バイオハザード レクイエムのグラボ比較|30機種超の実測fpsで見るRDNA 4の強さとVRAM 8GBの崖【2026年9月】
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レイトレーシングを入れてもRX 9070 XTはRTX 5070 Tiに並びます
バイオハザード レクイエムはRE ENGINE製タイトルの中でも屈指の重さを持つ作品です。レイトレーシングやパストレーシングを有効にするとハイエンドGPUでもフレームレートが落ちるため、どのグラボなら快適に遊べるのかは購入前に押さえておきたいところです。
結論から言えば、このタイトルはRadeon RDNA 4が例外的に強く出ます。ラスタライズだけの話ではありません。一般に不利とされるレイトレーシング有効時でも、RX 9070 XTはRTX 5070 Tiとほぼ横並びのフレームレートを出します。以下、GeForce RTX 50シリーズとRadeon RX 9000シリーズを解像度別に並べて確認していきます。
目次
数値の出どころどの環境で測られた数字か
ここで扱うfpsは自社計測ではなく、30機種超のGPUを同一環境で計測した海外検証媒体の実測値です。計測日は発売日の2026年2月26日で、テスト機の構成は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 9800X3D(8コア16スレッド・5.2GHz) |
| マザーボード | MSI X870E Carbon Wi-Fi(Resizable BAR 有効) |
| メモリ | DDR5-6200 16GB×2(28-36-36-76・UCLK 1:1) |
| OS | Windows 11 Pro 24H2(VBS 有効) |
| ドライバー | GeForce 591.86 WHQL / Adrenalin 26.2.1 Beta / Arc 101.8531 Beta |
| 画質 | Max プリセット(レイトレーシングは節ごとに Off / High を明記) |
| 計測日 | 2026年2月26日(発売日のビルド) |
計測は発売日のビルドで行われたものです。その後の更新で描画負荷が変わる可能性はありますが、GPU同士の優劣そのものが入れ替わるほどの変動は確認されていません。設定項目ごとの下げ幅と実際の詰め方はバイオハザード レクイエムの全設定おすすめ値にまとめています。
ラスタライズレイトレーシングを切った素の描画性能
まずはレイトレーシングを切った状態です。RE ENGINEは最適化に優れたエンジンなので、RT Offならミドルクラスでも十分に動きます。
| GPU | FHD 1080p | WQHD 1440p | 4K 2160p |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 32GB | 277.7 | 233.7 | 148.4 |
| RTX 5080 16GB | 215.4 | 159.6 | 92.5 |
| RX 9070 XT 16GB | 219.1 | 155.9 | 84.5 |
| RTX 5070 Ti 16GB | 200.1 | 142.4 | 81.6 |
| RX 9070 16GB | 204.3 | 142.2 | 76.5 |
| RTX 5070 12GB | 161.5 | 114.1 | 61.2 |
| RX 9060 XT 16GB | 127.8 | 85.5 | 43.8 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 120.9 | 83.5 | 44.3 |
| RX 9060 XT 8GB | 124.7 | 83.0 | 41.6 |
| RTX 5060 8GB | 109.1 | 74.6 | 35.7 |
単位はfps(平均値)。Max プリセット・アップスケーリングなしのネイティブ描画。WQHDの速い順に並べています。
RDNA 4は「このタイトルだけ」明らかに伸びている
注目すべきは順位そのものよりも、各GPUが自分の平均的な実力と比べてどれだけ伸びているかです。検証媒体は同じGPUの25タイトル平均に対する差も出しており、その結果がはっきり分かれました。
自身の25タイトル平均を3割前後も上回ります。RX 9070 XTは1080pでRTX 5080を上回り、WQHDでも僅差まで詰めます。RE ENGINEとRDNA 4の相性がそのまま数字に出た形です。
こちらも平均より上ではありますが、伸び幅はRadeonの半分以下です。順当な性能どおりに並びます。VRAM 8GBのRTX 4060だけは4Kで平均比マイナス33%まで落ち込みます。
逆に平均を大きく下回ります。Arc A770 16GBは1080pで平均比マイナス25%前後。このタイトルに合わせてArcを選ぶ理由は見つかりません。
60fpsを確保するだけなら要求はかなり緩いタイトルです。1080p最高画質・アップスケーリングなしなら現行のほぼすべてのGPUが60fpsに届き、WQHDでもRTX 5060やRX 9060 XTクラスで足ります。4Kネイティブ60fpsはRX 9070やRTX 5070以上が目安になります。
レイトレーシングRT Highのfps|通説とは逆の結果になる
ここが本題です。「レイトレーシングならGeForce」という一般論は、このタイトルでは当てはまりません。
| GPU | FHD 1080p | WQHD 1440p | 4K 2160p |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 32GB | 190.6 | 140.2 | 78.5 |
| RTX 5080 16GB | 130.5 | 89.0 | 47.6 |
| RTX 5070 Ti 16GB | 116.3 | 78.6 | 40.8 |
| RX 9070 XT 16GB | 115.7 | 76.1 | 38.1 |
| RX 9070 16GB | 103.4 | 68.1 | 33.8 |
| RTX 5070 12GB | 93.1 | 60.8 | 30.8 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 67.9 | 43.9 | 21.9 |
| RX 9060 XT 16GB | 63.2 | 40.5 | 19.8 |
| RX 9060 XT 8GB | 60.9 | 38.0 | 19.1 |
| RTX 5060 8GB | 58.0 | 25.4 | 9.8 |
単位はfps(平均値)。Max プリセット+RT High・アップスケーリングなし。棒の長さは200fpsを上限としたスケールです。
RX 9070 XTはRT Highでも崩れません。WQHDで76.1fpsは、RTX 5070 Ti(78.6fps)との差がわずか3%で、RTX 5070(60.8fps)より25%上です。RDNA 4はレイトレーシング性能がRDNA 3から大きく改善しており、少なくともこのタイトルでは「RTならGeForce一択」という選び方は成立しません。RX 9070 XTの素の実力はRadeon RX 9070 XTの性能・スペックレビューで詳しく見ています。
崩れるのはRadeonではなく8GBのGPU
本当に足りなくなるのはVRAMのほうです。RTX 5060 8GBはFHDで58.0fpsを出す一方、WQHDでは25.4fpsまで落ちます。解像度が1.8倍になっただけでフレームレートが56%も削られるのは、描画性能ではなくVRAMが原因です。同じ世代でVRAMだけ違うRTX 5060 Ti 16GBは、WQHDでも43.9fpsを保っています。8GB版と16GB版の実際の差はRTX 5060 Tiは8GBと16GBどちらかで整理しています。
パストレーシングNVIDIA限定で、しかもDLSSが強制される
本作はシリーズで初めてパストレーシングに対応しました。ただし仕様には制約があります。
| GPU | FHD 1080p | WQHD 1440p | 4K 2160p |
|---|---|---|---|
| RTX 5090 32GB | 207 | 181 | 125 |
| RTX 5080 16GB | 152 | 112 | 59 |
| RTX 5070 Ti 16GB | 135 | 98 | 54 |
| RTX 5070 12GB | 108 | 75 | 22 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 77 | 54 | 31 |
単位はfps。Max 設定+パストレーシング+DLSS Quality+フレーム生成2倍での計測です。パストレーシングはDLSSなしでは動かせないため、ネイティブの数値は存在しません。
4KのパストレーシングではVRAMが順位をひっくり返します。RTX 5070(12GB)は22fpsで、格下のRTX 5060 Ti 16GBの31fpsを下回ります。1080pでは108fps対77fpsでRTX 5070が4割上なので、この逆転は描画性能ではなく容量の問題です。4Kでパストレーシングを常用するつもりなら、VRAM 16GB以上を基準にしてください。パストレーシング単体の詳細はRTX 5090でも4Kネイティブ24fpsという記事で掘り下げています。
アップスケーリングフレーム生成が逆効果になる条件がある
アップスケーリングとフレーム生成を入れたときの伸び方です。RT Highでの計測になります。
| GPU・解像度 | ネイティブ | Quality | Performance | Quality+生成 |
|---|---|---|---|---|
| RTX 5090/4K(DLSS) | 77 | 111 | 142 | 185(2倍) |
| RTX 5070 Ti/1440p(DLSS) | 70 | 96 | 115 | 169(2倍) |
| RX 9070 XT/1440p(FSR) | 77 | 112 | 139 | 171 |
| RX 9060 XT 8GB/1080p(FSR) | 52 | 79 | 99 | 151 |
| Arc B580/1080p(FSR) | 43 | 63 | 78 | 110 |
| RTX 5060 Ti 8GB/1080p(DLSS) | 27 | 62 | 95 | 22(2倍) |
単位はfps。Max 設定+RT High。RTX 5060 Ti 8GBのネイティブはVRAM不足の状態での計測です。XeSSはこのタイトルでは非対応ですが、FSR 3はハードウェアを問わないためIntel Arcでも使えます。
VRAM 8GBのGPUでは、フレーム生成を入れるとかえって遅くなります。RTX 5060 Ti 8GBはDLSS Qualityだけなら62fps出るのに、そこへ2倍のフレーム生成を足すと22fpsまで落ちます。3倍で32fps、4倍で42fpsと、倍率を上げるほど回復していくのも同じ理由です。フレーム生成は生成したフレームを保持するぶんVRAMを余計に使うため、容量が足りない側では逆効果になります。8GBのGPUではフレーム生成をオフにして、アップスケーリングだけで詰めてください。
フレーム生成の倍率を上げられるのはRTX 50シリーズだけで、最大4倍まで指定できます。RTX 5090の4Kなら3倍で255fps、4倍で315fps。RTX 5070 Tiの1440pでも3倍239fps、4倍292fpsに届きます。一方でRadeonのフレーム生成は倍率こそ選べませんが、RX 9070 XTの1440pで171fpsとRTX 5070 Tiの2倍設定(169fps)に並びます。倍率の多さがそのまま体験の差になるわけではありません。
VRAM設定別の実測メモリ割り当て
RTX 5090(32GB)で計測したVRAM割り当てです。容量に余裕のあるGPUでの数値なので、実際に必要な最低量ではなく上限の目安として見てください。
| 設定 | VRAM割り当て |
|---|---|
| 1080p/Low | 5,746 MB |
| 4K/Low | 6,786 MB |
| 1080p/Max | 10,150 MB |
| 1440p/Max | 10,479 MB |
| 4K/Max | 11,548 MB |
| 4K/Max+RT High | 14,802 MB |
| 4K/Max+RT High+生成4倍 | 15,736 MB |
| 4K/Max+パストレーシング+生成4倍 | 17,302 MB |
Maxプリセットにした時点で1080pでも10GBを超えます。Lowまで落とせば6GB前後に収まるので、8GBのGPUで遊ぶこと自体は可能です。公式が示す動作条件と、テクスチャ設定の下げどころは推奨スペックの記事にまとめています。
GPU別解像度と設定から選ぶ
ここまでの実測値から、狙う解像度と設定ごとに必要なGPUを整理します。
おすすめ実測から選ぶグラフィックボード
上の数値をそのまま反映した4枚です。狙う設定によって答えが変わるので、解像度とレイトレーシングの有無で選んでください。
在庫と価格は短い間隔で動きます。購入前に各商品ページで現在の内容をご確認ください。


※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
グラボ単体ではなく完成品で揃えるなら
本作はGPU負荷が主導するタイトルなので、CPUは上位のX3Dでなくても描画性能をおおむね引き出せます。上の実測に合わせて、搭載GPU別に4構成を挙げます。


※価格・構成は変動します。最新情報は各BTOショップ公式ページでご確認ください。
まとめこのタイトルのグラボ選び
バイオハザード レクイエムは、RE ENGINEらしく要求が穏やかなタイトルです。1080p最高画質のRT Offなら現行のほぼすべてのGPUが60fpsを超えます。重くなるのはレイトレーシングを入れてからで、そこから先の選び方が分かれます。
そしてこのタイトルではRadeon RDNA 4が例外的に強く出ます。RX 9070 XTはRT Offの1080pでRTX 5080を上回り、RT Highの1440pでもRTX 5070 Tiと3%差。RDNA 4は自分の25タイトル平均を3割前後も上回っており、「レイトレーシングならGeForce」という一般論はここでは通用しません。パストレーシングを使わないなら、RX 9070 XTが価格対効果で最も有利です。
逆に切り捨てるべきなのはVRAM 8GBのほうです。RT Highに入れた瞬間、RTX 5060 8GBは1440pで25.4fpsまで落ちます。さらに8GBではフレーム生成を足すとfpsが下がります。8GBで遊ぶなら、RT Offとフレーム生成オフを守るのが前提です。
パストレーシングだけはNVIDIA限定で、DLSSの併用が強制されます。1440pならRTX 5070 Ti、4KならRTX 5080以上。RTX 5070の12GBは4Kで容量に詰まり、格下のRTX 5060 Ti 16GBに負けます。
FAQよくある質問
このタイトルではむしろ得意な部類です。RT Offなら1080pで219.1fps、1440pで155.9fpsとRTX 5080に迫ります。レイトレーシングを入れても1440pで76.1fpsあり、RTX 5070 Ti(78.6fps)との差は3%。RDNA 4はレイトレーシング性能がRDNA 3から大きく改善しており、RT High程度なら不利になりません。選べないのはパストレーシングだけで、こちらはNVIDIA GPU限定の機能です。
RT Offなら1440pまで問題ありません。RTX 5060 8GBで1440p 74.6fps、RX 9060 XT 8GBで83.0fpsが出ます。ただしRT Highに入れると話が変わり、RTX 5060 8GBは1440pで25.4fpsまで落ちます。Maxプリセットは1080pでも10GBを超えるためで、テクスチャ品質を落とすか、レイトレーシングを切るかの二択になります。8GBならRT Offで遊ぶのがいちばん素直です。
VRAMに余裕があるGPUなら有効です。8GBでは逆効果になります。RTX 5060 Ti 8GBの1080p RT Highでは、DLSS Qualityのみで62fps出るところに2倍のフレーム生成を足すと22fpsまで落ちます。生成したフレームを保持するぶんVRAMを余計に使うためです。16GB以上のGPUならこの問題は起きず、RTX 5070 Tiの1440pは96fpsから169fpsまで伸びます。
できません。パストレーシングを有効にするとDLSSが自動でオンになり、切ることができない仕様です。プロファイルはPerformanceが強制され、DLAAへ変更することはできますが、検証時点ではゲームを起動し直すたびにPerformanceへ戻される挙動が確認されています。あわせてレイ再構成も自動で有効になり、個別にオフにする手段はありません。
設定によって3段階に分かれます。RT Offのネイティブ4K 60fpsならRX 9070(76.5fps)やRTX 5070(61.2fps)から。RT Highのネイティブ4K 60fpsを超えるのはRTX 5090(78.5fps)だけで、RTX 5080は47.6fpsなのでアップスケーリングが前提です。4Kのパストレーシングは、DLSS Quality+生成2倍でRTX 5080が59fps、RTX 5090が125fpsという水準になります。
動きますが、このタイトルはArcにとって不利です。Arc A770 16GBは1080pで自身の25タイトル平均を25%前後も下回り、Arc B580も5〜15%のマイナスになります。加えてXeSSがこのタイトルでは非対応です。ただしFSR 3はハードウェアを問わないため、Arc B580でもFSR Qualityで63fps、フレーム生成を足せば110fpsまで伸ばせます。
ここで引用した計測はすべてRyzen 7 9800X3Dで行われたものです。本作はGPU負荷が主導するタイトルのため、1440p以上ではCPUがボトルネックになりにくく、ミドルクラスのCPUでもGPU性能をおおむね引き出せます。1080pで高いリフレッシュレートを狙う場合にだけ、CPU側の性能差が表に出ます。
出典:
海外検証媒体による30機種超の解像度別ベンチマーク(ラスタライズ・レイトレーシング・パストレーシング・アップスケーリング・VRAM・2026年2月26日)
開発元によるパストレーシングとマルチフレーム生成の対応告知
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