ゲームが「0xc0000142」で起動しない原因と直し方|DLL初期化失敗を止まったプロセスで切り分ける【2026年版】
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DLL初期化失敗は、止まったプロセスで調べ先が変わる
ゲームを起動した直後に「アプリケーションを正しく起動できませんでした(0xc0000142)」と表示され、画面が閉じてしまうことがあります。「Visual C++を入れ直す」「DLLを置き換える」といった対処もありますが、このコードだけでは原因は決まりません。
0xc0000142はSTATUS_DLL_INIT_FAILEDで、DLLの初期化に失敗してプロセスが異常終了した、という意味です。Microsoftの説明にあるのは「どのDLLの初期化が失敗したか」の枠までで、原因の種類までは示されません。最初にエラー画面のタイトルバーのexe名、1本のゲームだけか他のアプリでも出るか、直前に何が変わったかを控え、その結果でゲームファイル、追加したMOD・ツール、常駐ソフト、Windows側のどこから調べるかを選びます。
AppInit_DLLsのレジストリ変更、DLL単体配布サイトからの入手、アンチチートの停止は、安全性が確かめにくく戻しにくいため、最初の対処には選びません。
目次
最初の確認エラー画面から控える3点
- エラーダイアログのタイトルバーに出ているexe名を控えます。ゲーム本体、ランチャー、アンチチートのセットアップ、補助ツールのどれが止まったかで、調べる場所が変わります。
- 同じコードが出るのが1本のゲームだけか、別のゲームやゲーム以外のアプリでも出るかを確かめます。
- 直前の変化を思い出します。ゲームの更新、Windows Updateやドライバーの更新、MODやオーバーレイの追加、常駐ソフトの導入が候補です。
MicrosoftのNTSTATUS仕様では、0xC0000142 は STATUS_DLL_INIT_FAILED、説明は「DLLの初期化が失敗し、プロセスが異常終了する」です。MicrosoftのNTSTATUS仕様プロセスの起動中にDLLのエントリポイント(DllMain)が失敗を返すと、プロセスはエラーで終了します。MicrosoftのDllMain資料失敗するDLLがゲーム側のものか、後から追加されたものかは、コードからは分かりません。
コードの違い似たコードと問いを分ける
起動時に出るコードは、意味が違えば最初に見る場所も変わります。0xc0000142は「DLLを読み込んだ後の初期化」で、ファイルが見つからない、形式が違うという段階とは別のコードです。
| コード | Microsoftの名前と説明 | 最初に読む記事 |
|---|---|---|
| 0xc0000142 | STATUS_DLL_INIT_FAILED。DLLの初期化に失敗し、プロセスが異常終了 | 以下の手順で分岐 |
| 0xc000007b | STATUS_INVALID_IMAGE_FORMAT。Windowsで動作する設計でない、またはエラーを含むイメージ | 0xc000007bの起動エラー |
| 0xc000012f | STATUS_INVALID_IMAGE_NOT_MZ。ファイル先頭のMZがない | Bad Image・0xc000012f |
| 0xc0000139 | STATUS_ENTRYPOINT_NOT_FOUND。DLL内にプロシージャのエントリポイントがない | 表示されたDLL名と関数名で調べる |
| 0xc0000005 | STATUS_ACCESS_VIOLATION。アクセス違反の例外 | 「メモリを参照しました」の原因 |
分岐止まったプロセスで調べ先を選ぶ
最初に試す手は、戻し方が分かるものに限ります。1本のゲームだけならファイルの整合性確認、追加物があるなら退避、常駐ソフトはスタートアップの無効化、複数のアプリで出るならWindows側の修復です。
| 状況 | 最初の手と対象 | 戻し方 |
|---|---|---|
| 1本のゲームだけ | ランチャーでゲームファイルの整合性を確認。対象はそのゲームのファイル | 操作自体は元に戻す必要がありません。不足・変更されたファイルを公式の内容に戻す機能です |
| MOD・ツールを追加した | 追加したファイルを別フォルダーへ移動。対象は追加分だけ | 移動したファイルを元の場所へ戻す |
| 常駐ソフトが怪しい | スタートアップを1つずつ無効にして再起動。対象は常駐させている設定だけ | 設定の「スタートアップ」でオンに戻す |
| 複数のアプリで出る | Windows Updateと再起動、Visual C++の修復、DISMとSFC。対象はWindowsと共通ランタイム | ランタイムは再インストール。DISM・SFCは実行のみで戻す操作はありません |
ゲーム本体1本だけならゲームファイルを確認する
ゲームが利用しているランチャーの「ゲームファイルの整合性確認」を使います。Steamでは、ライブラリで対象ゲームを右クリックして「プロパティ」から「インストール済みファイル」の整合性確認を選びます(Steamのバージョンでメニュー名は異なります)。手順はSteamサポートのゲームファイルの整合性確認で確認できます。Epic Games Launcherなど他のランチャーにも、同じ目的のファイル確認機能があります。
この確認が見るのは、ランチャーが配布したファイルです。後から入れたMODや外部ツールのファイルは対象にならないため、確認後も同じコードが出るなら、次の節の切り分けへ進みます。
ゲームがVisual C++などの再頒布パッケージを同梱している場合は、ゲームのサポートが案内するセットアップを実行します。0xc0000142は形式不一致や不足DLLを示すコードではないため、ランタイムの入れ直しだけで解決すると決めつけず、整合性確認と切り分けて試してください。
追加ファイルMOD・オーバーレイ・外部ツールは退避で切り分ける
ゲームのフォルダーに後から入れたDLLは、そのゲームのプロセスに読み込まれる場合があります。MicrosoftのDLLセキュリティ資料が説明するように、DLLの検索先に置かれたファイルは読み込み対象になり得ます。追加したDLLの初期化が失敗すれば、ゲーム本体に問題がなくても起動はエラーで終わります。
- 直前に追加したMOD・ツール・設定ファイルを思い出し、新しいものから1つずつ対象にします。
- 削除せず、デスクトップなどの別フォルダーへ移動します。元の場所を控えておきます。
- ゲームを起動して、同じコードが出るか確かめます。出なくなったなら、移動したファイルが原因候補です。そのMODやツールの配布元で、現在のゲームのバージョンに対応しているかを確認してください。
- 変化がなければ、移動したファイルを元の場所へ戻します。
オンライン対戦のあるゲームでは、公式が許可していないツールの追加が利用規約に触れる場合があります。追加物を試す前に、ゲームの規約や公式の案内を確認してください。
アンチチート停止ではなく、公式の修復手順で進める
アンチチートが関わるタイトルでも、0xc0000142の原因がアンチチートだと決まるわけではありません。ダイアログのexe名がアンチチートのセットアップや、ゲーム本体と別名の補助プログラムだった場合に限って、そこを疑います。
進め方は、ゲームファイルの整合性確認、ゲームとPCの再起動、それでも直らなければゲーム公式サポートへの問い合わせです。特定のゲーム向けにコミュニティで広まっている「このフォルダーを消す」といった手順を、別のゲームに当てはめないでください。サービスやドライバーを止める手順も、最初の対処としては勧めません。
常駐ソフトスタートアップを1つずつ無効にして確かめる
録画・モニタリング・オーバーレイ・周辺機器の制御ソフトなど、ログイン時に常駐するソフトが原因かを切り分けます。すべてを一度に止めると、どれが関係したか分からなくなるため、直前に導入したものから1つずつ行います。
- 「設定」の「アプリ」から「スタートアップ」を開き、対象のソフトをオフにします。タスクマネージャーの「スタートアップ アプリ」で「無効にする」を選んでも同じです。
- PCを再起動し、ソフトが起動していないことを確認してからゲームを起動します。
- 直らなければ、同じ場所でオンに戻します。
手順はMicrosoftのスタートアップ アプリの管理に沿っています。セキュリティソフトは無効にするのではなく、最新版かどうか、必要な除外設定があるかを確認します。Microsoftもアプリのクラッシュ調査の前提として、セキュリティソフトの更新と除外設定の確認を挙げています。Microsoftのクラッシュ調査ガイド
Windows側複数のアプリで出るなら共通部分を修復する
ゲーム以外のアプリでも同じコードが出るなら、Windows Updateを確認して再起動したうえで、次の順に進みます。
- Visual C++再頒布可能パッケージの確認。Microsoftの再頒布可能パッケージ一覧から、対象のゲームが使うx86またはx64のパッケージを選びます。入っている場合は修復を試します。DLL名が分からないままパッケージを足しても、原因に届かないことがあります。DLLが「見つからない」と出る場合はVCRUNTIME140.dll・MSVCP140.dllの記事を参照してください。
- DISMとSFC。管理者としてコマンドプロンプトを開き、次の順に実行します。Microsoftのシステムファイル修復手順
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
sfc /scannow
SFCが対象にするのはWindowsの保護対象ファイルです。ゲームのフォルダーにあるファイルや、他社製のDLLはこの手順の対象外です。
Microsoftのサポート文書にも0xC0000142の記載がありますが、対象はWindows 7とWindows Server 2008 R2で、多数のPowerShellスクリプトがConsole.Writeを呼ぶ場合などの不具合です。現在のWindows 11でゲームが起動しない原因や修正としては使えません。特定のアプリや古いOS向けの修正プログラム、手順も同様に当てはめないでください。MicrosoftのサポートKB
避ける操作最初の対処にしないこと
直らない場合サポートに伝える情報をそろえる
- ダイアログのタイトルバーのexe名と、表示された文言をスクリーンショットで残します。
- ゲーム名とバージョン、ランチャー、発生した日、直前の更新やMODの有無を書き出します。
- 試した手順と結果を並べます。整合性確認、追加ファイルの退避、スタートアップの無効化、DISMとSFCのそれぞれで、変化があったかどうかを書きます。
- イベントビューアーの「Windowsログ」の「アプリケーション」に、同じ時刻の「Application Error」(イベントID 1000)があれば、「障害のあるアプリケーション名」「障害のあるモジュール名」「例外コード」を控えます。Microsoftは、このイベントが障害のあるモジュールの候補を示すと説明しています。MicrosoftのApplication Errorイベント資料記録が見つからなくても、原因を示す情報にはなりません。
障害のあるモジュールとして表示されたDLLが、原因のDLLとは限りません。Microsoftも、ntdll.dllなどが他のモジュールの破損の影響を受けた形で表示されることがあると説明しています。名前だけで置き換えたり削除したりせず、サポートへ伝えてください。
FAQよくある質問
まとめ止まったプロセスを控え、戻せる手から試す
0xc0000142は、DLLの初期化に失敗してプロセスが終了したことを示すコードで、原因の種類までは決まりません。タイトルバーのexe名、1本だけか複数か、直前の変化を控え、ゲームファイルの確認、追加ファイルの退避、スタートアップの無効化、Windows側の修復の順に、戻せる手から進めます。レジストリの変更やDLLの置き換えは、最初の対処にしないでください。

