載製品が中心のため、参考値として掲載しています。他の現役シリーズ記事で使用している実ゲーム集計ベースの指数とは算出方法が異なるため、単純な横並び比較はできませんが、この表内での序列・倍率関係は参考にできます。

候補GPU実売の目安どんな乗り換えか
RX 9060 XT 16GB約7.5万円〜同じAMD環境のままFSR4をネイティブ性能で利用可能。VRAMは16GBで維持しつつ演算性能を底上げ
RTX 5060 Ti 16GB約11万円〜NVIDIA環境へ切り替え。VRAM16GBを維持しつつDLSS4.5・第4世代RTコアで演算性能も底上げ
RTX 5070 12GB約15.0万円〜VRAMは12GBに減るが、演算性能を大きく引き上げたい人向け
RX 9070 XT 16GB約14.9万円〜AMD環境でVRAM16GBを維持しつつ、RT性能・素の性能ともに大きく引き上げたい人向けの本命

※実売の目安は2026年8月頭時点の価格比較サイト掲載価格をもとにした参考値です。メモリ価格の高騰でGPU価格は上昇局面にあり、変動が大きい点にご注意ください。最新は各リンク先で確認してください。

i
迷ったらどれを選ぶべきか

結論から言うと、AMD環境を維持しつつVRAM16GBを保ちたいならRX9060XT16GBをおすすめします。FSR4をネイティブ性能で使える上に、VRAM容量は維持したまま演算性能を底上げできます。NVIDIA環境・DLSSを重視するなら、RTX5060Ti16GBへの切り替えも有力な選択肢です。AMD環境でさらに高いRT性能・素の性能を求めるなら、RX9070XTが本命候補になります。

この中から、4枚挙げておきます。

ASRock Radeon RX 9060 XT 16GB
AMD環境を維持するならASRock Radeon RX 9060 XT 16GB GDDR6同じAMD環境のままFSR4をネイティブ性能で利用でき、VRAM16GBを維持しつつ演算性能を底上げできる乗り換え先。RDNA3からRDNA4への正常進化ルートです(※価格は変動します。最新はリンク先で確認)価格目安:約74,800円~Amazonで価格を見る
MSI GeForce RTX 5060 Ti 16G VENTUS 2X OC PLUS
NVIDIA環境でDLSSも使いたいならMSI GeForce RTX 5060 Ti 16G VENTUS 2X OC PLUSVRAM16GBを維持しつつDLSS4.5対応・演算性能向上をすべて満たせる乗り換え先。RX7600XTで持て余していたVRAM容量を、演算性能とともに活かせるようになります(※価格は変動します。最新はリンク先で確認)価格目安:約110,900円~Amazonで価格を見る
MSI GeForce RTX 5070 12G GAMING TRIO OC
もう一段上を狙うならMSI GeForce RTX 5070 12G GAMING TRIO OCVRAMは12GBに減るが、演算性能を大きく引き上げたい人向けの乗り換え先。レイトレーシングを常用する使い方にも対応しやすくなります(※価格は変動します。最新はリンク先で確認)価格目安:約147,000円~Amazonで価格を見る
ASRock RX 9070 XT スチールレジェンド 16GB GDDR6
AMD環境でRT性能を底上げASRock RX 9070 XT スチールレジェンド 16GB GDDR6AMD環境でVRAM16GBを維持しつつ、RT性能・素の性能ともに大きく引き上げたい人向けの本命。RX7600XT世代から一気に世代を跳躍できます(※価格は変動します。最新はリンク先で確認)価格目安:約148,800円~Amazonで価格を見る

FAQよくある質問

RX7600XTと無印RX7600、何が違いますか?
VRAM容量・クロック・TBPの3点のみです。CU数(32基)・ストリームプロセッサ数(2,048基)・メモリバス幅(128bit)は完全に同一で、VRAMが8GBから16GBへ倍増し、ゲームクロックが約10%、TBPが165Wから190Wへ引き上げられています。
VRAM16GBに倍増したことで、2025〜2026年タイトルの公式要件表への掲載は変わりましたか?
変わりませんでした。調査した5タイトル(アサシン クリード シャドウズ・DOOM: The Dark Ages・Indiana Jones・Crimson Desert・Forza Horizon 6)すべてで、姉妹記事の無印RX7600と同じく名指しされていません。演算コアが同一である以上、VRAM容量だけでは掲載基準を変えられなかったとみられます。
VRAM16GBへの倍増で実際の性能はどれくらい向上しますか?
タイトルによって3〜12%程度です。海外レビューの直接比較では、この向上幅の多くはクロックアップ分に相当し、VRAM容量そのものが直接フレームレートを押し上げる場面は限定的とされています。
RX7600XTでFSR4は使えますか?
使えます。姉妹記事のRX7600・RX7800XT・RX7700XT・RX7900XTと同時に、AMDが2026年6月からRDNA3世代全体へ「FSR4.1」を展開しており、RX7600XTもこの対象に含まれます。
RX7600XTの新品はまだ買えますか?
ほぼ流通していません。AMD公式の生産終了発表はありませんが、主要量販店では新品在庫が事実上枯渇しており、中古が実質的な入手手段になっています。

まとめVRAM倍増でも演算コアは同一、公式要件表の扱いは変わらず

RX7600XTは、姉妹記事のRX7600とまったく同じ演算コアを持ちながら、VRAM容量だけを8GBから16GBへ倍増させたGPUです。実際のゲームプレイでの体感差は3〜12%程度にとどまり、VRAM容量そのものよりもクロックアップ分の影響が大きいという結果でした。

2025〜2026年発売5タイトルの公式要件表では、姉妹記事のRX7600と同じくどのタイトルにも名指しされておらず、「VRAMさえ増やせば延命できる」わけではないという実態が見えてきます。新品はほぼ流通枯渇の状態で、買い替えを検討する際はAMD環境を維持するならRX9060XT16GB、NVIDIA環境・DLSSを重視するならRTX5060Ti16GBを軸に検討してください。

総評

RX7600XTは、姉妹記事のRX7600と演算コアが完全に同一のまま、VRAM容量だけを8GBから16GBへ倍増させたGPUです。実際の体感差は3〜12%程度にとどまり、演算コアが変わらない以上、2025〜2026年発売タイトルの公式要件表への掲載状況も無印RX7600と変わりませんでした。新品はほぼ流通枯渇の状態で中古が実質的な入手手段です。買い替えを検討する際は、AMD環境を維持するならRX9060XT16GB、NVIDIA環境・DLSSを重視するならRTX5060Ti16GBを軸に検討してください。

2026 BEST BUY — GPU 部門
MSI GeForce RTX 5070 16G VENTUS 2X OC
WQHD定番

RTX 5070 12GB

約105,850円前後

Amazon
ASRock RX 9070 XT スチールレジェンド 16GB GDDR6
コスパ最強

RX 9070 XT 16GB

約109,800円前後

Amazon
MSI GeForce RTX 5070 Ti 16G VENTUS 3X OC
ミドルハイ

RTX 5070 Ti 16GB

約169,980円前後

Amazon

※価格は2026年8月時点の目安・変動あり

Amazon PICK UP — ゲーミングライフ
ASUS ROG Xbox Ally X RC73XA Ryzen AI Z2 Extreme 24GB 1TB
Windows携帯機

ROG Xbox Ally X

約168,000円〜

Amazon
グッドスマイルアーツ上海 POP UP PARADE SP ゼンレスゾーンゼロ グレース・ハワード
ゼンゼロ

ゼンゼロ グレース POP UP PARADE

約6,200円〜

Amazon
U-POWER ゲーミングデスク
ゲーミングデスク

U-POWER ゲーミングデスク

約26,500円〜

Amazon
鳴潮(Wuthering Waves) コミックアンソロジー DNAメディアコミックス Kindle版
鳴潮アンソロジー

鳴潮 コミックアンソロジー

約930円〜

Amazon
METAL BUILD 初音ミク 約180mm
可動フィギュア

METAL BUILD 初音ミク

約36,300円〜

Amazon

※価格は2026年8月時点の目安・変動あり

Writer
管理人アバター

ゲーミングスタイル管理人

自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。