ASUS ROG Thor 1200W Platinum III(Equalizer付き)発売|86,980円、1000Wから買い替える条件
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8万6,980円。1200W推奨はRTX 5090とRyzen 9級の組み合わせから
2026年10月30日、ASUSの電源「ROG Thor 1200W Platinum III」に12V-2×6ケーブル「ROG Equalizer」を標準で付けた新パッケージ(型番末尾「-E」)が国内で発売されました。80 PLUS PlatinumとCybenetics Lambda A++の認証を持ち、本体側面のマグネット式OLEDで消費電力をリアルタイムに表示します。
価格はブラックが86,980円、ホワイトが88,980円(税込の想定売価)です。同じ1200WのROG Strix Platinumは52,980円なので、差額は約3.4万円になります。NVIDIAはRTX 5090の必要システム電力を1000Wとしています。ASUSの推奨表で1200Wになるのは、RTX 5090(600W設定)にRyzen 9やCore Ultra 7・i9以上のCPUを組み合わせる構成です。
RTX 5080以下なら、ASUS自身の推奨表でも最大1000Wです。この電源を選ぶ理由はOLED表示と静音認証、7口のSATA電源といった「使い心地」で、容量の話ではありません。奥行きは190mmあるので、ケースの確認も欠かせません。

目次
要点今回発売されたのは何か
ROG Thor 1200W Platinum IIIはすでに2025年に出ていた製品です。今回の「-E」は、GPU-First IVSに対応したROG Equalizer 12V-2×6ケーブル(750mm)が最初から付くパッケージで、ブラック(ROG-THOR-1200P3-GAMING-E)とホワイト(ROG-THOR-1200P3-WHITE-GAMING-E)の2色です。
国内の店頭価格は、10月31日時点で楽天市場のパソコンパーツ専門店とドスパラがどちらも86,980円でした。ホワイトの想定売価は88,980円です。
仕様主な仕様と、同じ1200WのStrixとの違い
| 項目 | ROG Thor 1200W Platinum III | ROG Strix 1200W Platinum |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 86,980円 | 52,980円 |
| 定格出力 | 1200W(+12V 100A) | 1200W |
| 電源規格 | ATX 3.1 | ATX 3.1 |
| 効率認証 | 80 PLUS Platinum、Cybenetics Platinum | 80 PLUS Platinum、Cybenetics Platinum |
| 騒音認証 | Cybenetics Lambda A++ | Cybenetics Lambda A |
| 消費電力表示 | マグネット式OLED | なし |
| 12V-2×6ケーブル | ROG Equalizer付属(GPU-First IVS対応) | ROG Equalizer付属(GPU-First IVS対応) |
| SATA/ペリフェラル | 7口/6口 | 6口/3口 |
| PCIe 6+2ピン | 4口 | 4口 |
| サイズ | 190×150×86mm | 160×150×86mm |
| 保証 | 10年 | 10年 |
容量・規格・効率認証と、GPU-First IVSに対応したROG Equalizerが付く点は両機で同じです。差額3.4万円で増えるのは、OLED、Lambda A++、SATA・ペリフェラルのケーブルと端子数、奥行き30mm分の筐体になります。
OLEDが役に立つ条件
OLEDは電源の側面に付くマグネット式で、左右どちらにも付け替えられます。ケースの向きによっては電源が下向きのカバーで隠れるため、表示が見える設置位置かどうかが購入前の確認点です。見えない構成では、3.4万円の大半を使わないことになります。
GPU-First IVSとGaN MOSFETは公称値
ASUSはGPU-First IVSでグラフィックスカードへの電圧安定性を最大45%、GaN MOSFETで電力効率を最大30%高められるとしています。どちらも「最大」の公称値で、比較条件は公表されていません。PC全体の消費電力が30%減る、という意味では読めません。IVSは16ピン(12V-2×6)で給電するカードだけが対象で、同じ機能はStrix Platinumにも付きます。
容量1000Wと1200Wの線引き
NVIDIAの仕様では、RTX 5090(TGP 575W)の必要システム電力は1000Wです。電源メーカーのASUSは、CPUまで含めた推奨容量を次のように示しています。
| GPU | Ryzen 5・Core i5 | Ryzen 7・Core Ultra 5・i7 | Ryzen 9・Core Ultra 7・i9 | Core Ultra 9・HEDT |
|---|---|---|---|---|
| RTX 5090(600W設定) | 1,000W | 1,000W | 1,200W | 1,200W |
| RTX 5090(800W設定) | 1,600W | 1,600W | 1,600W | 1,600W |
| RTX 5080 | 750W | 850W | 850W | 1,000W |
| RTX 5070 Ti | 650W | 750W | 850W | 850W |
RTX 5090でもミドル帯のCPUなら1000Wで収まり、1200Wが出てくるのはRyzen 9やCore Ultra 7・i9以上と組むときです。GPUの電力設定を800Wまで上げるなら、1200Wでも足りません。
- RTX 5090(600W設定)とRyzen 9、Core Ultra 7・i9以上の組み合わせ
- 将来、RTX 5090へ載せ替える予定が決まっている
- OLEDで消費電力を見たい、静音認証を重視したい
- RTX 5080以下のGPU(ASUS推奨表で最大1000W)
- RTX 5090(600W設定)でも、Ryzen 7以下のCPU
- 電源に求めるのは容量と認証だけ
NVIDIAの1000Wは必要最低限の目安で、ASUSの推奨表は負荷の余裕を見込んだ値です。手持ちの電源が1000Wなら、構成が上の表のどこに当たるかで判断できます。
買い替え今の電源から交換する価値はあるか
1000Wの電源を使っていて、構成が上の表で1000W以内に収まるなら、容量のための交換は不要です。効率の面でも、80 PLUSの基準値(115V・50%負荷)はGoldが90%、Platinumが92%で、600W負荷ならAC側の差は約14.5Wです。1日4時間使っても年間21kWhほど、電気代は1,000円弱にしかなりません。
交換を考えてよいのは次の3つに当てはまる人です。
- RTX 5090にRyzen 9やCore Ultra 7・i9以上を組み、現在の電源が850W以下、または1000Wでも負荷時に余裕がない
- 12V-2×6ケーブルの発熱が気になっていて、ケーブルごと替えたい
- 静音性を重視し、消費電力をOLEDで見ながら使いたい
ケーブルだけが目的で、使っている電源がATX 3.1かつネイティブ12V-2×6端子を備えるなら、ROG Equalizerの単品(7,680円)で済みます。その場合、8万円を超える電源を交換する理由にはなりません。ROG Equalizerは電線1本あたりの許容電流を標準の9.2Aから17Aへ高め、短時間のピークにも耐える設計ですが、ASUSの推奨は合計600W以下での使用です。溶融報告と検証はROG Equalizerの検証記事にまとめています。
実測海外の負荷試験で見える効率と騒音
海外の電源専門レビューが2025年5月に、Equalizer付属前の旧パッケージを試験しています。「-E」でも同じ値になるとは限りませんが、電源本体の目安になります。AC入力115V・吸気温度42〜46℃の高温環境での結果が次の表です。
| 負荷 | 効率 | ファン・騒音 |
|---|---|---|
| 50%(約600W) | 92.57% | 0rpm・6dB(A)未満 |
| 100%(約1,200W) | 89.90% | 1,208rpm・34.7dB(A) |
600W前後まではファンが止まり、1,200Wの全負荷でも約35dB(A)です。これは特定の試験条件での値で、実際の騒音は負荷と室温で変わります。100V環境の日本では、効率が表より少し下がる可能性があります。
同じレビューは、12V側の過電流保護(OCP)と過負荷保護(OPP)の作動点に調整が必要なこと、低負荷時の効率が低いことを弱点に挙げ、保護機能を理由に推奨バッジは付けていません。試験したのは旧パッケージの個体で、「-E」で改善されたかは確認できていません。
比較1200Wの選択肢を比べる
OLEDとA++が欲しければThor、容量だけならStrixやTUF Gaming P、他社のPlatinumで足ります。価格はThorが8万円台、Strixが5万円台、TUF Gaming Pが4万円台です。
他社ではLian Li EDGE Platinum V2 1200Wが、同じ1200W・Platinum・ATX 3.1の対抗です。L字型のフルモジュラー電源で、デュアルチャンバーケースの配線を想定した設計です。1200W版にはUSBとファンの接続を集約するEDGE Hub V2が付き、保証は電源10年、ハブ2年です。消費電力を電源本体で見たいならThor、ケース内のUSB・ファン配線をまとめたいならLian Liという選び分けになります。デュアルチャンバー向けの形状なので、購入前にケースの対応を確かめてください。


※価格・在庫・構成は変動します。最新情報は各商品ページでご確認ください。
FAQよくある質問
まとめまとめ|Thorは容量ではなく使い心地に払う電源
ASUSの推奨表で1200Wになるのは、RTX 5090(600W設定)にRyzen 9やCore Ultra 7・i9以上を合わせる構成で、容量だけなら52,980円のStrixや、さらに安いTUF Gaming Pでも確保できます。Thorの差額はOLED、Lambda A++、端子数、奥行きに対する対価です。
RTX 5080以下は1000Wで足り、交換の理由になりません。RTX 5090とハイエンドCPUで余裕を取りたく、OLEDも使うなら86,980円のThor、使わないなら52,980円のStrixです。奥行き190mmと、OLEDが見える設置位置を購入前に確かめてください。
出典:ASUS JAPAN プレスリリース、シー・エフ・デー販売 プレスリリース、ROG Thor 1200W Platinum III (ROG Equalizer) 仕様、ASUS 電源容量の選び方、NVIDIA GeForce RTX 5090 仕様、Hardware Busters ROG Thor 1200W Platinum III 負荷試験





