Cooler Master HAF II 500は買いか?220mmファン・冷却設計・対応パーツを解説【2026年】

Cooler Master HAF II 500は買いか?220mmファン・冷却設計・対応パーツを解説【2026年】

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HAF II 500 購入判断ガイド / 2026年7月14日
Cooler Master HAF II 500は買いか?
前面220mm×2・背面180mm×1・GPU 430mm対応の大型エアフローケース
HAF II 500は、前面の220mmファン2基と背面の180mmファン1基で、ハイエンドGPUへ大量の空気を低回転から送ることを狙ったPCケースです。強みは単なるファンの大きさではなく、GPUへ風を分けるAirflow Divider、ファンやラジエーター位置を調整できるMasterRail、15~40mmの配線スペースまで含めた冷却設計にあります。一方で、約80Lの本体は一般的なミドルタワーより明確に大きく、国内価格と発売日はまだ確定していません。
国内4万円以下を目標前面220mm×2・背面180mm×1国内発売は2026年9月ごろが目標

先に結論を書くと、HAF II 500はRTX 5080/5090級の大型GPUを長時間高負荷で使い、ファン回転数を抑えながらケース全体を冷やしたい人に向くケースです。標準ファンだけで前面最大407.6CFM、背面最大161.5CFMという公称風量を持ち、GPU最大430mm、CPUクーラー最大220~221mm、幅310mmまでのE-ATXに対応します。冷却余力と組みやすさは非常に大きい一方、机上に置きやすいサイズや一般的な120/140mmファンの交換性を優先する人には過剰です。

国内では4万円以下が目標と報じられています。3万5,000円前後までなら大型ファン3基込みの高冷却ケースとして有力、4万円に近づくほど設置性と交換部品まで納得できる人向けというのが現時点の判断です。以下では、公式仕様から冷却設計、騒音の読み方、パーツ互換性、購入前の注意点を順に整理します。

目次

先に結論HAF II 500が向く人・向かない人

RTX 5080/5090や高発熱CPUを低回転で冷やしたい人前面220mmファン2基がGPUと上段へ広く吸気し、背面180mmファンが大きく排気します。細い風を高速で当てるより、大きな面積から風量を確保して回転数を抑える方向の設計です。
大型パーツを余裕を持って組みたい人GPU長430mm、空冷CPUクーラー高220~221mm、E-ATX幅310mmまで対応。上面360mmラジエーターも選べるため、大型GPUと360mm簡易水冷を同時に収めやすいケースです。
省スペース・軽さ・汎用ファン交換を優先する人には不向き557×262×548mm、約80Lの大型筐体です。標準の220mm/180mmファンは魅力ですが、120/140mmより選択肢が限られます。机の下や棚へ置く場合は本体寸法に加えて吸排気と配線の余白も必要です。

発売情報国内価格は4万円以下、発売は9月ごろが目標

2026年7月14日時点の国内情報

Cooler MasterはHAF II 500の日本語製品ページを公開済みです。国内メディアのCOMPUTEX 2026取材では、価格は4万円以下、発売は順調に進めば2026年9月ごろを目標と説明されています。日本での正式な価格、発売日、流通モデルはまだ確定していません。

項目HAF II 500購入時の見方
本体サイズ557×262×548mm/79.98L約80Lの大型ミドルタワー。設置場所を先に測る
標準ファン前面220mm×2、背面180mm×1追加ファンなしでも基本の吸排気が完成
GPU長さ430mmまで大型RTX 5090にも十分な奥行き
マザーボードMini-ITX~E-ATX幅310mm背面コネクタ型には非対応
国内価格・発売4万円以下/2026年9月ごろが目標正式発表前の予定であり変更の可能性あり

巨大ファン220mmファンは何が違うのか

前面のMighty40 F220は、名前どおり220×220×40mm。一般的なケースファンの25mm厚より厚く、200~1,050rpmで最大203.8CFM、最大静圧3.1mmH2Oをうたいます。2基合計の公称最大風量は407.6CFMです。背面のMighty40 V180も180×180×40mm、250~1,370rpm、最大161.5CFMという大型仕様です。

低回転でもケース前面を広く使える大径ファンは1回転で動かせる空気量が大きく、同じ必要風量なら小径ファンより回転数を下げやすいのが利点です。最低回転数が前面200rpm、背面250rpmなので、アイドル時は低回転、高負荷時だけ増速する制御と相性が良い設計です。
吸気が排気を上回る正圧寄りの構成公称最大値では前面407.6CFMに対して背面161.5CFMです。実際の風量はフィルターや内部抵抗で下がりますが、余った空気は天面や背面の開口から抜けやすく、GPU付近へ外気を供給し続ける方向です。
最大騒音値だけでは実運用の静かさは決まらない公式値は前面ファンが最大36dB(A)、背面が最大34dB(A)ですが、これは各ファンを1mで測った最大値です。ケース全体の騒音値ではありません。購入後はPWMカーブをCPU温度ではなくGPU負荷も意識して調整すると、大径ファンの低回転域を生かせます。
おすすめの初期設定

まず3基とも低回転から始め、ゲーム中のGPU温度とGPUファン回転数を見ながら少しずつ上げます。前面と背面はファン径も最大回転数も異なるため、PWMの割合だけをそろえる必要はありません。前面の吸気量を十分に保ち、GPU温度が下がる範囲で回転数を抑えるのが静音化の近道です。

海外実測巨大ファンは本当に冷えて静かなのか

海外レビューの検証結果では、空冷CPUクーラー、Core Ultra 7 270K Plus、GeForce RTX 4080を使い、Cinebench R26とFurMark 2を同時に30分実行しています。ファンとCPUクーラーを42dBAにそろえた条件と、ケースファンを最大回転にした条件で、冷却性能と騒音を比較しています。

実測項目結果購入判断
42dBA時のCPU最大90℃比較5ケース中の最良タイ。高負荷でもスロットリング点を下回った
42dBA時のGPU比較グループ平均69℃に対して約5℃低い巨大な前面吸気とAirflow Dividerの効果が表れやすい
ファン最大時の騒音1mで49dBA比較では中間。最大回転を常用する静音ケースではない
実測から分かること

HAF II 500の強みは「最大回転でも無音」ではなく、騒音を42dBAにそろえた状態でもGPUを強く冷やせることです。最大回転では49dBAまで上がるため、通常はPWMカーブを抑え、GPU温度が厳しい場面だけ回転数を上げる使い方が向いています。テスト構成や室温が変われば温度も変わるため、数値は他ケースとの相対比較として見るのが適切です。

冷却設計GPUへ風を届けるAirflow Dividerと分割レイアウト

HAF II 500は、巨大ファンを前面に付けただけのケースではありません。PSUシュラウド前方のAirflow Dividerが下側の吸気をGPUへ導き、上側の吸気はCPUクーラーやVRMへ流します。さらにマザーボード側と配線側を分けたスプリットレベル構造により、ケーブルが吸気経路へ張り出しにくくなっています。

AIRFLOW MAP 220mm吸気をCPU側とGPU側へ分け、背面180mmで排気
前面吸気GPUへ分流背面排気
HAF II 500の公式構造をもとにした模式図。矢印は空気の流れを分かりやすく示したもので、風量比を表すものではありません。
冷却ポイント仕組み効きやすい構成
GPU吸気前面下段+Airflow Divider3~4スロット厚の空冷GPU
CPU・VRM前面上段から背面180mmへ直線的に排気大型空冷クーラー
簡易水冷上面MasterRailで位置を調整大型GPU+360mm AIO
多GPU8スロット、2枚時は1枚72mm厚までAI・レンダリング用途

ゲーム用なら、前面吸気をGPUへ直接当て、CPUの360mm簡易水冷を上面排気にする構成が組みやすいでしょう。CPUを大型空冷にする場合は、前面上段から背面へ抜ける直線的な流れをそのまま使えます。吸気・排気の考え方や正圧と負圧の違いは、ゲーミングPCのエアフロー設計ガイドで詳しく解説しています。

対応パーツGPU・CPUクーラー・電源・ラジエーターの上限

パーツ対応注意点
GPU長さ430mmまで標準220mmファン装着時の値
CPUクーラーIntel 221mm/AMD 220mm市販の大型空冷をほぼ選びやすい
電源長さ150mmまたは210mmまでドライブケージの向きで上限が変わる
上面ラジエーター240/280/360mm系ファン込み厚58mmまでの条件あり
前面ラジエーター240/280/360mm系MasterRail使用、標準220mmファンを外す
ストレージ3.5インチ最大3台/2.5インチ最大6台150mm超の電源では2台/4台に減る
フロントI/OUSB-C 20Gbps×1
USB-A 5Gbps×2
ヘッドセット端子とリセットスイッチも搭載
保証ケース2年/付属ファン5年保証期間は公式仕様。国内購入時は販売店条件も確認
電源長とストレージ数はセットで確認

150mm以下の電源なら3.5インチ3台・2.5インチ6台を搭載できますが、150mm超~210mmの電源では2台・4台へ減ります。1000W以上の大型電源とHDDを複数使う構成は、電源の実寸とケーブルの曲げ代まで確認してください。

購入前確認80L級の大きさと専用ファンの扱い

最大の注意点は設置性です。本体は幅262mm、奥行557mm、高さ548mm。背面ケーブル、前面吸気、上面排気の余白まで考えると、置き場所には幅32cm、奥行65cm、高さ65cm程度を確保したいところです。床置きでは底面のPSUフィルターが塞がらないよう、毛足の長いカーペットを避けます。

SIZE要確認
約80Lで、一般的なミドルタワーより大きい

本体寸法だけでなく、前面吸気・上面排気・背面ケーブルの余白を含めて、幅32cm・奥行65cm・高さ65cm程度を確保したいサイズです。

FAN長期運用
220mm/180mmファンは交換候補が少ない

付属ファンの保証は5年ですが、120/140mmより選択肢が限られます。前面はMasterRailを使えば、一般的な120/140mmファン3基へ変更できます。

AIO構成注意
前面ラジエーターは220mmファンを外す

前面へ240~360mmラジエーターを載せる場合はMasterRailへ組み替えます。ケースの個性を生かすなら、前面は標準吸気、CPUラジエーターは上面排気が素直です。

MB非対応
背面コネクター型マザーボードには非対応

ASUS BTFやMSI PROJECT ZEROには対応しません。通常のATX/E-ATXでは15~40mmの配線スペースとケーブルカバーを利用できます。

ケースファンを汎用品へ変更する場合は、サイズだけでなく風量・静圧・PWM制御も確認してください。選び方はケースファンの枚数・スペック・選び方で比較できます。

競合比較HAF 500・Torrent・H7 Flowとの違い

HAF II 500を選ぶ価値は、既存の高エアフローケースより大きいこと自体ではなく、前面220mmファン2基と背面180mmファン1基を標準装備し、騒音を抑えた状態でもGPUを冷やしやすいことにあります。価格を優先するなら旧HAF 500やH7 Flow、空冷性能と5基の標準ファンを重視するならFractal Design Torrentも有力です。

モデルサイズ・標準ファンGPU対応・価格目安
HAF II 500557×262×548mm
前面220mm×2+背面180mm×1
GPU 430mm
国内4万円以下が目標
HAF 500516×224×510mm
前面200mm×2+120mm×2
GPU 410mm
約1万8,000円~
Fractal Design Torrent544×242×530mm
前面180mm×2+底面140mm×3
GPU 423mm(前面ファン装着時)
約3万3,000円~
NZXT H7 Flow(2024)468×244×544mm
前面120mm×3
GPU 410mm
1万円台前半~

寸法は奥行×幅×高さ。価格は2026年7月14日に確認した国内最安帯の目安で、カラー、在庫、販売店により変動します。

低騒音時のGPU冷却を優先するならHAF II 50042dBAにそろえた海外実測でGPU温度が比較グループ平均より約5℃低く、大型GPUへ広く外気を送る設計が強みです。RTX 5080/5090を長時間使う構成に向きます。
価格と扱いやすさならHAF 500またはH7 FlowHAF 500は200mmファン2基を約2万円から選べ、H7 Flowは一般的な120/140mmファンへ交換しやすいのが利点です。RTX 5070 Ti/5080までを現実的な予算で組むならこちらが選びやすいでしょう。
空冷特化と底面吸気ならTorrent前面180mm×2と底面140mm×3を標準装備し、GPU下から直接吸気できます。天面ラジエーターには対応しないため、大型空冷CPUクーラー中心の構成に向くケースです。

買い価格3万5,000円前後なら有力、4万円なら用途を選ぶ

HAF II 500の価値は、ケース本体だけでなく220mmファン2基、180mmファン1基、6ポートPWM/ARGBハブまで標準で含む点にあります。一般的なケースへ高性能ファンを3~4基追加する費用と手間を考えれば、3万円台前半~半ばなら競争力があります。

実売価格評価判断
3万5,000円未満買い大型ファン3基込みの高冷却ケースとして魅力が大きい
3万5,000~4万円用途次第RTX 5080/5090や長時間高負荷なら候補
4万円超比較推奨静音ケースや一般的な高エアフロー機との比較が必要

価格評価は、国内目標価格と標準ファン・ハブ・対応サイズをもとにした当サイトの購入目安です。実売価格、純正ファンの単体価格、国内保証が判明した時点で判断は変わります。

発売を待たずにケースを選ぶなら

今すぐ組む必要がある人は、価格帯・GPU長・ラジエーター位置から選べるゲーミングPCケースの選び方とおすすめも確認してください。RTX 5090を載せる場合はRTX 5090対応ケースの寸法ガイドで、カード厚と12V-2×6ケーブルの曲げ代まで比較できます。

HAF II 500を待たずに選べるPCケース

NZXT H7 Flow(2024)ブラック PCケース
価格重視 / 標準ファン3基NZXT H7 Flow(2024)ブラック価格とファンの交換性を優先する人向け。GPU 410mmまで対応し、120mmファン3基を標準搭載。一般的な120/140mmファン中心で、将来の交換や増設がしやすいケースですAmazonで価格を見る
Cooler Master HAF 500 H500-KGNN-S00 ブラック PCケース
HAF系 / 前面200mmファン2基Cooler Master HAF 500 ブラックHAF II 500に近い大径ファン構成を今すぐ選びたい人向け。前面200mmファン2基、背面120mmファン、GPU用120mmファンを標準搭載し、GPUは410mmまで対応しますAmazonで価格を見る

※価格は変動します。最新の価格はAmazonでご確認ください。

FAQHAF II 500でよくある質問

HAF II 500の日本発売日はいつですか?
2026年7月14日時点では、順調に進めば2026年9月ごろの発売を目標としていると伝えられています。Cooler Masterの国内正式発表ではないため、確定日ではありません。
RTX 5090は搭載できますか?
GPU長は標準の220mmファンを付けた状態で430mmまで対応します。多くのRTX 5090が収まる余裕がありますが、カードの厚さ、電源ケーブルの曲げ代、補助ステーとの干渉は製品ごとに確認してください。
360mm簡易水冷はどこに付けるのがおすすめですか?
HAF II 500の標準ファンを生かすなら上面排気がおすすめです。前面にも360mm系を搭載できますが、MasterRailへ組み替えて220mmファン2基を外す必要があります。
大きなファンなら必ず静かですか?
必ずしも静かとは限りません。大径ファンは必要風量を低回転で得やすい一方、ケースの開口、共振、PWM設定でも音は変わります。最大回転数ではなく、実際のGPU温度を見ながら低回転域へ調整することが重要です。
ケースファンを一般的な140mmへ交換できますか?
前面はMasterRailを使い、120/140mmを3基、または160/180mmを2基へ変更できます。上面も120/140mmを3基まで搭載可能です。背面は180mm対応です。

総評巨大ファンを低回転で使える人ほど価値が高い

HAF II 500の購入判断

RTX 5080/5090級を空冷で安定させたいなら有力候補です。前面220mm×2と背面180mm×1、GPUへ吸気を分けるAirflow Divider、上面のMasterRailにより、追加ファンを大量に買わなくても高エアフロー構成を作れます。GPU 430mm、CPUクーラー220mm以上、E-ATX幅310mmまでという余裕も、ハイエンド構成と好相性です。

ただし約80Lの大きさと、220mm/180mmという交換ファンの選択肢は購入前に確認が必要です。3万5,000円前後までなら積極的に検討、4万円に近い場合は「この大きさと標準ファンを生かせるか」で判断してください。省スペースや部品の交換性を優先するなら、120/140mmファン中心の一般的な高エアフローケースの方が扱いやすいでしょう。

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ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。