GTX 1660 SUPER・GTX 1660 Tiは2026年でも現役か|起動不可タイトルの実例とVRAM6GBの限界
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レイトレ非対応で「起動できない」実例 ・ DLSSは非搭載 ・ VRAM 6GBの限界
GTX 1660 Tiは2019年2月、GTX 1660 SUPERは同年10月に発売されたNVIDIA Turing世代のGPUです。RT・Tensorコアを省いた廉価版という位置づけながら、価格に対する性能の高さから中古市場でも根強い人気があり、手元の1枚を現役で使い続けている人は少なくありません。
結論を先に言うと、eスポーツ・軽量タイトル中心であれば今も快適に動作します。ただし2025年以降に発売されたレイトレーシング必須のタイトルでは、RT/Tensorコアを持たないGTX 16シリーズは「起動すらできない」という実例がすでに複数確認されており、無視できない壁になっています。
この記事では、DOOM: The Dark Agesやインディ・ジョーンズ/大いなる円環のように起動自体がブロックされるタイトルの実例を紹介したうえで、DLSS非搭載でもFSRアップスケーリングでどこまで戦えるか、VRAM 6GBの実態、そして中古購入時にRTX 30シリーズ以降とは異なる注意点まで解説します。
目次
スペックGTX 1660 SUPERとGTX 1660 Tiの基本スペック
| 項目 | GTX 1660 SUPER | GTX 1660 Ti |
|---|---|---|
| 発売 | 2019年10月29日 | 2019年2月22日 |
| VRAM | 6GB GDDR6(14Gbps) | 6GB GDDR6(12Gbps) |
| バス幅/帯域 | 192-bit/336GB/s | 192-bit/288GB/s |
| CUDAコア | 1,408基 | 1,536基 |
| TDP | 125W | 120W |
| 発売時MSRP | $229 | $279 |
※MSRPは発売当時の海外希望小売価格です。当時の日本国内実売価格や現在の中古相場とは異なります。なお、より安価な無印GTX 1660(2019年3月発売・GDDR5・6GB・$219・TDP120W)も存在しますが、メモリ帯域が192GB/sとSUPER/Tiより大きく劣るため、この記事ではSUPERとTiを主軸に扱います。3モデルともダイは同じTU116で統一されています。
SUPERはTiよりCUDAコア数が少ないものの、メモリ速度が14Gbps(Tiは12Gbps)とより高速なため帯域で上回り、実ゲーム性能はTiとほぼ互角、場面によってはわずかに上回るという評価が一般的です。どちらを選ぶかは、実勢価格の安い方で問題ありません。
アップスケーラーDLSSは非搭載、FSRとNISで代替
GTX 16シリーズ(TU116)は、RTX 20シリーズと同じTuring世代ながらRT・Tensorコアを省いた廉価版という設計です。この違いが、対応できる技術に大きく影響しています。
※ハードウェアレイトレーシング非対応のため、レイトレーシングを無効化できない・必須要件にしているタイトルは、そもそも起動できません(次章で実例を紹介します)。
実測性能2025〜2026年発売タイトルでの実力
2025〜2026年に発売された注目タイトルで、GTX 1660 SUPER・GTX 1660 Tiがどこまで戦えるか整理します。レイトレーシングが必須のタイトルでは「起動不可」という結果になる点に注意してください。
レイトレーシング必須のため起動そのものがブロックされます。「ハードウェアレイトレーシング対応GPUかつVRAM 8GB以上が必要」というエラー表示で起動できないことが多数報告されています。公式最低GPUはRTX 2060 SUPER/RX 6600です。
ハードウェアレイトレーシングが必須でソフトウェアフォールバックが用意されておらず、RTコアを持たないGTX 16シリーズでは実質プレイ不可です。公式最低ラインはRTX 2060 SUPER/RX 6600です。
レイトレはオプションでオフ可能。公式最低GPUに無印GTX 1660(6GB)が指定されています。実測ではGTX 1660 SUPERが中設定で平均約25fpsという報告があり、FSRバランス設定を併用すると無印GTX 1660でも60fps以上を確保できたとする報告があります。
GTX 1660 Tiの実測で、1080pネイティブ高設定平均63fps。FSR 3.1.5 Quality併用では1080p高設定67fps・1440p高設定65fpsまで伸び、「1440p高設定+FSR Quality」が快適に遊べる組み合わせと評価されています。
公式の最低GPUは当初GTX 1660 SUPERとされていましたが、後日GTX 1660(無印)に引き下げられました。最低設定・アップスケーリング前提で30fpsが目安です。
Ubisoft公式の最小動作環境はGTX 1070/RX 5700で、いずれもVRAM 8GBが明記されています。GTX 1660 SUPER・GTX 1660 Tiは演算性能こそGTX 1070に近い水準ですが、VRAMは6GBしかなく公式最小要件を満たしません。演算性能ではなくVRAM容量がボトルネックになる典型例です。
※各数値は複数の実測データをもとにした参考値です。測定環境・ドライバ・パッチ状況によって変動するため目安としてご覧ください。
DOOM: The Dark Agesやインディ・ジョーンズ/大いなる円環のように、レイトレーシングを無効化できないタイトルが2025年以降に増えています。こうしたタイトルでは、VRAM容量やCPU性能がどれだけ余裕があっても、RTコアを持たないGTX 16シリーズは起動画面にすら進めません。これはRTX 20シリーズ以降で起きる「性能が伸びない」「fpsが低い」という問題とは質的に異なり、判断基準として明確に押さえておく必要があります。
VRAM6GBはどこまで足りるか
GTX 1660 SUPER・GTX 1660 Tiはどちらも同じVRAM 6GBです。レイトレ対応の有無とは別に、VRAM容量そのものの限界も確認しておきます。
実用面CPU相性・配信用途・軽量タイトルでの評価
VRAM容量やベンチマークの数値だけでなく、実際に使う上で見落とされがちなポイントも押さえておきます。
中古価格現行GPUとの価格比較とマイニング品への注意
中古市場でのGTX 1660 SUPER・GTX 1660 Tiの実勢価格を、現行の新品エントリークラスGPUと比較します。
GTX 1660 SUPERの中古実勢は、保証付きの実店舗基準(じゃんぱら等)で約1.4万円〜1.6万円程度、GTX 1660 Tiも約1.4万円〜1.8万円程度とほぼ横並びです。フリマアプリ等の最安値だけを見るとさらに安い出品も見られますが、状態のばらつきが大きいため、保証付きの実店舗価格を目安にするのが安全です。
一方、現行の新品エントリークラス(RTX 5060 8GB等)は約5.2万円〜という水準です。中古との差額は3.5万円台に開いており、VRAM容量が6GBから増える・新品保証・現行世代のDLSS/FSR対応を重視するなら新品という選択肢も十分検討に値します。価格は変動するため、購入・売却を検討する際は最新の相場を都度確認してください。
マイニング制限機能「LHR(Lite Hash Rate)」はRTX 30シリーズ以降で導入された機能で、GTX 16シリーズには一切実装されていません。GTX 1660 SUPERはEthereumマイニングでコストパフォーマンスの良いモデルとして、2020〜2021年のブーム期に実際に酷使された報告が複数の採掘計算サイトに残っています。
RTX 3060シリーズのように「LHR表記の有無」で酷使リスクをある程度絞り込める仕組みが、GTX 16シリーズには使えません。中古で購入する際は、動作確認済み・保証付きの販売店を選ぶことがより重要になります。
※ドライバサポートの面では、GTX 16シリーズ(TU116/TU117)はRTコア非搭載ながらもTuringアーキテクチャに属するため、Maxwell/Pascal/Volta世代(2025年10月に通常サポート終了)には含まれません。RTX 20〜50シリーズと同じ扱いで通常のGame Readyドライバ提供が継続しており、Windows 10上でのサポートも2026年10月まで続く見込みです。「型番が古い=サポート終了」ではない点は誤解しやすいので押さえておいてください。
判断基準買い替えるべきか、使い続けるべきか
なお、消費電力の面では、GTX 1660 SUPER(125W)・GTX 1660 Ti(120W)は現行のエントリー〜ミドルクラス(RTX 5060=145W前後、RX 9060 XT=160W前後、RTX 5060 Ti=180W前後)よりむしろ低い水準です。買い替えると消費電力自体は増えますが、性能の伸び幅がそれを大きく上回るため、ワットパフォーマンス(性能÷消費電力)は現行世代の方が明確に高くなります。
乗り換え先買い替え先のGPU候補
GTX 1660 SUPER・GTX 1660 Ti(いずれもVRAM 6GB)からの買い替えでは、どの候補を選んでもVRAM容量が確実に増えるため、RTX 30シリーズ以降の買い替えでよくある「VRAM容量が据え置きになる罠」を気にする必要はありません。予算に応じて選べば失敗しにくいのが利点です。
| 候補GPU | 実売の目安 | どんな乗り換えか |
|---|---|---|
| RTX 5060 8GB(無印) | 約5.2万円〜 | VRAMが6GBから8GBに増え、DLSSにも対応。予算を最も抑えたい人向けの入口 |
| RTX 5060 Ti 8GB | 約6.2万円〜 | 性能アップの実質的な下限ライン。VRAMは8GBに増えるが、1440p以上を見据えるなら次の16GBモデルが安心 |
| RX 9060 XT 16GB | 約6.65万円〜 | 8GBモデルとの価格差が小さく、VRAM 16GBまで一気に確保できるコストパフォーマンス最優先の候補 |
| RTX 5060 Ti 16GB | 約11.07万円〜 | VRAM容量に余裕を持たせつつNVIDIA環境・DLSS対応を維持したい人向け |
| RTX 5070 12GB | 約11.7万円〜 | RTX 5060 Ti 16GBとほぼ同価格帯まで来ており、予算があるなら比較検討する価値がある |
※実売の目安は2026年7月20日時点の価格比較サイト掲載価格をもとにした参考値です。メモリ価格の高騰でGPU価格は上昇局面にあり、変動が大きい点にご注意ください。最新は各リンク先で確認してください。
結論から言うと、予算を最優先するならRX 9060 XT 16GBをおすすめします。8GBモデルとほぼ同じ価格帯でVRAM 16GBまで確保でき、GTX 16シリーズからの買い替えでは体感が大きく変わる本命です(DLSSからFSR 4への乗り換えになりますが、GTX 16シリーズはもともとDLSSが使えないため、この切り替えに伴うデメリットは事実上ありません)。
NVIDIA環境・DLSS対応を維持したい場合は、RTX 5060 Ti 16GBを軸に、予算があればRTX 5070まで視野に入れると納得感のある買い物になりやすいです。
この中から、用途別に4枚挙げておきます。


FAQよくある質問
まとめ軽量タイトルなら現役、レイトレ必須タイトルは構造的な壁
GTX 1660 SUPER・GTX 1660 Tiは、発売から6年以上が経過した今も、1080pのeスポーツ・軽量タイトルでは実用的なGPUです。DLSS非搭載でもFSRアップスケーリングを併用すれば、Forza Horizon 6のように1080p〜1440pで実用的なフレームレートを確保できる場面もあります。
一方で、RTコアを持たないという構造的な制約は、DOOM: The Dark Agesやインディ・ジョーンズ/大いなる円環のようなレイトレ必須タイトルの「起動不可」という形で実例が出てきています。これはVRAM容量やCPU性能では解決できない壁のため、こうしたタイトルを遊びたい場合は買い替えが唯一の解決策になります。買い替え先を選ぶ際は、VRAM容量がどの候補でも確実に増える点を踏まえ、予算重視ならRX 9060 XT 16GB、DLSS対応を維持したいならRTX 5060 Ti 16GBを軸に検討してください。
1080pのeスポーツ・軽量タイトル中心であれば、GTX 1660 SUPER・GTX 1660 Tiはまだ現役で戦えます。ただし2025〜2026年のレイトレ必須タイトルではハードウェアの構造的な壁により「起動不可」という実例が出てきており、これはVRAM増設のような延命策では解決できません。中古購入時はLHR非搭載ゆえの酷使リスクに注意し、買い替え先を選ぶ際はVRAM容量が確実に増える現行世代の中から予算に合う1枚を検討してください。





