DLSS 4.5 Ray Reconstructionが正式版に|11.0.9でEarly Access不要、全RTX対応
本記事にはアフィリエイト広告(Amazon・楽天市場等)のリンクが含まれています。
NVIDIA App 11.0.9でEarly Access不要に、全RTX対応
出典:NVIDIA GeForce 公式(DLSS 4.5 Ray Reconstruction) / NVIDIA GeForce 公式(DLSS 5) / NVIDIA公式 NVIDIA App アップデート情報。仕様・提供状況・対応ゲームは本記事更新時点(2026年9月7日)の発表内容にもとづきます。対応タイトル数は今後も増える見込みです。
レイトレーシングやパストレーシングをオンにすると画質は上がりますが、その裏では「ノイズだらけの映像をきれいに整える」という重い処理が走っています。この後処理を担うのが Ray Reconstruction(レイリコンストラクション)です。
2026年8月25日に提供が始まった DLSS 4.5 Ray Reconstruction は、この仕組みを第2世代のtransformerモデルに刷新し、レイトレ映像の安定感とライティングの正確さを一段引き上げます。RTX 50シリーズ専用ではなく、RTX 20シリーズまでさかのぼって全RTXで使えるのも大きなポイントです。
本記事では (1) Ray Reconstruction の仕組み、(2) DLSS 4.5版で何が新しくなったか、(3) 全RTXで使える意味、(4) フレーム生成やMFGとの違い、(5) DLSS 5との違い、(6) 対応ゲーム、(7) 使い方、(8) おすすめGPU、(9) FAQ の順に解説します。アップスケーリング全体の基礎は DLSS / FSR / XeSS 完全ガイド も合わせてご覧ください。
目次
01 / 早見表DLSS 4.5 レイリコンストラクション 基本情報
まず全体像を整理します。フレームを「増やす」技術ではなく、レイトレ映像を「整える」技術である点がポイントです。
※Ray Reconstruction は DLSS 4.5 の構成要素のひとつです。RTX 50専用の Multi Frame Generation とは別機能で、こちらは全RTXで使えます。両者の違いは後半の比較表で整理します。
02 / 仕組みそもそもレイリコンストラクションとは何か
レイトレーシングやパストレーシングは、光線を画面の一部のピクセルにしか飛ばしません。残りはノイズだらけのスカスカな状態で、これをそのまま表示すると映像はザラザラになります。そこで「ノイズを除去してきれいな絵に復元する」工程が必要になります。
つまり Ray Reconstruction は、レイトレ・パストレを使うゲームでこそ効果を発揮します。レイトレをオフで遊ぶゲームには関係がない、という点も押さえておくと選び方を間違えません。
03 / 進化点DLSS 4.5版で新しくなった「第2世代transformer」
Ray Reconstruction 自体は以前から存在していました。今回の DLSS 4.5 版での進化は、その中身のAIモデルが新世代に切り替わったことです。流れを整理すると次のようになります。
具体的な画質面では、ライティングの正確さ・映像の時間的な安定性・動いているときのクリアさが向上すると案内されています。パストレーシングのような重い表現ほど、この恩恵は大きくなります。
04 / 最大の利点RTX 30 ・ 40でも使える、買い替え不要という強み
このアップデートで多くのPCゲーマーにとって一番うれしいのが、対応ハードウェアの広さです。Ray Reconstruction は RTX 20 / 30 / 40 / 50 のすべてのGeForce RTXで利用できます。フレーム生成系の機能が世代を限定しがちな中で、これは大きな違いです。
たとえば RTX 3060 や RTX 4070 を使っている人も、グラフィックボードを買い替えることなく、ドライバとNVIDIAアプリの更新だけでレイトレ映像の画質改善を受けられます。すでに手元にあるRTXの価値を底上げしてくれる、息の長いアップデートだと言えます。
05 / 違い整理レイリコンストラクション ・ アップスケーリング ・ フレーム生成 ・ MFGの違い
DLSSは複数の機能の総称で、名前が似ているため混同されがちです。「どれが何をして、どの世代のRTXで使えるのか」を一覧で整理します。Ray Reconstruction が全RTX対応、フレーム生成系がRTX 40/50に限られる点が重要です。
このように、フレームを「増やす」MFG系はRTX 50専用ですが、映像の「質」を上げる Ray Reconstruction と Super Resolution は全RTXで使えます。レイトレを重視するなら、まずこの2つを正しく使うのが基本です。Super Resolution の第2世代transformerモデルについては DLSS 4.5 Super Resolution 解説 で詳しく扱っています。
一方、フレームを増やす側の MFG / Dynamic MFG は DLSS 4.5 Dynamic MFG 解説 で、各機能をNVIDIAアプリでどう設定するかは DLSS 4.5 設定完全ガイド でまとめて解説しています。
06 / 新技術との関係DLSS 4.5 Ray ReconstructionとDLSS 5の違い
2026年3月のGTC 2026でNVIDIAが発表したDLSS 5は、DLSS 4.5 Ray Reconstructionとどちらもゲーム映像をAIで改善する技術ですが、担当する処理はまったく異なります。
Ray Reconstruction は、レイトレーシングやパストレーシングで発生するノイズを除去し、反射・影・間接照明などを安定して表示するための技術です。一方のDLSS 5は、ゲームが出力したカラーフレームとモーションベクトルをAIモデルへ入力し、照明やマテリアル表現そのものをAIで描き直すニューラルレンダリング技術です。肌への光の透過、髪への光の当たり方、布の質感など、従来のリアルタイムレンダリングでは表現が難しかった部分を高品質化します。
| 比較項目 | DLSS 4.5 Ray Reconstruction | DLSS 5 |
|---|---|---|
| 主な役割 | レイトレ映像のノイズ除去と再構成 | 照明・マテリアル・人物表現のAI強化 |
| フレームレートを増やすか | いいえ | いいえ |
| 対応GPU | RTX 20・30・40・50シリーズ | RTX 50シリーズ |
| 提供時期 | 2026年8月25日Early Access開始、9月に正式版(NVIDIA App 11.0.9) | 2026年9月4日 配信開始 |
DLSS 5が登場しても、Super Resolution、フレーム生成、Ray Reconstructionが不要になるわけではありません。DLSS 5自体はフレームレートを増やす機能ではなく、既存のDLSSと同じNVIDIA Streamlineフレームワークを使う設計のため、重いゲームではDLSS 4.5のSuper ResolutionやRay Reconstructionと組み合わせて使われると考えられます。つまり、DLSS 4.5とDLSS 5は新旧の置き換え関係ではなく、異なる処理を担当して併用される技術です。
07 / 対応ゲーム配信時に対応する27タイトル
発表時点で、Ray Reconstruction は27タイトルに対応するとされていました。2026年8月25日の提供開始にあわせてNVIDIAは対応を30タイトルと案内しており、今後も増える見込みです。以下は発表時に公表された27本です。サイバーパンク2077やDOOM ザ・ダークエイジといったレイトレ/パストレの代表作に加え、バイオハザード レクイエムやプラグマタなど今後の注目作も含まれます。この27本はRay Reconstructionの配信時対応タイトルで、DLSS全体(Super ResolutionやDynamic MFGなど)の対応ゲーム数とは別の集計です。
青いタイルは当サイトに関連記事がある作品です。気になるタイトルがあれば、推奨スペックやGPU別の実測も合わせてチェックしてみてください。
さらに、クリエイター向けでは Blender Cycles が2026年秋の Blender 5.3 で Ray Reconstruction をデノイザーとして統合する予定です。ビューポートのプレビューをリアルタイムに近い品質で確認できるようになり、3D制作の作業効率も上がります。
08 / 使い方NVIDIAアプリでの有効化方法
2026年8月25日にEarly Accessで提供が始まり、2026年9月の正式版「NVIDIA App 11.0.9」で誰でもEarly Accessなしに使えるようになりました。グラフィックボードを買い替える必要はありません。トグルの場所は「Graphics」→対象ゲームの「Program Settings」→「Driver Settings」→「DLSS Override」のModel Presetsから「Recommended」を選ぶ形です。
提供開始直後の2026年9月上旬までは、NVIDIAアプリの「設定」→「バージョン情報」からEarly Accessリリースへ参加する必要がありましたが、正式版11.0.9では通常の更新だけで利用できます。まだ表示されない場合は、NVIDIAアプリ自体を最新版に更新してください。
※2026年9月7日時点の手順です。NVIDIA App 11.0.9より前のバージョンでは表示が異なる場合があるため、見つからない場合はまずNVIDIAアプリ自体の更新を確認してください。
09 / 参考レイトレ ・ パストレを最高画質で楽しむGPU
Ray Reconstruction はお手持ちのRTXでも使えますが、これからレイトレ・パストレを快適に楽しむために新調するなら、解像度と予算に応じて4枚のグラフィックボードを紹介します。いずれもRTX 50シリーズで、Ray Reconstruction に加えてRTX 50専用のマルチフレーム生成まで使えるのが強みです。


※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。
10 / FAQよくある質問
11 / 結論まとめ|手持ちのRTXの価値を底上げする一手
DLSS 4.5 Ray Reconstruction は、派手にフレームレートを増やすタイプの機能ではありませんが、レイトレ・パストレの映像品質を地道に、しかし確実に引き上げるアップデートです。全RTX対応で買い替え不要という点で、多くのゲーマーにとって実利のある進化だと言えます。
恩恵が大きい人
- レイトレ ・ パストレ対応ゲームをよく遊ぶ人
- RTX 30 ・ 40を使い続けたい人(買い替え不要)
- サイバーパンクやDOOMなど対応作で画質を上げたい人
- Blenderなどクリエイティブ用途でレイトレを使う人
急がなくてよい人
- レイトレをオフで遊ぶことが多い人
- フレームレートの底上げ重視の人 → フレーム生成が有効
- 正式配信を待ってから試したい人
- 競技系の軽いタイトル中心の人
DLSS 4.5 Ray Reconstruction は、レイトレ映像のノイズ除去を第2世代transformerで刷新し、全RTXで使えるのが最大の魅力です。RTX 50専用のマルチフレーム生成と違い、RTX 20までさかのぼって恩恵が届きます。
計算能力が増えても速度は同等とされるため、「重くなるのを我慢して画質を取る」必要がないのも実用的です。2026年9月の正式版「NVIDIA App 11.0.9」でEarly Access不要の一般提供になったので、まずは手持ちのRTXのまま、対応ゲームで効果を試すところから始めるのがおすすめです。
DLSS 5は2026年9月4日に配信が始まりましたが、Ray Reconstructionを置き換えるものではありません。DLSS 5は照明やマテリアル表現をAIで強化する別の技術で、Super ResolutionやRay Reconstructionと組み合わせて使われる位置付けです。
DLSSの各機能の使い分けや設定の詳細は、DLSS / FSR / XeSS 完全ガイド と DLSS 4.5 設定完全ガイド を参考に、自分の環境に合わせて調整してみてください。DLSS 5の対応タイトルは DLSS 5 対応タイトル一覧 でまとめて確認できます。





