Windows 11が最大20%応答性改善?8GBメモリPCへの影響と更新の判断
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20%は操作の応答時間。ゲームのfpsではない
出典:Windows Experience Blog(2026年10月15日)、Windows Experience Blog(2026年9月29日)、Microsoftサポート KB5124010、Microsoftサポート KB5127648
「Windows 11が最大20%速くなった」と聞くと、ゲームのフレームレートまで上がるのか、メモリ8GBのPCでも効くのか、自分の環境にはいつ届くのかが気になります。
Microsoftが示した20%は、検索・スタート・右クリック・設定・Snipping Tool・エクスプローラーの応答時間を、ビルド26300.9550とビルド26200.7628で比べた値です。fpsの改善率ではありません。8GB機向けには、使用中のデータを最大2GB多くメモリに残す改善と、Widgetsを開いたときだけ読み込む省メモリ化(200MB超)が別々に説明されています。
届き方は端末と地域で差が出ます。特別な作業は要らず、Windows Updateの提示に従って更新すれば十分です。測定に使われた旧ビルドを探す必要はありません。
目次
要点まず何が起きたか
2026年10月15日、MicrosoftはWindows 11が「最大20%応答性が向上した」と発表しました。起動直後から体感でき、スタート、エクスプローラー、検索、Snipping Tool、Microsoft 365、Edgeなどに及びます。数字の根拠は脚注に書かれた応答時間の測定で、ゲーム性能の話ではありません。
20%最大20%は何と何を比べた数字か
発表の脚注に、測定の条件が書かれています。本文の見出しだけでは分からない部分です。
| 項目 | 公式の記載 | 読み取り方 |
|---|---|---|
| 測定した操作 | Search、Start、右クリック、Settings、Snipping Tool、File Explorerの応答時間 | どれも「開く・出す」までの待ち時間。ゲームのフレームレートは含まれない |
| 比較したビルド | Windows 11 OS build 26300.9550と26200.7628 | 改善後が26H2向けの26300.9550。比較元の26200.7628は、現在配信中のビルドより番号が小さい |
| 結果の幅 | 端末・構成・使い方などで変わる。配信時期と提供状況も端末・地域で異なる | 「最大」であり、全操作が一律に20%短縮されるとは書かれていない |
| Photosの数字 | Photosの起動時間は最大20%高速化(同じ2ビルドの比較) | 別の測定項目。Windows全体の20%とは別に示されている |
測定時の端末のCPU、ストレージ、メモリ容量、試行回数、各操作の実測時間は、発表では公開されていません。平均で20%速くなる、という読み方もできません。「最大」と書かれた数字として受け取るのが正確です。
8GB8GBメモリのPCで変わること
Microsoftによると、メモリ管理と効率の改善は8GBのPCでとくに大きな差になります。発表で挙がった変更は2つで、仕組みも数字も別物です。
| 改善 | 公式の説明 | 注意点 |
|---|---|---|
| メモリ管理の改善 | 使用中のデータを最大2GB多くメモリに保持し、低速なストレージへ移す回数を減らす。アプリやブラウザのタブを増やしても応答を保ちやすくする | 「空きメモリが2GB増える」という意味ではない。使用中データを残せる量が増える、という説明 |
| Widgetsの遅延読み込み | メモリ8GB以下のPCで、Widgetsを開いたときだけ読み込む。アプリなどに使えるメモリが200MB超増える | 対象は8GB以下のPC。測定は26300.9550の改善に基づく |
2GBと200MBは足し算できません。上の表のとおり前者は使用中データの保持、後者は常駐の削減で、効く場面が違います。「8GB機で空きが2.2GB増える」とは、発表のどこにも書かれていません。
効果が出るのは、ブラウザのタブやアプリを増やしたときの、ストレージへの書き出しが減る場面です。メモリを大量に使うゲームの動作が改善するかどうかは、数値が公表されていません。既存のメモリ消費の抑え方は、Windows 11のメモリ使いすぎ問題の対処法にまとめています。
時期自分のPCにはいつ届くのか
測定に使われた26300.9550は、9月22日に公開されたKB5124010(プレビュー更新)に含まれるビルドです。同じ更新説明に、26300.9550のほか、26200.9550と26100.9550も併記されています。現在の最新は、10月13日公開のKB5127648です。
| 日付 | 更新 | 内容 |
|---|---|---|
| 9月22日 | KB5124010(プレビュー) | ビルド26300.9550、26200.9550、26100.9550。今回の測定ビルドを含む |
| 9月29日 | Windows 11 26H2の提供開始 | 24H2・25H2の対象機へ、小さな更新(有効化パッケージ)で配信。段階的に届く |
| 10月13日 | KB5127648 | 26300.9711、26200.9711、26100.9711。KB5124010の改善を含む。ゲームのマウス入力のカクつき、AC-3音声の問題などを修正 |
20%の比較が成り立つのは、公式には26300.9550と26200.7628の組み合わせだけです。24H2・25H2の端末にも同じ番号のビルドが出ていますが、26H2と同じ効果になるかは、発表で述べられていません。バージョンごとに同じ率を当てはめることはできません。
26H2の配信は互換性の確認を挟んだ段階的な方式です。対象のPCでも、すぐには提示されないことがあります。確認の手順は次のとおりです。
- 「設定」→「システム」→「バージョン情報」で、Windowsのバージョンと搭載メモリ(実装RAM)を確かめる
- 「設定」→「Windows Update」で、更新の提示を確かめる。早く受け取りたい場合は、同じ画面の「利用可能になり次第、最新の更新プログラムを入手する」をオンにする
- 適用後、同じバージョン情報の画面でOSビルドを見る。26300.9550以降の番号なら、測定に使われた改善を含む
26H2へ上げる前の確認事項は、Windows 11 26H2のゲーミングPC向け判断で整理しています。
ゲームゲーム性能への影響をどう見るか
- 設定、エクスプローラー、スクリーンショット切り取りなど、プレイ前後の操作の待ち時間が減る
- 8GB機でブラウザや配信ソフトを同時に開いたとき、ストレージへの書き出しが減る可能性
- 10月13日の更新で、ゲーム中のマウス入力のカクつきが修正された
- fpsやフレームタイムの改善を示す数字は、公式発表に載っていない
- メモリを大量に使うゲームで、8GB機の不足が解消するとは書かれていない
- 端末・地域で提供状況が違い、すぐに届くとは限らない
今回の20%は、ゲームのフレームレートを測った数字ではありません。fpsが上がるとも、変わらないとも公表されていないため、効果は実機で試すまで分かりません。ゲーム目的で更新を急ぐ理由は、20%よりも、KB5127648に含まれる入力まわりの修正やセキュリティ更新としての意味のほうが大きいです。
8GBのPCでゲームを快適に遊ぶ最大の分かれ目は、OSの応答性ではなく、ゲーム本体のメモリ要求です。GPUのVRAMを含めた不足に悩んでいる場合は、通常の更新に加えて、設定やメモリの見直しが必要になります。
まとめまとめ|20%は操作の待ち時間。更新は通常どおりでよい
最大20%は、検索やスタートなどの応答時間を26300.9550と26200.7628で比べた数字で、ゲームのfpsとは別の話です。8GB機では、使用中データを最大2GB多くメモリに保持する改善と、Widgetsの200MB超の省メモリ化が別々に入ります。まずバージョン情報で手元の状態を見て、Windows Updateの提示に従って更新すれば足ります。測定ビルドを探す必要はなく、ゲーム目的で急ぐ理由も今回はありません。


