RX 5700 XTは2026年でも現役か|RDNA1はレイトレ非対応でGTX16と同じ壁
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RDNA1はハードウェアレイトレーシング非搭載 ・ GTX16シリーズと同じ壁
RX 5700 XTは2019年7月に発売されたAMD RDNA 1世代の上位モデルです。発売から6年以上が経過した今も中古市場で根強い人気がありますが、同じAMD製でも世代によってレイトレーシング対応状況が大きく異なる点に注意が必要です。
結論を先に言うと、RDNA1世代のRX 5700 XTは、ハードウェアレイトレーシング用のユニットを一切搭載していません。これは姉妹記事で扱ったRX 6600・RX 6800(RDNA2)とは異なり、GTX 16シリーズと同じ「レイトレ必須タイトルは起動不可」という壁に直面することを意味します。
この記事では、DOOM: The Dark Agesやインディ・ジョーンズ/大いなる円環のようなレイトレ必須タイトルでの起動可否、AV1非対応というAMD世代内でも一段厳しい制約、そして中古購入時の判断基準まで解説します。
目次
スペックRX 5700 XTの基本スペック
| 項目 | RX 5700 XT | RX 5700(無印) |
|---|---|---|
| 発売 | 2019年7月7日 | 2019年7月7日 |
| ダイ | Navi 10(フル有効化) | Navi 10(一部無効化) |
| VRAM | 8GB GDDR6 | 8GB GDDR6 |
| バス幅/帯域 | 256-bit/448GB/s | 256-bit/448GB/s |
| Compute Unit | 40基(2,560 SP) | 36基(2,304 SP) |
| TDP | 225W | 180W |
| 発売時MSRP | $399 | $349 |
※MSRPは発売当時の海外希望小売価格です。当時の日本国内実売価格や現在の中古相場とは異なります。両モデルとも発売2日前にNVIDIA RTX SUPERシリーズ対抗で当初発表から値下げされた経緯があります(XTは$449→$399、無印は$379→$349)。
レイトレーシングRDNA1はハードウェアユニットを一切搭載していない
RX 5700 XTを検討する上で最も重要な注意点が、レイトレーシングへの対応状況です。姉妹記事で扱ったRX 6600・RX 6800(RDNA2)と混同しないよう、正確に整理します。
実測性能2025〜2026年発売タイトルでの評価
2025〜2026年に発売された注目タイトルで、RX 5700 XTがどう扱われているか整理します。レイトレ必須タイトルでは「起動不可」という結果になる点に注意してください。
全ティア(最低・推奨・Ultra)でハードウェアレイトレーシング対応GPUが必須です。公式最低要件のAMD側はRX 6600(RDNA2)で、RDNA1のRX 5700 XTはレイトレーシング用ユニットを持たないため起動そのものができません。
公式サポートページには「RTX 2000シリーズ・RX 6000シリーズより古いGPUではプレイできない」と明記されています。RX 5700 XTはRX 6000シリーズより前の世代のため、この基準に該当し起動不可です。
Ubisoft公式のGPU階層で、「セレクティブ レイトレーシング」の最低ティアにRX 5700(8GB)が明記されています。このタイトルはレイトレーシングが任意機能(無効化可能)のため、非RT設定であればRX 5700 XTでも起動・プレイが可能です。
公式最低GPUはGTX 1650/RX 6500 XT/Arc A380で、RX 5700 XTはこれを上回る性能帯のため、レイトレーシングを使わない設定なら快適に動作します。
※各要件は公式サポートページ等の情報にもとづく参考値です。パッチや設定条件によって変動するため目安としてご覧ください。
DOOM: The Dark Agesやインディ・ジョーンズのようにレイトレーシングが必須のタイトルは起動不可になる一方、アサシン クリード シャドウズのようにレイトレーシングが任意のタイトルでは公式ティア表にも名前が載り、問題なくプレイできます。RX 5700 XTを使い続けられるかどうかは、遊びたいタイトルがレイトレーシングを必須にしているかどうかで大きく変わります。
実用面CPU相性・配信用途・軽量タイトルでの評価
中古価格現行GPUとの価格比較とマイニング品への注意
中古市場でのRX 5700 XTの実勢価格を、現行の新品エントリークラスGPUと比較します。
RX 5700 XTの中古最安値は約1.5万円〜という水準で、保証付きの実店舗ではもう少し高く1.8万円前後からという情報もあります。フリマアプリ等では出品によってばらつきが大きいため、複数の販売店で比較することをおすすめします。
一方、現行の新品エントリークラス(RX 9060 XT 16GB等)は約5.2万円〜という水準です。中古との差額は3.5万円程度に開いており、レイトレーシング対応・AV1対応・新品保証を重視するなら新品という選択肢も十分検討に値します。価格は変動するため、購入・売却を検討する際は最新の相場を都度確認してください。
RX 5700 XTは2020〜2021年のマイニングブーム期に、KAWPOW(Ravencoin)等のアルゴリズムで人気の高いモデルでした。マイニング制限機能「LHR」はNVIDIA RTX 30シリーズに限定的に導入された仕組みで、AMD Radeonシリーズにはこうした制限が一切実装されていません。中古で購入する際は、動作確認済み・保証付きの販売店を選ぶことが重要です。
※ドライバサポートの面では、2025年10月にAMDはRX 5000/6000シリーズ(RDNA1/RDNA2)を「メンテナンスモード」という独立したドライバブランチに移行しました。一時は「RDNA1/2は新作ゲームの最適化対象外」という発表で反発を招きましたが、AMDは方針を修正し、RDNA1もRDNA2と同じ扱いで新作ゲームの発売日対応・安定性/最適化・セキュリティ修正を引き続き受け取ることを公式に説明しています。RDNA1だけが別枠で扱われているわけではありません。
判断基準買い替えるべきか、使い続けるべきか
消費電力の面では、RX 5700 XT(225W)は現行のミドルクラス(RX 9060 XT=160W前後、RTX 5060 Ti=180W前後)よりやや高めです。買い替えると、レイトレ対応・AV1対応に加えて消費電力面でもメリットがあります。
乗り換え先買い替え先のGPU候補
RX 5700 XT(VRAM8GB)からの買い替えでは、16GBモデルを選べばVRAM容量が確実に増えるため、失敗しにくいのが利点です。まず、どれくらいの性能差があるのかを視覚的に確認しておきましょう。
| GPU | 相対性能(PassMark G3D Mark、RTX 5070=100%換算) |
|---|---|
| RX 5700 XT現在 | 56.0% |
| RX 9060 XT 16GB | 70.0% |
| RTX 5060 Ti 16GB | 78.9% |
| RX 9070 XT | 93.9% |
| RTX 5070 | 100% |
※PassMarkの合成ベンチマーク「G3D Mark」スコアをもとに、この表内で最も高いRTX 5070を100%として換算した相対値です。他の現役シリーズ記事で使用している実ゲーム集計ベースの指数とは算出方法が異なるため、単純な横並び比較はできませんが、この表内での序列・倍率関係は参考にできます。
| 候補GPU | 実売の目安 | どんな乗り換えか |
|---|---|---|
| RTX 5060 8GB(無印) | 約5.3万円〜 | レイトレーシング・DLSS対応を得られる予算重視の入口 |
| RX 9060 XT 16GB | 約5.2万円〜 | 同じAMD系でVRAM16GBまで一気に確保でき、レイトレーシング対応も得られるコストパフォーマンス最優先の候補 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 約8.5万円〜 | VRAM容量に余裕を持たせつつDLSS対応も得たい人向け |
| RX 9070 XT 16GB | 約8.9万円〜 | AMD環境を維持しつつ性能とRT対応を大きく引き上げたい人向けの本命 |
※実売の目安は2026年7月22日時点の価格比較サイト掲載価格をもとにした参考値です。メモリ価格の高騰でGPU価格は上昇局面にあり、変動が大きい点にご注意ください。最新は各リンク先で確認してください。
結論から言うと、予算重視・AMD環境継続ならRX 9060 XT 16GBをおすすめします。VRAM16GBを確保しつつ、RX 5700 XTでは非対応だったレイトレーシングにも対応できるようになります。
NVIDIA環境・DLSS対応を重視したいならRTX 5060 Ti 16GB、AMD環境のままさらに性能を引き上げたいならRX 9070 XT 16GBが候補になります。
この中から、用途別に4枚挙げておきます。


FAQよくある質問
まとめレイトレ任意タイトルなら現役、必須タイトルは構造的な壁
RX 5700 XTは、発売から6年以上が経過した今も、レイトレーシングを使わない、あるいは任意のタイトルでは実用的なGPUです。アサシン クリード シャドウズのように公式のGPU階層に今も名前が載るタイトルもあります。
一方で、RDNA1にはハードウェアレイトレーシング用のユニットが一切なく、DOOM: The Dark Agesやインディ・ジョーンズのようなレイトレ必須タイトルでは起動不可という構造的な壁に直面します。AV1のエンコード・デコードも非対応で、同じAMD世代でもRDNA2より一段厳しい制約を抱えています。買い替え先を選ぶ際は、予算重視・AMD環境継続ならRX 9060 XT 16GBを軸に検討してください。
RX 5700 XTは、レイトレーシングを使わないタイトル中心であれば2026年の今も実用的なGPUです。ただしRDNA1はハードウェアレイトレーシング用のユニットを一切搭載しておらず、2025年以降のレイトレ必須タイトルでは起動不可という構造的な壁に直面します。AV1のエンコード・デコードも非対応なため、こうした機能を重視するなら買い替えを検討する時期に来ています。中古購入時はAMD機特有のマイニング品リスクに注意し、買い替え先を選ぶ際はVRAM容量が確実に増える現行世代の中から予算に合う1枚を検討してください。





