NVIDIA GPUドライバ 脆弱性14件 対処ガイド / 2026年6月10日
NVIDIA GPUドライバに脆弱性14件、今すぐ更新を
最大は深刻度8.8の任意コード実行 ・ 全GeForceユーザーが対象
NVIDIAがGPUドライバのセキュリティ情報を公開し、14件の脆弱性を修正しました。最も深刻な CVE-2026-24187(深刻度8.8/高)は、悪用されると任意コード実行や権限昇格、データ窃取につながる恐れがあります。対象は全GeForceを含む広範なNVIDIA GPUで、NVIDIAは速やかな更新を呼びかけています。本記事では危険度・対象・自分が安全か確認する方法・安全な更新手順を整理します。
脆弱性 14件最大 深刻度8.8(高)対処=ドライバ更新
出典:NVIDIA Product Security(GPU Display Driver セキュリティ情報)および複数の海外メディアの報道にもとづきます。対象バージョン・修正版は本記事公開時点(2026年6月10日)の情報です。最新の正確な情報はNVIDIA公式のセキュリティ情報でご確認ください。
NVIDIAがGPUディスプレイドライバのセキュリティ情報を公開し、Windows・Linux向けに合計14件の脆弱性を修正しました。多くが「高(High)」に分類される深刻なもので、NVIDIAは利用者に対し速やかなドライバ更新を強く推奨しています。
最も深刻なのは CVE-2026-24187。use-after-free(解放済みメモリ参照)という種類のバグで、深刻度は8.8/10(高)。悪用されると任意コードの実行・権限昇格・情報の窃取・システムクラッシュにつながる可能性があります。難しい話に聞こえますが、対処はシンプルで「ドライバを最新版に更新するだけ」です。
本記事では (1) 何が起きたか、(2) 影響を受ける製品、(3) 自分が危険か確認する方法、(4) 安全な更新手順、(5) FAQ の順に、慌てず確実に対処できるよう解説します。ドライバ更新でつまずいたときの確実な方法は GPUドライバのクリーンインストール手順(DDU) も参考になります。
01 / 早見表今回のセキュリティ情報まとめ
まず要点を整理します。やるべきことは「ドライバを修正版以降に更新する」の一点です。
脆弱性 14件
内容Windows / Linux 共通
GPUディスプレイドライバで14件の脆弱性を修正。多くが「高」に分類されます
最大 8.8
最も深刻な脆弱性CVE-2026-24187
use-after-freeで任意コード実行・権限昇格・データ窃取の恐れ
広範囲
対象製品GeForce 含む
GeForce ・ RTX ・ Quadro ・ Tesla ・ NVS ・ vGPU などほぼ全ラインが対象
今すぐ
対処法ドライバ更新だけ
GeForce(Windows)は596.36以降へ。更新すれば対策完了です
※修正版の目安はWindowsが569.49以降、GeForce(R595系)が596.36以降、Linuxが590.48.01以降です。バージョン表記はブランチや製品で異なるため、NVIDIA公式のセキュリティ情報で自分の製品の修正版を確認するのが確実です。
02 / 何が起きた14件の脆弱性、最大は任意コード実行
今回のセキュリティ情報は、GPUドライバ内部の複数の不具合を突かれると、攻撃者に悪用される恐れがあるというものです。物理的な故障や、すでに被害が出ているという話ではありません。
合計14件、多くが「高」深刻度WindowsとLinux向けのGPUディスプレイドライバで14件の脆弱性が修正されました。そのうち多くが「High(高)」に分類されており、放置すべきではない内容です。
最大の脆弱性 CVE-2026-24187(深刻度8.8)最も深刻なのがuse-after-free(解放済みメモリを誤って参照する不具合)のCVE-2026-24187です。深刻度は8.8/10で、悪用されると任意コード実行・権限昇格・情報窃取・クラッシュの恐れがあります。
「今すぐ被害」ではないが、放置は危険これは「悪用される前提条件が整えば危ない」という予防的な注意喚起です。すぐに乗っ取られるわけではありませんが、攻撃手法が出回る前に塞いでおくべき種類の脆弱性です。だからNVIDIAは速やかな更新を呼びかけています。
03 / 対象影響を受ける製品はほぼ全ライン
今回の対象は一部の特殊な製品にとどまらず、コンシューマー向けGeForceを含む広い範囲です。ゲーミングPCユーザーの多くが該当します。
GeForce ・ RTX ・ Quadro ・ Tesla ・ NVS ・ vGPU修正対象はGeForce(一般ゲーマー向け)をはじめ、RTX ・ Quadro ・ Tesla ・ NVS、さらにvGPUやCloud Gamingソフトウェアまで広範囲です。NVIDIA GPUでゲームをしているなら、まず自分も対象だと考えて確認するのが安全です。
古い・サポート終了世代は更新が来ない場合も現行〜数世代前のGPUは修正ドライバが提供されますが、サポートが終了した非常に古い世代(GTX 700/900など)は修正版が出ないこともあります。その場合、セキュリティ面では新しい世代への移行も選択肢になります。
04 / 確認自分が危険か確認する方法
まずは現在使っているドライバのバージョンを確認します。修正版以降なら、すでに対策済みです。
現在のドライバ版を確認するNVIDIアプリ(またはGeForce Experience)の「ドライバー」か、「システム情報」から現在のバージョンを確認します。NVIDIアプリ右上の設定からも確認できます。数字を控えておきましょう。
修正版の目安と照らし合わせる目安は GeForce(Windows)=596.36以降、Windows全般=569.49以降、Linux=590.48.01以降です。これ以降なら対策済み。下回っていれば更新が必要です。正確な修正版は製品ごとに異なるため、NVIDIA公式のセキュリティ情報で自分の製品を確認すると確実です。
最新のGame Ready / Studioドライバなら基本的に安全2026年6月時点で最新のGame Ready DriverまたはStudio Driverを当てていれば、今回の修正は含まれています。長らく更新していない人ほど危険度が高いので、優先して確認してください。
05 / 更新手順安全なドライバ更新のやり方
更新方法は2通りです。通常はNVIDIアプリからの更新で十分ですが、不具合が出る場合はクリーンインストールが確実です。
基本:NVIDIアプリ(公式)から最新版に更新NVIDIアプリの「ドライバー」タブから最新版をダウンロードして適用します。またはNVIDIA公式のドライバダウンロードページから、自分のGPUに合った最新のGame Ready / Studioドライバを入れます。これだけで今回の脆弱性は塞がれます。
確実にやるなら:DDUでクリーンインストール更新後に不具合が出る ・ 古い設定を引きずりたくない場合は、DDU(Display Driver Uninstaller)で完全削除してからクリーンインストールすると確実です。手順はGPUドライバのクリーンインストール手順で詳しく解説しています。
非公式サイトからは入れないドライバは必ずNVIDIA公式(nvidia.comのドライバダウンロード)またはNVIDIアプリ経由で入手してください。「最新ドライバ」をうたう非公式サイトはマルウェア配布の温床になりがちで、セキュリティ対策のつもりが逆効果になります。
なお、Windows Updateが自動でGPUドライバを古いものに戻してしまうことがあります。気になる場合はあわせて PCの基本設定ガイド や公式の手順も確認しておくと安心です。
06 / 参考サポート終了世代から乗り換えるなら
もし使っているGPUがサポート終了世代で修正ドライバが提供されない場合、セキュリティと性能の両面で世代交代を検討する価値があります。長く使える現行のミドルクラスを2点紹介します。
フルHD 144fps本命の最初の1台Palit GeForce RTX 5060 Ti Infinity 3 16GBフルHD〜WQHDを快適に遊べるコスパ重視の現行モデル。VRAM 16GBを備え、最新のドライバ・セキュリティ更新が継続的に提供される現行世代です。古いサポート終了GPUからの乗り換え先として、価格と性能のバランスが良い一枚です価格目安:約96,800円~Amazonで詳細を見る 差額で狙える上位GPUGIGABYTE GeForce RTX 5070 Ti GAMING OC 16GBWQHD最高画質から4Kまで視野に入る上位ミドル。VRAM 16GBとDLSS 4に対応し、長く現役で使えてドライバ更新も安心。重量級タイトルまで快適に遊びたい人や、数年先まで見据えて選びたい人におすすめです価格目安:約173,800円~Amazonで詳細を見る ※価格は変動します。最新の価格はAmazonでご確認ください。
07 / FAQよくある質問
何をすればいいですか
NVIDIAのGPUドライバを最新版に更新するだけです。NVIDIアプリの「ドライバー」タブ、またはNVIDIA公式のドライバダウンロードページから最新のGame Ready / Studioドライバを入れれば、今回の14件の脆弱性は塞がれます。
自分のGPUは対象ですか
高い確率で対象です。GeForce ・ RTX ・ Quadro ・ Tesla ・ NVS ・ vGPUなど広範囲が対象で、一般的なゲーミングPCのGeForceも含まれます。まず現在のドライバ版を確認し、修正版(GeForce Windowsなら596.36以降が目安)を下回っていれば更新してください。
もう攻撃されている・乗っ取られているのですか
いいえ、今回は予防的な注意喚起です。「悪用されると危険」という脆弱性が見つかり、それを修正したという段階で、すぐに被害が出るわけではありません。ただし攻撃手法が出回る前に更新で塞いでおくのが安全です。
どのバージョンなら安全ですか
目安は GeForce(Windows)=596.36以降、Windows全般=569.49以降、Linux=590.48.01以降です。2026年6月時点で最新のGame Ready / Studioドライバを当てていれば、今回の修正は含まれています。正確な修正版は製品ごとに異なるため、NVIDIA公式のセキュリティ情報での確認が確実です。
古いGPUで最新ドライバが出てきません
サポートが終了した古い世代(GTX 700/900など)は、修正ドライバが提供されない場合があります。その場合、今回の脆弱性は塞げません。セキュリティと性能の両面で、現行世代のGPUへの移行を検討する価値があります。
ドライバ更新で不具合が出たらどうすればいいですか
DDU(Display Driver Uninstaller)で完全に削除してからクリーンインストールすると、古い設定の引きずりによる不具合を解消できます。手順はGPUドライバのクリーンインストールガイドで解説しています。ドライバは必ずNVIDIA公式から入手してください。
08 / 結論まとめ|難しく考えず、今すぐドライバを更新
今回のNVIDIA GPUドライバの脆弱性は14件と多く、最大は深刻度8.8の任意コード実行につながるものですが、対処は「ドライバを最新版に更新する」だけとシンプルです。
総評
NVIDIAがGPUドライバで14件の脆弱性を修正し、利用者に速やかな更新を呼びかけています。最も深刻なCVE-2026-24187は深刻度8.8で、任意コード実行や権限昇格の恐れがありますが、すでに被害が出ているという話ではなく、予防的に塞いでおくべき性質のものです。
対象はGeForceを含む広範なNVIDIA GPU。やるべきことは NVIDIアプリまたは公式サイトから最新のGame Ready / Studioドライバへ更新することだけです。GeForce(Windows)なら596.36以降が目安。しばらく更新していない人ほど優先して確認してください。ドライバは必ず公式から入手し、不具合時はDDUでのクリーンインストールが確実です。
古いサポート終了世代で修正版が出ない場合は、セキュリティと性能の両面から現行世代への移行も視野に入ります。困ったときは クリーンインストール手順 も参考にしてください。
あわせて読みたい

トラブル・設定
GPUドライバのクリーンインストール手順|DDU完全削除で不具合を解決

ニュース
GeForce 596.21 / 596.36 ドライバ不具合まとめ|既知のバグと対処

トラブル・設定
ゲーミングPCのウイルス対策|Defenderだけで十分?

トラブル・設定
ゲーミングPCのBIOS設定ガイド|XMP・Resizable BAR・PBO