PCゲームが重い・カクつく原因と対処法|タスクマネージャーでGPU・CPU・VRAM不足と温度を見分ける方法【2026年】
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設定を下げる前に、どこが詰まっているかを見分ける
PCゲームが重い・カクつくときは、まずゲームが使うGPUと処理の種類を確認します。GPU使用率が高くても目標fpsを満たしていれば、買い替えを急ぐ理由にはなりません。
VRAMの圧迫が疑われるなら、テクスチャ品質などを一項目ずつ下げ、同じ場面で引っかかりやfpsが改善するか比較してください。共有GPUメモリが使われていることだけでは、VRAM不足を確定できません。
目次
診断タスクマネージャーで原因を切り分ける
Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを開きます。Windows 11では更新状況やドライバーによって画面・表示項目が異なります。
- 「パフォーマンス」→「GPU」で型番とGPU番号を確認する。GPU 0が必ずゲーム用のグラフィックボードとは限りません。
- 「プロセス」の列見出しを右クリックし、「GPU」「GPUエンジン」を表示する。ゲームの行の「GPU 1 – 3D」などを、先ほどの型番に対応させます。
- 「パフォーマンス」で該当GPUを選び、グラフ名から3D・Copy・Video Encodeなどを切り替える。録画ソフトや動画を再生するブラウザーなど、他プロセスの負荷も確認します。
GPU全体の使用率は、各エンジンの合計や平均ではなく、最も忙しいエンジンの値を代表表示します。Video Encodeが高いのか、ゲームが使う3Dなどが高いのかで、次に調べる対象が変わります。表は原因の候補であり、表示だけで確定する診断ではありません。
| 原因 | タスクマネージャーでの見え方 | 体感の特徴 | 対策の方向 |
|---|---|---|---|
| 描画負荷の候補 | ゲームが使うGPU・エンジンの負荷が高い | 常に全体的に重い | アップスケーラー、重い設定を下げる |
| CPU不足 | GPU使用率が張り付かない。論理プロセッサの一部が張り付く | 画質を下げてもfpsが伸びない。街中や人の多い場面で重い | CPU負荷の高い設定を下げる、常駐アプリを閉じる |
| VRAM圧迫の候補 | 専用・共有の使用量と引っかかりが同時に変化する | 移動やカメラ操作で急に引っかかる | テクスチャ・解像度・レイトレーシングを下げる |
| 温度 | 最初は快適だが、時間がたつとGPU使用率はそのままでfpsが落ちる | プレイを続けるほど重くなる | 温度とクロックを確認し、冷却を見直す |
| ストレージ・ドライバー | 使用率は低いのに、ときどき止まる | 新しい場所や場面で一瞬固まる | SSDへのインストール、ドライバーの入れ直し |
目標fpsを決め、垂直同期・fps上限・アップスケーリング・フレーム生成・録画の条件をそろえて比較してください。上限で止まっている場合もあるため、低いGPU使用率だけでCPU不足とは決められません。温度・クロック・電力と、フレームタイム(1フレームにかかる時間)を記録し、引っかかった時刻の変化を照合してください。100%という数字だけで正常・故障・買い替えを判定せず、設定調整後も目標を満たせないかで判断します。
平均fpsとフレームタイムは、タスクマネージャーとは別にCapFrameXなどで記録します。
- CapFrameXを起動し、「Capture」で対象ゲームのプロセスとCapture hotkey(記録用キー)を確認する。Capture timeを、たとえば30秒にそろえる。
- ゲームの同じ開始地点へ戻り、設定した記録用キーを押して同じ経路を移動する。設定変更後も同じ長さ・経路で記録する。
- 「Analysis」で保存された記録の平均fpsとフレームタイムを確認し、「Comparison」で変更前後の記録を比べる。対応センサーの温度・クロック・電力を記録する場合はSensorの設定も確認する。
グラフ上の引っかかりの見方は、PresentMonのフレームタイムグラフの読み方で確認できます。ゲームの規約やアンチチートにより計測できない場合は、その制限に従ってください。
出典:CapFrameX公式のCapture・Analysis・Comparisonの説明
CPU使用率が100%にならなくてもCPU不足は起きる
タスクマネージャーの「CPU」の数字は、全コアの平均です。ゲームの処理が1〜数本のスレッドに集中すると、そのスレッドを受け持つコアだけが張り付き、全体の数字は低いままです。全体のCPU使用率が低いことは、CPU不足ではない理由になりません。
- タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブで「CPU」を選ぶ
- グラフを右クリックし、「グラフの変更」→「論理プロセッサ」を選ぶ
- 一部のグラフが上限付近なら、CPU側の負荷を疑う手掛かりになる。ゲーム以外のプロセスの負荷も確認する
解像度を下げてもfpsが伸びない場合は、同期・fps上限や他プロセス、温度・電力制限を先に確認します。これらをそろえてもゲームのCPU処理待ちが続くなら、CPU側の制約を疑えます。解像度変更だけでCPU交換を決めず、CPU使用率が低くても起きるボトルネックの確認手順を参照してください。
VRAM専用・共有GPUメモリと症状を比較する
「専用GPUメモリ」は、単体GPUではグラフィックボード上のVRAM、内蔵GPUではGPU用に予約されたシステムRAMの場合があります。「共有GPUメモリ」はGPUも利用できるシステムRAMで、単体GPUと内蔵GPUの両方が利用できます。内蔵GPUが共有メモリを使うのは通常の動作でもあります。
「パフォーマンス」の使用量は、選んだGPUの全プロセスを集計した値です。ゲーム単独の値ではありません。共有メモリの上限表示も、その容量が常時確保されているという意味ではありません。
「詳細」の列見出しから「列の選択」を開き、ゲームの専用・共有GPUメモリを表示すると、プロセス別の変化を追えます。ただし、各行にはプロセス間で共有するメモリも含まれ得ます。各行を単純に足してGPU全体の消費量にしないでください。プロセス間の共有と、CPU・GPUが使える共有システムRAMは別の概念です。
専用メモリが容量付近になり、共有使用量と引っかかりが増えるなら、メモリ圧迫を調べる手掛かりになります。ただし、表示量だけでは物理VRAM不足の証明になりません。
Ryzen 7 9800X3D、アップスケーリング使用の1440p・PCIe 3.0環境でRTX 5060 Tiの8GB版と16GB版を比べた『Dragon Age: The Veilguard』の検証では、8GB版が平均27fps・1%Low 9fps、16GB版が平均66fps・1%Low 47fpsでした。1% Lowは瞬間的な最小fpsとは異なる指標です。これは特定のゲーム・条件の結果で、共有メモリの診断閾値ではありません。
出典:Microsoft DirectX Developer Blog、TechSpot(RTX 5060 Ti 8GB vs 16GB)
- 同じセーブ地点・移動経路で、変更前の専用/共有メモリ量、平均fps、引っかかり、フレームタイムを記録する。
- テクスチャ品質を一段下げて同じ場面を比較する。反映に再起動が必要なゲームでは、その指示に従う。
- 変化が乏しければ元に戻し、描画解像度、レイトレーシングなどを一項目ずつ比較する。同期・fps上限や録画などの条件はそろえる。
メモリ量の減少と引っかかりの改善がそろえば、下げた設定を対処候補にできます。解像度やレイトレーシングは描画負荷も変えるため、改善してもVRAM不足の確定にはなりません。改善しなければCPU・温度・ストレージ・ドライバーなど別の原因へ進みます。設定調整後も希望の画質と目標fpsを両立できない場合に、購入を検討してください。容量ごとの比較はVRAM 12GBはもう足りない?重量級8タイトルの消費量で検証で確認できます。
対処法原因に合わせた対処法6つ
原因の見当がついたら、当てはまるものから試してください。GPU不足なら1と2、CPU不足なら2と4、原因がはっきりしないなら3から順に確認するのが近道です。
出典:AMD(26.10.1リリースノート)、Wagnardsoft(DDUの使い方)、Xbox公式(ゲームモード)、TechSpot(シングルチャネルとデュアルチャネル)、GamersNexus(フレーム生成)
アップスケーラーの違いはDLSS/FSR/XeSS 完全ガイド、各設定項目の意味はグラフィック設定 完全ガイドで解説しています。
温度「何度から危険か」は製品ごとに違う
「CPUが90℃を超えたら危険」といった一律の基準は、現在のCPUには当てはまりません。たとえばRyzen 7 9800X3D/9700Xの上限は95℃、Ryzen 7 7800X3Dは89℃です。GPUも、製品ごとに公式の上限温度が決まっています。
| 製品 | 公式の上限温度 | 補足 |
|---|---|---|
| RTX 5090 | 90℃ | NVIDIA公式の最大GPU温度 |
| RTX 5080/5070 Ti | 88℃ | NVIDIA公式の最大GPU温度 |
| RTX 5070 | 85℃ | NVIDIA公式の最大GPU温度 |
| RTX 5060 Ti/5060 | 87℃/89℃ | NVIDIA公式の最大GPU温度 |
| Ryzen 7 9800X3D/9700X | 95℃ | 95℃での動作は設計上の想定内 |
| Ryzen 7 7800X3D | 89℃ | X3Dの一部は上限が低い |
| Core i9-14900K | 100℃ | Intel公式の最大動作温度 |
| Core Ultra 9 285K | 105℃ | Intel公式の最大動作温度 |
出典:NVIDIA(RTX 5070シリーズ仕様)、AMD(Ryzen 7 9800X3D仕様)、Intel(Core Ultra 9 285K仕様)
見るべきなのは温度の数字だけではありません。上限に張り付いたまま、同時にクロックが下がってfpsが落ちているなら、冷却が足りていません。温度が高くてもクロックが保たれていれば、設計どおりに動いています。
チェックそれでも直らないときのチェック項目
- ゲームをSSDにインストールする:最近のゲームはSSDを動作要件にしているものが増えています。サイバーパンク2077は、最低動作環境でのHDDのサポートを打ち切り、Starfieldも最低要件からSSD必須です。HDDにインストールしていると、新しい場所へ移動したときに読み込みが追いつかず引っかかります。
- シェーダーキャッシュを見直す:NVIDIAはコントロールパネルの「3D設定の管理」で、シェーダーキャッシュに使うディスク容量の上限を設定できます。既定より小さくしている場合は、既定値に戻してください。Radeonは、Radeon Softwareの「シェーダーキャッシュのリセット」で作り直せます。作り直した直後は一時的に引っかかりが増えます。
- ゲーム側の不具合を疑う:ほかのゲームは快適なのに1本だけ重い場合は、ゲームの最適化不足や不具合の可能性があります。Steamのコミュニティで「ゲーム名 stutter」などで検索すると、同じ症状と回避策が見つかることがあります。パッチで直ることも多いので、ゲームの更新も確認してください。
- ゲームごとの設定ガイドを使う:タイトルごとに、どの項目が重いかは大きく違います。サイバーパンク2077、エルデンリング、モンハンワイルズ、黒神話:悟空、FF7リバースの設定ガイドで、実測にもとづく効き目を解説しています。
出典:CD PROJEKT RED(動作環境の更新)、AMD(Radeon Softwareのグラフィックス設定)
製品温度対策に使える冷却グッズ
温度が原因の場合、まず試しやすいのはホコリの掃除とCPUグリスの塗り直しです。ケース内の空気の流れが悪いなら、ケースファンを追加・交換します。


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FAQよくある質問
タスクマネージャーのCPU使用率は全コアの平均だからです。ゲームの処理が一部のスレッドに集中すると、そのコアだけが張り付いても全体の数字は低くなります。「論理プロセッサ」表示に切り替えると、張り付いているコアを確認できます。
「パフォーマンス」→「GPU」で型番と専用・共有の使用量を確認します。全プロセス合計なので、ゲームの使用GPUとプロセス別の変化も確認してください。共有使用量だけでは不足を確定できません。同じ場面でテクスチャ品質などを一項目ずつ下げ、メモリ量と引っかかり・fps・フレームタイムの変化を比較してください。
製品によります。Ryzen 7 9800X3D/9700Xの上限は95℃ですが、7800X3Dは89℃です。まず使っている型番の仕様を確認してください。温度が上限に張り付いたままクロックが下がり、fpsが落ちている場合に冷却を見直してください。
GeForce RTXならDLSS、RadeonならFSR、Intel ArcならXeSSが基本です。XeSSは他社のGPUでも動くので、FSRに対応していないゲームではRadeonでも選択肢になります。
オンのままで構いません。既定でオンになっており、ゲーム中にWindows Updateがドライバーを入れたり再起動を促したりするのを防ぎます。
Windows 11では、「設定」→「システム」→「電源とバッテリー」の「電源モード」で「最適なパフォーマンス」を選ぶのが基本です。選べる項目は機種や電源状態で異なるため、表示される電源モードを確認してください。
ゲームの使用GPU・エンジンを確認し、同期やfps上限、温度・クロック・電力の制限を調べてから判断します。同じ場面で設定を調整しても希望の画質と目標fpsを両立できない場合は、対象ゲーム・解像度が近い実測を見て購入候補を比較してください。GPU使用率や共有メモリの数字だけでは、買い替えは決められません。
まとめ
PCゲームが重いときは、使用GPU・エンジン・プロセスと、メモリ表示の集計範囲を確認してください。GPU使用率や共有メモリだけで原因を確定せず、同じ場面・同じ条件で設定変更前後を比較してください。
GPU不足ならアップスケーラーと重い設定の見直し、CPU不足ならCPU負荷の高い設定と常駐アプリの整理、VRAM圧迫が疑われるならテクスチャなどを一項目ずつ下げ、メモリ量と症状の改善を確認します。温度は一律の数字ではなく、製品の上限とクロックの落ち方で判断してください。






