GPU使用率が低い原因はCPUボトルネック?見分け方と対策を解説

(更新: 2026.5.11)
GPU使用率が低い原因はCPUボトルネック?見分け方と対策を解説

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GPU使用率が低いまま、フレームレートが頭打ちになる——その原因がCPUボトルネックです。GPUをアップグレードしたのにfpsが思ったより伸びなかった、という経験がある場合も同じ現象です。この記事では、タスクマネージャーを使った診断方法と、設定変更からCPU交換の判断まで、実際に使える手順で解説します。

目次

CPUボトルネックとは?仕組みを1分で理解する

CPUとGPUは役割が分かれています。CPUはゲームの「頭脳」部分——キャラクターAIの演算、物理シミュレーション、ネットワーク処理、描画命令の生成——を担当します。GPUはその命令を受け取り、実際に画面を描く専門機械です。

CPUが処理に追いつけなくなると、GPUは次の仕事を待つ状態になります。これがCPUボトルネックです。GPU性能がどれだけ高くても、CPUが命令を出し切れなければGPUは待機したまま——結果としてGPU使用率が低いままfpsも伸びないという症状が出ます。

CPU
AI・物理・描画命令を生成
GPU
命令を受け取って描画
CPUが遅いとGPUが待機 → 使用率が上がらない
INFO

「ボトルネック計算ツール」について
ネット上にCPU/GPU組み合わせのボトルネック率を表示するツールがありますが、実際のゲームタイトル・解像度・設定を反映しない簡易推計です。参考程度にとどめ、後述の実測診断で確認するのが確実です。

症状と確認方法——タスクマネージャーで診断する

CPUボトルネックはタスクマネージャーのパフォーマンスタブで確認できます。ゲームをプレイしながら、CPUとGPUの両方の使用率を同時に見るのがポイントです。

手順
ゲーム中にタスクマネージャーで確認する
  1. Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開く
  2. 「パフォーマンス」タブをクリック
  3. 左の一覧から「CPU」を選択し、使用率を確認
  4. 次に「GPU 0」を選択し、使用率を確認
  5. ゲームを起動し、激しいシーンで数値を読む(最低30秒程度計測する)

確認した数値を以下の目安と照らし合わせます。

ボトルネックの疑い
CPU 80%超+GPU 70%以下

CPUが処理上限に達し、GPUが待機している状態。fps上限を下げている可能性が高い。

正常(GPU律速)
CPU 60%以下+GPU 95%前後

GPUをほぼフルに使い切っている理想的な状態。設定を上げるか、GPUを換えれば伸びる。

両方が高負荷
CPU 80%超+GPU 90%超

設定が高すぎるか、PC全体のスペック不足。設定を下げると改善しやすい。

実測例Ryzen 7 7800X3D + RTX 3060(自サイト編集部 3DMark計測)
Time Spy
CPUスコア 11,584vsグラフィックス 8,849
→ GPU律速(正常)
Fire Strike
物理スコア 31,205vsグラフィックス 22,160
→ GPU律速(正常)

最新世代のゲーミングCPUと現役ミッドレンジGPUの組み合わせでは、CPUスコアがグラフィックスを大きく上回り「GPU律速」になるのが典型的なパターンです。自分のスコアを見てCPU > グラフィックスなら、CPUはボトルネックになっていません。

タスクマネージャーの使用率だけでは判断が難しい場合は、PCスペック確認方法で紹介しているサードパーティツール(CPU-Z + HWiNFO)でクロック・温度・各コアの負荷状況まで確認すると、サーマルスロットリング(CPU温度上昇による速度低下)か純粋なボトルネックかの切り分けができます。

ボトルネックが起きやすいシーン

CPUボトルネックはどんな環境でも一定に起きるわけではありません。以下の条件が重なると発生しやすくなります。

1
高フレームレートを目標にしているとき240fpsを目指す場合、1秒間にCPUが240回の処理サイクルをこなす必要があります。GPUがどれだけ速くても、CPUが240回/秒の描画命令を出し切れなければfpsは伸び止まります。高リフレッシュレートモニター(165Hz / 240Hz)への移行後にfpsが頭打ちになる場合、CPUがボトルネックになっているケースがあります。
2
CPU負荷が特に高いゲームをプレイしているときタイトルによってCPUへの要求度は大きく異なります。以下はCPUボトルネックが発生しやすいことで知られるタイトルです。
Escape from Tarkov
AIエージェント・弾道計算・サウンドオクルージョンが重く、シングルスレッド性能を特に消費する
Microsoft Flight Simulator 2024
地形・気象・航空交通制御のリアルタイム処理がCPU集中型。コア数より世代・IPC性能が効く
Cities: Skylines 2
都市規模が大きくなるほどCPU負荷が増大。GPUを換えても改善しないケースが多い代表例
Squad / DayZ
大規模マルチプレイヤーゲーム共通の傾向。同時接続プレイヤー数・NPC処理・ネットワーク同期がCPU負荷の大半を占める
3
旧世代のCPUと最新GPUを組み合わせているときたとえばCore i7-8700K(2018年・6コア)にRTX 4070を組み合わせると、GPU性能を引き出せないケースがあります。世代差が4〜5世代を超えると、アーキテクチャの性能差(IPC改善)が積み重なり、最新GPUの性能を活かしきれなくなります。「GPU換えたのにfpsが思ったより伸びなかった」という場合、この組み合わせが原因であることが多いです。

対策——まず試す設定変更、それでもダメならCPU交換

CPUボトルネックへの対処は、「設定変更で緩和する」と「CPUを交換する」の2段階で考えます。まず設定変更を試し、効果が不十分な場合にハードウェア交換を検討するのが手順です。

STEP 1
設定変更でCPU負荷を下げる
  • 解像度を上げる — 逆説的に聞こえますが、解像度が高いほどGPU負荷が増し、相対的にCPUボトルネックが緩和します。1080p→1440pに上げるとGPUをより活用できるケースがあります
  • 描画距離・LODを下げる — 遠距離オブジェクトの表示判定はCPU処理。下げるとCPU負荷が直接軽くなります
  • NPC数・群衆密度を下げる — AIキャラクターの行動演算はCPU処理です。多人数系ゲームでは特に効果的です
  • フレームレート上限を下げる — 240fps目標を144fpsに変更するだけでCPUへの要求が下がります
STEP 2
CPUアップグレードを検討する目安
  • 現行CPUが4世代以上古い — 世代ごとのIPC改善が積み重なり、世代差が大きいほど交換効果が出やすい
  • コア数が6コア未満でCPU使用率が常時90%超 — 現代の重量級ゲームは6〜8コアを想定して設計されているタイトルが増えています
  • 設定変更後もGPU使用率が70%以下のまま — 設定での緩和が限界に達している状態
  • GPUを換えたのにfpsがほとんど変わらなかった — GPU性能を活かせていないことの証拠

CPU換装でボトルネックを解消する場合のおすすめ

「設定変更では限界、CPUを換える」と判断した場合、ゲーミング用途で2026年5月時点に選びやすい現実解は2つです。AMD環境ならRyzen 7 9800X3D一択(96MBの3D V-Cacheでフレームレートが大幅に伸びる)、Intel環境なら現行ラインナップでコスパが良いCore Ultra 7 265Kが手堅い選択になります。

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まとめ

GPU使用率が低い原因はCPUにある。
まず計測、それから対策

CPUボトルネックの確認はタスクマネージャーで十分です。CPU 80%超 + GPU 70%以下が続くようなら、まず設定変更(解像度↑・描画距離↓)を試してください。それでも改善しない場合、CPUのアップグレードを検討するタイミングです。

多くのケースでGPU使用率が低いのは、ボトルネックではなく「設定が低すぎる」か「フレームレート上限が低い」のが原因です。まず計測して原因を特定してから対策を打つのが、無駄のない手順です。

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ゲーミングスタイル管理人

自作PC愛好家・ゲーム歴15年超

ゲーミングPC歴は15年以上。毎年パーツを更新しながら最新トレンドを追いかけています。初心者にもわかりやすく、上級者も満足できる情報発信を心がけています。