失敗しないCPUの選び方【2026年9月版】|初心者向けに用途別の4モデルを、総額の半分を占めるメモリ込みの実費で比較

(更新: 2026.9.13)
失敗しないCPUの選び方【2026年9月版】|初心者向けに用途別の4モデルを、総額の半分を占めるメモリ込みの実費で比較

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CPU / 選び方ガイド / 2026年9月更新
失敗しないCPUの選び方
いちばん高いのはCPUではなく、メモリです
CPUは用途で決まります。ただし2026年9月に組むなら、その前に知っておくべき事実があります。CPU+マザーボード+クーラー+メモリで組んだとき、メモリだけで総額の45〜58%を占めます。入門構成ではCPU 32,002円に対してメモリが64,980円。CPUを1万円ケチるより、メモリの規格を決めるほうが総額に効くのが今の相場です。用途別の4モデルを、CPU単体ではなく4構成の実費で比べます。
入門構成 112,962円うちメモリ 64,980円4構成を実費で比較

価格は価格.com「CPU」一覧同「マザーボード」一覧同「CPUクーラー」一覧同「メモリー」一覧で2026年9月13日に確認した最安値です。スペックはAMD公式「Ryzen 5 9600X」製品ページ同「Ryzen 5 9600」同「Ryzen 7 9800X3D」インテル公式「Core Ultra 7 265K」仕様ページによります。Cinebenchのスコアとfpsは当サイトの実測値です。価格は変動するため、購入前にリンク先で確認してください。

1
入門構成の総額112,962円Ryzen 5 9600 で組む場合
2
そのうちメモリ57.5%CPUの2倍かかる
3
最上位2構成の差735円9800X3D と 265K がほぼ同額
4
fps単価の最高20.6 fps総額1万円あたり・9600構成
目次

結論用途別に、この4モデルから選べば外しません

CPUは種類が多く、初めて選ぶときは何を基準にすればいいか分かりにくいパーツです。ただし用途を決めれば候補は4つまで絞れます。2026年9月13日時点の実売最安とあわせて整理します。

はじめての1台なら Ryzen 5 9600(32,002円)CPUクーラーが箱に入っているので、別途買う必要がありません。6タイトル平均233fpsはフルHDで144Hzを狙うのに十分で、総額112,962円と今回の4構成で最も安く収まります
フルHDで240Hzを狙うなら Ryzen 5 9600X(34,880円)9600からブーストが5.2→5.4GHzに上がった上位版です。平均239fpsで9600との差は2.5%。クーラーは別売なので、実質の差は8,068円になります
ゲームを最優先するなら Ryzen 7 9800X3D(57,629円)L3キャッシュを3D積層で96MBまで増やした特別仕様です。平均265fpsは全CPU中でトップ。フルHDで高リフレッシュレートを取り切りたい人だけが払う価値のある差額です
動画編集や配信もするなら Core Ultra 7 265K(47,926円)20コアでCinebench 2024 Multiは2,047ptsと9600Xの2.1倍です。ゲームでは9600Xに15%届きませんが、書き出しやレンダリングの時間が収益に直結する使い方なら有利になります
!
CPU単体の価格だけで比べると、判断を誤ります

CPUは必ずマザーボード・CPUクーラー・メモリとセットで買うことになります。この4点で組むと、メモリだけで総額の45〜58%を占めます。入門構成ではCPU 32,002円に対してメモリが64,980円で、CPUの2倍の金額がメモリに消えます。CPUのグレードを1つ下げて浮く1万円より、メモリ容量を32GBにするか16GBにするかのほうが総額への影響が大きいのが2026年9月の相場です。

判断軸答えられる質問は3つだけです

スペック表を読む前に、自分で答えられる3つの質問に先に答えてください。ここが決まれば、コア数やクロックの意味を知らなくても候補は絞れます。

質問答え候補理由
1. 何に使うかゲームだけ9600 / 9600X / 9800X3D少数のコアの速さで決まる
1. 何に使うか動画編集・配信もする265K全コアを使い切る処理
1. 何に使うかネットと動画を見るだけ9600上位でも体感が変わらない
2. モニターのHz60Hz / 4Kや1440p中心9600先にGPU側が上限に達する
2. モニターのHzフルHDで144Hz9600 / 9600Xこの帯ならどちらでも届く
2. モニターのHzフルHDで240Hz9800X3D最後の数十fpsはキャッシュ量次第
3. クーラーの有無持っていない9600付属品でそのまま組める
3. クーラーの有無持っている9600X / 9800X3Dクーラー代5,190円が浮く
i
3問とも「ゲーム・フルHD 144Hz・クーラーなし」なら、9600で決まりです

いちばん多い組み合わせがこれです。Ryzen 5 9600(32,002円・Wraith Stealthクーラー付属)で組めば、マザーボードとメモリを足しても112,962円に収まります。ここから上を検討する理由は「240Hzを取り切りたい」か「全コアを使い切る作業をする」かの2つだけです。コア数やクロックの読み方そのものはCPU性能の見方で図解しています。

一覧候補になる6モデルを並べます

用途別の4モデルに、迷いやすい2機種(Intel のミドル帯と、ゲームと作業の兼用機)を足した6モデルです。

CPUコア/スレッドL3TDP/上限クーラーソケット実売最安
Ryzen 5 9600
入門
6C / 12T32MB65W/88WありAM532,002円
Ryzen 5 9600X
コスパ標準
6C / 12T32MB65W/88WなしAM534,880円
Core Ultra 5 245K
Intel ミドル
14C / 14T24MB125W/159WなしLGA185134,980円
Ryzen 7 9700X
ゲーム+作業の兼用
8C / 16T32MB65W/88WなしAM540,412円
Core Ultra 7 265K
クリエイター
20C / 20T30MB125W/250WなしLGA185147,926円
Ryzen 7 9800X3D
ゲーム最強
8C / 16T96MB
3D V-Cache
120W/162WなしAM557,629円

ソケットは「何年使うか」で選びます

ソケット対応する世代この先どうなるか
AM5
AMD
Zen 4・Zen 5・Zen 62027年以降まで継続をAMDが表明済み
マザーボードを残してCPUだけ載せ替えられる
LGA1851
Intel
Arrow Lake・Arrow Lake Refresh2026年3月のRefreshが最後の対応世代
後継ソケットは公表されていない

3〜5年でCPUだけ載せ替えるつもりなら、いま確定している情報が多いのはAM5のほうです。9600で組んでおいて、数年後に同じマザーボードで9800X3Dへ換装するという道が残ります。両ソケットの詳細はLGA1851とAM5、どっちが正解?で比べています。

ゲームフルHDでは、キャッシュの量が順位を決めます

1080p最高設定・RTX 4090という、CPUの差がいちばん大きく出る条件での6タイトル平均です。

6タイトル平均fps
1080p最高設定・RTX 4090
平均fps
Ryzen 7 9800X3D
L3 96MB / +11%
265
Ryzen 5 9600X
基準
239
Ryzen 5 9600
−2.5%
233
Core Ultra 7 265K
−15%
203
Core Ultra 5 245K
−18%
195
Ryzen 勢Core Ultra 勢横軸は最大300fps

並び順を決めているのはコア数ではなくL3キャッシュの量です。20コアの265Kが6コアの9600に負け、8コアの9800X3Dが首位に立っています。ゲームエンジンが短い周期で読み書きするデータがCPU内部に収まるかどうかで、fpsが決まるためです。

3D V-Cacheは、L3キャッシュを縦に積んで増やす仕組みです

9800X3Dの「X3D」は、通常32MBのL3キャッシュの上にもう一段チップを積層して96MBまで増やした特別仕様という意味です。容量が3倍になると、メインメモリへ読み直しに行く回数が減り、その待ち時間が毎フレーム積み上がらなくなります。効くのはフルHDのように1フレームの時間が短い条件だけで、4Kではほとんど差が出ません。詳しくはRyzen 7 9800X3D レビューにあります。

ここまではフルHDの話です。WQHD(1440p)ではこの差が約半分、4Kではほぼゼロまで縮みます。グラフィックボード側が先に上限へ達するためで、4Kで遊ぶなら9600と9800X3Dの体感差はほとんどありません。高解像度中心なら、CPUに払う差額をグラフィックボードへ回すほうが結果が出ます。

マルチ全コアを使う作業では、順位が完全に入れ替わります

動画の書き出しや3Dレンダリングのように全コアを100%使い切る処理では、ゲームの順位がそのままひっくり返ります。

CPUCinebench 2024 Multi
全コアを使う処理
Cinebench 2024 Single
1コアの速さ
ゲーム6本平均
Core Ultra 7 265K
20C / 20T
2,047 pts
9600Xの2.1倍
139 pts203 fps
Core Ultra 5 245K
14C / 14T
1,484 pts
+52%
134 pts195 fps
Ryzen 7 9800X3D
8C / 16T
1,308 pts
+34%
135 pts265 fps
Ryzen 7 9700X
8C / 16T
1,255 pts
+28%
134 pts239 fps
Ryzen 5 9600X
6C / 12T・基準
978 pts133 pts239 fps
Ryzen 5 9600
6C / 12T
955 pts
−2%
128 pts233 fps
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1コアの速さは、6モデルでほとんど変わりません

Cinebench 2024のシングルは128〜139ptsの範囲に6モデルすべてが収まります。1コアの速さはブラウザの操作やアプリの起動といった日常の体感に効く部分なので、どれを選んでも「もっさりする」ことはありません。差がつくのは、ゲーム(キャッシュ量)と全コア処理(コア数)という2つの特殊な条件だけです。この読み方はCPU性能の見方で詳しく解説しています。

総額4構成を実費で積み上げると、上位2つが並びます

CPU単体の価格では判断できません。マザーボード・CPUクーラー・メモリまで同じ条件で積み上げた4構成で比べます。メモリはDDR5-6000の32GB(16GB×2)で全構成そろえました。

構成CPUマザーボードクーラー総額fps単価
A・入門
Ryzen 5 9600
32,002円15,980円
B650M
0円
付属
112,962円20.6
B・コスパ標準
Ryzen 5 9600X
34,880円15,980円
B650M
5,190円121,030円
+8,068円
19.7
C・ゲーム最強
Ryzen 7 9800X3D
57,629円15,980円
B650M
5,190円143,779円
+30,817円
18.4
D・クリエイター
Core Ultra 7 265K
47,926円15,400円
B860M
14,738円
280mm水冷
143,044円
+30,082円
14.2

メモリはDDR5-6000 32GB(16GB×2)64,980円を全構成に共通で加算。fps単価は6タイトル平均fpsを総額1万円で割った値です。

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総額の45〜58%がメモリです

DDR5-6000の32GBは64,980円で、入門構成ではCPU(32,002円)の2倍かかります。総額に占める割合はA構成で57.5%、いちばん高いC構成でも45.2%。CPUのグレードを1つ落として浮く金額より、メモリの容量と規格の選択のほうが総額を動かします。16GBで足りる用途なら、そこが最も効く節約になります。判断材料はLGA1851とAM5、どっちが正解?のメモリ項も参考にしてください。

上位2構成は、いまほぼ同額になりました

C構成(9800X3D)が143,779円、D構成(265K)が143,044円で、その差はわずか735円です。265Kが47,926円まで下がり、オーバークロックをしないならZ890ではなくB860Mで足りるためです。同じ予算でゲームを取るか、全コア処理を取るかという二択になりました。ゲームなら9800X3Dが265Kに31%速く、書き出しなら265Kが9800X3Dに56%速い。用途を決めれば、この二択は迷いません

注意点初心者がつまずく4つのポイント

CPU選びでよくある失敗を4つ挙げます。どれも買ってから気づくと取り返しがつきにくいものです。

グラフィックボードとの釣り合いを先に決めるいちばん多い失敗が「CPUだけ上位・グラフィックボードは中位」です。ゲームのfpsは多くの場合グラフィックボードが決めます。先にグラフィックボードを決めて、そこに釣り合うCPUを選ぶのが正しい順番です
TDPが高いCPUはクーラー代が別にかかる265Kは表記125Wですが全コア負荷では250Wまで上がります。280mmの簡易水冷(14,738円)が現実的な下限です。9600 / 9600Xは88Wで頭打ちなので、付属品か5,190円の空冷で足ります
型番の末尾は意味が決まっていますF=内蔵GPUなし(グラフィックボードを載せるなら問題なし)、K=倍率ロックフリー(オーバークロック可)、X3D=3D V-Cache搭載(ゲーム特化)、無印=バランス型。迷ったら無印かXで構いません
世代が違うとコア数では比較できません20コアの265Kが6コアの9600にゲームで負けるのが実例です。1コアあたりの処理能力とキャッシュ量が世代・設計で大きく違うため、カタログのコア数ではなく実測値で比べてください

判断迷ったら9600、理由があるときだけ上へ

2026年9月13日時点の価格関係をふまえた判断基準です。

Ryzen 5 9600 で足りる人
  • ゲームが主目的で、フルHDの144Hzまで(平均233fps)
  • CPUクーラーを持っていない(付属品でそのまま組める)
  • 総額を抑えたい(112,962円で4構成の最安)
  • WQHDや4Kで遊ぶ(上位との体感差がほぼ消える)
  • あとからCPUだけ載せ替えたい(AM5で9800X3Dまで届く)
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上のグレードを選ぶべき人
  • フルHDで240Hzを取り切りたいなら9800X3D(+30,817円で11%速い)
  • 動画の書き出しや3Dレンダリングが日課なら265K(+30,082円でマルチ2.1倍)
  • ゲームと配信・編集を兼ねるなら9700X(マルチ+28%でfpsは同等)
  • クーラーを持っていて240Hz寄りなら9600X(+2,878円)
  • すでにAM5で9700X以上を使っている(買い替える意味が小さい)

「とりあえず高いほうを買う」はこの価格帯では損になります。9600と9800X3Dの差額30,817円は、グラフィックボードを1ランク上げられる金額です。フルHDで240Hzを狙わないなら、その差額はグラフィックボードへ回したほうが体感に返ってきます。Intel側との比較はCore Ultra 5 245K vs Ryzen 5 9600X 比較、AMD内での細かい棲み分けはRyzen 5 9600X 徹底解説にまとめています。

パーツ自分で組むなら、この4モデルとパーツ

用途別の4モデルと、どの構成でも必要になるパーツを分けて挙げます。自分で組まない場合は、次の節で完成品と比べます。

用途で選ぶ4モデル

AMD Ryzen 5 9600X(クーラー別売)
240Hz寄りなら|クーラーを持っている人向けAMD Ryzen 5 9600X(クーラー別売)9600からブーストを5.2→5.4GHzに上げた上位版で、コアもキャッシュも同じです。平均239fpsで9600との差は2.5%。クーラーが付かないため実質の差は8,068円になります。すでにAM5対応クーラーを持っているなら、差は2,878円まで縮みますAmazonで価格を見る
AMD Ryzen 7 9800X3D(8コア/16スレッド・3D V-Cache 96MB・120W・AM5)
ゲーム最優先|L3キャッシュ96MBAMD Ryzen 7 9800X3D(8コア/16スレッド・3D V-Cache 96MB・120W・AM5)L3キャッシュを3D積層で96MBまで増やしたゲーム特化モデルです。6タイトル平均265fpsは今回の最高値で、9600Xを11%、265Kを31%上回ります。フルHDで240Hzを取り切りたい人だけが払う価値のある差額です。120W TDPなので冷却は9600Xより一段強めが安全ですAmazonで価格を見る
Intel Core Ultra 7 Processor 265K
動画編集・配信|20コアでマルチ2.1倍Intel Core Ultra 7 265K(20コア・LGA1851)Arrow Lake世代の20コアで、Cinebench 2024 Multiは2,047ptsと9600Xの2.1倍です。書き出しやレンダリングの時間が収益に直結する使い方なら有利になります。ゲームでは9600Xに15%届かない点と、全コア負荷で250Wまで上がるため簡易水冷が要る点は見ておいてくださいAmazonで価格を見る

※価格・在庫は変動します。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。

どの構成でも必要になるパーツ

ASRock B650M Pro RS(Micro-ATX・AM5・DDR5 EXPO対応)
マザーボード|AM5の3モデル共通ASRock B650M Pro RS(Micro-ATX・AM5・DDR5 EXPO対応)Micro-ATXサイズのAM5マザーボードで、小型ケースにも収まります。PCIe 4.0・M.2 Gen4×2に対応し、VRMはヒートシンク付き。EXPOでDDR5-6000をそのまま通せます。9600・9600X・9800X3Dのどれでも使え、将来の載せ替えにもそのまま対応しますAmazonで価格を見る
CORSAIR VENGEANCE DDR5-6000 32GB
メモリ|総額の半分を占めるパーツCORSAIR VENGEANCE DDR5-6000MHz 32GB(16GB×2)EXPO/XMP対応DDR5-6000の32GB(16GB×2)キットで、EXPOとXMPの両方に対応します。EXPOを有効にするとレイテンシが詰まり、ゲームのfpsが2〜4%上振れします。32GBあれば配信や動画編集を兼ねても足ります。DDR5は高騰が続いているため、必要なタイミングで早めに押さえるほうが安全ですAmazonで価格を見る
Scythe MUGEN6 BLACK EDITION
CPUクーラー|9600X・9800X3D向けScythe MUGEN6 BLACK EDITION(サイドフロー空冷・デュアルファン)サイドフロー型のデュアルファン空冷で、9600Xの88Wにも9800X3Dの162Wにも対応します。実測ではCinebench R23の30分連続負荷でも80℃前後を維持しました。AM5とLGA1851の両方のブラケットが入っているので、どちらを選んでも使い回せますAmazonで価格を見る
ARCTIC Liquid Freezer III Pro 280 280mm 簡易水冷
簡易水冷|265Kを組むなら必須ARCTIC Liquid Freezer III Pro 280(280mm 簡易水冷・38mm厚)280mmラジエーターの簡易水冷で、全コア負荷で250Wまで上がる265Kを受け止められます。38mm厚のラジエーターとVRM冷却ファンを備え、空冷では届かない領域をカバーします。265K構成ではこのクーラー代14,738円が総額に乗る点を、CPU価格と合わせて見ておいてくださいAmazonで価格を見る

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本文の価格と、カードのリンク先の価格は一致しないことがあります

本文で使っている価格は価格.comで2026年9月13日に確認した全店舗の最安値です。上のカードはAmazonの商品ページへリンクしているため、販売元によっては本文の金額より高いことがあります。とくに正規代理店保証付きの取り扱いは割高になりやすいので、購入前にリンク先で実際の販売価格を確認してください。

完成品自分で組まないなら、差は3万円しかありません

ここまでは自分で組む前提で選んできました。グラフィックボードと電源とケースとWindowsまで足した「実際に動く1台」の総額を出すと、完成品を買う判断が変わります。A構成(Ryzen 5 9600)にRTX 5070を載せた場合の実費です。

パーツ選んだもの価格
CPURyzen 5 9600
クーラー付属
32,002円
マザーボードB650M15,980円
メモリDDR5-6000 32GB
16GB×2
64,980円
グラフィックボードGeForce RTX 5070 12GB131,980円
SSDM.2 1TB(Gen4)26,646円
電源750W 80PLUS Gold13,810円
PCケースATXミドルタワー2,980円
OSWindows 11 Home(DSP版)18,980円
合計自分で組んだ場合307,358円
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同じRTX 5070の完成品が、CPUを2ランク上げて336,800円から出ています

自作で307,358円かかる構成に対し、Ryzen 7 9800X3DとRTX 5070を積んだ完成品は336,800円から買えます(メモリ16GB・SSD 500GBが起点の構成)。差額は29,442円で、そのぶんCPUが9600から9800X3Dへ2ランク上がり、組み立てと初期不良対応と保証が付きます。メモリとSSDを32GB・1TBに揃えれば差はさらに縮みます。部品を選ぶこと自体が目的でないなら、最初の1台は完成品で構いません

全体で見ると、いちばん高いのはグラフィックボードです

CPUまわりだけならメモリが57.5%を占めましたが、グラフィックボードまで入れた307,358円の内訳では、GPUが42.9%、メモリが21.1%、CPUは10.4%になります。予算配分でいちばん効くのはグラフィックボードで、CPUは全体の1割。だからこそ、完成品も「GPUで選んで、CPUが足を引っ張っていないか確認する」という順番になります。

完成品はこの3つだけ確認すれば外しません

グラフィックボードで選び、CPUは9600クラス以上かだけ見るCPUをRyzen 7 9800X3Dで固定してGPUだけ変えると、RTX 5060 Tiが305,800円、RTX 5070が336,800円、RTX 5070 Tiが417,800円価格差はほぼそのままGPUの差です。CPUは足を引っ張らなければよく、上位に替えてもfpsはGPUの上限で頭打ちになります
メモリが32GBかどうかを必ず確認するDDR5-6000の32GBは単体で64,980円かかります。同じGPUでもメモリ16GBの機種と32GBの機種では、その差がそのまま本体価格に乗ります。16GBの機種を選ぶなら、あとから増設できるスロット構成かどうかまで見てください。スペック表でGPUの次に見るのはメモリ容量です
在庫と保証を価格と合わせて見る自作との差額3万円前後は、組み立て・初期不良対応・保証の対価です。標準保証は1年が多く、延長できるかはメーカーによって違います。初めての1台でトラブル時に自分で切り分ける自信がないなら、延長保証の有無まで確認しておくと安心です

この3点を満たしていれば、あとはケースの見た目と静音性の好みで決めて構いません。CPUの型番で悩む必要があるのは、フルHDで240Hzを狙うときか、全コアを使い切る作業をするときだけです。

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この価格帯は在庫の入れ替わりが速いので、注文前に在庫を確認してください

完成品のゲーミングPCは同じ型番でも数日で在庫が尽きることがあり、価格も週単位で動きます。出品ページに「残り1点」と出ている個体は、読者が見るころには買えなくなっている可能性が高いものです。初めての1台で確実に届いてほしいなら、在庫と保証の体制が安定しているショップから選ぶほうが読めます。下で挙げた4台は、いずれも2026年9月13日時点で販売中であることを各ショップの商品ページで確認しています。

これを買っておけば外さない完成品4選

OZ GAMING Z1series Ryzen 7 9800X3D RX 9060 XT 16GB ゲーミングPC在庫切れ
入門|304,800円・RX 9060 XT 16GBOZ GAMING Z1series(Ryzen 7 9800X3D + Radeon RX 9060 XT 16GB / 32GB / 1TB SSD)Ryzen 7 9800X3DにRadeon RX 9060 XT 16GBを組み合わせ、メモリ32GB・SSD 1TBを備えた構成です。今回そろえた4台でいちばん安く、フルHDで144Hzを狙う範囲ならここで足ります。VRAMが16GBあるのでテクスチャ設定を上げても余裕があり、CPUが9800X3Dなのであとからグラフィックボードだけ載せ替える前提でも長く使えます在庫状況を見る
フロンティア FRGKA620/773D(Ryzen 7 7700X3D + RTX 5070 / 32GB / 1TB SSD)
標準|389,800円・RTX 5070・32GB/1TBフロンティア FRGKA620/773D(Ryzen 7 7700X3D + RTX 5070 / 32GB / 1TB SSD)Ryzen 7 7700X3DとRTX 5070に、メモリ32GB(16GB×2)とM.2 NVMe SSD 1TB(Gen4)を組み合わせた構成です。7700X3Dは3D V-Cacheを積んだ前世代の8コアで、単体価格は9800X3Dより5,829円安いだけ。ゲーム性能で不足する場面はほとんどありません。入門構成との差85,000円は、ほぼグラフィックボードの差です。WQHDまで見るならこの段が基準になります389,800円税込/2026-09-13時点・変動ありフロンティアで詳細を見る
GALLERIA XDR7A-R58-GD(Ryzen 7 9800X3D + RTX 5080・32GB・1TB)
上限|RTX 5080・大手BTOGALLERIA XDR7A-R58-GD(Ryzen 7 9800X3D + RTX 5080 / 32GB / 1TB SSD)Ryzen 7 9800X3DにRTX 5080を組み合わせ、メモリ32GB・SSD 1TB・Windows 11 Homeを備えた上位機です。大手BTOなので在庫が安定しており、届くまでの読みやすさを優先するならここ。4Kや高リフレッシュレートのWQHDを本気で狙う構成で、ここまで来るとモニター側が追いつくかどうかの問題になりますAmazonで価格を見る

※価格・在庫・構成は変動します。最新情報は各商品ページでご確認ください。

FAQよくある質問

結局どれを買えばいいですか
ゲーム中心でフルHD 144Hzまでなら、Ryzen 5 9600で足ります。実売32,002円でCPUクーラーが付属するため、マザーボードとメモリを足しても総額112,962円に収まります。6タイトル平均233fpsは、上位の9600Xとの差がわずか2.5%です。上のグレードを検討する理由は「フルHDで240Hzを取り切りたい」か「全コアを使い切る作業をする」かの2つだけと考えてください。
コア数が多いほうが速いのではないですか
用途によって逆転します。今回の6モデルでは、20コアのCore Ultra 7 265K(203fps)が6コアのRyzen 5 9600(233fps)にゲームで負けています。ゲームは少数のコアの速さとL3キャッシュの量で決まるためです。逆に動画の書き出しでは265Kが9600Xの2.1倍のスコアを出します。「コア数=速さ」が成り立つのは全コアを使い切る作業だけです。
CPUとグラフィックボード、どちらにお金をかけるべきですか
ゲームが目的ならグラフィックボードが先です。ゲームのfpsは多くの場面でグラフィックボードが決めます。CPUが効くのは、フルHDで144Hz以上という「CPUが先に上限へ達する」条件のときだけです。WQHDや4Kではグラフィックボード側が先に上限に達するため、9600と9800X3Dの体感差はほとんど消えます。9600と9800X3Dの差額30,817円は、グラフィックボードを1ランク上げられる金額です。
なぜメモリがこんなに高いのですか
AI向けの需要でDRAM全体が高騰しているためです。DDR5-6000の32GB(16GB×2)は2026年9月13日時点で64,980円。入門構成ではCPU 32,002円の2倍で、総額112,962円の57.5%を占めます。いちばん高いC構成でも45.2%です。CPUのグレードを1つ落として浮く金額より、32GBにするか16GBにするかのほうが総額を大きく動かします。用途が決まっていないうちは16GBから始めて、あとから足す手もあります。
CPUクーラーは別に買う必要がありますか
Ryzen 5 9600だけは不要で、ほかの3モデルは必要です。9600にはWraith Stealthクーラーが付属します。9600X・9800X3Dは5,190円のサイドフロー型空冷で足ります。Core Ultra 7 265Kは全コア負荷で250Wまで上がるため、280mmの簡易水冷(14,738円)が現実的な下限です。クーラー代は総額に直接乗るので、CPU価格だけを比べると265K構成の負担を見誤ります。
F・K・X3Dといった型番の末尾は何ですか
機能の有無を示す記号で、意味は決まっています。F=内蔵GPUなし(グラフィックボードを載せるなら困りません)、K=倍率ロックフリー(オーバークロックができる代わりに上位のマザーボードが要る場合があります)、X3D=3D V-Cache搭載(L3キャッシュを積層で増やしたゲーム特化版)、無印=バランス型です。初めて組むなら無印かXを選んでおけば外しません。
AMDとIntelはどちらを選ぶべきですか
ゲーム中心ならAMD、全コア処理が多いならIntelです。フルHDのゲーム6本平均では9600X 239fpsに対し245Kが195fpsで、AMDが23%上。逆にCinebench 2024 Multiでは245Kが1,484ptsで9600Xを52%上回ります。加えてソケットの寿命はAM5のほうが長く、2027年以降までの継続をAMDが表明済みです。細かい比較はCore Ultra 5 245K vs Ryzen 5 9600X 比較RyzenとIntel結局どっちがいい?にまとめています。
自作と完成品、どちらを買うべきですか
部品を選ぶこと自体が目的でないなら、完成品で構いません。Ryzen 5 9600にRTX 5070を載せて、メモリ32GB・SSD 1TB・電源・ケース・Windowsまで自分で買うと307,358円かかります。同じRTX 5070でCPUがRyzen 7 9800X3Dの完成品が336,800円からあり、差額29,442円で組み立てと初期不良対応と保証が付きます。確認すべきは3点だけで、グラフィックボードの型番・メモリが32GBか・保証年数です。
安く組みたいのでDDR4は使えませんか
使えますが、対応するCPUがひと世代前のものに限られます。DDR4-3200の32GBは29,980円で、DDR5-6000の64,980円より35,000円安く済みます。ただしDDR4に対応するのはIntelのLGA1700世代までで、後継CPUが登場しないため載せ替えの道が閉じます。この選択肢を検討するなら、価格と性能を個別に検証したCore i5-14400F は今でも買い?を先に読んでください。
まとめ

CPUは用途で決まります。ゲーム中心でフルHD 144HzまでならRyzen 5 9600(32,002円・クーラー付属)で足り、マザーボードとメモリを足した総額は112,962円。上を検討する理由は「フルHDで240Hzを取り切りたい」か「全コアを使い切る作業をする」かの2つだけです。

ただし2026年9月に組むなら、CPUより先に知っておくべき事実があります。メモリが総額の45〜58%を占めます。入門構成ではCPU 32,002円に対してメモリが64,980円で、CPUの2倍。グレードを1つ落として浮く1万円より、32GBにするか16GBにするかのほうが総額を動かします。

もうひとつ、上位帯の関係が変わりました。Core Ultra 7 265Kが47,926円まで下がり、簡易水冷込みの総額143,044円はRyzen 7 9800X3D構成の143,779円とわずか735円差です。ほぼ同じ予算で、ゲームを取るか(9800X3Dが31%速い)全コア処理を取るか(265Kが56%速い)の二択になりました。用途さえ決まっていれば、この二択で迷うことはありません。個別の深掘りはRyzen 5 9600X 徹底解説Ryzen 7 9800X3D レビューにあります。

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