2026.09.21 再検証 / GAMING SSD GUIDE
ゲーミングPCのSSDは
Gen5でも価格差がほぼ消えました
ゲームのロード時間はGen4とGen5でほとんど変わりません。ただし「だからGen4が安い」という前提は崩れました。2026年9月21日時点で、Gen5の2TBがGen4の上位モデルより安く買える場面が出ています。世代・容量・DRAMの3点を、いまの価格で整理します。
ロード差はほぼなし
Gen5 2TBがGen4上位より安い場面も
Gen4 1TB 25,172円から
容量は1TBが下限
SSD選びで最初に迷うのが「Gen5は必要か」です。結論から書くと、ゲームのロード時間で世代差はほとんど出ません。読み込みの大半はランダムリードとCPU側の展開処理で決まるため、カタログ上の転送速度が2倍でも体感は変わりません。
ただし判断材料はもう一つあります。2026年9月21日時点で、Gen5の2TBがGen4の上位モデルより安く買えるケースが出てきました。「速度が要らないからGen4」という理屈は、価格が逆転した時点で成り立たなくなります。
そのうえで、実際に効いてくるのは容量です。大型タイトルは1本で100GBを超えるのが当たり前になり、512GBは選択肢から外れました。世代・容量・DRAMの順に整理します。
結論先に答えを書きます
世代はGen4で十分、ただし価格を見てから決めるゲームのロード時間はGen4とGen5でほぼ同じです。以前は「Gen5は高いだけ」でしたが、いまは同容量でGen5のほうが安い組み合わせもあります。世代で決めず、狙う容量での実売を比べてください。
容量は1TBが下限、余裕を求めるなら2TB512GBはOSを入れると大型タイトル2〜3本で埋まります。1TBが実用上の下限で、10本以上を入れたままにしたいなら2TBです。あとから2本目を足せる構成なら、まず1TBで始める手もあります。
DRAMの有無はゲームなら気にしなくていいDRAMレスでもHMBに対応していれば、ゲーム用途で体感差はほとんど出ません。浮いた予算は容量に回すほうが効きます。連続書き込みが多い動画編集などでは差が出るので、そこだけ切り分けて考えてください。
世代Gen4とGen5でロード時間は変わりません
カタログ上はGen4が約7,400MB/s、Gen5が約14,800MB/sで2倍の差です。ところがゲームの読み込みは大部分がランダムリードとCPU側のデータ展開で決まるため、シーケンシャル速度の差は体感にほとんど反映されません。
この傾向は世代をまたいでも変わらず、Gen3からGen4へ上げたときのような明確な短縮はGen4からGen5では起きていません。体感を変えたいならSSDの世代より、GPUやメモリに予算を回すほうが効きます。タイトル別の実測はGen5 SSDの体感を検証した記事で詳しく扱っています。
価格が逆転しはじめています
2026年9月21日時点の通販最安値を並べます。Gen5の2TBがGen4の上位モデルより安いという、以前は無かった並びになっています。
| モデル | 世代 | 容量 | 通販最安値 |
| WD_BLACK SN7100DRAMレス / HMB対応 | Gen4 | 2TB | 54,980円 |
| WD_BLACK SN850XDRAM搭載 | Gen4 | 2TB | 68,653円 |
| WD_BLACK SN8100ヒートシンク無し版 | Gen5 | 2TB | 72,980円 |
| Samsung 990 PRODRAM搭載 | Gen4 | 2TB | 74,178円 |
| Samsung 9100 PROGen5の最上位クラス | Gen5 | 2TB | 95,800円 |
価格はいずれも2026年9月21日時点の通販の最安値です。在庫と価格は日単位で動くため、購入前に現在の値を確認してください。市場全体の値動きと各メーカーの生産方針はSSD価格推移をまとめた記事で追っています。
i
「Gen4だから安い」はもう通用しません
Gen5のWD_BLACK SN8100 2TBが72,980円、Gen4のSamsung 990 PRO 2TBが74,178円です。世代が上のほうが安いという逆転が起きています。ゲームのロード時間で差が出ない以上どちらでも構いませんが、価格が並ぶなら選ぶ理由は世代側にあります。世代を先に決めず、狙う容量で実売を比べてください。
Gen5を選ぶなら冷却とスロットを先に確認してください
Gen5は消費電力が大きく発熱も上がります。厚型のヒートシンクが前提で、マザーボード付属の薄いヒートシンクだけでは足りない場面があります。ヒートシンク付きのモデルを選ぶか、冷却を別途用意してください。
もう一つがスロットです。一般的なマザーボードではGen5対応のM.2スロットはCPU直結の1基だけで、2本目はGen4スロットになります。増設を前提に組むなら、1本目をGen4にしておくほうが融通が利きます。この配分はマザーボードの選び方でも触れています。
容量512GBは選択肢から外れました
速度より切実なのが容量です。大型タイトルのインストールサイズは年々膨らんでおり、1本で100GBを超えるものが珍しくありません。
| 容量 | 実質の空き | 入る大型タイトル | 評価 |
| 512GB | 約450GB | 2〜3本 | 選ばない |
| 1TB | 約900GB | 5〜8本 | 下限 |
| 2TB | 約1.8TB | 10本以上 | 余裕がある |
OSとアプリでおよそ100GBを使うため、512GBでは残りが450GB前後です。大型タイトルを2〜3本入れた時点で埋まり、遊ぶたびに消して入れ直すことになります。1TBなら5〜8本、2TBなら10本以上をそのまま置いておけます。
i
まず1TB、足りなくなったら2本目という手があります
2TBを1枚買うより、1TBを買って後からもう1枚足すほうが初期費用を抑えられます。M.2スロットが2基以上あるマザーボードなら現実的な選択です。2本目はGen4で構いませんし、DRAMレスでも体感は変わりません。ただしスロット数と、増設時にグラフィックボードを外す必要があるかどうかは先に確認してください。
DRAMゲーム用途では有無を気にしなくて構いません
SSDの仕様表に出てくるDRAMは、データの置き場所を記録した管理情報を保持するための領域です。DRAMを持たないモデルは、その一部をPCのメインメモリに間借りするHMBという仕組みで補います。
ゲームの読み込みではDRAMの有無による体感差はほとんど出ません。差が出るのは大きなファイルを連続で書き込み続ける場面で、動画編集の書き出しや大量のファイル転送が該当します。ゲーム中心なら、DRAMレスで浮いた分を容量に回すほうが満足度は上がります。
市場Crucialは撤退しましたが保証は続きます
2025年12月、MicronがCrucialブランドの消費者向け製品事業からの撤退を発表しました。出荷は2026年2月で終了しており、いま店頭に残っているのは流通在庫です。新規に買うなら、供給が続いている他社から選ぶのが無難です。
!
撤退後も保証とサポートは継続されます
撤退と聞くと保証が切れると思われがちですが、Micronは発表時に、Crucial製品の保証サービスとサポートを継続すると明言しています。すでに使っている製品を慌てて買い替える必要はありません。新規購入を避ける理由は保証ではなく、流通在庫が尽きれば手に入らなくなるという供給側の事情です。
出典: メーカーによる消費者向け事業撤退の公式発表
価格の水準そのものは高いままです。AI向けの需要にNANDの生産が吸われている構図は続いており、2024年と同じ感覚で予算を組むと足が出ます。各メーカーの生産方針と値動きの見通しはSSD価格推移の記事で継続して追っています。
製品いま選ぶならこの6本
ここまでの基準で選んだモデルです。上2点が1TBと容量重視の入口、続いてGen4の2TBが2点、Gen5の2TBが2点です。
在庫と価格は短い間隔で動きます。購入前に各商品ページで現在の内容をご確認ください。
Gen4 1TB|まず1本目にキオクシア 内蔵SSD 1TB(Gen4・7,200MB/秒)Gen4の1TBで、実用上の下限である1TBを最も手頃に押さえられるクラスです。大型タイトルを5〜8本入れたままにできます。2本目を足せるマザーボードなら、ここから始めて足りなくなってから増設する進め方が現実的です。Amazonで価格を見る Gen4 2TB|価格を最優先する場合SIX NVMe M.2 SSD 2TB(PCIe Gen5.0x4・ヒートシンク付属)Gen4の2TBを価格重視で選ぶ場合の候補です。大型タイトルを10本以上そのまま置いておける容量を、抑えた金額で確保できます。ブランド品の保証やサポートを重視するなら下の2点を比べてください。Amazonで価格を見る Gen4 2TB|価格を抑えたい場合WD_BLACK SN7100 2TB(PCIe Gen4 / 最大7,250MB/s / DRAMレス HMB / WDS200T4X0E)DRAMレスながらHMBに対応したGen4の2TBです。ゲーム用途ではDRAM搭載機との体感差がほとんど出ないため、容量を優先するならここが素直な選択になります。消費電力が低く発熱も穏やかで、増設用の2本目にも向きます。Amazonで価格を見る Gen4 2TB|定番の上位モデルSamsung 990 PRO 2TB(PCIe Gen4 x4 / 最大7,450MB/s / MZ-V9P2T0B-IT/EC 国内正規保証品)DRAM搭載のGen4上位モデルです。ロード時間はGen5と体感差がほとんど出ないため、容量と信頼性を優先するならこのクラスで足ります。国内正規保証品で、長く使う前提なら安心感があります。Amazonで価格を見る Gen5 2TB|価格が下りてきた1枚WD_BLACK SN8100 2TB(PCIe Gen5 x4 / 最大14,900MB/s / WDS200T1XHM ヒートシンク付)Gen5でありながら同容量のGen4上位モデルに迫る価格まで下りてきたモデルです。ゲームのロード時間で差は出ませんが、価格差が縮んだぶん選ぶ理由は出てきました。ヒートシンク付きなので、マザーボード側の冷却を別に用意しなくても扱えます。Amazonで価格を見る Gen5 2TB|最上位クラスSamsung 9100 PRO 2TB(PCIe Gen5 / 最大14,700MB/s / MZ-VAP2T0B-IT/EC 国内正規保証品)Gen5の最上位クラスです。ゲームのロード時間ではGen4との差がほぼ出ないため、投資価値があるのは動画編集の素材転送や大容量データの展開といった用途になります。発熱が大きいので、厚型ヒートシンクを前提に構成してください。Amazonで価格を見る ※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
判断Gen5を選ぶ価値がある人と、Gen4で十分な人
- 狙う容量でGen4と価格が並んでいる人。同額なら世代が上のほうを選ぶ理由があります
- 動画編集の素材転送や大容量データの展開を日常的に行う人
- ヒートシンク付きモデルを選べる人。冷却は必須条件です
- CPU直結のM.2スロットが空いている人
- 長く使う前提で、いま組む1台に余力を持たせたい人
- ゲームの読み込みを速くしたいだけの人。世代を上げても体感は変わりません
- 予算が限られている人。同じ金額なら容量に回すほうが効きます
- 2本目として増設する人。増設先はGen4スロットになります
- 小型ケースで冷却に余裕がない人
- マザーボードがGen5に対応していない人
結論
ゲームのロード時間はGen4とGen5でほとんど変わりません。読み込みの大半がランダムリードとCPU側の展開処理で決まるためで、これは今後も大きくは変わらない性質です。ただし「体感が同じで、しかもGen4のほうが安い」という前提は崩れました。2026年9月21日時点でGen5のWD_BLACK SN8100 2TBが72,980円、Gen4のSamsung 990 PRO 2TBが74,178円と、世代が上のほうが安い並びになっています。世代を先に決めず、狙う容量で実売を比べてください。そのうえで優先すべきは容量です。512GBは大型タイトル2〜3本で埋まるため選択肢から外れ、1TBが下限、余裕を求めるなら2TB。DRAMの有無はゲーム用途では気にしなくて構いません。浮いた予算は、世代ではなく容量に回すほうが満足度が上がります。
FAQよくある質問
Gen5のSSDを買う意味はありますか?
ゲームのロード時間を速くする目的なら、意味は薄いままです。読み込みの大半はランダムリードとCPU側の展開処理で決まるため、転送速度が2倍でも体感は変わりません。ただし2026年9月21日時点では価格が逆転している組み合わせがあり、狙う容量で同額かGen5のほうが安いなら選ぶ理由は出てきます。動画編集の素材転送など連続転送が多い用途では明確に速くなります。
容量は1TBと2TBのどちらを選ぶべきですか?
大型タイトルを5〜8本で回せるなら1TB、10本以上を入れたままにしたいなら2TBです。512GBは選ばないでください。OSとアプリで100GB前後を使うため、残りは450GB前後。大型タイトル2〜3本で埋まります。M.2スロットが2基以上あるなら、まず1TBを買って後から2本目を足す進め方もできます。
DRAMレスのSSDは避けるべきですか?
ゲーム用途なら避ける必要はありません。DRAMを持たないモデルもHMBでメインメモリの一部を借りて補うため、読み込みでの体感差はほとんど出ません。差が出るのは大きなファイルを連続で書き込み続ける場面で、動画編集の書き出しなどが該当します。ゲーム中心なら、価格差のぶんを容量に回すほうが効きます。
Crucialの製品は買っても大丈夫ですか?保証はどうなりますか?
保証とサポートは継続されます。Micronは2025年12月の撤退発表時に、Crucial製品の保証サービスとサポートを継続すると明言しています。すでに使っている製品を慌てて買い替える必要はありません。新規購入をためらう理由があるとすれば保証ではなく、出荷が2026年2月で終わっており流通在庫が尽きれば手に入らなくなるという供給側の事情です。
SSDの価格はこれから下がりますか?
AI向けの需要にNANDの生産が吸われている構図が続いており、
短期で2024年の水準に戻る見込みは薄い状況です。ただし規格と容量によって値動きは分かれており、Gen5の2TBのように下がってきたものもあります。最新の値動きと各メーカーの生産方針は
SSD価格推移の記事で継続して追っています。
Gen5のSSDにヒートシンクは必要ですか?
必要です。Gen5は消費電力が大きく発熱も上がるため、マザーボード付属の薄いヒートシンクだけでは足りない場面があります。ヒートシンクが最初から付いているモデルを選ぶか、厚型のものを別途用意してください。小型ケースでエアフローに余裕がない場合は、無理にGen5を選ばずGen4にしておくほうが安定します。
SSDを2枚使う場合、2枚目もGen5にすべきですか?
その必要はありません。一般的なマザーボードではGen5対応のM.2スロットはCPU直結の1基だけで、2本目はGen4スロットになります。仮にGen5のSSDを挿してもGen4の速度で動くため、2本目はGen4を選ぶのが合理的です。スロットの構成はマザーボードによって異なるので、購入前に仕様を確認してください。
いま使っているSATA SSDから乗り換える価値はありますか?
あります。SATAとNVMeの間には、Gen4とGen5の間よりはっきりした差があります。読み込みの待ち時間が短くなるのを体感できる場面も多く、ここは世代を上げる価値が残っている箇所です。なおSATA SSDは供給が絞られて価格が上がっており、容量単価の面でもNVMeを選ぶ理由が増えています。保存用にHDDを併用するかどうかは
HDDとSSDを比較した記事で整理しています。
あわせて読みたい

PC選び
ゲーミングPCおすすめスペックと選び方|RTX 5060 Ti 16GB

マザボ選び
マザーボードの選び方ガイド

メモリ
ゲーミングPCのメモリは16GBで足りる?32GBとの差をゲーム別に検証

GPU選び
RTX 50シリーズ 買うべきモデルはどれ?全ラインナップ性能・価格比較