GeForce 616.56公開|DLSS Frame Generation 3x以上でV-SYNC上限超えを修正【2026年8月】
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DLSS Frame Generation 3x以上のV-SYNC超過を修正
出典:whatsnew.fyi公式リリースノート「NVIDIA GeForce Game Ready Driver Version 616.56」・NVIDIA公式「STAR WARS Zero Company™ GeForce Game Ready Driver Released」
240Hzモニターに合わせてV-SYNCを設定しているはずなのに、フレームカウンターが250fpsや300fps近くまで上がってしまう。GeForce RTX 50シリーズでDLSS Frame Generationを3倍・4倍設定(Multi Frame Generation)にして遊んでいたユーザーの一部が、こうした症状に気づいていました。V-SYNCを有効にしているのに上限を超えるという状態は、本来ティアリング(画面のズレ)を防ぐはずの機能が意図どおりに働いていないことを意味します。
NVIDIAは2026年8月26日、WHQL認証済みの「GeForce Game Ready Driver 616.56」を公開しました。今回のドライバでは、『DOOM: The Dark Ages』と『Indiana Jones and the Great Circle』において、DLSS Frame Generationを3x以上使用した際にフレームレートがV-SYNCの上限を超えてしまう問題が修正されています。あわせて『STAR WARS Zero Company』『Resonance: A Plague Tale Legacy』『Hell Let Loose: Vietnam』という新作3タイトルへのGame Ready対応、『The Outer Worlds』のテクスチャちらつき、ASUS Armoury CrateのGameVisualカラープロファイル、32bit DirectX 12アプリのクラッシュなど、複数の不具合修正が含まれています。
この記事では、今回のV-SYNC超過がなぜ起きていたのかをMulti Frame Generationの仕組みと絡めて整理したうえで、更新すべき人と様子見でよい人を分けて解説します。616.56を導入すればFPSが底上げされるわけではない点や、更新後も残る既知の不具合、万一トラブルが出たときの対処法まで、実際に手を動かす前に知っておきたい内容をまとめました。
目次
概要GeForce 616.56公開、新作3タイトルへGame Ready対応
GeForce Game Ready Driver 616.56は、2026年8月26日にWHQL認証済みの正式版として公開されました。今回のドライバの柱は、翌27日発売の『STAR WARS Zero Company』を含む新作3タイトルへのGame Ready対応です。
この3タイトル向けの対応に加えて、後述するDLSS Frame GenerationのV-SYNC超過修正や、複数の一般的な不具合修正が616.56にはまとめて含まれています。
最重要修正DLSS Frame Generationを3x以上使用時のV-SYNC超過を修正
今回のドライバで最も影響が大きいのは、『DOOM: The Dark Ages』と『Indiana Jones and the Great Circle』における不具合修正です。DLSS Frame Generationを3x以上(Multi Frame Generation)に設定した状態でプレイすると、フレームレートがV-SYNCで指定した上限を超えてしまう場合がありました。
具体的には、240Hzのモニターに合わせてV-SYNCを設定していても、フレームカウンター上は250fpsや300fps近くまで数値が伸びてしまうといった症状です。V-SYNCは本来、モニターのリフレッシュレートに同期させることでティアリングを防ぐための機能なので、上限を超えて描画が進んでしまうと、V-SYNCを有効にしているにもかかわらずティアリングが起きやすくなります。NVIDIAはこの問題を616.56で修正したとリリースノートに明記しています。
今回の不具合が発生していたのは、DLSS Frame Generationを3倍・4倍に設定した場合です。標準の2倍設定や、Frame Generationを使わない状態では今回の修正対象には含まれていません。3x・4xはRTX 50シリーズのMulti Frame Generation機能でのみ選択できる設定のため、影響を受けていたのは実質的にRTX 50シリーズのユーザーということになります。
背景なぜ3x以上でV-SYNCが崩れやすいのか
Multi Frame Generationは、1枚の実際に描画されたフレームから最大3枚の補間フレームを生成し、合計4倍(4x)まで表示フレーム数を増やせる機能です。2倍(2x)のDLSS Frame Generation自体はRTX 40シリーズでも利用できますが、3倍・4倍というより高い倍率はRTX 50シリーズのMulti Frame Generation専用の設定になります。DLSS 4.5で追加された、シーンの負荷に応じて倍率を自動調整するDynamic Multi Frame Generationでは、最大6倍(6x)まで拡張されています。詳しい仕組みはDLSS 4.5 Dynamic MFG/6x MFG解説で解説しています。
倍率が上がるほど、GPUが1秒間に出力するフレーム枚数は増えます。V-SYNCは表示フレーム数をモニターのリフレッシュレートに合わせて頭打ちにする仕組みですが、生成フレームの枚数が多いパイプラインでは、この頭打ち処理を正しいタイミングで挟み込む必要があります。今回のバグは、3x以上の高倍率設定でこの制御が正しく機能しておらず、V-SYNCの上限を超えたフレームがそのまま表示されてしまうというものでした。
位置づけFPSが底上げされる修正ではない
616.56の今回の修正は、DLSSの画質やフレーム生成そのものを改善するものではありません。あくまで、Multi Frame Generation使用時にV-SYNCの上限を正しく守らせるための修正です。「616.56に更新すればFPSが伸びる」という理解は誤りなので注意してください。
むしろ逆のことが起こる場合もあります。これまでV-SYNCの上限を超えて表示されていた分だけフレームカウンターの数値が高く出ていた環境では、更新後にカウンターの最大値が以前より低く見えることがあります。これは性能が落ちたのではなく、V-SYNCが本来の上限どおりに正しく効くようになったことによる見え方の変化です。フレームレートの数値だけを見て「遅くなった」と判断せず、体感の滑らかさやティアリングの有無で評価することをおすすめします。
修正一覧616.56で修正された主な不具合
616.56ではゲーム固有の不具合に加えて、一般的なアプリケーションの不具合も複数修正されています。
| 項目 | Issue ID | 内容 |
|---|---|---|
| DLSS FG 3x以上のV-SYNC超過 | 6061475 | 『DOOM: The Dark Ages』『Indiana Jones and the Great Circle』でフレームレートがV-SYNCの上限を超える問題を修正 |
| The Outer Worldsのちらつき | 6238668 | R595またはR610系ドライバー導入後に発生するテクスチャのちらつきを修正 |
| Armoury Crate GameVisual | 5860581 | R590系ドライバー使用環境でカラープロファイルが正しく適用されない問題を修正 |
| 32bit DirectX 12クラッシュ | 5725350 | 特定条件下で32bit DirectX 12アプリによってドライバーがクラッシュする問題を修正 |
| Chief Architectのクラッシュ | 6226227 | GeForce RTX 4000シリーズで610.47ドライバー使用時にクラッシュする問題を修正 |
| Claude Desktopの誤検出 | 6468260 | Claude Desktopが3Dアプリとして誤検出される問題を修正 |
| Tycho TrackerのOpenCL制限 | 6538978 | 2GBを超える個別OpenCLバッファを作成できない問題を修正 |
NVIDIAの修正一覧では単に「Outer Worlds」とだけ表記されており、続編の『The Outer Worlds 2』とは別の表記になっています。どちらのタイトルを指すのかは表記からは判別できないため、該当環境でテクスチャのちらつきに気づいた場合は、まず616.56へ更新したうえで症状が改善するか確認してください。
既知の問題「パフォーマンス最大化を優先」は616.56でも未解決
NVIDIAは616.56のリリースノートで、既知の未解決問題(Issue ID: 6007998)として、電源管理モードの「Prefer Maximum Performance」(日本語UIでは「パフォーマンス最大化を優先」)が正しく適用されない場合があると案内しています。このモードはGPUクロックを常に高い状態で維持するための設定ですが、616.56の時点でもこの問題は修正されないまま残っています。
NVIDIAコントロールパネルで電源管理モードを「パフォーマンス最大化を優先」に設定して運用している場合、616.56へ更新してもこの設定が意図どおりに適用されない可能性があります。ベンチマークや低遅延を重視する用途でこのモードに依存している場合は、更新後に実際の挙動を確認しておくことをおすすめします。
判定更新すべき人・様子見でよい人
- RTX 50シリーズで『DOOM: The Dark Ages』『Indiana Jones and the Great Circle』をMulti Frame Generation(3x以上)+V-SYNC併用でプレイしている人
- 『The Outer Worlds』でテクスチャのちらつきが出ている人
- 『STAR WARS Zero Company』『Resonance: A Plague Tale Legacy』『Hell Let Loose: Vietnam』をこれから遊ぶ人
- ASUS Armoury CrateのGameVisualカラープロファイルが正しく反映されない人
- 現状の動作が安定していて、上記の該当タイトル・該当症状に当てはまらない人
- 「パフォーマンス最大化を優先」に依存した運用をしている人(616.56でもこの問題は直らない点に注意)
- DLSS Frame Generationを2x以下、またはRTX 40シリーズ以前で使っている人(今回のV-SYNC超過の対象外)
- 新しいドライバー特有の不具合を避けたい人(急ぐ理由がなければ様子を見ても問題ありません)
対処導入方法と、更新後に不具合が出た場合の対応
NVIDIA Appを起動し、「ドライバー」画面からGeForce Game Ready Driver 616.56以降をダウンロード・インストールします。通常は上書きインストールで問題ありません。現在のバージョンは、NVIDIA Appのドライバー画面またはNVIDIAコントロールパネルのシステム情報から確認できます。
クリーンインストールやDDUを使った完全削除の具体的な手順はGPUドライバのクリーンインストール手順で解説しています。
FAQよくある質問
NVIDIAは2026年8月26日、GeForce Game Ready Driver 616.56をWHQL認証済みの正式版として公開しました。今回の最重要修正は、『DOOM: The Dark Ages』『Indiana Jones and the Great Circle』でDLSS Frame Generationを3x以上(Multi Frame Generation)使用した際に、フレームレートがV-SYNCの上限を超えてしまう問題です。3x・4xはRTX 50シリーズ専用の設定のため、影響を受けていたのは実質的にRTX 50シリーズのユーザーになります。
この修正はFPSを底上げするものではなく、V-SYNCの制御を正しい状態に戻すための修正です。更新後にフレームカウンターの数値がむしろ低く見えることがあっても、性能が落ちたわけではありません。あわせて『STAR WARS Zero Company』など新作3タイトルへのGame Ready対応や、『The Outer Worlds』のちらつき、Armoury CrateのGameVisual、32bit DirectX 12クラッシュなどの修正も含まれています。
該当タイトル・該当症状に心当たりがなければ、急いで更新する必要はありません。ただし「パフォーマンス最大化を優先」の電源管理モードの不具合は616.56でも未解決のまま残っているため、このモードに依存している場合は更新後に挙動を確認しておくと安心です。更新後に新たな不具合が出た場合は、GPU故障と決めつける前に、まず以前のドライバーへ戻して比較してください。




