NVIDIA AppでCPU温度・クロック・消費電力を表示する方法|11.0.9で追加、まだ見られない項目とHWiNFO併用の判断
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11.0.9で追加、ただし公式の告知はない
出典:Digital Foundry(2026年9月)、NVIDIA App 公式ページ(いずれも2026年9月10日確認)
ゲーム中にCPU温度を確認したいだけなのに、HWiNFOやMSI Afterburnerを別途常駐させている。GeForceユーザーにとって、これは長らく当たり前の手間でした。
その状況が変わりつつあります。NVIDIA App 11.0.9のパフォーマンスオーバーレイに、CPU温度・CPUクロック・CPU消費電力の3項目が追加されました。FPSやGPU情報と同じ画面に並べて表示できます。
ただし手放しで喜ぶ前に確認しておきたい点が2つあります。NVIDIAがこの変更を公式に告知していないことと、他の監視ソフトを完全に置き換えられるほどの項目数はまだないことです。何が見えるようになり、何がまだ見えないのかを整理します。
目次
追加内容CPUの温度・クロック・消費電力の3項目が増えた
NVIDIA Appのオーバーレイには以前からFPSやGPUの情報を表示する機能がありました。今回そこにCPU温度、CPUクロック、CPU消費電力が加わっています。これまでCPU側で見られたのは使用率までだったため、温度を知るには別のソフトが必要でした。
とくにCPU温度は、動作が不安定なときやサーマルスロットリングを疑うときに最初に見る値です。GeForceユーザーが常用しているNVIDIA Appの中で完結するようになった意味は小さくありません。
この変更はNVIDIA App 11.0.9のリリースノートに記載がありません。同バージョンで公式に案内されているのはDLSS 4.5 Ray Reconstruction、アプリごとのResizable BAR制御、その他細かなインターフェースとドライバー設定の変更です。実際、NVIDIA App公式ページのオーバーレイ紹介も「GPUとCPUの使用率、FPS 1% Low、レイテンシ」までしか触れておらず、CPU温度・クロック・消費電力への言及はありません(2026年9月10日確認、配布中のバージョンは11.0.9.251)。告知がないぶん気づかれにくく、また将来の更新で扱いが変わる可能性も否定できません。
表示手順Alt+Zから統計情報のカスタムビューで選ぶ
設定はNVIDIA Appの外、ゲーム内オーバーレイ側で行います。Digital Foundryが示している手順は次のとおりです。
- NVIDIA Appでオーバーレイを有効にする
NVIDIA Appの「設定」を開き、「性能」タブのオーバーレイにある「NVIDIA オーバーレイ」をオンにします。オフのままだと次の手順に進めません。
- Alt + Z でオーバーレイを開く
ゲーム中でもデスクトップでも、このショートカットで呼び出せます。
- メニュー最下部の「統計情報」に入る
録画やスクリーンショットなどの項目が並ぶ中で、いちばん下にあります。英語表示のままなら Statistics です。
- 「統計情報ビュー」を「カスタム」にする
プリセットではなくカスタム(英語表示ではCustom)を選ぶことで、表示する項目を個別に選択できるようになります。
- 「すべて表示」で項目一覧を展開する
初期状態ではフレームレートやGPU関連の項目しか並んでいません。リストの下に「+24 以上」と出ているので「すべて表示」を押します。展開するとGPU項目の下に「CPU」セクションが現れ、そこにCPU温度が入っています。
- Alt + R で表示を切り替える
「ヘッドアップディスプレイに統計情報を表示する」のトグルと同じ操作です。表示中に Alt + Shift + R を押すと、メトリクスを循環的に切り替えられます。
展開後の一覧は「GPU」「CPU」「遅延」といったセクションに分かれています。CPUセクションに並ぶのはCPU使用率・CPU温度・CPUクロック・CPU電力の4項目で、今回追加されたのはこのうち温度・クロック・電力の3つです。GPU側には使用率や温度に加えて電圧・電力・ファン回転数・VRAMクロックがあり、「遅延」セクションにはレンダリング遅延や平均PC遅延、マウス遅延が並びます。
表示の見た目も調整できます。フォントサイズと色を変更できるほか、横1行または2行の表示と、縦に積み上げる表示を切り替えられます。項目を多く出すときは縦積みのほうが読みやすくなります。「ヘッドアップ ディスプレイを設定」から変更する形です。
なお統計情報の画面には「統計情報ログ」という項目もあり、計測値をログファイルとして書き出せます。画面上で眺めるだけでなく、あとから数値を追いたいときに使えます。
表示されるCPU温度はプロセッサ全体としての1つの数値で、コアごとの内訳は出ません。全体の傾向を掴んだりサーマルスロットリングの兆候を見たりする用途には十分ですが、特定のコアだけ温度が跳ねているといった細かい分析には向きません。コア単位で追いたい場合は、これまでどおりHWiNFOなどが必要になります。
現状の穴RAMとVRAMの使用率はまだ表示できない
今回の追加でCPU側は一通り揃いましたが、監視ツールとして見るとまだ空白があります。現時点で表示できない主な項目は次のとおりです。
| 項目 | NVIDIA Appオーバーレイ | 補足 |
|---|---|---|
| CPU温度 | 11.0.9で追加 | 単一値のみ、コア別なし |
| CPUクロック | 11.0.9で追加 | 同上 |
| CPU消費電力 | 11.0.9で追加 | 同上 |
| CPU使用率 | 従来から対応 | コア別の内訳は不可 |
| GPU情報・FPS | 従来から対応 | FPS 1% Low、レイテンシも対応 |
| RAM使用率 | 非対応 | 別ソフトが必要 |
| VRAM使用率 | 非対応 | クロックのみ表示可 |
| フレームタイムグラフ | 非対応 | 要望が出ている段階 |
とくにVRAM使用率が見られないのは、GPUベンダー純正のオーバーレイとしては意外に感じるところです。VRAM 8GBのGPUで最新タイトルの高画質設定を試すとき、VRAMが足りているかどうかは最も知りたい値の1つですが、そこは現状カバーされていません。
使い分けHWiNFOやAfterburnerは不要になるのか
結論から言えば、用途によります。次のように整理すると判断しやすくなります。
NVIDIA Appだけで足りるのは、ゲーム中にFPSとGPU・CPUのおおまかな状態を見たいだけの場合です。温度が異常に上がっていないか、クロックが落ちていないかを把握する程度なら、別ソフトを常駐させる理由はほぼなくなりました。常駐プロセスが1つ減るぶん、動作も軽くなります。
引き続き別ソフトが必要なのは、VRAMやRAMの使用量を追いたい場合、コア単位で挙動を見たい場合、フレームタイムの乱れをグラフで確認したい場合です。SSDやドライブの温度まで含めて見たいならHWiNFOの温度表示の読み方が参考になりますし、GPUの電圧やクロックを詰める用途ならMSI Afterburnerの役割は変わりません。
このオーバーレイには、監視以外にもう1つ実用的な使い道があります。設定したDLSSオーバーライドが実際に適用されているかを、ゲーム中に画面上で確認できる点です。NVIDIA Appで有効にしたつもりでも反映されていないケースがあり、その切り分けに使えます。うまく適用されないときの原因はNVIDIA AppのDLSSオーバーライドが効かない原因にまとめています。
FAQよくある質問
まとめ常駐ソフトを1つ減らせるかは見たい項目しだい
NVIDIA App 11.0.9でCPU温度・クロック・消費電力が表示できるようになったことで、GeForceユーザーが監視のためだけに別ソフトを常駐させる理由は確実に減りました。ゲーム中の状態把握という目的に限れば、これで十分な人は多いはずです。
一方で、RAM・VRAM使用率、コア別の内訳、フレームタイムグラフといった項目は依然として空白のままです。自分が普段どの値を見ているかを一度洗い出してから、常駐ソフトを整理するかどうかを決めるのが確実です。
NVIDIA App 11.0.9のオーバーレイにCPU温度・クロック・消費電力が追加されました。設定はAlt + Zで開いたオーバーレイの「統計情報」→「カスタム」から行い、表示の切り替えはAlt + Rです。CPU温度は単一値でコア別の内訳はなく、RAM・VRAM使用率とフレームタイムグラフは非対応。NVIDIAはこの変更をリリースノートに記載していないため、公式ページの説明にも載っていません。FPSとCPU・GPUの状態確認が目的ならこれで足り、VRAMやコア別まで見たいならHWiNFOやAfterburnerの併用が引き続き必要です。
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出典:Digital Foundry「Finally, You Can Monitor CPU Temps, Power and Clock Speeds with the Nvidia Statistics Overlay」、NVIDIA App 公式ページ(オーバーレイ機能・配布バージョン)(いずれも2026年9月10日確認)



