Samsung SSD 990は買いか?990 EVO Plus/990 PROとの違いと適正価格を検証【2026年8月更新】
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990 EVO Plus/990 PROとの違いと適正価格を検証
米国Samsungは2026年7月14日、990 PROや990 EVO Plusとは別の「Samsung SSD 990」無印モデルを正式発表・発売しました。自社製V-NAND(QLC)を採用したDRAMレス・HMB対応モデルで、最大読込7,150〜7,250MB/s、最大書込6,450MB/s、TBWは1TBで400TB・2TBで800TB、保証は3年です。日本でも2026年7月22日に発売され、オリオスペックやパソコン工房、ドスパラ秋葉原本店などで取り扱いが始まりました。
問題は価格です。国内発売時の実勢価格は1TBが4万980円前後、2TBが8万980円。一方、990 EVO Plus はNAND高騰の影響で1TBが4万3,980円前後、2TBが8万1,692円〜(いずれも2026年8月7日時点、kakaku.com調べ)まで上昇しており、両者の価格差はわずか数%しかありません。この記事では、確定した仕様と実際の価格差をもとに、990 EVO Plusや990 PROと比べて「いくらなら買いか」を整理します。
出典:TechPowerUp「Samsung Launches 990 QLC DRAMless SSD」
Samsung SSD 990無印は、スペックだけ見ると高速なGen4 SSDです。しかし国内発売直後の実勢価格は990 EVO Plusとほぼ同じ水準で、QLC・400TBW(1TB)という仕様の劣る990無印を選ぶ積極的な理由が今のところありません。同価格帯なら990 EVO Plusを選ぶほうが無難です。
概要Samsung SSD 990無印とは何か
「Samsung SSD 990」は、名称からすると990 PROの廉価版にも見えますが、確定した仕様を見る限り、立ち位置は990 PROの下、990 EVO Plusの近辺または下です。
最大読込速度は7,000MB/s超、最大書込速度も6,000MB/s台と、ゲームPC用のNVMe SSDとしては十分に高速です。一方で、DRAM非搭載・HMB対応、1TBで400TBW・2TBで800TBWという仕様が確定しています。400TBWは1TBクラスのTLC上位モデルでよく見る600TBWより低く、これは搭載NANDがQLCであることに由来します。
比較990 EVO Plus/990 PROとの違い
| モデル | 想定位置付け | 1TB公称速度 | DRAM | 1TB耐久 | 判断 |
|---|---|---|---|---|---|
| Samsung SSD 990 | QLC・廉価モデル | 読込7,150〜7,250MB/s 書込6,450MB/s |
DRAMレス | 1TB:400TBW 2TB:800TBW |
価格次第。安ければ増設用 |
| 990 EVO Plus | DRAMレス上位寄り | 読込7,150MB/s 書込6,300MB/s |
DRAMレス / HMB | 600TBW | 現時点のバランス型 |
| 990 PRO | Gen4上位モデル | 読込7,450MB/s 書込6,900MB/s |
DRAMあり | 600TBW | OS・作業兼用の安心枠 |
シーケンシャル速度だけを見ると、SSD 990無印と990 EVO Plusの差は小さく見えます。しかしSSD選びでは、最大速度よりもキャッシュ切れ後の持続書き込み、空き容量が減ったときの挙動、ランダムアクセス、保証上の耐久値のほうが体感に効く場面があります。
とくに1TBで400TBWなら、990 EVO Plusの600TBWより約3分の2です。毎日ゲームを遊ぶだけなら400TBWでも過度に怖がる必要はありませんが、動画編集、録画保存、ゲーム配信の録画、AI生成素材の一時保存など、書き込み量が多い用途では差が出ます。
ゲーム用途ゲーム用途ならDRAMレスでも問題ないのか
結論から言うと、ゲームのインストール先・ライブラリ用SSDなら、DRAMレスでも大きな問題は出にくいです。ゲームロードは読み込み中心で、SSDのランダム読み込みとOS側キャッシュの影響も大きく、Gen4上位SSD同士の差はベンチほど体感しにくいからです。
ただし、DRAMレスSSDはオンボードDRAMの代わりにHMB(Host Memory Buffer)でPC側メモリの一部を使います。HMBは今のNVMe SSDでは一般的な仕組みですが、専用DRAMと同じではありません。OS用ドライブとして長く使う、ゲーム録画を同じSSDへ保存する、巨大ファイルを書き込み続ける、といった用途では990 PROのようなDRAM搭載モデルのほうが安心です。
Steam / Xbox PC / Epicのライブラリ用。読み込み中心なら体感差は小さめ。
OSとは分けて、ゲームや一時的なデータ置き場にする用途。
長期使用・空き容量不足・常駐アプリの書き込みが重なるなら上位モデルが無難。
キャッシュ切れ後の持続書き込みを実機で見るまで判断保留。
価格ラインいくら以下なら買いか
SSD 990無印の価値は、ほぼ価格で決まります。990 EVO Plusと同じくらいの価格なら、耐久値と実績で990 EVO Plusを選びます。990 PROとの差が小さいなら、OS兼用では990 PROを選ぶほうが納得感があります。
990 EVO Plus 1TBの実売価格を「P円」とした場合、SSD 990無印を検討する目安は0.75〜0.80P円以下です。2026年8月7日時点の990 EVO Plus 1TBは4万3,980円前後(kakaku.com調べ、複数販売店)なので、目安は3万2,985円〜3万5,184円以下。しかし990無印1TBの実勢価格は4万980円前後で、目安を大きく上回っています。
この20〜25%という差額は、QLC・400TBW(1TB)という確定仕様を前提に、990 EVO Plusとの耐久性・実績差を価格に換算した編集部の判断基準です。2TBも同様で、990無印が8万980円、990 EVO Plusが8万1,692円〜と、価格差はどちらの容量も1割に届きません(2026年8月7日時点)。
ゲーム用・増設用なら十分候補。現状の実勢価格ではこの条件を満たしていません。
2026年8月7日時点の1TBはここに近い水準(約7%差)ですが、判断は割れるところです。
2TBはこの水準(差1割未満)。耐久値・実績を考えると、990 EVO Plusを選ぶ理由が強いです。
結論として、2026年8月7日時点の実勢価格では、990無印を積極的に選ぶ理由は乏しく、990 EVO Plusを基準に考えるのが無難です。価格改定やセールで990無印がさらに値下がりした場合は、この価格ラインを目安に見直してください。国内正規保証か、販売元が信頼できるか、Samsung Magicianで健康状態とファームウェア更新を確認できるかも、価格差以上に重要な判断材料です。
今買うなら今すぐSSDが必要なら何を買うべきか
SSD 990無印は日本でも発売済みですが、現在の実勢価格では990 EVO Plusとの差がほとんどありません。今すぐゲーム用SSDを増設したいなら、耐久値・実績で勝る990 EVO Plusを基準に考えるのが現実的です。
確認事項今後確認したいポイント
990 EVO Plusとの価格差が20%以上に広がれば、990無印が候補に入ります。
長時間書き込みでどこまで落ちるか。ゲーム録画勢には特に重要です。
発売直後のレビューが増えるほど、耐久性・信頼性の判断材料が増えます。
3年保証の適用条件、販売元が正規代理店かを確認します。
現状は1TB・2TBのみ。4TB以上が追加されるかも注目ポイントです。
ファームウェア更新と健康状態確認を行えるかを確認します。
FAQSamsung SSD 990に関するよくある質問
Samsung SSD 990無印は、日本でも発売済みの「安ければ面白いが、同価格なら990 EVO Plusでよい」モデルです。最大速度は十分に高い一方、QLC NAND・1TBで400TBWという仕様を踏まえると、上位モデルの代替ではなく、価格重視のゲーム保存用SSDとして見るのが妥当です。
ただし2026年8月7日時点の実勢価格は、990 EVO Plusとの差が1TBで約7%、2TBで1割未満しかなく、買いの条件である「20%以上安い」を満たしていません。現時点では990 EVO Plusを選ぶほうが無難で、990無印は価格差が広がってから検討するのが賢明です。





