DPC_WATCHDOG_VIOLATION(0x133)の原因と直し方|ゲーム中にブルースクリーンで落ちる場合の対処法【2026年版】
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ゲーム中に突然ブルースクリーンで再起動する場合の診断ガイド
ゲーム中に突然画面が真っ青になり、「DPC_WATCHDOG_VIOLATION」というエラーメッセージとともにPCが再起動する。一度きりならまだしも、同じタイトルをプレイするたびに繰り返し発生すると、原因が分からないままパーツの買い替えやWindowsの再インストールを検討してしまいがちです。
Microsoft公式ドキュメントによると、この停止コード(バグチェックコード0x00000133)は、いずれかのドライバーが担当するDPC(Deferred Procedure Call)という処理を単発で長時間占有したか、あるいはシステム全体が高い割り込み優先度(IRQL DISPATCH_LEVEL以上)の状態に累積的に長く留まったことを検知して発動します。原因は「特定の条件下で処理を時間内に完了できない、不具合のあるドライバーコード」全般とされており、GPU・ストレージ・ネットワークなど特定の種類に絞り込まれているわけではありません。
この記事では、原因の仕組みを解説するだけで終わらせず、実際に自分のPCでどのドライバーが引き金になっているかをイベントビューアーとミニダンプファイルから特定する手順まで案内します。あわせて、同じブルースクリーン系トラブルである「ディスプレイドライバーが応答を停止したため、正常に回復しました」(TDR、停止コード0x116)や、ブルースクリーンにはならない音飛び・カクつきの診断に使う「LatencyMon」とは何が違うのかも整理し、症状に応じてどちらを読むべきか迷わないようにします。
目次
定義DPC_WATCHDOG_VIOLATION(0x133)とは|TDR・LatencyMonとの違い
Microsoft公式ドキュメント「Bug Check 0x133 DPC_WATCHDOG_VIOLATION」によると、この停止コードは値0x00000133を持ち、「DPCウォッチドッグ」と呼ばれる仕組みが実行された結果として発動します。発動条件は次の2パターンのいずれかです。
1つのDPCまたはISR(割り込みサービスルーチン)が割り当てられた時間を超えて実行され続けた場合です。公式ドキュメントによると、この場合はコールスタックから問題のドライバーを特定しやすいとされています。パラメーター2にはそのDPCが実際に要した時間(ティック数)、パラメーター3には許容されていた時間が記録されます。
システム全体が高い割り込み優先度(IRQL DISPATCH_LEVEL以上)の状態に、複数のDPCの積み重なりによって長時間留まった場合です。単一のコールスタックだけでは原因を特定しにくく、どのドライバーが積み重なって時間を消費したかを追跡する必要があります。
公式ドキュメントは、DPCは100マイクロ秒、ISRは25マイクロ秒を超えて実行すべきではないとしながらも、「実際にシステムに設定されているタイムアウト値はこれよりはるかに大きい」と明記しています。つまり、処理が瞬間的に少し遅れただけでは発動せず、明らかに異常な長さにわたって処理が止まった場合に限って発動する仕組みです。また同ドキュメントには「この記事はプログラマー向けであり、PC使用中にブルースクリーンのエラーコードを受け取った利用者はWindows公式のブルースクリーントラブルシューティングページを参照してほしい」と案内があります。本記事は、この技術文書の内容を一般のPCゲーマー向けに噛み砕いて解説するものです。
画面が一瞬固まって「ディスプレイドライバーが応答を停止したため、正常に回復しました」と表示される、あるいはそのまま停止コードVIDEO_TDR_FAILURE(0x116)でブルースクリーンになる場合は、TDR(Timeout Detection and Recovery)というディスプレイドライバー専用の保護・復旧の仕組みが働いています。DPC_WATCHDOG_VIOLATIONはディスプレイドライバーに限らず、ストレージやネットワークなど任意の種類のドライバーが原因になり得るという点で、TDRより対象範囲の広いクラッシュです。仕組みの違いは「ディスプレイドライバーが応答を停止したため」の原因と直し方で詳しく解説しています。
DPC_WATCHDOG_VIOLATIONは、実際にブルースクリーンが表示されてPCが再起動する重い症状です。ブルースクリーンにはならず、ゲーム中に音が一瞬途切れる・フレームが不規則に止まる・USB機器が瞬断するといった軽い症状でお困りの場合は、DPCの実行時間そのものを数値で計測するLatencyMonの使い方とDPCレイテンシの診断方法を先に確認してください。
表示された停止コードがDPC_WATCHDOG_VIOLATIONではなくSYSTEM_SERVICE_EXCEPTION(0x3B)の場合、これはDPCの処理時間超過ではなく、システムサービス呼び出しの実行中にドライバーコードが例外を起こしたことを示す別の停止コードです。GPUドライバーやセキュリティソフトの常駐ドライバーが原因になりやすい傾向があり、診断手順自体は共通です。詳しくはSYSTEM_SERVICE_EXCEPTION(0x3B)の原因と直し方で解説しています。
表示された停止コードがDPC_WATCHDOG_VIOLATIONではなくKMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED(0x1E)の場合、これもDPCの処理時間超過ではなく、カーネルモードのコードが捕捉されない例外を起こしたことを示す、原因を特定のドライバーに絞り込まない別の停止コードです。Microsoft公式ドキュメントがメモリスキャナーによる診断を名指しで案内している点が特徴です。詳しくはKMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED(0x1E)の原因と直し方で解説しています。
原因原因|Microsoft公式情報からわかること
Microsoft公式ドキュメントは、この停止コードの原因について「一般的に、この停止コードは特定の条件下で割り当てられた時間内に処理を完了できない、不具合のあるドライバーコードが原因である」と述べています。特定の種類のハードウェアやドライバーに絞り込んだ説明はなく、原因になり得るドライバーの範囲はかなり広いのが実情です。
Microsoftが過去に公開した修正プログラムを見ても、原因は多岐にわたります。Windows 8.1/Windows Server 2012 R2向けの修正プログラムは、キーボード・マウスドライバー(I8042prt.sys・Kbdclass.sys・Mouclass.sys)の不具合が原因だったケースへの対応でした。一方別の修正プログラムは、TCPスタック(Tcpip.sys)の符号付き整数オーバーフローが原因だったケースへの対応でした。GPUやストレージに決め打ちせず、後述の方法で自分の環境の原因ドライバーを直接特定するのが結局は一番早い近道です。
とはいえ、ゲーミングPCのトラブル診断で実際によく報告されるカテゴリはあります。あくまで報告例が多い分野であり、必ずこの中に原因があるとは限らない前提で、順に見ていきます。
iaStorA.sys(Intel Rapid Storage Technology)のような特定のストレージドライバーが関係しているケースも報告されています。これらはあくまで報告例が多いカテゴリであり、Microsoft公式が「この4つが原因」と断定しているわけではありません。次の診断手順で、実際に自分の環境で何が原因になっているかを直接確認してください。
診断診断|イベントビューアーとミニダンプで原因ドライバーを特定する
Microsoft公式ドキュメントが想定する本来の特定方法は、WinDbgというデバッガーでダンプファイルを解析するという、ドライバー開発者向けの手順です。ただし、一般のPCユーザーでも次の手順で、自分の環境で実際に原因となっているドライバー名までは十分に特定できます。
eventvwr.mscと入力してEnterを押します。左ペインの「Windowsログ」→「システム」を開き、ソース「Microsoft-Windows-WER-SystemErrorReporting」・イベントID「1001」の記録を探してください。発生時刻がブルースクリーンの時刻と一致するイベントの詳細に、バグチェックコード(0x133)とミニダンプファイルの保存場所が記載されています。%SystemRoot%\Minidumpフォルダー、つまり通常はC:\Windows\Minidumpに一覧として保存します。このフォルダーにブルースクリーンの日時と一致するファイルがあれば、解析に使えます。C:\Windows\Minidumpフォルダーを自動でスキャンし、クラッシュ時に読み込まれていたドライバーの一覧とともに、原因と推定されるドライバーをピンク色でハイライト表示してくれます。公式サイトから入手すれば、読み取り専用でシステム設定を変更しない安全なツールです。iaStorA.sys、stornvme.sysなど)、GPU(nvlddmkm.sys、amdkmdag.sys、igdkmd64.sysなど)、ネットワーク(ndis.sysを経由する各社Wi-Fi/LANドライバー)、その他(USB・Bluetoothなど)のどれに該当するかを判断し、該当するカテゴリの対処から試してください。対処法対処法|実行しやすい順に試す
原因ドライバーが特定できた場合はそのカテゴリの対処から、特定できなかった場合は上から順に試してください。
sfc /scannowを実行し、システムファイルの破損を検出・修復します。それでも解決しない場合はDISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthを実行してWindowsの構成イメージ自体を修復してから、改めてsfc /scannowを実行してください。疑問点よくある質問
sfc /scannowを実行してください。システムファイルの破損を検出・修復するコマンドです。破損を修復できなかった場合や、SFC自体が正常に動作しない場合にDISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthを実行してWindowsの構成イメージを修復し、改めてSFCを実行します。まとめ推測で決め打ちせず、まずドライバー名を特定する
DPC_WATCHDOG_VIOLATION(0x133)は、特定の種類のドライバーに限らず、DPCの実行時間が異常に長引いたことをWindowsが検知して発動するブルースクリーンです。原因を推測だけで決め打ちせず、イベントビューアーで発生時刻を確認したうえで、C:\Windows\MinidumpのミニダンプファイルをBlueScreenViewのような無料ツールで解析し、実際に原因となっているドライバー名を特定するところから始めてください。
原因がストレージ系のドライバーであれば、BIOSのSATAモードとPCI Expressの電源設定の確認から。GPU・ネットワーク系のドライバーであれば、クリーンインストールや最新版への更新から試すのが効率的です。同じブルースクリーン系のトラブルである「ディスプレイドライバーが応答を停止したため」(TDR)や、ブルースクリーンにはならない音飛び・カクつきの診断には、それぞれ専用記事を参照してください。
あわせて読みたい
- Microsoft Learn「Bug Check 0x133 DPC_WATCHDOG_VIOLATION」
- Microsoft Support「”DPC_WATCHDOG_VIOLATION (0x133)” Stop error when there’s faulty hardware in Windows 8.1 or Windows Server 2012 R2」
- Microsoft Support「”DPC_WATCHDOG_VIOLATION (133)” Stop error when lots of data is sent」
- Microsoft Learn「Read small memory dump files」
- NirSoft「BlueScreenView」
- Crucial公式サポート「DPC Watchdog Violation Error」
- Windows公式「Troubleshoot blue screen errors」




