DLSS 4.5 Dynamic MFG / 6x MFG 解説|RTX 50系で何が変わったか

(更新: 2026.6.14)
DLSS 4.5 Dynamic MFG / 6x MFG 解説|RTX 50系で何が変わったか

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5月12日 更新Dynamic MFG・6x MFGは 2026年3月31日に正式配信開始済み。NVIDIA App標準機能として利用可能で、Directive 8020(5/12発売)・007 First Light(5/27発売予定)など対応タイトルが続々増えています。姉妹記事 DLSS 4.5 配信開始レポート も合わせてどうぞ。
DLSS 4.5 / 配信開始済み
出典:NVIDIA公式GeForce @ GDC 2026 / 複数の海外テックメディアの報道
DLSS 4.5 Dynamic MFG / 6x MFG 解説
RTX 50系で何が変わったか

NVIDIAがGDC 2026で発表、3月31日に正式配信開始。「フレーム生成倍率を固定から動的切り替えへ」というDynamic MFGと、最大6フレーム生成の6x MFGがRTX 50系全モデルで利用可能になりました

6x最大フレーム生成倍率
従来4xから35%向上
246黒神話:悟空 fps
RTX 5090・4K・パストレ
20対応ゲーム本数
GDC 2026新規発表分
3行でわかるポイント
  • Dynamic MFG:シーン負荷に応じてフレーム生成倍率を2x〜6xで自動調整。固定倍率の旧4x MFGで起きていた「重い場面でのゴースト・遅延感」を解消する設計
  • 6x MFG:1ネイティブフレーム+AI生成5フレームの最大倍率モード。RTX 5090+4Kパストレースで 黒神話:悟空 が約246fpsを達成(NVIDIA公称)
  • 3月31日にNVIDIA Appのβチャンネルで解禁され、現在は標準機能として利用可能。対応はRTX 50系(Blackwell)限定。対応ゲームはGDC 2026で新規20本が発表
目次

「4x固定」の何が問題だったか

DLSS 4でRTX 50系向けに実装されたMFG(Multi Frame Generation)は、ネイティブレンダリング1フレームに対してAIが3枚のフレームを生成する「4x」モードでした。大きな問題が1つありました——倍率が固定であることです。

旧来の4x MFG(固定倍率)
何が問題だったか
  • 平場でfpsが十分に出ていても強制4xが適用される
  • 基礎fps(ネイティブ)が低い重い場面で高倍率をかけると、AIの誤予測が増えゴーストやちらつきが出やすい
  • フレームレートは上がるのに操作感が浮いて「体感レイテンシが悪化した」という報告が多数
  • 「倍率を下げたい場面でも4xから変えられない」という不満
Dynamic MFG(動的倍率)
どう解決するか
  • 目標フレームレートを設定しておくと、GPUがリアルタイムで2x / 4x / 6xを自動切り替え
  • 軽い場面では低倍率で抑え、重い場面でのみ6xに引き上げ——fpsと操作感のバランスを自動最適化
  • NVIDIA Reflex 2との組み合わせで、倍率が上がる場面でも体感レイテンシを最小化
  • ゲームを途中で止めることなく、常に「最適な倍率」に調整し続ける

ひとことで言えば、「倍率を固定から可変へ」という変化です。これにより、重い場面で無理に高倍率をかけることによる画質劣化や操作感の浮きが改善されます。

2x / Dynamic / 6x——3つのモードの使い分け

DLSS 4.5 MFGには複数のモードがあります。Dynamic MFGを有効にすると、以下の範囲で自動切り替えが行われます。

固定モード(旧来)
2x / 4x MFG
RTX 40/50系対応(4xは50系のみ)
倍率を手動で固定するモード。設定を変えない限り倍率は変わらない。シーンの複雑度に関係なく同じ倍率が適用されるため、重い場面でのゴーストリスクがある
NEW / 配信開始済み
Dynamic MFG
自動で2x〜6xを動的に切り替え
「目標fps」に向けてGPUが自動で倍率を選ぶ。平場では抑えてレイテンシを低く保ち、重い場面でのみ6xへ引き上げる。RTX 50系向けの最推奨設定
最大倍率 / RTX 50系限定
6x MFG
ネイティブ1フレーム+AI生成5フレーム
Dynamic MFGが選択する最大倍率。4Kパストレース環境で4x比+35%のfpsをNVIDIAが公称。黒神話:悟空(RTX 5090 / 4K / パストレース)で約246fps達成

RTX 50系ユーザーがやること

3月31日に解禁された当初はNVIDIA Appのβチャンネル提供でしたが、現在はNVIDIA App標準機能として誰でも利用可能です。NVIDIA AppのDLSSオーバーライド機能から、目標fpsを設定するだけで使い始められます。

項目Dynamic MFG / 6x MFG
GPUGeForce RTX 50系(Blackwell)限定RTX 40系以前では利用不可
ドライバーGame Ready Driver 595.79 WHQL 以降3月31日以降のバージョン
ソフトウェアNVIDIA App(標準機能として配信済み)NVIDIA App → ゲーム → 設定 → DLSSオーバーライド
OSWindows 10 / 11 64-bit
提供形式DLSSオーバーライド対応ゲーム側の実装を待たずにドライバーレベルで強制適用できる
正式版2026年内のさらなる安定版が予定(日程は今後発表)

DLSSオーバーライドに対応しているため、ゲーム側がDynamic MFGを実装していなくても、ドライバーレベルで有効化できます。ただし、ゲームがネイティブ統合している場合の方が安定性・精度が高い傾向があります。

GDC 2026発表——DLSS 4.5対応ゲーム20本

GDC 2026でNVIDIAはDLSS 4.5ネイティブ統合タイトル20本を発表しました。現時点で名称が確認できている12本を以下に示します。

タイトル主な対応機能発売時期
007 First Lightパストレース DLSS 4.52026年5月27日
CONTROL Resonantパストレース DLSS 4.52026年内
Directive 8020パストレース DLSS 4.52026年5月12日
SamsonSR レイトレース2026年4月8日
Tides of Annihilationパストレース DLSS 4.5未定
Sea of RemnantsSR パストレース未定
STAR WARS: Galactic RacerDLSS 4.5未定
Gray Zone WarfareDLSS 4.5アップデート
INDUSTRIA 2DLSS 4.5未定
The Vernyhornレイトレース DLSS 4.5未定
Where Winds MeetSR アップデート配信中
War ThunderSR アップデート配信中

残り8本はNVIDIA公式ページに完全リストが掲載されています。なお、DLSS 4.5 Super Resolution(アップスケーリング部分)はすでに400本以上のタイトルで利用可能です。Dynamic MFG / 6x MFGは3月31日以降、ゲーム側のネイティブ統合またはDLSSオーバーライドで順次対応します。

FSR Diamondとの違い——AMDはいつPC対応するか

AMDも同じGDC 2026で「FSR Diamond」を発表しました。機能的には似ていますが、現時点でのPC向け提供状況が大きく異なります。

NVIDIA DLSS 4.5
今すぐ使える
  • Dynamic MFG / 6x MFG:3月31日β配信開始(RTX 50系・現在は標準機能)
  • Super Resolution(2nd Gen Transformer):配信済み・RTX 20系以降で動作
  • 400本以上のゲームで既に対応済み
  • FP8精度加速はRTX 40/50系で有効
AMD FSR Diamond
PC対応は未確認
  • GDC 2026でProject Helix(次世代Xbox)向けとして発表
  • PC版(現行RX 7000/9000シリーズ)への対応は公式未言及
  • リーカー情報ではRDNA5専用になる可能性が示唆されている
  • FSR 4(現行)はMLベースのアップスケーリングに対応。MFGはまだ非対応

NVIDIAとAMDの差は「今すぐ使えるか」という点に集約されます。盲目テストではDLSS 4.5を選んだユーザーが約48%、FSR 4が約15%(NVIDIA調べ・GDC 2026発表)。FSR DiamondがPC向けに本格展開されるのは、AMDのRDNA5世代が登場する時期になるとみられています。

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RTX 40系以前をお使いの方へDynamic MFG / 6x MFGはRTX 50系(Blackwell)限定の機能です。RTX 40/30/20系でも「DLSS 4.5 Super Resolution(アップスケーリング)」は利用可能で、第2世代Transformerモデルによる画質改善の恩恵は受けられます。ただし処理速度の最適化(FP8加速)はRTX 40/50系のみです。

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Steam Deck・ROG Ally等ハンドヘルドPCでは利用不可DLSS 4.5 / Dynamic MFG / 6x MFGはNVIDIA RTX 50系専用機能のため、AMD APU搭載のSteam Deck・ROG Ally・Lenovo Legion Go等のハンドヘルドPCでは利用できません。AMD環境では代替としてFSR 4(RDNA 4)やFSR 3 Frame Generationを検討してください。

6x MFGを楽しむためのRTX 50おすすめGPU

Dynamic MFG / 6x MFGはRTX 50系専用機能です。WQHD・4Kそれぞれで6x MFGの恩恵を最大化できる現実解の4機種を、価格帯別に紹介します。

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WQHDでDynamic MFGを楽しむ現実解
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Dynamic MFG・6x MFGに対応するRTX 50ミドルレンジの主役。WQHD最高設定で重量級タイトル+パストレーシングを安定運用できる性能で、4Kでも目標fpsをDynamic指定すれば60〜144fps圏内に乗ります。第5世代Tensor Coreでフレーム生成効率が大幅向上。
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GIGABYTE GeForce RTX 5070 Ti GAMING OC 16GB
4K入門の最適解
GIGABYTE GeForce RTX 5070 Ti GAMING OC 16GB
8,960 CUDA16GB GDDR7256-bit300W TDP
RTX 5070の上位版で、16GB VRAMがパストレーシング・4K運用で効いてくるクラス。Dynamic MFGの目標fpsを144に設定すれば、4K最高設定+パストレ環境でも安定して4x〜6xを自動切り替えで使えます。RTX 5080までの予算が出ない人にとっての最適解。
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MSI GeForce RTX 5090 32G VENTUS 3X OC
記事内246fps達成クラス
MSI GeForce RTX 5090 32G VENTUS 3X OC
21,760 CUDA32GB GDDR7512-bit575W TDP
本記事で言及した「黒神話:悟空 4K + パストレース で246fps」を出した張本人。Dynamic MFG + 6x MFGをフル活用しながら8K配信や同時マルチタスクも視野に入る現状最上位GPU。配信・パストレ・VR・AI全部やる人向けの究極解です。電源は1000W以上必須。
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自作の手間をかけたくない、RTX 50搭載BTOを購入したい方向けに、Dynamic MFG / 6x MFG対応の完成品ゲーミングPCを4機種選定しました。BTOの最大の利点は Secure Boot / TPM 2.0 / Windows 11 が初期設定済みで、購入後すぐにNVIDIA App経由でDynamic MFGを使い始められることです。

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よくある質問

Dynamic MFGと旧来の4x MFGは何が違うのですか?

旧4x MFGは倍率が「2x / 4x」の固定でしたが、Dynamic MFGはユーザーが目標fps(例: 144・240)を設定すると、シーンの負荷に応じて2x〜6xでリアルタイム自動切替します。軽い場面は低倍率でレイテンシを抑え、重い場面のみ6xに引き上げる仕組み。固定倍率で発生していたゴーストや操作感の浮きが大幅に改善されています。

RTX 40系でDynamic MFG / 6x MFGは使えますか?

使えません。Dynamic MFGと6x MFGはRTX 50系(Blackwell)専用機能です。RTX 40系以降では従来のフレーム生成(FG・2x)は使えますが、マルチフレーム生成(MFG・3x/4x/6x)とDynamicモードはRTX 50系の第5世代Tensor Coreが必須です。なお、DLSS 4.5 Super Resolution(アップスケーリング部分)はRTX 20系以降で動作します。

6x MFGで本当に246fps出るのですか?

NVIDIAが公表した黒神話:悟空(4K + パストレーシング)でRTX 5090の数値が約246fpsです。RTX 5080でも4K + 6xで200fps圏内、RTX 5070でもWQHD + 6xで200fps級は十分視野に入ります。ただし4xから6xへの移行は最大35%のfps向上で、ベースのレンダリングfpsが極端に低いシーンでは効果が限定的になる点には注意が必要です。

DLSSオーバーライドとネイティブ統合の違いは?

DLSSオーバーライドはNVIDIA Appの設定からドライバーレベルでDLSS 4.5を強制適用する仕組みで、ゲーム側がDynamic MFGを実装していなくても使えます。ネイティブ統合はゲーム開発側がDLSS 4.5を組み込む形で、安定性・精度・互換性が高い傾向があります。ネイティブ統合タイトルが20本+GDC 2026で新規発表されており、対応は今後さらに広がります。

AMDのFSR DiamondはPCで使えますか?

現時点(2026年5月)ではPC向けに正式提供されていません。FSR DiamondはGDC 2026で「Project Helix(次世代Xbox)」向けとして発表されており、PC版RX 7000/9000シリーズへの対応は公式に言及されていません。リーカー情報ではRDNA5専用になる可能性が示唆されており、AMD環境のPC本格対応はRDNA5世代登場まで待つことになりそうです。

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