ゲームが0xc0000906で起動しないときの確認手順|保護履歴・検出ファイル・正規配布元を確認【Windows 11】
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保護を外す前に、検出名・対象パス・入手元を1行にそろえる
ゲームを起動した直後に「アプリケーションを正しく起動できませんでした(0xc0000906)」と表示されて、起動できないことがあります。検索すると「リアルタイム保護を切る」「除外に追加する」といった対処が並びますが、どのファイルが何として検出されたのかを見ないまま保護を外すのは危険です。
0xc0000906はSTATUS_VIRUS_INFECTEDで、Microsoftの定義は「ファイルにウイルスが含まれるため、操作が正常に完了しなかった」です。0xc000007bや0xc0000142のような形式・DLL初期化の問題とは別系統のコードです。ただしこのコードは、どのファイルが実際に有害なのか、それとも誤って検出されたのかまでは教えてくれません。
確認するのは、エラー画面のコードと対象パス、Windowsセキュリティ(または使っているセキュリティソフト)に残る検出名・日時・対象ファイル、そのファイルの入手元の3つです。3つがそろえば、正規ストアの修復へ進むか、公式やベンダーへ相談するか、そのファイルを実行しないかを選べます。履歴に何も出ていなくても、誤検知とも感染とも決めません。
目次
最初の確認エラー画面から控える3点
- エラーのコードと文言を控えます。0xc0000906か、0xc000007bや0xc0000142かで、次に読む記事が変わります。
- ダイアログのタイトルバーと、表示されていれば対象のパス(ゲーム本体のexe、ランチャー、アンチチートのセットアップなど)をスクリーンショットで残します。
- 表示された日時と、その直前にした操作(ゲームの更新、MODやツールの追加、新しいファイルのダウンロード)をメモします。保護の履歴はこの日時で探します。
MicrosoftのNTSTATUS一覧では、0xC0000906 は STATUS_VIRUS_INFECTED、説明は「ファイルにウイルスが含まれるため、操作が正常に完了しなかった」です(MS-ERREF)。コードの定義が示すのは「ウイルスを含むと判断された」という状態までです。そのファイルが本当に有害かどうか、どのファイルかは、このコードだけでは決まりません。
コードの違い似た表示のコードと分ける
起動時に出るコードは、意味が違えば最初に見る場所も変わります。0xc0000906は「ウイルスを含む」という判断、0xc0000907は「そのファイルが除去された」という状態です。
| コード | Microsoftの名前と説明 | 最初に読む記事 |
|---|---|---|
| 0xc0000906 | STATUS_VIRUS_INFECTED。ファイルにウイルスが含まれるため操作が完了しなかった | 以下の手順で分岐 |
| 0xc0000907 | STATUS_VIRUS_DELETED。ウイルスを含むため開けず、ファイルがその場所から除去された | 以下の手順の履歴確認と、正規ファイルの修復 |
| 0xc000007b | STATUS_INVALID_IMAGE_FORMAT。Windowsで動作する設計でない、またはエラーを含むイメージ | 0xc000007bの起動エラー |
| 0xc0000142 | STATUS_DLL_INIT_FAILED。DLLの初期化に失敗し、プロセスが異常終了 | 0xc0000142の起動エラー |
Steamで「実行ファイルが見つかりません」と出る場合は、Windowsが隔離したexeをSteamが見つけられない状況もあります。その問いはSteamの実行ファイルエラーの記事が詳しく扱っています。0906が表示されたときは、そちらではなく次の履歴確認から進みます。
履歴の確認Windowsセキュリティの保護の履歴を開く
Windows 11の標準構成なら、Microsoft Defenderウイルス対策の検出は「Windowsセキュリティ」の保護の履歴に残ります。「Windowsセキュリティ」を開き、「ウイルスと脅威の防止」から「保護の履歴」を選びます。
- 履歴のカードを選ぶと詳細が開きます。脅威の詳細を見るには、管理者権限が必要です。
- 履歴が残るのは2週間です。それより前の検出は一覧から消えます。
- 「脅威が見つかりました」は判断待ち、「脅威が隔離されました」は隔離済みで、まだ削除はされていない状態です。
説明の根拠はMicrosoftの保護の履歴の説明です。
控える項目は4つ
他社製のセキュリティソフトを使っているとき
他社製のソフトを入れていると、Windowsの保護の履歴には何も出ず、そのソフトの側にだけ記録が残ることがあります。製品ごとに画面名は違い、たとえばESET Smart Security Premium 19では「ツール」→「ログファイル」の「検出」で、検出の時刻・対象の場所・検出名・実施した処理・ハッシュを確認できます(ESETのヘルプ)。使っている製品のログの場所は、その製品の公式ヘルプで確認してください。
判断表検出内容と入手元を組にして、次の行動を決める
入手元が説明できるかどうかで、取る行動が変わります。ここでの「正規」は、ストアやランチャーが配布した未改造のファイルを指します。
| ファイルの入手元 | そろえる記録 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 正規ストアの未改造ファイル | 検出名・日時・フルパス・処理結果、ストア名とゲームの版 | 配信元の告知を確認し、ランチャーの整合性確認で修復。再検出されたら記録を添えて相談 |
| 公式が提供したMOD | 上記に加え、MODの配布URL・版・導入日時 | 「公式」がゲーム会社かMOD作者かを確かめ、双方の案内を確認。公式配布というだけで許可しない |
| 出所不明のDLL・改変したexe | 上記に加え、分かる範囲の入手URL | 安全が確認できるまで実行せず、正規配布元のファイルに戻す |
| 履歴に該当がない | エラー画面・発生日時・表示パス、確認した製品と履歴の範囲 | 保持期間や別製品のログを確認。エラー画面のexeと原因ファイルを同一視しない |
「正規ストアなら必ず安全」「整合性確認で必ず直る」とまでは言えないため、表の右列は行動の選び方として使います。
正規ファイルストアのファイルが検出されたとき
ストアやランチャー経由で入れた未改造のゲームで検出されたときは、まず配信元(ゲームの公式サイト、公式SNS、ストアのお知らせ)に、同じ内容の案内が出ていないかを見ます。案内がなければ、ランチャーのゲームファイル整合性確認で、破損や差し替えのあるファイルを公式の内容に戻します。
- Epic Gamesの場合は、ライブラリでゲームの三点メニューから「管理」→「確認」を選びます。違いのあるファイルは変更・修復され、セーブデータには影響しません(Epic Gamesのヘルプ。Preview版は画面の経路が異なります)。
- Steamの整合性確認と、隔離されたexeを戻す前の見極めは、Steamの実行ファイルエラーの記事にまとめています。
整合性確認は修復の手段で、ファイルが安全だという証明ではありません。確認のあとにもう一度同じ検出が出たら、「誤検知」と決めて保護を外すのではなく、次の節の記録をそろえて相談します。
Microsoftは、安全かどうか分からないときは隔離を選ぶよう説明しています。隔離からの「復元」はファイルを元の場所に戻す操作で、戻したファイルはもう一度脅威として検出され、新しい項目が履歴に作られます。「デバイスで許可」は実行を許す操作で、実際に脅威だった場合はデータや個人情報が危険にさらされます。許可後に取り消すときは「許可された脅威」ページから一覧を外します。
MODと出所不明公式MOD・出所不明のファイルを分ける
MODやツールのファイルが検出されたときは、「公式」がどこを指すかを分けて考えます。ゲーム会社が提供するMODなら、そのゲームの公式案内に検出への言及があるかを確かめます。MOD作者の配布物なら、作者の配布ページや更新履歴を確かめます。どちらでも、配布者が公式に案内していることと、セキュリティソフトが問題なしと判断することは別です。
入手元を説明できないDLLや改変したexeは、実行を止めます。ゲームのフォルダーから別の場所へ移動して退避し、正規の配布元のファイルに戻します。DLL単体を配る不明なサイトのファイルは、置き換えに使いません。署名を確かめる方法の例は、OpenAL32.dllの記事の署名確認が参考になります。
履歴がない履歴に該当がないとき
保護の履歴に該当がなくても、「検出されていない」「安全だった」とは言えません。保持期間は2週間で、他社製のソフトは別のログを持ちます。エラー画面に出たexe名も、原因のファイルとは限りません。
- エラーが出た日から2週間以内か、履歴を確認する範囲を決めます。
- 他社製ソフトを入れていれば、そのログの検出一覧を確認します。
- 両方で見つからない場合は、見つからなかった事実と確認した範囲をメモに残し、ゲームの公式サポートへそのまま伝えます。
避ける操作最初の対処にしないこと
相談の準備公式・ベンダーに渡す記録をそろえる
整合性確認のあとも再検出されるときや、入手元が分からないファイルを確認したいときは、次の記録を用意して相談します。
- エラーの全文、発生日時、Windowsの版、ゲームとランチャーの版。
- 検出したセキュリティ製品の名前、検出名、定義(シグネチャ)の版、対象のフルパス、処理結果。
- ファイルの入手元(ストア、公式MOD、配布URL)、MODやツールの有無。
- 修復・整合性確認の前後で、検出の記録がどう変わったか。
ファイルのハッシュ値は、PowerShellで次のコマンドで確認できます。パスは検出されたファイルのものに置き換えます。検出されたファイルを開かずに、値だけを取り出せます。
Get-FileHash -Algorithm SHA256 "C:\path\to\detected-file.exe"
Microsoft Defenderの検出について、誤って検出されたと考えるファイルや、疑わしいファイルの解析を依頼する窓口があります(Microsoft Security Intelligenceのファイル提出)。フォームでは、使った製品、ファイルの種類の認識(誤検知かマルウェアか)、検出名を入力します。定義バージョンは「推奨」項目で、家庭向けの提出は匿名でも行えますが、結果を追うにはサインインが必要と案内されています。提出できるファイルは50MBまでで、解析の結果は個別のファイルについて返るものです。他社製ソフトで検出されたときは、そのベンダーの窓口に同じ記録を渡します。
FAQよくある質問
まとめ履歴と入手元を照合してから動く
0xc0000906は、ファイルにウイルスが含まれるという判断を示すコードで、どのファイルが本当に有害かは示しません。コードと対象パス、保護の履歴にある検出名・日時・対象ファイル、入手元を1行にそろえてから、正規ファイルの修復、公式・ベンダーへの相談、実行しない、のどれかを選びます。保護の無効化や許可、DLL単体の置き換えは最初の手段にしません。




