RTX 4090は2026年でも現役か|生産終了後の中古逆転現象と要件表からの後退
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生産終了後の中古逆転現象と、静かに進む公式要件表からの後退
RTX4090は2022年10月12日に発売されたNVIDIA Ada Lovelace世代のフラッグシップGPUです。AD102ダイ・16,384基のCUDAコア・24GB GDDR6Xを搭載し、発売から3年以上が経過した2026年時点でも、コンシューマー向け空冷カードとして最上位クラスの性能を維持しています。
結論を先に言うと、4K高負荷ゲーミングでも今なお通用する性能です。ただし2024年後半に生産終了となったとみられ、2026年7月時点で新品はほぼ流通しておらず、中古市場が中心になっています。しかも、わずかに残る新品在庫より中古の方が安いという逆転現象まで起きています。
既刊のRTX5090・RTX5080との比較記事とは異なり、この記事では「買い替えるべきか、今のRTX4090を使い続けて良いか」という現役性の観点を中心に、2025〜2026年発売タイトルの公式要件表でRTX4090の扱いがどう変化しているか、そして中古価格高騰の本当の理由(輸出規制ではありません)を整理します。
目次
スペックRTX4090の基本スペック
| 項目 | RTX4090 |
|---|---|
| 発売 | 2022年10月12日 |
| ダイ | AD102 |
| CUDAコア | 16,384基 |
| VRAM/バス幅/帯域 | 24GB GDDR6X・384bit・1,008GB/s |
| クロックベース/ブースト | 2,235MHz/2,520MHz |
| TDP | 450W |
| 発売時MSRP | $1,599 |
| NVENC | 第8世代・2基(AV1対応) |
※米国の対中輸出規制(2023年11月17日発効)に対応するため、NVIDIAは2024年1月にCUDAコア数を約11%減らした中国本土限定モデル「RTX4090D」を12,999元で投入しています。この規制は2023年の出来事であり、後述する2026年時点の中古価格高騰の直接原因ではありません。
VRAM24GBは誰のためのVRAMか
RTX4090最大の特徴である24GB・384bitのVRAMは、実は2025〜2026年発売タイトルのゲーミング用途だけでは持て余し気味です。4Kの最高設定でも多くのタイトルは12〜16GB程度に収まっており、24GBをフルに使い切る場面は限られます。
NVENCデュアルNVENCとAV1対応
RTX4090は第8世代NVENCを2基搭載しており、AV1のハードウェアエンコードに対応しています。デュアル構成により、配信をしながら別枠でエンコードする、あるいは複数ストリームを並行処理するといった用途でも余裕があります。この点はRTX4070Ti以上の上位モデルに共通する仕様で、フラッグシップのRTX4090ももちろん対象です。
DLSSフレーム生成に対応、MFGはRTX50専用
動作要件2025年タイトルでは名指し、2026年タイトルでは扱いが変化
2025〜2026年発売タイトルの公式要件表を確認したところ、2024〜2025年前半の大作では最上位ティアにRTX4090が名指しされている一方、2026年発売の新しいタイトルでは、最上位ティアの基準がRTX4090からRTX50シリーズやRTX4080以上へと置き換わりつつあります。
4K・60fps・フルレイトレーシングモードの基準としてRTX4090が公式に名指しされています。ただしDLSS3フレーム生成の併用が前提で、それでも60fps到達は厳しいとの報道もあります。
拡張レイトレーシングの最上位「EXTREME」設定・4K・60fps・Ultra設定の基準としてRTX4090が公式に名指しされています。
最上位「Extreme Ray Tracing」の基準はRTX5070Ti/RX9070XTで、無印RTX4090は公式表のどのティアにも登場しません。性能自体はこの基準を上回りますが、名指しはされていません。
最上位「Ultra 4K」の基準はRTX4080以上(16GB以上)で、RTX4090は名指しされていません。RTX4090は基準を上回る性能ですが、基準そのものとしては使われていません。
※各要件は各タイトルの公式発表をもとにした参考値です。パッチやドライバの更新で変動する場合があります。なお2025年9月発売の「Hell is Us」では、Ultra設定の基準としてRTX4090が名指しされていますが、対象は4K・30fps(アップスケーリング前提)で、60fps到達は開発元も保証していません。名指しされている場合でも、要求される設定の基準自体が徐々に切り上がっている点には注意が必要です。
インディ・ジョーンズ(2024年12月発売)・アサシン クリード シャドウズ(2025年3月発売)は、いずれもRTX4090を公式要件表の最上位ティアに名指ししています。一方、2026年発売のForza Horizon6・DOOM: The Dark Agesでは、最上位ティアの基準がRTX50シリーズやRTX4080以上に置き換わり、RTX4090という型番自体が公式表から姿を消しています。演算性能自体は今も基準を上回りますが、パブリッシャー側が「基準」として名指しする対象からは、フラッグシップだったRTX4090も徐々に外れつつあるという実態が見えてきます。
中古価格新品より中古が安い逆転現象
RTX4090の中古相場は約38.9万円〜41万円程度が目安です(じゃんぱらで約39.9万円、ドスパラで中古並品約38.9万円〜中古良品約40.9万円)。この3週間ほど大きな変動はなく高止まりしています。一方、価格.comに新品として掲載されている在庫は約81.8万円〜99.9万円という高値で、正規の新規生産品ではなく、生産終了後に残った在庫の販売とみられます(出品経路の詳細は未確認)。中古の方が新品より明確に安いという逆転現象が起きています。
「RTX4090の中古が高いのは中国向け輸出規制のせい」という説を見かけますが、この規制は2023年11月に発効した過去の出来事で、2026年時点の価格動向を新たに左右しているものではありません。実際の値上がり要因として一次情報で確認できるのは、(1)2024年後半とみられる生産終了により新規供給が事実上ゼロになったこと、(2)AIデータセンター向け需要の高まりでメモリ業界全体のDRAM価格が高騰していること、(3)24GBというVRAM容量がローカルLLM用途で根強い需要を保っていること、の3点です。
判断基準買い替えるべきか、使い続けるべきか
乗り換え先買い替え先のGPU候補
RTX4090からの買い替えでは、予算に応じてRTX5080かRTX5090のどちらを選ぶかが分かれ目になります。
| 候補GPU | 実売の目安 | どんな乗り換えか |
|---|---|---|
| RTX 5080 | 約19.5万円〜 | 中古RTX4090の半額以下。MFG対応で体感フレームレートは底上げできるが、素の演算性能はRTX4090と同等かやや下回る場面もある |
| RTX 5090 | 約69万円〜 | VRAMは32GBへ増量、演算性能・MFGとも全面的に上回る最上位の乗り換え先 |
※実売の目安は2026年7月24日時点の価格比較サイト掲載価格をもとにした参考値です。メモリ価格の高騰でGPU価格は上昇局面にあり、変動が大きい点にご注意ください。最新は各リンク先で確認してください。
| GPU | 相対性能(RTX 5090=100%) |
|---|---|
| RTX 4090現在 | 97.6% |
| RTX 5070 Ti | 83.1% |
| RTX 5080 | 91.5% |
| RTX 5090 | 100.0% |
※PassMark G3D Mark(2026年7月時点)をもとにした相対値です。この合成スコアはレイトレーシングやDLSS世代差が効く場面の実際の差を過小評価する傾向があり、RTX4090とRTX5090の実測ゲーム性能差(4Kネイティブで約3割、MFG込みではさらに体感差が拡大)は本記事下部のRTX5090比較記事で詳しく解説しています。RTX5080についても同様に、素のラスタライズ性能はRTX4090に近い場面がある一方、レイトレーシングやMFGを使う場面では差が広がります。
結論から言うと、予算を最優先するならRTX5080をおすすめします。中古RTX4090より安く、MFGにも対応します。性能を妥協したくない場合は、VRAM32GBへ増量されるRTX5090が順当な選択です。
この中から、2枚挙げておきます。
FAQよくある質問
まとめ性能は現役、しかし基準としての立場は静かに後退
RTX4090は、4K高負荷ゲーミングでも今なお通用する演算性能を持つフラッグシップGPUです。しかし2024年後半の生産終了以降、新品はほぼ流通せず、中古の方が新品在庫より安いという逆転現象まで起きています。中古価格高騰の理由は中国向け輸出規制ではなく、生産終了・メモリ市場逼迫・ローカルLLM需要の3点です。
2025〜2026年発売タイトルの公式要件表では、2024〜2025年前半の大作(インディ・ジョーンズ、アサシン クリード シャドウズ)こそ今も最上位基準として名指ししていますが、2026年発売のForza Horizon6・DOOM: The Dark Agesでは基準がRTX50シリーズやRTX4080以上に置き換わっています。買い替えを検討する際は、予算重視ならRTX5080、性能を妥協したくないならRTX5090を軸に検討してください。
RTX4090は、演算性能自体は今も4Kゲーミングで通用するフラッグシップGPUです。ただし新品はほぼ生産終了し、中古の方が新品在庫より安いという逆転現象が起きています。2026年発売タイトルの公式要件表からは徐々に名前が姿を消しつつあり、「性能は現役、しかし基準としての立場は後退」というのが実態です。買い替えを検討する際は、予算に応じてRTX5080かRTX5090を検討してください。





