ATK Blazing Sky Phantomは買いか|44gカーボン・PAW3955搭載、前作GhostやViper V4 Proとの違い

ATK Blazing Sky Phantomは買いか|44gカーボン・PAW3955搭載、前作GhostやViper V4 Proとの違い

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MOUSE / 2026-09
ATK Blazing Sky Phantomは買いか
44gのカーボン製シェルにPAW3955、前作GhostにあったBluetoothは非対応に
海外の通常価格は119.98ドルで、Razer Viper V4 Proの159.99ドルより40ドル安い設定です。小〜中サイズの手向けの左右対称の形が合い、Bluetoothを使わない人なら、軽さと中身の割に手を出しやすいモデルです。
44g ±3g(ソール除く)PAW3955 / 有線・無線8,000Hz国内はAmazon.co.jpで販売

ATK(中国のゲーミングデバイスメーカー。国内ではラピッドトリガー対応キーボードのRS6 Air・RS7 Airなどで知られます)は2026年9月29日(米国時間)、カーボンファイバー複合素材のシェルを使ったワイヤレスマウス「Blazing Sky Phantom」を正式に発表しました。海外の公式ストアでは9月9日から予約を受け付けています。公称重量は44g、センサーはPixArtの新しいフラッグシップ「PAW3955 Master」です。

海外の公式ストアでは予約期間中の価格が99.98ドル、その後の通常価格が119.98ドルです。国内ではAmazon.co.jpでブラックとホワイトが在庫ありで販売されており、販売元・出荷元は「ATK Gaming Gears」というストアです。

判断のポイントは3つあります。44gという数字にソールが含まれていないこと、同じカーボン製の前作「Blazing Sky Ghost」からBluetoothが外れたこと、そしてViper V4 Proより全長が約7mm短い形です。公式の数値をもとに前作や他社の軽量マウスと並べ、選んでよい人と見送るべき人を切り分けます。

目次

結論先に結論|Phantomを選んでよい人と見送るべき人

✓
Phantomを選んでよい人
  • 手が小さめから中くらいで、全長120mm前後の左右対称マウスがしっくりくる
  • 40g台のカーボン製マウスを、大手ブランドの上位機より安く試したい
  • メインスイッチとホイールを光学式にして、二重クリックの不安を減らしたい
  • 接続は2.4GHzの無線か有線だけで足りる
i
見送ったほうがよい人
  • ノートPCやタブレットとBluetoothでつなぎたい(Phantomは非対応)
  • 手が大きく、全長125mm以上のマウスに慣れている
  • 穴あきのシェルに汗やほこりが入るのが気になる
  • サポート窓口や国内の実店舗での取り扱いを重視する

仕様Blazing Sky Phantomの主な仕様

Phantomのモデルは「Ultimate」の1種類だけで、ポーリングレート(PCへ位置を報告する回数)は付属ドングルでも有線でも最大8,000Hzです。センサーからスイッチ、ホイールまで、上位モデル向けの部品で揃えています。

ATK Blazing Sky Phantomのブラックを真上から見た写真。後半分に六角形を組み合わせた穴が並ぶ
ATK Blazing Sky Phantom(ブラック)。シェルの後ろ半分を中心に肉抜きの穴が並びます(画像:Amazon.co.jpの商品ページより)
項目公称値
重量44g ±3g(ソールを除いた値)
外寸(長さ×幅×高さ)119.7×62.5×37.3mm
形状・素材左右対称・カーボンファイバー複合素材
想定する手と持ち方小〜中サイズの手・つかみ持ち/かぶせ持ち/つまみ持ち
センサーPixArt PAW3955 Master
DPI最大50,000(40,000を超える設定はオーバークロック扱い)
最大速度・加速度850IPS・75G
LOD0.7〜1.7mmの11段階(0.1mm刻み)
MCUNordic 54LM20
最大ポーリングレート有線・2.4GHz無線とも8,000Hz
クリック遅延0.174ms(ATK公表値)
スイッチ・ホイールオムロン製光学スイッチ・Raesha製光学エンコーダー
バッテリー300mAh・最大200時間(1,000Hz時)
接続有線・2.4GHz無線(Bluetoothなし)
主な付属品GEM 8Kドングル・Nano 8Kドングル・パラコードケーブル・交換用ソール3種
海外価格(公式ストア)予約価格99.98ドル/通常119.98ドル

※仕様はATK公式ストアの製品ページの表記。海外価格は2026年9月30日時点の同ストアの表示です。カラーは海外がEon(ブラック)・Prime(ホワイト)・Verge(ブルー)・Dune(サンド)の4色、Amazon.co.jpではブラックとホワイトの2色が出品されています。

MCU(マウスの動作を制御するチップ)のNordic 54LM20は、前作Ghostが使う54L15と同じNordic 54Lシリーズの別チップです。ドングルは「GEM 8K」と「Nano 8K」の2種類が同梱され、どちらも8,000Hzに対応します。設定は専用ソフトのATK HUB v3.0で、DPIやポーリングレート、ボタンの割り当てを変更できます。

重量44gは「ソールなし・±3g」の数字

44gはソールを除いた重量で、公差は±3gです。そのため、個体によっては41gから47gまで幅がある前提です。

ソールの重さは形や厚みで変わりますが、40g台の比較では1〜2gの差でも順位が入れ替わります。重量を最優先で比べるなら、他社の数値がソール込みかどうか、公差がどれだけあるかを揃えて見る必要があります。

Blazing Sky Phantomの分解図。上から穴あきのトップシェル、プリント入りのボディ、基板とバッテリー、ボトムシェルの順に並ぶ
シェル・基板・バッテリー・底面の分解図(画像:Amazon.co.jpの商品ページより)

軽量化の中心はシェルの素材と肉抜きです。ATKはカーボンファイバー複合素材のシェルに幾何学模様の穴を開けることで、剛性を保ちながら重量を削ったと説明しています。側面には穴がなくプリントが施されており、穴が並ぶのは主に上面の後ろ半分です。手のひらが当たる部分に穴があるため、汗をかきやすい人やほこりの多い環境では、内部への侵入を気にしておく必要があります。

前作比較前作Blazing Sky Ghostとの違い

ATKは2026年1月にも、同じカーボン複合素材の穴あきシェルを使った「Blazing Sky Ghost」を出しています。Phantomはその流れをくむモデルですが、単純な後継とは言い切れない違いがあります。

項目PhantomGhost(Ultimate)
重量44g ±3g48g ±3g
外寸(長さ×幅×高さ)119.7×62.5×37.3mm121×61.3×38mm
センサーPAW3955 MasterPAW3950 Ultra
最大DPI50,00042,000
MCUNordic 54LM20Nordic 54L15
クリック遅延(公表値)0.174ms0.181ms
メインスイッチオムロン製光学式ATK Lightblade(メカニカル)
ホイールRaesha製光学エンコーダーTTC Gold
バッテリー駆動時間(1,000Hz時)最大200時間最大200時間(概要欄の表記は210時間)
接続有線・2.4GHz有線・2.4GHz・Bluetooth

※いずれもATK公式ストアの各製品ページの表記。GhostにはPAW3955を積むExtreme系のモデルもありますが、Bluetoothに対応するのはUltimate系だけです。

Phantomで良くなったのは、重量・センサー世代・スイッチの方式です。メカニカルスイッチは金属接点が摩耗すると二重クリック(チャタリング)を起こすことがありますが、光学式は光の遮断で押下を検出するため、その心配が小さくなります。ホイールも光学式に変わり、クリックとスクロールの両方から接点の摩耗をなくしています。

一方で、Ghost(Ultimate)にあったBluetooth接続はPhantomにはありません。ゲームは2.4GHz無線、外出先のノートPCではBluetoothという使い方をしていた人にとっては、明確な後退です。Ghostは全長が1.3mm長く幅が1.2mm狭い形で、手に当たる感触も同じではありません。Ghostの形とBluetoothに満足しているなら、4g軽くするために買い替えるほどの差ではないでしょう。

他社比較AKITSU MEDIUM・Viper V4 Proとどう選ぶか

同じカーボン系で比べやすいのがArbiter Studioの「AKITSU MEDIUM」、全長と価格帯の基準にしやすいのがRazerの左右対称マウス「Viper V4 Pro」です。重量・外寸・センサーを公称値で並べます。

製品重量と外寸センサー・駆動時間・価格
ATK Blazing Sky Phantom44g ±3g(ソール除く)/119.7×62.5×37.3mmPAW3955 Master(50,000DPI)/最大200時間(1,000Hz時)/海外119.98ドル
Arbiter Studio AKITSU MEDIUM約40g/123×62.5×38.5mmPixArt 3950(30,000DPI)/最大50時間(1,000Hz時)
Razer Viper V4 Pro49g(ブラック)/127.1×63.9×39.9mmFocus Pro 50K Gen-3(50,000DPI)/最大180時間(1,000Hz時)/国内26,980円・米国159.99ドル

※重量・外寸・センサー・駆動時間・価格は各社公式製品ページの表記。ソールを含むかどうかの注記があるのはPhantomだけです。3機種とも最大ポーリングレートは8,000Hzです。

公称値ではAKITSU MEDIUMのほうが約4g軽くなります。ただしPhantomの44gはソールなしの数字で、AKITSU MEDIUMには計測条件の注記がないため、4gは目安として見てください。差がはっきりしているのはバッテリーで、同じ1,000Hz時でAKITSU MEDIUMは最大50時間、Phantomは最大200時間と4倍の開きがあります。充電の頻度を減らしたいならPhantom、公称値での軽さを取るならAKITSU MEDIUMという分け方になります。AKITSU MEDIUMの軽さの内訳はArbiter Studio AKITSU MEDIUMは買いかで整理しています。

Viper V4 Proとの違いは、価格と大きさです。米国価格で比べるとPhantomは40ドル安く、全長は7.4mm、高さは2.6mm小さくなります。Viperの形が好きでも少し大きいと感じていた人には候補になりますが、Viperの大きさに慣れている人がそのまま持ち替えると、手が余る可能性があります。Viper V4 Proの色による重量差はRazer Viper V4 Pro Esports Green Editionは買いかで解説しています。

後端のない形まで含めてさらに軽さを追うなら、29gのPulsar X2F CrazyLightという選択肢もありますが、指先だけで保持する持ち方が前提です。全長120mm前後という大きさがどの持ち方に合うかは、ゲーミングマウスの選び方で手の大きさと持ち方から逆算する方法をまとめています。

注意点購入前に確認しておきたい3つのこと

i
0.174msのクリック遅延は他社の数字と直接比べられません

ATKはPhantomのクリック遅延を0.174msとしていますが、測定方法の詳細は公開していません。Razerも自社でViper V4 Proを0.204msと公表していますが、クリック遅延は「どこから測り始めるか」でメーカーごとに数字が大きく変わります。0.03msの差を、そのまま体感できる差と受け取らないでください。測定区間の違いはFinalmouse Starlight Xは本当に「最速クリック」なのかで詳しく解説しています。

2つ目は、8,000Hzを使うための環境です。ATKは8,000Hzを十分に生かす目安として、Core i7-9700KまたはRyzen 7 3700X以上のCPU、GeForce GTX 1080またはRadeon RX 5700以上のGPU、16GB以上のメモリ、240Hz以上のモニターを挙げています。8,000Hzは0.125msごとに位置を報告する設定で、CPUの負荷もバッテリーの消費も増えます。200時間という駆動時間は1,000Hz時の数字で、8,000Hzでの時間は公表されていません。ゲームがカクつくときの切り分けは8000Hzマウスでゲームがカクつく原因と直し方にまとめています。

ドングルをUSB 3.0ポートの近くに挿すと、外付けSSDなどが出すノイズが2.4GHz帯の無線と干渉することがあります。ドングルをUSB 3.0機器から離し、なるべくマウスに近い位置に置くと避けやすくなります。症状と確かめ方は外付けSSDをつなぐとワイヤレスマウスがカクつく原因で解説しています。

3つ目は販路と色です。2026年9月30日時点で、国内ではATK Gaming GearsがAmazon.co.jpでブラックとホワイトを販売しています。海外で選べるブルーとサンドは、Amazon.co.jpには出品されていません。海外の公式ストアは現在予約扱いで、在庫が入り次第の発送です。ATKのGhostやZEROを扱うパソコンショップアークでもPhantomはまだ扱っておらず、店頭で握って確かめることは難しい状況です。

購入Blazing Sky Phantomと比較候補の購入先

国内で買えるのは、ATK Gaming GearsがAmazon.co.jpで販売しているブラックとホワイトです。

軽さを最優先するならAKITSU MEDIUM、大きめの形と大手ブランドの実績を取るならViper V4 Proが比較候補です。

Arbiter Studio AKITSU MEDIUM 40g ワイヤレスゲーミングマウス
カーボン製で約40gArbiter Studio AKITSU MEDIUM 40g カーボンファイバー 8K ワイヤレスマウス(ブラック)カーボンファイバー製のシェルで約40gに収めたモデルです。PixArt 3950と最大8,000Hzに対応します。公称重量はPhantomより軽い一方、駆動時間は1,000Hz時で最大50時間です。Amazonで価格を見る
Razer Viper V4 Pro ブラック 49g ワイヤレスゲーミングマウス
49g・Focus Pro 50K Gen-3Razer Viper V4 Pro(ブラック・49g)Razerの上位モデルです。重量は49gで、全長127.1mmとPhantomより一回り大きく、手の大きい人やViperの形に慣れた人向けです。Amazonで価格を見る

※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。

FAQよくある質問

Blazing Sky PhantomはBluetoothで使えますか。
使えません。公式の仕様では接続は有線と2.4GHz無線のみです。前作Blazing Sky GhostのUltimate系はBluetoothに対応しているので、Bluetoothが必要ならGhost(Ultimate)のほうが合います。
どのくらいの手の大きさに合いますか。
ATKは小〜中サイズの手向けとしており、つかみ持ち・かぶせ持ち・つまみ持ちのいずれにも対応するとしています。全長119.7mmはViper V4 Proより7.4mm短いため、Viperでも大きいと感じていた人には合いやすく、Viperの大きさがちょうどよい人には小さく感じる可能性があります。
44gは実際の重さですか。
ソールを除いた公称値で、公差は±3gです。ソールを貼った状態では44gより重くなり、個体によっても数g前後します。
Ghostを持っていますが、買い替える価値はありますか。
メカニカルスイッチの二重クリックが気になっているなら、光学式に変わるPhantomは候補になります。Bluetoothを使っている、または形に満足しているなら、4gの軽量化とセンサーの世代差だけで買い替える必要は薄いでしょう。
8,000Hzは常にオンにしておくべきですか。
常用は前提になりません。CPU負荷とバッテリー消費が増え、ATKも240Hz以上のモニターを含む推奨環境を示しています。普段は1,000〜2,000Hzにして、環境が揃っているときだけ上げる運用が扱いやすいです。

まとめまとめ|形とBluetoothの要否で決まる軽量カーボンマウス

Blazing Sky Phantomは、カーボン複合素材の穴あきシェルで44g ±3g(ソール除く)に収め、PAW3955 Master、有線・無線とも8,000Hz、光学式のスイッチとホイールを揃えたモデルです。海外の通常価格は119.98ドルで、Viper V4 Proより40ドル安い設定です。

迷うポイントはスペックではなく、全長119.7mmの形が手に合うかと、Bluetoothが要らないかの2点です。どちらも問題なければ、40g台のカーボン製マウスを大手の上位機より安く手に入れられる選択肢になります。

結論

手が小さめから中くらいで、2.4GHz無線か有線だけで使うなら、Blazing Sky Phantomは中身の割に手を出しやすい44gマウスです。とにかく軽さ優先ならAKITSU MEDIUM、大きめの形が好きならViper V4 Pro、Bluetoothが必要なら前作のGhost(Ultimate)を選んでください。0.174msのクリック遅延は他社と測り方が違うため、選ぶ決め手にはしないほうが安全です。

出典:ATK公式ストア「ATK Blazing Sky Phantom Hollow Carbon Fiber Composite Wireless Gaming Mouse」、ATK公式ストア「ATK Blazing Sky Ghost Hollow Carbon Fiber Composite Wireless Gaming Mouse」、TechPowerUp「ATK Launches Blazing Sky Phantom: 44 g Carbon Fiber Wireless Gaming Mouse for $100-120」、Razer「Razer Viper V4 Pro」(日本)、Razer「Razer Viper V4 Pro」(米国)、Razer Newsroom「Viper V4 Pro」発表、Arbiter Studio「AKITSU MEDIUM」

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