DLSS 4.5 Dynamic MFG / 6x MFGとは|倍率の自動切り替え・V-Sync対応・対応ゲーム、RTX 50系で変わったこと
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RTX 50系で何が変わったか
目次
背景「4x固定」の何が問題だったか
DLSS 4でRTX 50系向けに実装されたMFG(Multi Frame Generation)は、ネイティブレンダリング1フレームに対してAIが最大3枚のフレームを生成する仕組みでした。倍率は2x・3x・4xから選べましたが、選んだ倍率はシーンの重さに関係なく固定です。
- 軽い場面でfpsが十分に出ていても、選んだ倍率がそのまま適用される
- 元のfpsが低い重い場面で高倍率をかけると、生成フレームの粗が目立ちやすい
- 表示fpsがモニターのリフレッシュレートを超えても、生成は止まらない
- 場面ごとに最適な倍率を選び直すには、設定を手で変えるしかない
- 目標fpsを設定しておくと、届くのに必要な分だけフレームを生成する
- NVIDIAは「GPUのオートマチック変速機」と説明しており、倍率を場面ごとに自動で上げ下げする
- NVIDIA Reflexと組み合わせて遅延の増加を抑える
- 目標は「最大リフレッシュレート」か任意の数値(カスタム)から選べる
ひとことで言えば、「倍率を固定から可変へ」という変化です。必要以上にフレームを生成しないので、軽い場面では生成フレームの比率が下がり、表示の粗も出にくくなります。
モード2x / Dynamic / 6x——3つのモードの使い分け
DLSS 4.5のフレーム生成は、倍率を自分で選ぶ固定モードと、自動で選ばせるDynamicモードに分かれます。Dynamicの倍率は目標fpsで決まり、海外メディアの実測では、RTX 5090でDragon Age: The Veilguardで2xのまま、Hogwarts Legacyでは3xを超えませんでした。別のメディアのRTX 5070 Tiでの実測では、Nioh 3で2xから6xまで切り替わっています。GPUに余裕があるゲームほど低い倍率で済む、と考えると分かりやすいです。
設定RTX 50系ユーザーがやること
3月31日はNVIDIA Appのオプトインベータでの提供でしたが、4月9日に正式版のNVIDIA Appへ搭載され、ベータに参加しなくても使えるようになりました。NVIDIA Appの「グラフィックス」でゲーム(または全体)を選び、「DLSSオーバーライド – フレーム生成モード」を「Dynamic」にします。目標fpsは「最大リフレッシュレート」でモニターに合わせるか、「カスタム」で数値を入れます。
| 項目 | Dynamic MFG / 6x MFG |
|---|---|
| GPU | GeForce RTX 50系(Blackwell)限定RTX 40系以前では利用不可 |
| ドライバー | Game Ready Driver 595.97 WHQL 以降フレームレート制限・V-Syncと併用するなら616.64 WHQL以降 |
| ソフトウェア | NVIDIA App(4月9日から正式版に搭載)グラフィックス → DLSSオーバーライド – フレーム生成モード → Dynamic |
| OS | Windows 10 / 11 64-bit |
| 提供形式 | DLSSオーバーライド対応MFG対応ゲームなら、ゲーム側の更新を待たずにドライバー側から適用できる |
| 併用の制限 | 616.64より前はフレームレート制限・V-Syncと併用不可616.64以降でも、ゲーム側がStreamline 2.14以降を組み込んでいる必要がある |
DLSSオーバーライドに対応しているため、ゲーム側がDynamic MFGを実装していなくても、ドライバーレベルで有効化できます。ただし、ゲームがネイティブ統合している場合の方が安定性・精度が高い傾向があります。
9月のドライバー616.64でフレームレート制限とV-Syncに対応
配信開始時点のDynamic MFGは、フレームレート制限(リミッター)とV-Syncを併用できませんでした。表示fpsがリフレッシュレートを超えてもティアリングを抑える手段がなかったため、G-SYNCモニターでも上限に張り付く場面で画面が乱れやすい状態でした。
9月3日のGame Ready Driver 616.64で、この2つとの併用に対応しています。条件は616.64以降のドライバー、最新のNVIDIA App、そしてゲーム側がNVIDIA Streamline 2.14以降を組み込んでいることです。Streamlineはゲームに組み込まれるNVIDIAの開発キットなので、古いバージョンのままのゲームでは、ドライバーを更新しても併用できません。V-Syncを使いたいときは、まずドライバーを616.64以降にし、それでも設定が効かないゲームはアップデートを待つ形になります。
対応ゲームDLSS 4.5対応ゲーム——GDC発表の20本は9月時点でどうなったか
NVIDIAはGDC 2026で、DLSS 4.5に対応する予定のゲーム20本を発表しました。9月末時点で発売済み・対応済みのものと、発売日が決まっているものは次のとおりです。
| タイトル | 主な対応機能 | 発売・対応 |
|---|---|---|
| 007 First Light | Dynamic MFG / パストレース | 5月27日発売(パストレーシングは9月15日に追加) |
| CONTROL Resonant | Dynamic MFG / パストレース | 9月24日発売 |
| Directive 8020 | DLSS 4.5 | 5月12日発売 |
| Samson | MFG / SRはオーバーライド | 4月8日発売 |
| WARDOGS | Dynamic MFG / SR | 9月10日早期アクセス開始 |
| Aniimo | Dynamic MFG / SR | 9月16日配信 |
| War Thunder | SR アップデート | 配信中(4月に導入) |
| STAR WARS: Galactic Racer | DLSS 4.5 | 10月6日発売予定 |
| Edge of Memories | DLSS 4.5 | 11月5日発売予定 |
| Tides of Annihilation | パストレース / DLSS 4.5 | 発売日未発表 |
残る10本(Barkour、Cthulhu: The Cosmic Abyss、Endurance Motorsport Series、Gray Zone Warfare、INDUSTRIA 2、Sea of Remnants、StarRupture、The Mound: Omen of Cthulhu、The Vernyhorn、Where Winds Meet)は、9月時点でNVIDIAのドライバー告知にDLSS 4.5の実装が載っていません。
GDCの20本以外でも対応は進んでいます。9月22日のドライバー617.14では、CONTROL Resonant、Gears of War: E-Day、The Witcher 3 RemasteredがDynamic MFG対応タイトルとして案内されました。また、Dynamic MFGはDLSSオーバーライド経由でも有効にできるため、従来のMFGに対応しているゲームなら、ゲーム側の対応を待たずに試せます。CONTROL Resonantの設定の詰め方はCONTROL Resonant 設定ガイドで解説しています。
AMD比較FSR Diamondとの違い——AMDはいつPC対応するか
AMDも同じGDC 2026で「FSR Diamond」を発表しましたが、対象は次世代Xbox(Project Helix)で、PC向けRadeonへの提供は発表されていません。PCで使えるAMDのフレーム生成は、FSR Redstoneに含まれる最大2倍のFSR Frame Generationまでです。
- Dynamic MFG / 6x MFG:4月9日から正式版NVIDIA Appで利用可能(RTX 50系)
- Super Resolution(第2世代Transformer)はRTX 20系以降で動作
- DLSSオーバーライドで、MFG対応済みのゲームにも後から適用できる
- 9月の616.64でフレームレート制限・V-Syncに対応
- FSR DiamondはProject Helix(次世代Xbox)向けとして発表。PC版は未発表
- FSR Frame Generation(Redstone)は最大2倍
- 「FSR 4」は「FSR Upscaling」に改称。ML版はRX 7000・RX 9000で利用でき、RX 6000は2027年予定
- ドライバー内のコードから多段フレーム生成の開発が報じられているが、公式発表はない
差は「複数フレームの生成を今使えるか」に集約されます。画質の評価では、ドイツのPCメディアが6タイトルで実施した盲目テスト(約6,700票、4K・Qualityモード)で、DLSS 4.5が48.2%、ネイティブ(TAA)が24.0%、FSR 4が15.0%の支持を集めました。ただしこれは超解像(アップスケーリング)の比較で、フレーム生成の比較ではありません。AMD側の最新状況はFSR Redstone完全ガイドで追っています。
Dynamic MFG / 6x MFGはRTX 50系(Blackwell)限定の機能です。RTX 40/30/20系でも「DLSS 4.5 Super Resolution(アップスケーリング)」は利用可能で、第2世代Transformerモデルによる画質改善の恩恵は受けられます。フレーム生成は、RTX 40系なら従来の2xまで使えます。
DLSS 4.5 / Dynamic MFG / 6x MFGはNVIDIA RTX 50系専用機能のため、AMD APU搭載のSteam Deck・ROG Ally・Lenovo Legion Go等のハンドヘルドPCでは利用できません。AMD環境では、FSRのアップスケーリングとフレーム生成(最大2倍)が代替になります。使える機能はGPUの世代で変わります。
弱点海外メディアの実測で分かった弱点
fpsが増える代わりに、遅延と映像の粗は残ります。配信直後に海外メディアがDynamic MFGを試した結果の要点です。
| 検証GPU | ゲーム | 分かったこと |
|---|---|---|
| RTX 5070 Ti | Dragon Age、Nioh 3、Hogwarts Legacy、Cyberpunk 2077 | Dragon AgeとNioh 3では遅延がほぼ変わらず。一方、Hogwarts Legacyの動く絵画やCyberpunk 2077の街頭モニターは、判読できないほどにじんだ |
| RTX 5090 | Cyberpunk 2077 | Cyberpunk 2077の5xで遅延は約50ms。カクつくような操作感になる場面があると指摘 |
| RTX 5080 / 5060 Ti | Hogwarts Legacyほか | 高リフレッシュレートのモニターで遅延33〜45ms、テレビ接続では58〜84ms。キャラクターの髪にゴーストが出たが、UIへの影響はなし |
共通しているのは、細かい文字や動く画面の中身のように、フレーム間で予測しにくいものほど崩れやすいという点です。遅延は元の描画fpsで決まるため、6xで表示が200fpsを超えていても、元が40fpsなら操作の反応は40fps前後のままです。対戦ゲームではフレーム生成を切り、Super Resolutionだけで元のfpsを上げる方が向いています。表示fpsと遅延の関係はフレーム生成の遅延の仕組みで詳しく説明しています。
おすすめ6x MFGを楽しむためのRTX 50おすすめGPU
Dynamic MFG / 6x MFGはRTX 50系専用です。WQHDで使うか、4Kパストレーシングまで狙うかでクラスが変わります。


※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
BTO6x MFG対応の完成品BTOゲーミングPC
PCごと揃えるなら、上のGPUの目安に合わせてRTX 5070 Ti以上の搭載機を選ぶと、Dynamic MFGの目標fpsを高めに置けます。CPUはボトルネックになりにくいRyzen 7 9800X3Dクラスの構成を中心に選びました。


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BTOパソコンの価格や構成は、セールなどで短期間に入れ替わることがあります。購入前に販売ページで、CPU・GPU・メモリ容量が上の内容と一致しているかを確認してください。
出典:NVIDIA「DLSS 4.5 Dynamic Multi Frame Generation」 / NVIDIA「GDC 2026 DLSS 4.5対応タイトル」 / NVIDIA「Game Ready Driver 616.64」 / NVIDIA「Game Ready Driver 617.14」 / NVIDIA「CONTROL Resonant」 / HotHardware / PC Gamer / Tom’s Guide / Tom’s Hardware(ComputerBaseの盲目テスト) / AMD「FSR Technologies」







