KB5124008適用後にファイル履歴が動かない報告|ドライブは正常なのに「再接続してください」が出る場合の切り分け【2026年版】
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KB5124008の適用後にファイル履歴が動かないという報告が出ています
出典:Microsoft公式「KB5124008」サポートページ、Microsoft Learn公式「Windows 11 version 24H2 known issues」、同「version 25H2 known issues」、同「Windows 10 version 22H2 known issues」、Eleven Forum「KB5124008」スレッド(いずれも2026年9月10日取得)。
ゲーム用のPCでも、セーブデータや設定ファイルの保管先として外付けドライブを使っている人は多いはずです。Windowsの「ファイル履歴」は、そうしたファイルを自動でバックアップし続ける標準機能です。
その機能が、2026年9月8日に配信されたKB5124008を適用したあとから動かなくなったという報告が出ています。厄介なのは表示されるメッセージで、ドライブは問題なく接続されていて読み書きもできるのに「ドライブを再接続してください」と言われます。文面だけ見るとドライブ側の異常に見えるため、SSDや外付けHDDの故障を疑って初期化や交換に進んでしまう可能性があります。
ただし現時点で、Microsoftはこの件を既知の不具合として掲載していません。原因が更新プログラムだと確定しているわけでもありません。まずはドライブ自体が正常かどうかを確かめてから、更新プログラムとの関係を疑うという順番が安全です。その手順を整理します。
目次
要点先に結論だけ押さえる
症状報告されている内容を整理する
まず、KB5124008がどういう更新プログラムなのかを押さえておきます。Microsoftのサポートページによると、配信は2026年9月8日、ビルドは24H2が26100.9445、25H2が26200.9445です。マウスカーソルのカスタマイズ、デスクトップの個人用設定、Arm64機でのTeamsとOutlookのクラッシュ、リモートデスクトップの音声リダイレクトなどを修正した通常のセキュリティ更新です。
このKBで直った不具合についてはKB5124008でマウスカーソル・黒背景の不具合を修正で扱っています。今回はその逆で、適用後に壊れたと報告されている側の話です。
海外のWindowsユーザーフォーラムでは、KB5124008のスレッドに次のような投稿が並んでいます。
| 報告されている症状 | 内容 |
|---|---|
| ファイル履歴が機能しない | この更新でファイル履歴が壊れたように見える、という投稿 |
| 実行ファイルのクラッシュ | FileHistory.exeが例外コード0xe0434352で落ちる |
| ドライブを選択できない | バックアップ先の指定やバックアップの完了ができなくなる |
| 削除すると戻る | KB5124008を削除して以前のビルドへ戻すと復旧したという報告 |
報告しているのは1人ではなく、同じスレッドで複数のユーザーが同様の状況を書き込んでいます。ただしいずれも個人の投稿であり、原因がKB5124008であると検証された情報ではありません。
なお例外コードの0xe0434352は、.NET系のプログラムで処理されなかった例外が発生したときに出る汎用的なコードです。ファイル履歴に固有のものではないため、この数字だけで原因を特定することはできません。
公式Microsoftは既知の不具合として扱っていません
ここは判断の分かれ目になるので、実際に確認した内容を書いておきます。
Microsoftが公開しているWindows Release Healthの既知の不具合一覧を、Windows 11の24H2と25H2の両方で確認しました。どちらにもファイル履歴やバックアップドライブに関する項目はありません。
さらに、この2ページでKB5124008が登場するのは、ARM機のTeamsとOutlook、マウス設定のリセット、デスクトップ背景の黒化という3件の「解決済み」欄だけです。つまりKB5124008は不具合を起こした側ではなく、直した側の更新プログラムとして記載されています。
Microsoftのサポートページには、この更新プログラムの既知の問題として「Microsoft is not currently aware of any issues with this update.(この更新プログラムに関する問題は現時点で確認されていません)」と書かれています。
つまり公式には、ファイル履歴の件はまだ認識されていないか、少なくとも公表されていない段階です。「KB5124008が原因と判明した」と読める情報を見かけても、現時点ではそこまで確定していません。
この状況は、逆に言えば修正の見込みも立っていないということです。ファイル履歴を止めたまま様子を見るのか、別の方法でバックアップを続けるのかを自分で決める必要があります。
誤解「再接続してください」はドライブの故障を意味しません
この記事で一番伝えたいのがここです。
「ドライブを再接続してください」という文面は、ドライブが外れている、あるいは壊れていると読めます。実際、外付けHDDやSSDが認識されなくなったときにも似た状況になります。そのため、この表示を見て真っ先にストレージを疑うのは自然な反応です。
ただし今回報告されている症状では、エクスプローラーからそのドライブを開けて、ファイルのコピーも普通にできるとされています。ファイル履歴という機能だけが対象のドライブを見失っている状態です。
ファイル履歴のバックアップ先は、ゲームのセーブデータや設定ファイルの保管先を兼ねていることがあります。この段階でフォーマットや初期化を実行すると、バックアップとして残っていたデータまで失います。
「再接続してください」と出たら、まずそのドライブが本当に読めない状態なのかを確認してください。読めるなら、ドライブではなくファイル履歴側の問題です。
ドライブそのものが認識されない、途中で切断される、といった症状が実際に出ている場合は別の原因です。その場合はNVMe SSDのトラブルを症状から探す診断チャートから該当する症状をたどってください。
切り分け3段階で確認する
順番が大事です。ドライブ側から先に潰していきます。
そのドライブが普通に使えるかを確認します。エクスプローラーで開き、適当なファイルを手動でコピーしてみてください。コピーできるなら、ドライブは生きています。この時点で初期化や交換の話は消えます。
KB5124008が入っているかを確認します。設定からWindows Update、更新の履歴を開き、KB5124008の項目があるかを見ます。ビルドは24H2が26100.9445、25H2が26200.9445です。
ファイル履歴の症状を確認します。設定からファイル履歴を開き、ドライブを選択できるか、バックアップが完了するかを見ます。イベントビューアーでFileHistory関連のエラーが記録されていないかもあわせて確認します。
1でコピーできず、2でKB5124008も入っていないなら、そもそも今回の話とは無関係です。ドライブ側のトラブルとして切り分けてください。
1でコピーできて、2でKB5124008が入っていて、3でファイル履歴だけが失敗するなら、報告されている症状と一致します。
削除アンインストールは推奨できません
フォーラムでは、KB5124008を削除して以前のビルドへ戻したら復旧したという報告があります。ただしこれをそのまま勧めることはできません。
KB5124008は月例のセキュリティ更新プログラムです。削除すればその月の修正がすべて失われます。ファイル履歴を動かすために、セキュリティの穴を開けたまま使い続けることになります。
削除して直るなら、少なくともこの更新プログラムと関係があると分かります。そこまでが削除で得られる情報です。
ただしWindows Updateは放置すれば再び同じ更新を適用しにいきます。削除したまま使い続けるには更新の一時停止が必要になり、その間はセキュリティ更新を受け取れません。ファイル履歴を数週間止めておくのと、セキュリティ更新を数週間止めるのと、どちらの損失が大きいかで判断してください。
バックアップを止めたくない場合は、ファイル履歴にこだわらず、当面は手動コピーや別のバックアップ手段へ切り替えるほうが安全です。
Windows 1010側については確認が取れていません
Windows 10でも同種の症状が出ているという情報がありますが、当サイトでは裏付けが取れていません。
Windows 10 22H2のRelease Healthを確認したところ、掲載されている既知の不具合はMicrosoft Defenderの誤通知1件だけで、ファイル履歴に関する項目はありませんでした。
あわせて押さえておきたいのが、Windows 10は2025年10月14日にサポートを終了しているという点です。以降に更新を受け取るには拡張セキュリティ更新プログラムへの登録が必要になります。ゲーム用のPCであれば、この機会にWindows 11への移行を検討したほうが現実的です。
Q&Aよくある質問
総括まとめ|ドライブを疑う前にコピーできるかを見る
KB5124008を適用したあとファイル履歴が動かなくなったという報告が、海外のユーザーフォーラムで複数出ています。ドライブは読み書きできるのに、ファイル履歴だけが「ドライブを再接続してください」と表示する症状です。
ただしMicrosoftのRelease Healthには、Windows 11の24H2と25H2のどちらにも該当する記載がありません。KB5124008のサポートページにも既知の問題はないと書かれています。原因が確定した話ではない、というのが現時点の正確な状況です。
「ドライブを再接続してください」という文面に引きずられて、いきなりフォーマットやドライブ交換へ進まないでください。バックアップ先には元データが残っていることがあり、初期化するとそれごと失います。まずエクスプローラーからそのドライブを開いて手動でコピーできるかを確認し、コピーできるならドライブは生きていると判断してください。そのうえでKB5124008が入っているか、ファイル履歴だけが失敗するかを順に見ます。更新プログラムの削除で復旧したという報告はありますが、月例のセキュリティ更新なので削除したまま運用するのは勧められません。原因を確かめる一時的な操作にとどめ、バックアップ自体は手動コピーなど別の手段で続けるのが安全です。

