バイオハザード レクイエムの公式推奨は「ネイティブ720p」が前提|レイトレでVRAM 11.6GB、解像度別GPUの選び方【2026年9月】
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「ネイティブ720p」が前提です
『バイオハザード レクイエム』の公式推奨スペックには、見落とされやすい但し書きが付いています。「1080p(アップスケール使用、ネイティブ解像度 720p)/60fps のゲームプレイが可能です」——推奨のRTX 2060 Superが想定しているのは、720pで描いて1080pへ引き伸ばした映像です。
最低構成はさらに踏み込んでいて、ネイティブ640p から1080pへアップスケールして30fps。つまり公式の数字は「その解像度で描ける」という意味ではありません。ここを読み違えると、要件を満たしたのに重いという結果になります。
そのうえ本作の目玉はシリーズ初のパストレーシングです。ラスタライズ描画とは負荷が桁違いで、同じゲームとは思えないほどGPU要求が変わります。描画モード別に必要なGPUを整理します。
『バイオハザード レクイエム』は発売後も販売を伸ばし続け、2026年6月30日時点で世界累計800万本を突破しました。カプコンは2026年3月に600万本へ到達した際、シリーズ史上最速のペースだったと説明しており、その後も700万本(5月)、800万本(6月30日時点)と伸びています。2026年9月には「日本ゲーム大賞2026」の年間作品部門で優秀賞を受賞しました。
目次
公式要件の但し書きを読んでください
まずカプコンが公表している動作環境です。最低と推奨でメモリもOSも同じで、違うのはCPUとグラフィックボード、そして想定する解像度とフレームレートだけです。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 11(64bit必須) | Windows 11(64bit必須) |
| CPU | Core i5-8500 Ryzen 5 3500 | Core i7-8700 Ryzen 5 5500 |
| GPU | GTX 1660 6GB RX 5500 XT 8GB | RTX 2060 Super 8GB RX 6600 8GB |
| メモリ | 16GB | 16GB |
| ストレージ | SSD必須容量の記載なし | SSD必須容量の記載なし |
| 想定する解像度とfps | 1080p・30fps ネイティブ640pから拡大 | 1080p・60fps ネイティブ720pから拡大 |
出典: 配信プラットフォームの製品ページに記載された動作環境(2026年2月26日発売)
推奨のRTX 2060 Superが想定するのは720pで描画して1080pへ引き伸ばした映像です。画素数でいえば1080pの44%しか描いていません。1080pをそのまま描いて60fpsを出したいなら、推奨より上のクラスが要ります。さらにレイトレーシングを有効にすると要求は跳ね上がるため、公式要件は「起動して遊べる下限」として読んでください。
最低要件からしてWindows 11の64bitが必須と明記されています。ここは推奨と最低で差がなく、満たしていなければ選択肢がありません。SSDも同様に必須要件です。
描画ラスタとRTとパストレは別のゲームです
本作を語るうえで欠かせないのが描画モードによる負荷差です。同じGPU・同じ解像度でも、切り替えた瞬間にフレームレートが半分以下になります。
VRAMレイトレーシングを使うなら12GBが下限です
レイトレーシングを有効にすると、VRAM消費はフルHDで約11.6GB、1440pで約12.1GB、4Kで約13GBに達します。反射面の多い場面ではさらに伸びます。この数字が、GPU選びで容量を最優先する理由です。
| VRAM容量 | ラスタライズ | レイトレーシング | 該当GPU |
|---|---|---|---|
| 8GB | 問題なし | 容量が足りません | RTX 5060 RTX 5060 Ti 8GB版 |
| 12GB | 問題なし | 1440pまで | RTX 5070 |
| 16GB以上 | 問題なし | 全解像度で余裕 | RTX 5060 Ti 16GB / 5070 Ti RTX 5080 / RX 9070 XT |
同じRTX 5060 Tiでも8GB版はレイトレーシング有効時にVRAMが足りず、テクスチャ品質を大きく落とすしかありません。RE ENGINEの描写を目当てに買うなら本末転倒です。フルHDでレイトレーシングを使う前提なら、16GB版が実質的な下限になります。
GPU解像度と描画モード別に、いま買うならどれか
価格は2026年9月21日時点の通販最安値です。Radeon RX 9070 XTとGeForce RTX 5060 Ti 16GBがどちらも119,800円で並んでいますが、本作に限ってはこの2枚の性格がはっきり分かれます。
| GPU | VRAM | 通販最安値 | 狙える範囲 |
|---|---|---|---|
| RTX 5060 | 8GB | 64,645円 | ラスタライズのフルHDまで |
| RTX 5060 Ti 16GB | 16GB | 119,800円 | フルHDでレイトレーシング |
| RX 9070 XT | 16GB | 119,800円 | ラスタライズ重視なら最有力 |
| RTX 5070 | 12GB | 139,800円 | 1440pでレイトレーシング |
| RTX 5070 Ti | 16GB | 207,700円 | 1440pを高フレームレートで |
| RTX 5080 | 16GB | 267,700円 | 4Kでレイトレーシング |
| RTX 5090 | 32GB | 939,800円 | 4Kパストレーシング |
価格はいずれも2026年9月21日時点の通販の最安値です。在庫と価格は日単位で動くため、購入前に現在の値を確認してください。GPU別のフレームレート実測はグラフィックボード性能比較の記事に一覧があります。GPU同士の相対的な順位はGPU階層表を公開している海外ハードウェア媒体の集計も参照しています。
RX 9070 XTはラスタライズでは同価格のRTX 5060 Ti 16GBを大きく上回ります。一方でレイトレーシングを有効にすると落差が大きく、この用途ではRTX 5060 Ti 16GBのほうが粘ります。本作の売りであるレイトレーシングとパストレーシングを使うならGeForce側、明るさより滑らかさを取るならRadeon側という分かれ方です。
フルHDでレイトレーシングを使うなら
RTX 5060 Ti 16GBが119,800円で下限です。VRAM消費が約11.6GBに達するため、8GB版は選択肢から外れます。ここを妥協すると、本作を買った理由そのものが薄くなります。
1440pで遊ぶなら
レイトレーシングを高フレームレートで維持したいならRTX 5070 Tiの207,700円が目安です。RTX 5070は139,800円と手が届きやすいものの、VRAMが12GBなので1440pでは余力が少なくなります。設定を詰める前提なら十分ですが、長く使うなら16GB側が安心です。
4Kやパストレーシングまで狙うなら
4Kでレイトレーシングを安定させるにはRTX 5080の267,700円から。パストレーシングを4Kで動かすとなるとRTX 5090ですが、通販最安値で939,800円と価格が別世界に入ります。ここは予算ではなく目的で決める領域で、アップスケーリングとフレーム生成の併用を前提に構成を考えてください。
CPUGPUより優先度は下がります
本作はGPU負荷が中心なので、CPUの優先度はGPUより下です。公式推奨のCore i7-8700やRyzen 5 5500でも動きますが、これから買うならRyzen 5 9600Xクラスが下限になります。通販最安値は34,880円です。
1080pでの相対的なゲーム性能は次のとおりです。GPU側の制約を外した条件での集計値なので実際の本作ではここまで差は開きませんが、序列の目安になります。
| CPU | 1080p ゲーミングスコア |
|---|---|
| Ryzen 7 9800X3DZen 5 / 3D V-Cache 96MB | 97.0% |
| Ryzen 7 7800X3DZen 4 / 3D V-Cache | 85.6% |
| Core i5-14600KRaptor Lake Refresh | 72.8% |
| Ryzen 5 9600XZen 5 / 6C12T | 72.6% |
| Core i5-14400FRaptor Lake / 10C16T | 58.0% |
1080p・CPU律速条件での集計スコアです。テスト機のGPUはRTX 5090。出典: 1080pゲーミングスコアを公開している海外ハードウェア媒体のCPU階層表
予算を上げられるならRyzen 7 9800X3Dが55,482円です。フレームレートの平均より、落ち込んだときの下限を上げたい場合に効きます。ただし本作でまず予算を置くべきはGPU側です。
周辺メモリ・ストレージ・電源
メモリは公式推奨が16GBですが、レイトレーシングを使うなら32GBを勧めます。DDR5-6000の32GBは通販最安値で77,880円まで上がっており、構成全体を押し上げている要因になっています。
ストレージはSSDが必須要件です。容量は公式に記載がないため、実際の導入容量は配信プラットフォームの表示で確認してください。読み込みの多い作品なのでNVMe接続を選ぶのが無難です。
電源はGPUに合わせます。RTX 5060 Ti 16GBやRX 9070 XTなら750W、RTX 5070 Ti以上なら850Wが目安です。ATX 3.1対応と12V-2×6コネクタの有無も確認してください。レイトレーシング時は消費電力が上がるため、容量に余裕を持たせておくと安定します。
製品バイオハザード レクイエム向けのおすすめパーツ
ここまでの比較で挙げた部品です。上4点がGPUで、狙う解像度と描画モードに合わせて選んでください。続いてCPUとメモリです。
在庫と価格は短い間隔で動きます。購入前に各商品ページで現在の内容をご確認ください。




※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
完成品組まずに買うなら|公認の推奨モデルはありません
完成品を探すとき、ゲームメーカー公認の推奨モデルがあれば話は早いのですが、本作にその枠は用意されていません。国内BTOの推奨モデル一覧を確認しても、モンスターハンターワイルズやファイナルファンタジーXIVは並ぶ一方で、バイオハザード レクイエムの名前はありません。
そこでここまでの基準——VRAM 16GB以上で、レイトレーシングを使うならGeForce——に沿って4台を挙げます。狙う解像度と描画モードに合わせて選んでください。
| モデル | CPU | GPU | 狙える範囲 | 税込価格 |
|---|---|---|---|---|
| OZ GAMING Z1series16GB DDR5 / 500GB Gen3 | Ryzen 5 7500F | RTX 5060 Ti 16GB | フルHDでレイトレーシング | 289,800円 |
| MDL MDL_B003構成は注文時に選択 | Ryzen 7 9800X3D | RX 9070 XT 16GB | 1440pでレイトレーシング | 347,800円 |
| MDL NZXT_H5上と同じCPU・GPUだけ上位 | Ryzen 7 9800X3D | RTX 5070 Ti 16GB | 1440p〜4Kでレイトレーシング | 427,800円 |
| OZ GAMING 木目調ケース32GB DDR5 / 1TB Gen4 | Ryzen 7 9800X3D | RTX 5080 16GB | 4Kでレイトレーシング | 569,800円 |
価格と構成はOZ GAMINGの2台が2026年9月21日、MDLの2台が2026年9月22日に各ショップの製品ページを確認したものです。MDLの2台はメモリとストレージを注文時に変更できるため、最終的な金額は構成で変わります。
MDLの2台はCPUがどちらもRyzen 7 9800X3Dで、違いはRX 9070 XTかRTX 5070 Tiか。差額は80,000円です。レイトレーシングを有効にしてもRX 9070 XTはRTX 5070 Tiに迫るため、パストレーシングを使わないなら安いほうで足ります。パストレーシングはNVIDIA GPUでしか有効にできないので、そこまで踏み込む場合だけRTX 5070 Ti側を選んでください。
いちばん安いOZ GAMING機はメモリ16GBとSSD 500GB Gen3で、公式推奨は満たすもののレイトレーシングを使うなら心もとない構成です。注文時に増やすか、あとから足す前提で見てください。最初から32GB・1TB Gen4が要るなら、いちばん上の構成が該当します。




※価格・構成は変動します。最新情報は各BTOショップ公式ページでご確認ください。
判断買い替えるべき人と、待っていい人
- レイトレーシングで遊びたい人。VRAM 8GBのGPUではここが成立しません
- 1080pをそのまま描いて60fps以上を出したい人。公式推奨クラスでは届きません
- Windows 10を使っている人。起動要件を満たしていません
- 1440p以上で遊びたい人。解像度を上げるとGPU側が一気に効きます
- パストレーシングまで体験したい人。上位クラスが前提になります
- ラスタライズで十分な人。このモードならRE ENGINEは驚くほど軽く動きます
- フルHDでアップスケーリング併用を許容できる人。公式推奨クラスで遊べます
- CPUだけを換えようとしている人。本作で先に効くのはGPUです
- メモリ16GBで足りている人。DDR5の相場が落ち着くまで待つ手もあります
- RTX 5090が必要になる4Kパストレーシングを狙っていない人
公式推奨の「1080p / 60fps」は、ネイティブ720pから引き伸ばした数字です。画素数でいえば1080pの44%しか描いていません。最低構成に至ってはネイティブ640p。公式要件は「起動して遊べる下限」であって、狙った解像度で描ける保証ではありません。そのうえで本作の価値はレイトレーシングとパストレーシングにあり、レイトレーシングを有効にするとVRAM消費が約11.6GBへ跳ね上がります。VRAM 8GBのGPUはこの時点で選択肢から外れます。いま買うなら、フルHDでレイトレーシングならRTX 5060 Ti 16GBが119,800円、1440pならRTX 5070 Tiが207,700円。同じ119,800円のRX 9070 XTはラスタライズでは上ですが、レイトレーシングでは逆転します。どのモードで遊ぶかを決めてからGPUを選んでください。順番を逆にすると、使わない性能に予算を払うことになります。






