GPU使用率の目安は何%が正常?100%に張り付くのは問題なのか、低い・おかしいときの原因と対処法を5ステップで診断【2026年版】
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100%の張り付きは問題なし、見るべきは「低いのにfpsが出ない」とき
「GPU使用率が60%しか出ていない」「100%に張り付いているが壊れないか」。ゲーム中にタスクマネージャーを開くと、数字の高さ低さが気になります。結論から言うと、GPU使用率が100%に近いのはGPUが仕事をこなしている正常な状態で、低いこと自体も異常とは限りません。
fps上限や軽い描画設定でGPUに余力があるなら、使用率が低くても異常とは限りません。目標fpsが出ない場合は、CPU側の処理待ち、温度・電力制限、ゲーム固有の状態などを切り分けます。CPUの1コアが90%を超えたかどうかだけでは原因を確定できません。
判断の分かれ目は、使用率ではなくfpsが目標に届いているかどうかです。届いていれば使用率が低くても問題はなく、届いていないときだけ、このあとの診断を順に進めてください。原因を特定する前にドライバの再インストールから始めると、遠回りになりがちです。
目次
確認GPU使用率の確認方法
ゲーム中に見るべきなのは、タスクマネージャー(パフォーマンスタブ)のGPUにある「3D」の使用率です。「エンコード」や「コピー」は別の処理の数字で、ゲームの描画負荷は3Dに出ます。ただし汎用演算(Compute)を使うゲームもあるので、3Dが低いときは他の項目も見ておくと安全です。
複数GPUがあるPCでは、タスクマネージャーの「詳細」で列見出しを右クリックし、「列の選択」から「GPUエンジン」を表示します。ゲームのプロセスが使うGPU番号を「パフォーマンス」のGPU名と照合してください。GPU 0・GPU 1は性能順位ではありません。
意図したGPUで動いていなければ、Windows 11の「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「グラフィック」でゲーム本体の実行ファイルを選び、GPUの設定を「高パフォーマンス」にして保存し、ゲームを再起動します。デスクトップではモニターがグラフィックボード側に接続されているかも確認。ノートPCはメーカーのGPU切り替え設定や外部端子の接続仕様も確認してください。
ゲーム画面の上に数字を重ねて見たいなら、NVIDIA GeForceのGPUではNVIDIA appのオーバーレイ(Alt+Z)から、GPU使用率・温度・消費電力・fpsの表示を選べます。NVIDIA appは、GeForce ExperienceとNVIDIAコントロールパネルの機能をまとめたアプリで、GeForce Experienceの後継です。GPU・CPU・温度をまとめて重ねたい場合は、MSI Afterburner + RivaTuner Statistics Serverも使えます。
GPU使用率(3D)、CPUのコアごとの使用率、GPUの消費電力、fpsです。CPUは全体の平均ではなく、いちばん高いコアを見ます。AfterburnerならCPU1・CPU2…と個別に表示できます。
目安GPU使用率の目安は、ゲームとfpsで変わる
GPU使用率は、一定の測定時間のうち対象のGPUエンジンが稼働していた割合を示す指標です。表示ツールによって集計方法が異なり、100%でもGPUのすべての演算器を最大限に活用しているとは限りません。fps上限や軽い設定でGPUに求める仕事が少なければ、使用率は低くなります。逆に、100%に張り付いていても、目標のfpsが出ていれば問題ありません。
| 状態 | 使用率の見方 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 目標fpsで安定している | 低くても余力がある場合がある | 温度・騒音にも問題がなければ維持する |
| 使用率が高く、fpsが足りない | GPUの描画負荷を疑う材料 | 描画解像度だけを下げて比較する |
| 使用率が低く、fpsも足りない | CPU以外の上限や待ちも候補になる | 上限・同期と処理時間を確認する |
4K・WQHD・1080pという出力解像度だけでは、正常な使用率は決められません。ゲーム、内部の描画解像度、アップスケール、目標fpsでGPUへの負荷が変わります。
診断5ステップで原因を絞り込む
目標fpsの不足やカクつきがある場合に進めます。一つの結果だけでCPU故障や部品交換を決めず、候補を絞って再測定してください。
| ステップ | 確かめること | 結果と行き先 |
|---|---|---|
| STEP 1 | ゲーム内・ドライバーのfps上限、Vsync、ノートPCの省電力設定と目標fpsを確認する | 意図した上限で安定 → 原因①。意図しない上限を直しても不足 → STEP 2へ |
| STEP 2 | 同じシーンで描画解像度だけを下げ、平均fpsとフレームタイムを比較する | 改善する → GPU負荷が影響。ほぼ変わらない → CPUを含むGPU以外の制限も疑いSTEP 3へ |
| STEP 3 | 対応ゲーム・ツールでCPU/GPUのフレーム処理時間を確認。CPUコア別使用率は補助に使う | CPU側の処理待ちが目立つ → 原因②を確認。時間を測れない・判断が割れる → 確定せずSTEP 4へ |
| STEP 4 | CPU/GPUの温度・クロック・電力と、制限表示を同じ時間帯で照合する | fps低下と制限が重なる → 原因④。上限付近という数字だけでは断定せずSTEP 5も確認 |
| STEP 5 | 別ゲームでの挙動と、対象ゲームのパッチ・設定・ファイル状態を確認する | 他の負荷で動くのは補助材料。対象ゲーム固有の問題を原因⑤で調べ、全体の正常とは断定しない |
同じ場所・移動経路・測定時間で、元の設定→変更後→元の設定を比べます。ゲームとパッチ、CPU/GPU、測定ツールと版、出力・描画解像度、アップスケール、フレーム生成、fps上限を記録し、各回の平均fpsとフレームタイムの推移を残してください。フレーム生成は比較中はオフにそろえるか、生成前の描画fpsと生成後の表示fpsを分けて記録します。
上限フレームレート上限・垂直同期(見落としNo.1)
ゲーム内やドライバーでfps上限を設定すると、それ以上の描画を抑えるためGPU使用率が下がる場合があります。144Hzのモニターで上限を144fpsに設定し、そこに安定して届いているなら、低使用率だけを理由に対処する必要はありません。モニターのリフレッシュレート自体が、常に描画fpsの上限になるわけではありません。
上限を外すとfpsや入力遅延が変わる場合がありますが、発熱や消費電力も増え得ます。使用率を上げるためではなく、目標fps・遅延・騒音のバランスで選んでください。
不要です。上限やVsyncを意図して使っているなら、使用率が低くて当然です。
CPUCPUボトルネック
GPUは、CPUから「このフレームを描け」という指示が届いて初めて動きます。CPUが指示を出し切れないと、GPUは待つしかなく、使用率が上がりません。VALORANT、CS2、フォートナイトのように、軽い設定で高いfpsを狙うゲームで起きやすい症状です。
CPUコア別使用率は補助指標です。90%超だけでCPU制限を確定せず、全コアが90%未満でもCPU制限を除外しません。上限・同期を確認したうえで、描画解像度を下げてもfpsがほぼ伸びず、CPU側の処理時間やGPUの待ちも見えるなら、CPU・ゲーム側の制限を疑う材料になります。制限箇所は同じゲームでもシーンで変わります。
アップスケーラーは内部の描画解像度を下げるため、GPU負荷が減り、CPU側の制限が表れやすくなる場合があります。フレーム生成は描画済みフレームをもとに追加フレームを作る機能です。表示fpsが増えても、ゲーム側の処理や入力応答が同じ比率で速くなったとは判断できません。
描画距離や群衆・オブジェクト量など、ゲームが用意するCPU負荷設定を一つずつ下げ、不要な常駐処理も確認します。fps上限は安定性や負荷を調整する選択肢で、最大fpsを増やす対処ではありません。解像度・画質を上げてもCPUの処理自体は速くなりません。
CPU交換は、設定調整後も目標fpsに足りず、同じゲーム・条件のCPU比較で改善が見込める場合に検討します。処理時間と解像度比較の詳しい読み方は、CPUとGPUのボトルネック診断、交換判断はCPUボトルネックの症状と解消法が参考になります。
画質解像度・画質設定が軽い(アップスケーラーも含む)
描画解像度や画質を下げるとGPU負荷が減り、使用率が下がる場合があります。DLSSやFSRで内部の描画解像度を下げた場合も、出力解像度だけではGPU負荷を判断できません。
描画解像度だけを上げてGPU使用率が増えるなら、負荷変更に反応したことは分かります。ただし、それだけでGPU全体が正常とは確定できません。目標fpsやフレームタイムが悪化しないかも確認してください。
目標fpsと操作感を保てるなら、解像度や画質を上げて見た目を改善できます。これは余力の使い方であり、CPU制限によるfps不足の解消ではありません。使用率を100%へ近づけるための買い替えも不要です。
電力・温度電力・温度による制限
GPUは、消費電力や温度が上限に近づくと、自動でクロックを下げます。電源の容量不足でも、ピーク時に電力が足りずクロックが落ちたり、PCが落ちたりします。NVIDIAの公式仕様では、RTX 5080は定格の消費電力(TGP)が360W、推奨電源が850W以上、最大GPU温度が88℃です。650Wの電源でRTX 5080を動かすのは、推奨を下回る構成です。
ノートPCでは、ACアダプターをつないでいないだけで電力制限がかかり、性能が大きく落ちる場合があります。温度の確認と掃除の手順は、グラフィックボードの寿命ガイドでも扱っています。
ケース内のエアフローを見直す。GPUとファンのほこりを掃除する。電源は使用GPU・CPUの構成、配線、メーカー推奨を確認してから交換を判断する。ノートPCはACアダプターを必ずつなぐ。
ゲームゲーム側の仕様・エンジンの限界
ゲームによっては、内部の処理がシングルスレッドに偏っていたり、描画命令の出し方が非効率だったりして、GPUに仕事を渡し切れません。古いDirectX 11のゲームに多く、CPUもGPUも使用率が低いのにfpsが出ない、という症状が特徴です。ゲーム自体にfpsの上限が組み込まれている場合もあります。
別ゲームやベンチマークで高い使用率が出ても、その負荷で動作したという補助材料にとどまります。対象ゲームの更新履歴、fps上限、描画API、ファイル破損、MODの影響を確認してください。APIを変更できる場合も、一つずつ切り替えて同じシーンを再測定し、改善しなければ戻します。
タイトル別GPU使用率が低くなりやすいゲーム
| ゲーム | 起きやすいこと | 見方と対処 |
|---|---|---|
| VALORANT / CS2 | 1080pの高fpsでCPUが先に上限になり、GPU使用率が伸びない | CPU側の制限も疑い、上限と解像度比較で切り分けます |
| フォートナイト | CPU負荷が高く、使用率が低くfpsにムラが出る | CPUのコア別使用率を確認し、DirectX 12モードを試します |
| モンスターハンターワイルズ | 広いフィールドでCPU負荷が高く、GPUが待たされる場面がある。2026年1月28日の更新でCPU負荷の設定タブが追加された | CPU側の設定を一つずつ下げ、fpsとフレームタイムを比べます |
| 原神 | PC版は公式にfpsが60上限で、GPU使用率は低めに止まる(設定ガイド) | 上限による正常動作です |
| 鳴潮 | PC版は最大120fpsまで選べるが、120fpsはCPUとGPUが対応条件を満たす場合のみ(設定ガイド) | 上限の設定を確認します |
| エルデンリング | PC版は60fpsが上限で、使用率が低く見える | 上限による正常動作です |
| 黒い砂漠 | シングルスレッド負荷が高く、CPUもGPUも中程度なのにfpsが伸びない | 利用中のサービス・ゲーム版に描画APIの選択肢がある場合だけ、一条件ずつ比較します |
指標GPU使用率より先に見る数字
GPU使用率は「GPUがどれだけ働いたか」の数字で、「快適かどうか」の数字ではありません。使用率が100%でもfpsが低くてカクつくなら問題で、使用率が60%でも144fpsで安定していれば最高の状態です。見る順番は次のとおりです。
- 1% Low fps:瞬間的なカクつきを捉える数字です。平均fpsが高くても、1% Lowが低いと体感は悪くなります(1% Lowの測り方)。
- 平均fps:モニターのリフレッシュレートなど、目標に足りているかを確認します。
- GPU温度・CPU温度:電力や温度の制限がかかっていないかを見ます。上限は製品ごとの公式仕様で確認してください。
- GPU使用率:ボトルネックの有無を判断する補助の数字です。単体では快適さを語れません。
平均fpsは十分でも、移動時や初めての演出だけでカクつくなら、常時の処理能力不足とは分けて考えます。発生時のディスク負荷、RAM・VRAM使用量、バックグラウンド処理を照合し、シェーダー準備やデータ読み込みとの関係を確認してください。同じ経路の再走行で再現するかも比べ、瞬間的なGPU使用率低下だけで部品交換を決めないでください。
解消ボトルネックを解消したいときの部品
部品交換は、設定やゲーム固有の問題を切り分けてから検討します。CPUは同条件の比較と互換性、電源は構成全体の推奨容量・配線を確認してください。低使用率だけでは、どちらの購入理由にもなりません。
FAQよくある質問
まとめ
GPU使用率を100%にするより、目標fpsと安定したフレームタイムを優先してください。fps不足の切り分けでは、上限・同期の確認と、同じシーンで一条件ずつ変える比較が有効です。CPUコア別使用率、CPU/GPUの処理時間、温度・電力制限を合わせて候補を絞り、原因が不明なままCPUや電源を買い替えないことが大切です。
出典:NVIDIA「GeForce RTX 5080」、NVIDIA「NVIDIA app」、CAPCOM「Ver.1.040.03.01」、Intel CPU/GPUボトルネック解析、AMD Unreal Engine Performance Guide、NVIDIA Max Frame Rate、NVIDIA Streamline DLSS-G、Microsoft GPU使用率の表示、Microsoft Windows 11のアプリ別GPU設定、鳴潮公式 Ver.2.3更新情報(配信データ)






