ゲーム起動時に「メモリを参照しました」が出る原因|ntdll.dll・イベントID1000・0xc0000005
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0xc0000005・DLL・RAMを、交換する前に順番どおり確認
確認日:2026年8月15日。Microsoft:アクセス違反 0xC0000005、Microsoft:Application Error イベントID 1000/1001、Microsoft:ユーザーモードダンプの収集を参照しています。
確認日:2026年8月15日。Microsoft:アクセス違反 0xC0000005、Microsoft:Application Error イベントID 1000/1001、Microsoft:ユーザーモードダンプの収集を参照しています。
エラー画面に「メモリ」と出ても、いきなりメモリを抜き差ししたり買い替えたりする必要はありません。特定のゲームだけで起きるか、障害モジュールは毎回同じかを確認すると、ゲームファイル・MOD・ランタイム・ドライバー・安定性のどこから調べるべきかが絞れます。
目次
先に結論最初の10分で確認する順番
0xc0000005はAccess Violationです。アプリが読み取り・書き込み・実行を許可されていないメモリへアクセスした状態を示します。RAM、ゲーム、DLL、ドライバー、OC設定など、原因は1つに限りません。
| 最初に見ること | 当てはまる場合 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 特定のゲームだけか | 1本だけで再現する | ゲームファイルの整合性、MOD・ReShade・オーバーレイを先に確認します。 |
| 複数のゲーム・アプリでも出るか | ブラウザや別ゲームにも広がる | XMP/EXPO・CPU/GPUのOCを標準へ戻し、RAM診断へ進みます。 |
| イベントID 1000の障害モジュール | 毎回同じDLLが出る | そのDLLを単体で置換せず、関連するゲーム・ランタイム・ドライバーを正規手順で修復します。 |
| 更新やMOD導入の直後か | 発生時期がはっきりしている | 直前の変更を戻し、原因を1つずつ切り分けます。 |
エラーの意味「メモリを参照しました」と0xc0000005とは
よくある表示は次のようなものです。
The instruction at 0x... referenced memory at 0x...
The memory could not be read.
または written と表示される場合もあります。いずれも、アプリケーションがアクセスを許可されていないメモリ領域を読もうとした、または書こうとしたときのエラーです。Microsoftは0xC0000005をAccess Violationとして案内しており、read・write・executeのいずれかのアクセス違反になり得ます。
| 表示・記録 | 意味 | 読み違えないためのポイント |
|---|---|---|
| The memory could not be read | 読み取り時のアクセス違反 | 「物理RAMが読めない」の意味ではありません。ゲーム内の不正な参照でも表示されます。 |
| The memory could not be written | 書き込み時のアクセス違反 | 書き込み先が不正、または関連モジュールが壊れている可能性があります。 |
| 0xc0000005 | WindowsのAccess Violation | 原因を特定するコードではなく、例外の種類です。再現条件とログを組み合わせます。 |
| Application Error / イベントID 1000 | アプリのクラッシュ記録 | 障害アプリ・障害モジュール・例外コードを確認する入口です。 |
ログ確認イベントID 1000で障害モジュールを確認する
Windowsキーで「イベント ビューアー」を検索し、Windows ログ → アプリケーションを開きます。ゲームが落ちた時刻の「Application Error」を探してください。イベントID 1000には、障害が起きたアプリケーション、障害モジュール、例外コードが記録されます。
イベントID 1000で記録される項目の例
障害が発生しているアプリケーション名: game.exe
障害モジュール名: ntdll.dll
例外コード: 0xc0000005
障害オフセット: 0x...
確認するのはアプリケーション名・障害モジュール名・例外コードの3項目です。ゲーム名と時刻が合っているログだけを見ます。ここで ntdll.dll が表示されても、DLLを単体で置き換える根拠にはなりません。
ntdll.dll、KERNELBASE.dll、ゲーム本体のDLLなどが表示されても、そのファイル自体が根本原因とは限りません。MODやオーバーレイ、GPUドライバー、破損したゲームファイルが呼び出し元になる場合もあります。障害モジュールがKERNELBASE.dllで、例外コードが0xe06d7363(C++例外)の場合は、KERNELBASE.dllクラッシュの切り分け記事で詳しく解説しています。
| ログの傾向 | 考えやすい範囲 | 先に試すこと |
|---|---|---|
| 同じゲーム・同じDLLでだけ発生 | ゲームデータ、MOD、追加DLL、ゲーム固有設定 | 整合性確認、MOD無効化、設定ファイルの再生成を行います。 |
| GPU関連DLLや描画中に発生 | GPUドライバー、GPU OC/UV、オーバーレイ、温度 | ドライバーの更新・ロールバック、OC解除、オーバーレイ停止を試します。 |
| アプリごとにDLLが変わる | RAM安定性、CPU OC、Windowsファイル、ストレージ | RAM不良の証拠ではありません。XMP/EXPOを含め標準設定へ戻し、複数アプリでの再現とメモリ診断・SSDログを合わせて確認します。 |
例外コード0xc0000005以外の例外コードが出た場合
イベントID 1000の例外コードは0xc0000005だけではありません。Microsoftの同じアプリケーションクラッシュ調査資料では、代表的な例外として0xc0000022(STATUS_ACCESS_DENIED)と0xc0000374(STATUS_HEAP_CORRUPTION)も挙げられています。表示されたコードによって確認する方向が変わるため、0xc0000005と同じ対処を当てはめないようにしてください。
0xc0000374(STATUS_HEAP_CORRUPTION)はヒープ破損
ヒープと呼ばれる動的メモリ領域の管理情報に異常が検出された状態です。0xc0000005と同様に、これ単体でRAM故障を示すコードではありません。ゲームやMOD側のメモリ操作に問題がある場合や、別のモジュールが先に起こした破損の影響を受けている場合にも発生します。特定のゲームだけで繰り返すならゲームファイルの整合性確認とMODの無効化を先に試し、無関係な複数のアプリで発生するならXMP/EXPOを含めたPC全体の安定性を確認する、という切り分けの考え方は0xc0000005のときと同じです。
0xc0000022(STATUS_ACCESS_DENIED)はメモリの問題ではない
0xc0000005・0xc0000374とは性質が異なります。こちらはメモリへの不正アクセスではなく、ファイルやリソースへのアクセス権が拒否された状態を示します。表示された場合は、RAMやOC設定より先に、対象ゲームの実行ファイルやインストールフォルダーに対するアクセス権、セキュリティソフトによるブロック、Windowsの権限設定を確認してください。
ntdll.dllの見方ntdll.dllは「原因名」ではなく、クラッシュが表面化した場所の場合がある
ntdll.dllはWindowsの低い層で使われるシステムDLLです。ゲーム専用のファイルではないため、イベントID 1000で障害モジュールとして表示されても、ntdll.dllそのものを交換すれば直る、という意味にはなりません。
ゲーム本体やMOD、オーバーレイ、追加DLLが先に不正なメモリアクセスを起こし、Windows側の処理中にアクセス違反が検出されることがあります。イベントID 1000の障害モジュールは重要な手掛かりですが、単独で根本原因を断定する情報ではありません。
System32内のDLLを手作業で差し替えると、版・署名・依存関係の不一致で状態を悪化させるおそれがあります。Windows全体の破損が疑われる場合だけ、DISMとSFCというWindows標準の修復手段を使います。
| 再現パターン | 読み取れること | 優先する確認 |
|---|---|---|
| 同じゲーム・同じセーブデータや場面で再現 | ゲーム側の再現条件がある可能性が高い | 整合性確認、設定初期化、MOD・ReShade・オーバーレイ停止を先に試します。RAMやドライバーの問題を単独では除外できません。 |
| ゲームやアプリごとにモジュール・オフセットが変わる | 単一DLLの破損だけでは説明しにくい | XMP/EXPO、CPU・GPUのOC/UV、RAM、ドライバー、Windows全体の安定性を確認します。 |
| イベントID 1001も同時刻にある | Windows Error Reporting(WER)の関連情報が残る場合がある | 1000のアプリ名・モジュール・例外コードと時刻を照合し、同じクラッシュの記録か確認します。 |
ゲーム側から特定ゲームだけで起きる時の安全な直し方
DLL配布サイトから、表示されたDLLだけをダウンロードして置き換える方法は避けてください。版・署名・依存関係の不一致で状態を悪化させる恐れがあります。ゲームの修復を優先し、ランタイムやGPUドライバーはゲーム公式の案内または正規配布元を使うのが安全です。
Visual C++ 再頒布可能パッケージを正規手順で修復する
Visual C++ Runtimeに関係するDLLが表示される場合は、まずゲーム公式のサポート情報で必要なランタイムを確認します。案内がある場合は、Microsoft公式の再頒布可能パッケージを正規手順で修復または導入してください。最新のv14パッケージはVisual Studio 2017・2019・2022・2026で使われるランタイムに対応します。一方、2013以前のランタイムは別系統のため、ゲームが要求する版を併用することがあります。
ドライバー・設定複数ゲームで出る時は安定性を確認する
複数のゲームや普段使うアプリでも0xc0000005が起きるなら、特定タイトルだけの問題とは限りません。変更の影響が小さい順に、GPUドライバーとPC設定を確認します。
| 確認項目 | 確認方法 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| GPUドライバー | 発生直前に更新したなら1つ前へ戻す。未更新なら正規配布元から更新。 | 変更の直後から発生した場合に優先します。複数の版を短時間で往復させないでください。 |
| GPU・CPUのOC/UV | AfterburnerやBIOSの設定を標準へ戻す。 | ベンチマークが通っても、ゲーム固有の負荷で不安定になることがあります。 |
| XMP/EXPO | BIOS/UEFIで一時的に無効化し、JEDEC相当の標準設定で再現確認。 | 無効化で止まるなら、RAM・CPUメモリーコントローラー・設定の組み合わせを調整する段階です。 |
| Windowsのシステムファイル | 管理者のターミナルでDISM、続けてSFCを実行。 | Windows更新失敗や複数アプリの異常がある場合に有効です。 |
DISM.exe /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
sfc /scannow
DISMとSFCはWindowsのコンポーネントと保護されたシステムファイルを修復するための手段です。ただし、ゲームフォルダー内のMODやゲーム専用DLLの破損まで直すものではありません。
上級の確認再現できるクラッシュはダンプを開発元へ渡す
通常の切り分けで直らず、同じクラッシュを再現できる場合は、イベントログだけでは不足することがあります。Windows Error ReportingのLocalDumpsを設定すると、ユーザーモードアプリのクラッシュダンプを保存できます。既定の保存先は%LOCALAPPDATA%\CrashDumpsです。
ただしLocalDumpsの設定は管理者権限を使うレジストリ操作です。ゲームを一度落としただけで行う必要はありません。開発元からダンプ提出を求められた場合、またはWinDbgでコールスタックを確認できる場合に限って検討してください。ダンプではntdll.dllという表示そのものではなく、その直前にどのゲームDLLや追加コンポーネントがあったかを調べます。
RAMを疑う条件メモリ診断・1枚ずつの切り分けへ進む目安
「メモリ」と表示されただけでRAM不良とは決められません。ただし、アプリごとに障害モジュールが変わる、ゲーム以外も不安定、XMP/EXPOを有効にした時だけ発生する、といった場合はRAM周りを確認する価値があります。
- Windows メモリ診断を実行するWindowsキーで「Windows メモリ診断」を開き、「今すぐ再起動して問題を確認する」を選びます。結果はイベント ビューアーの「MemoryDiagnostics-Results」から確認できます。
- XMP/EXPOを無効にして再現を確認する最初から電圧やタイミングを詰めず、まず標準設定で安定するかを確認します。
- 2枚構成なら1枚ずつ、同じスロットで確認する片方だけで再現するのか、スロットを変えると症状が移るのかを記録します。静電気対策を行い、電源ケーブルを抜いてから作業してください。
一方で、エラー画面だけを根拠にRAM交換を決めることもできません。標準設定での再現、複数アプリでの症状、個別DIMMでの比較をそろえてから、保証相談や交換を検討してください。
ストレージ経路も確認ファイル読み込み時に落ちる場合の見方
ロード中や更新後にだけクラッシュし、ゲームファイルの修復で毎回ファイルが戻る場合は、ストレージ経路も確認します。イベント ビューアーのシステムログでDisk・stornvme・storahciなどにイベントID 129や153の記録がないかを見てください。129はストレージスタックがデバイスのリセットを発行した記録、153はI/Oが再試行された記録です。どちらもSSD本体の故障を単独で確定するものではありません。SSDの健康状態と空き容量に加え、ストレージドライバー、ファームウェア、接続経路を確認します。
ただし、ストレージ関連ログがないからといって他の原因が消えるわけではありません。ゲームデータの再取得、ランタイム、RAM安定性と並行して再現条件を絞るのが確実です。
FAQよくある質問
まとめRAM交換の前に、再現範囲とログから絞り込む
ゲーム起動時の「メモリを参照しました」や0xc0000005は、RAMの故障を直接示すエラーではありません。まず特定ゲームだけかを確認し、ゲームファイル、MOD・追加DLL、Visual C++、オーバーレイを順番に確認します。複数アプリへ広がる、XMP/EXPOを有効にした時だけ起きる、標準設定でも不安定といった条件が重なる場合に、メモリ診断やDIMM単位の切り分けへ進みましょう。



