GeForce 616.56で画面が暗転・ちらつく不具合|616.92で修正、それまでの回避策は10bit出力か610.88へ戻す
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10bitで改善、直らなければ610.88へ
出典:VideoCardz「GeForce 616.56 driver may cause monitor flickering, NVIDIA is already working on a fix」・Guru3D「NVIDIA GeForce 616.56 Driver Causes Flickering on Some 8-Bit Monitors as Fix Is Tested」・WCCFTech「NVIDIA Game Ready Driver 616.56 Reportedly Breaks 8-Bit Monitors, But Switching To 10-Bit Color Fixes The Flickering Instantly」・The FPS Review「GeForce 616.56 Is the Fastest Driver in Months and It Broke Two Things on the Way」 / NVIDIA「616.92 WHQL リリースノート」
GeForce Game Ready Driver 616.56へ更新した直後から、ゲーム中はもちろん、Webサイトを見ているだけの場面でも画面が一瞬黒くなったり色がちらついたりする。そんな症状に気づいたユーザーの報告が、616.56の公開から数日のうちに海外で相次いでいます。GPUやモニターが急に壊れたのかと不安になりますが、まず疑うべきはハードウェアの故障ではなく、ドライバー側の問題です。
NVIDIAは2026年8月26日、WHQL認証済みの「GeForce Game Ready Driver 616.56」を公開しました。当初の目玉は『STAR WARS Zero Company』など新作3タイトルへのGame Ready対応と、DLSS Frame Generationを3x以上使用した際にフレームレートがV-SYNCの上限を超えてしまう不具合の修正でした。ところが公開から数日後、海外の専門メディア各社が、GeForce GTX 16シリーズ、RTX 30シリーズ、RTX 40シリーズ、RTX 50シリーズという幅広い世代のGPUで、画面のちらつきや一瞬の暗転が報告されていると相次いで伝えています。症状はモニターの出力色深度が8bpcの場合に起きやすく、10bpcへ変更すると改善したという報告が多数あります。
ここからは、616.56更新後に不具合が出たとき、GPUやモニターの故障と決めつける前に確認したいポイントを整理したうえで、10bit出力への変更手順、それでも直らない場合の610.88へのロールバック、ChromeやEdgeだけで症状が出る場合に確認したいMPO設定まで、実際に手を動かす順番で解説します。公開当初の修正点だったDLSS Frame GenerationのV-SYNC超過修正についても、後半で引き続き解説します。
目次
概要GeForce 616.56で画面が暗転・ちらつく不具合が報告
GeForce Game Ready Driver 616.56は、2026年8月26日にWHQL認証済みの正式版として公開されました。公開直後から報告されているのは、ゲームプレイ中に限らず、ChromeやEdgeなどChromiumベースのブラウザでスクロールしているときや、動画再生中、デスクトップ操作中にも起きる、黒や白、色のフラッシュを伴うちらつきです。明るさが急に変化したように見えるという報告もあります。
対象として報告されているGPUは、GeForce GTX 16シリーズ、RTX 30シリーズ、RTX 40シリーズ、RTX 50シリーズと幅広く、特定の世代に限定された症状ではありません。NVIDIA公式のGeForceフォーラムに立てられたフィードバックスレッド「Screen flickering with 616.56」には複数の環境からの報告が寄せられており、これを受けて海外の専門メディア各社が相次いで記事を掲載しています。
複数の検証によれば、モニターの出力色深度が8bpc(8ビット)に設定されている場合に症状が出やすく、10bpcへ変更すると改善したという報告が多数あります。Windowsの自動カラー管理を有効にすることでも改善したという報告があります。10bit出力への具体的な変更手順は次の章で解説します。
見分け方616.56に更新してからなら、GPUやモニターの故障とは限らない
画面が急にちらついたり暗転したりすると、GPUやモニターが故障したのではないかと考えるのが自然です。実際、経年劣化やケーブルの接触不良でも似た症状は起こり得ます。ただし、616.56への更新後から症状が始まった場合は、ハードウェアの故障よりも先に、ドライバー側の不具合を疑う優先度が高くなります。
- 616.56へ更新した直後から症状が始まった
- ゲーム中だけでなくChromeやEdge、デスクトップ操作中にも起きる
- 以前のドライバーでは同じ症状が出ていなかった
- 610.88など以前のドライバーへ戻すと改善する
- 616.56へ更新する前から同じ症状が出ていた
- 別のPCに同じモニターをつなぐ、または別のモニターを同じPCにつないでも症状が再現する
- HDMIやDisplayPortのケーブルを交換すると改善する
- モニター側のOSDメニューで他の入力切替時にも同じ症状が出る
左側のサインが多く当てはまるほど、616.56のドライバー不具合を疑う優先度が上がります。次の章から、実際に試せる対処法を順番に解説します。
対処法110bit出力へ変更すると改善する報告が多数
海外の検証によれば、モニターの出力色深度を8bpcから10bpcへ変更すると、ちらつきが即座に止まったという報告が複数あります。10bitへの変更でNVIDIAが不具合の原因を8bit処理にあると認めたわけではありませんが、修正版が公開されるまでの暫定策として試す価値があります。
モニターによっては、解像度とリフレッシュレートの組み合わせによって10bit出力に必要な帯域が足りず、リフレッシュレートを下げないと10bit表示を選択できない場合があります。そもそも10bit出力に対応していないモニターでは、この方法自体を試せません。Windowsの「自動カラー管理」を有効にすることで改善したという報告もあるため、10bit化ができない場合はこちらもあわせて試してください。それでも改善しない場合は、次の610.88へのロールバックに進みます。
対処法210bitへ変更できない・改善しない場合は610.88へロールバック
10bit出力に対応していないモニターを使っている場合や、10bpcへ変更しても症状が改善しない場合は、1つ前のWHQL版である「GeForce Game Ready Driver 610.88」へロールバックするのが安全です。610.88は2026年7月28日に公開された正式版で、616.56との間に他のWHQL版は存在しません。
610.88自体も、『Path of Exile 2』のDX12長時間フリーズ修正など複数の不具合修正を経て安定版として運用されてきた実績があり、616.56で今回のちらつきが出ている場合の切り戻し先として現実的な選択肢です。詳しい経緯はGeForce 610.88でPoE2のDX12長時間フリーズを修正で解説しています。
複数のユーザーが610.88へ戻したところ症状が解消したと報告しています。ただし、これはロールバックによって616.56特有の不具合を回避しているだけで、616.56自体の問題が修正されたわけではない点に注意してください。
注意DDUで616.56を再インストールしても直らない可能性
616.56を一度アンインストールし、DDU(Display Driver Uninstaller)で完全削除したうえで再インストールしても、616.56というバージョン自体に起因する不具合であれば症状は再発します。DDUはドライバーファイルの破損や設定の競合が原因のトラブルには有効ですが、今回のように特定バージョンそのものに起因する不具合には効果がありません。
616.56のまま使い続けたい場合は、まず10bit出力への変更やWindowsの自動カラー管理を試し、それでも改善しなければ610.88へロールバックします。ロールバックする際にDDUで616.56を完全に削除してから610.88をクリーンインストールすると、設定の競合を避けやすくなります。具体的な手順はGPUドライバのクリーンインストール手順で解説しています。
切り分けChromeやEdgeだけちらつく場合はMPOも確認
ちらつきがゲーム中には起きず、ChromeやEdgeを操作しているときだけ発生する場合は、616.56の今回の不具合とは別に、Windows 11のMPO(マルチプレーンオーバーレイ)やブラウザのGPUハードウェアアクセラレーションが影響している可能性もあります。切り分けの手順としては、まず610.88へロールバックしてブラウザ操作中の症状が再現するかどうかを確認してください。610.88に戻しても同じ症状が出る場合は、616.56が原因ではなく、MPOやブラウザ側の設定が原因である可能性が高くなります。
MPOの無効化手順やchrome://gpuでの確認方法、GPUハードウェアアクセラレーションの切り分け方はChromeやEdgeでゲームがカクつく原因で詳しく解説しています。
修正点DLSS Frame Generationを3x以上使用時のV-SYNC超過も修正されている
画面のちらつき・暗転とは別に、616.56にはもう一つ、公開当初から案内されていた修正点があります。『DOOM: The Dark Ages』と『Indiana Jones and the Great Circle』で、DLSS Frame Generationを3x以上(Multi Frame Generation)に設定した状態でプレイすると、フレームレートがV-SYNCで指定した上限を超えてしまう不具合です。
具体的には、240Hzのモニターに合わせてV-SYNCを設定していても、フレームカウンター上は250fpsや300fps近くまで数値が伸びてしまうといった症状でした。V-SYNCは本来、モニターのリフレッシュレートに同期させることでティアリングを防ぐための機能なので、上限を超えて描画が進んでしまうと、V-SYNCを有効にしているにもかかわらずティアリングが起きやすくなります。NVIDIAはこの問題を616.56で修正したとリリースノートに明記しています。
今回の不具合が発生していたのは、DLSS Frame Generationを3倍・4倍に設定した場合です。3x・4xはRTX 50シリーズのMulti Frame Generation機能でのみ選択できる設定のため、影響を受けていたのは実質的にRTX 50シリーズのユーザーです。Multi Frame Generationは、1枚の実際に描画されたフレームから最大3枚の補間フレームを生成する機能で、詳しい仕組みはDLSS 4.5 Dynamic MFG/6x MFG解説で解説しています。この修正はFPSを底上げするものではなく、V-SYNCの上限を正しく守らせるための修正です。以前V-SYNCの上限を超えて表示されていた環境では、更新後にフレームカウンターの数値がむしろ低く見えることもありますが、性能が落ちたわけではありません。
対応タイトル新作3タイトルへのGame Ready対応
616.56では、翌27日発売の『STAR WARS Zero Company』を含む新作3タイトルへのGame Ready対応もあわせて行われています。
修正一覧その他の修正一覧と既知の問題
616.56ではゲーム固有の不具合に加えて、一般的なアプリケーションの不具合も複数修正されています。
| 項目 | Issue ID | 内容 |
|---|---|---|
| DLSS FG 3x以上のV-SYNC超過 | 6061475 | 『DOOM: The Dark Ages』『Indiana Jones and the Great Circle』でフレームレートがV-SYNCの上限を超える問題を修正 |
| The Outer Worldsのちらつき | 6238668 | R595またはR610系ドライバー導入後に発生するテクスチャのちらつきを修正 |
| Armoury Crate GameVisual | 5860581 | R590系ドライバー使用環境でカラープロファイルが正しく適用されない問題を修正 |
| 32bit DirectX 12クラッシュ | 5725350 | 特定条件下で32bit DirectX 12アプリによってドライバーがクラッシュする問題を修正 |
| Chief Architectのクラッシュ | 6226227 | GeForce RTX 4000シリーズで610.47ドライバー使用時にクラッシュする問題を修正 |
| Claude Desktopの誤検出 | 6468260 | Claude Desktopが3Dアプリとして誤検出される問題を修正 |
| Tycho TrackerのOpenCL制限 | 6538978 | 2GBを超える個別OpenCLバッファを作成できない問題を修正 |
NVIDIAは616.56のリリースノートで、既知の未解決問題(Issue ID: 6007998)として、電源管理モードの「Prefer Maximum Performance」(日本語UIでは「パフォーマンス最大化を優先」)が正しく適用されない場合があると案内しています。ベンチマークや低遅延を重視する用途でこのモードに依存している場合は、更新後に実際の挙動を確認しておくことをおすすめします。
2026年9月1日時点の海外報道によれば、RTX 50シリーズ向けの電力制限調整ツール「mVolt+」も、616.56導入後にクラッシュするようになったという報告があります。意図的なブロックというより副作用の可能性が高いとされており、回避策としては「Hydra 2.3B Pro」など別の電力制限ツールを使うか、mVolt+側のアップデートを待つことが挙げられています。RTX 50シリーズでこうしたツールを使って電力制限を調整している場合は、更新前に一度動作を確認しておくと安心です。
対応状況2026年9月9日公開の616.92で修正済み
NVIDIA公式のGeForceフォーラムに立てられたフィードバックスレッド「Screen flickering with 616.56」では、NVIDIA従業員が、この問題を認識していると回答していました。2026年9月3日に公開された後継の「GeForce Game Ready Driver 616.64」では修正されませんでしたが、2026年9月9日に公開された「GeForce Game Ready Driver 616.92」のリリースノートで、修正済みの一般不具合として「特定のサイトを表示したときにブラウザで断続的なちらつきが発生する」件が明記されました。あわせて、616.56へ更新後に仮想ディスプレイを作成できなくなる問題と、リモートデスクトップ接続で画面が黒くなる問題も修正されています。ちらつきが出ている場合は、まず616.92へ更新してください。616.64で追加されたDLSS 5・鬼武者 Way of the Swordへの対応やその他の変更点はGeForce 616.64公開|DLSS 5がNBA 2K27で解禁、616.56ちらつきは修正されず持ち越しで解説しています。
2026年9月9日公開の616.92で修正されているため、いまちらつきが出ているなら最初にドライバーを616.92へ更新してください。更新してもなお改善しない場合に限り、10bit出力への変更、Windowsの自動カラー管理の有効化、610.88へのロールバックを順に試します。616.64までのバージョンではこの問題は解消しません。
判定616.56へ更新するべきか
616.56は不具合ばかりのドライバーというわけではありません。2026年9月1日時点の海外報道では、パストレーシングを使う一部のワークロードで最大8.1%の性能向上が確認されたとも伝えられています。ちらつきなどの不具合と性能向上の両方を踏まえたうえで、更新の要否を判断してください。
- 発売直後の『STAR WARS Zero Company』『Resonance: A Plague Tale Legacy』『Hell Let Loose: Vietnam』をこれから遊ぶ人
- RTX 50シリーズでMulti Frame Generation(3x以上)+V-SYNC併用時のフレームレート超過に悩んでいた人
- 手元のモニターが10bit出力に対応している、またはトラブル時にすぐ610.88へ戻せる人
- モニターが8bit専用で、10bit出力に対応していない人
- ちらつきや暗転が起きた際にすぐ切り分け作業をする時間がない人
- RTX 50シリーズでmVolt+など電力制限ツールを使っている人(更新前に動作確認を)
- 現状のドライバーで安定して動作していて、対象タイトルを遊ぶ予定がない人
画面のちらつきや暗転は体験を大きく損なう不具合なので、心当たりがある場合はまず10bit出力への変更を試し、改善しなければ610.88へ戻すのが現実的な進め方です。該当症状がなく、対象タイトルも遊ばない場合は、修正版の公開を待ってから更新しても問題ありません。
FAQよくある質問
NVIDIAが2026年8月26日に公開した「GeForce Game Ready Driver 616.56」で、画面の一瞬の暗転や色のちらつきが海外で相次いで報告されています。対象はGeForce GTX 16シリーズからRTX 50シリーズまで幅広く、ゲーム中だけでなくChromeやEdgeの操作中にも発生します。症状はモニターの出力色深度が8bpcの場合に起きやすく、10bpcへ変更すると改善したという報告が多数あるため、心当たりがある場合はまずこの変更を試してください。
10bit出力に対応していないモニターを使っている場合や、10bit化しても改善しない場合は、1つ前のWHQL版である610.88へロールバックするのが安全です。更新後に不具合が出たときは、GPUやモニターの故障と決めつける前に、症状の出るタイミングや以前のドライバーでの再現状況を確認してください。ChromeやEdgeだけで症状が出る場合は、616.56とは別にMPOやブラウザ側の設定も確認する価値があります。
あわせて、公開当初から案内されていた『DOOM: The Dark Ages』『Indiana Jones and the Great Circle』でのDLSS Frame Generation(3x以上)使用時のV-SYNC超過修正や、『STAR WARS Zero Company』など新作3タイトルへのGame Ready対応も616.56には含まれています。2026年9月3日に公開された後継の「GeForce Game Ready Driver 616.64」では修正されず、9月9日の616.92でようやく解消しました(616.64の解説記事)。




