GeForce 610.88でPoE2のDX12長時間フリーズを修正|Hotfix 610.82から正式版へ、シェーダーヒープ不足が原因
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Hotfix 610.82から正式版へ
出典:NVIDIA公式ドライバページ・Grinding Gear Games公式フォーラム
NVIDIAは2026年7月28日、WHQL認証済みの「GeForce Game Ready Driver 610.88」を公開しました。今回のドライバでは、『Path of Exile 2』をDirectX 12モードで長時間プレイした後に、数秒から数十秒規模の長い停止が断続的に発生する問題が修正されています。
この修正は、2026年7月22日に公開されたHotfixドライバ610.82で先行提供されていたものです。610.88では修正が通常のGame Readyドライバへ正式に統合されたため、現在はHotfix 610.82を手動で導入する必要はありません。
『Path of Exile 2』で長時間プレイ後のフリーズや「Device Removed」エラーに悩んでいるNVIDIAユーザーは、ゲーム本体を最新バージョンへ更新したうえで、GeForce 610.88以降を導入してください。本記事では、修正内容の詳細、原因の調査経緯、更新後の注意点までまとめます。
目次
修正内容GeForce 610.88でPoE2のDX12長時間フリーズを修正
GeForce 610.88で修正されたのは、『Path of Exile 2』をDirectX 12で長時間プレイした後に発生する断続的な停止です。
ゲームを起動してすぐに重くなるのではなく、マップ周回などを続けていると突然画面が数十秒間止まり、その後に動作が戻る場合があります。敵が多い場面で停止すると、画面が復帰した時点でキャラクターが倒されていることもあるため、特に高難度コンテンツやハードコア環境では深刻な問題でした。
NVIDIAは610.88のリリースノートで、『Path of Exile 2』のDX12モードにおいて、長時間のゲームセッション後に発生する長い停止を修正したと説明しています。この症状に該当する場合、グラフィック設定を下げたりメモリを増設したりする前に、まずドライバのバージョンを確認することが重要です。
位置づけ610.82はHotfix、610.88は正式なGame Readyドライバ
GeForce 610.82は、通常のドライバ更新を待たずに特定の不具合を修正するために公開されたHotfix版でした。610.82では、『Path of Exile 2』のDX12長時間フリーズに加え、GeForce RTX 50シリーズで『Halo: Campaign Evolved』がクラッシュする問題も修正されています。ただし、Hotfix版はNVIDIAアプリの通常更新には表示されず、専用ページから手動でインストールする必要がありました。
GeForce 610.88には610.82の修正が正式に統合されています。現在610.74以前を使用している場合や、610.82を導入せずに正式版を待っていた場合は、610.88以降へ更新すれば問題ありません。すでに610.82を使用している場合も、今後の修正やゲーム最適化を受け取るため、通常のGame Readyドライバである610.88以降へ移行する方がよいでしょう。
原因究明原因はNVIDIAドライバ側のシェーダーヒープ不足
Grinding Gear Gamesによると、今回の長時間フリーズは、NVIDIAドライバ側のシェーダー処理に関係する問題でした。原因となったのは、ゲーム発売前からリリースされていたドライババージョン566.36以降に含まれていた不具合です。
開発チームは早い段階でNVIDIAドライバ内の問題を疑っていましたが、NVIDIA側で修正するには、不具合を安定して再現できる手順を用意する必要がありました。しかし、実際の症状は長時間プレイした後に不定期で発生するため、一般的な短時間のテストでは再現が困難でした。
Grinding Gear Gamesは長時間のプレイデータを記録・再生する専用のリプレイシステムを独自に開発し、最終的には約5〜7分に1回の頻度で問題を再現できる環境を構築しました。それでもNVIDIA側での調査が進まなかったため、開発チームは不具合が発生するPC本体・モニター・マウス・キーボードを一式まとめてNVIDIAへ送付。約1ヶ月後にNVIDIAのエンジニアが実際に不具合を確認し、担当エンジニアがアサインされてからおよそ2週間で原因が特定され、その1週間後には修正済みドライバが用意されました。調査開始から解決まで、実に1年半近くを要した経緯です。
NVIDIAが検証した結果、シェーダーヒープのサイズを増やすことで停止が解消され、修正が610.82と610.88へ反映されました。ユーザー側のPC性能不足だけが原因ではなかったため、画質設定の変更やGPUの交換では根本的に解決できないケースがあったことになります。
追加改善Device Removedとシェーダー読み込み問題も改善
Grinding Gear Gamesは、GeForce 610.88と最新のゲームアップデートにより、長期間続いていたシェーダー読み込み問題と「Device Removed」フリーズにも大きな改善が入ったと発表しています。
公式発表では、この問題は主にドライババージョン566.36以降を使用している環境に影響していたと説明されています。修正を利用するには、GeForceドライバを610.88以降へ更新するとともに、『Path of Exile 2』本体も最新バージョンへ更新する必要があります。
「Device Removed」はGPUドライバの停止、GPUやVRAMのオーバークロック、電源不足、温度上昇、ゲームファイルの破損などでも発生する可能性があります。610.88と最新ゲームアップデートを適用しても症状が続く場合は、別の原因も確認する必要があります。
更新直後の注意更新直後はシェーダー再構築で一時的に重くなる
GeForceドライバや『Path of Exile 2』本体を更新した直後は、以前よりロード時間が長くなったり、初めて入るエリアで一時的にカクついたりする場合があります。これはシェーダーキャッシュを再構築しているためです。
Grinding Gear Gamesも、ドライバまたはゲームを更新した後は、エリアやゲーム内の仕組みに遭遇するたびにシェーダーが再コンパイルされ、一時的にロード時間が長くなると説明しています。キャッシュの再構築が進むと、パフォーマンスは徐々に安定する見込みです。
更新直後のカクつきを見て、すぐにシェーダーキャッシュを削除するのはおすすめできません。キャッシュを削除すると再構築が最初からやり直しになるため、初回のロードやスタッターが長引く可能性があります。まずは複数のエリアを通常どおりプレイし、シェーダーの再構築が進むまで様子を見ましょう。
導入手順GeForce 610.88への更新方法
NVIDIAアプリを起動し、「ドライバー」画面を開きます。GeForce Game Ready Driver 610.88以降が表示されたら、ダウンロードしてインストールしてください。現在のバージョンは、NVIDIAアプリのドライバー画面またはNVIDIAコントロールパネルのシステム情報から確認できます。
610.88は通常のGame Readyドライバとして公開されているため、Hotfix 610.82のように専用ページから手動で探す必要はありません。NVIDIAは基本的に最新のドライバを使用することを推奨しています。
公開から2週間以上が経過した2026年8月14日時点でも、GeForce Game Ready Driverの最新版は610.88のままで、後継バージョンは配信されていません。この記事を読んだ時点でNVIDIAアプリに610.88が表示されていれば、それが現行の最新版です。より新しい番号が出ている場合は、そちらにも今回の修正が引き継がれているため、通常どおり最新版へ更新して問題ありません。
通常は上書きインストールで問題ありません。更新後に新たなクラッシュや表示不具合が発生した場合のみ、カスタムインストールの「クリーンインストール」を試すか、以前の安定していたバージョンへ戻すことを検討してください。DDUによる完全削除は強力な方法ですが、通常の更新で問題がない環境では必須ではありません。
それでも直らない場合更新しても長時間フリーズが直らない場合
GeForce 610.88以降を導入しても症状が続く場合は、最初に『Path of Exile 2』本体が最新バージョンになっているか確認してください。今回の改善には、NVIDIAドライバ側だけでなくゲーム側の更新も関係しています。
更新後すぐに判断せず、シェーダーキャッシュがある程度再構築されるまでプレイすることも重要です。初めて訪れるエリアや初めて表示されるエフェクトでは、一時的なカクつきが残る可能性があります。症状が長時間続く場合は、Steamのプロパティからゲームファイルの整合性を確認します。GPUやVRAMをオーバークロック、アンダーボルトしている場合は、いったん標準設定へ戻してください。
DX12でのみ問題が続く場合は、原因を切り分けるためにVulkanへ変更する方法もあります。ただし、今回の610.88はDX12で発生していた長時間停止を直接修正するドライバです。最初からVulkanへ逃げるのではなく、610.88と最新ゲームアップデートを適用したDX12環境を一度確認するのがよいでしょう。
それでもシェーダー読み込み問題や「Device Removed」エラーが続く場合、Grinding Gear GamesはPC構成などのシステム情報を添えて公式Bug Reportsフォーラムへ報告するよう案内しています。
対象範囲Battlefield 6など別タイトルの不具合とは分けて考える
GeForce 610.88へ更新したからといって、610.xx系で報告されているすべてのゲーム不具合が解消されるわけではありません。
今回確認されているPoE2向けの修正は、DX12モードで長時間プレイした後に発生する断続的な停止です。別のゲームで発生するクラッシュ、映像の乱れ、電源管理モードの問題などは、原因や修正状況が異なります。特定のゲームだけで問題が発生する場合は、そのタイトルが610.88の修正対象に含まれているかを個別に確認してください。
GeForce Game Ready Driver 610.88では、『Path of Exile 2』をDX12モードで長時間プレイした後に発生する、断続的な長い停止が修正されました。この修正はHotfix 610.82で先行提供されていましたが、現在はWHQL認証済みの正式なGame Readyドライバへ統合されています。610.82を手動導入する必要はなく、NVIDIAアプリから610.88以降へ更新すれば問題ありません。
Grinding Gear Gamesは、最新のNVIDIAドライバとゲームアップデートにより、シェーダー読み込み問題や「Device Removed」フリーズも改善したと説明しています。原因はドライババージョン566.36以降に含まれていたシェーダーヒープ不足で、開発チームがPC一式をNVIDIAへ送付するほどの調査を経て特定されました。
更新直後はシェーダーキャッシュの再構築によって、ロード時間やカクつきが一時的に増える可能性があります。すぐにキャッシュを削除せず、複数のエリアをプレイして動作が安定するか確認してください。



