「VCRUNTIME140.dll・MSVCP140.dllが見つかりません」の原因と直し方|Visual C++修復の手順【2026年版】
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Epic Games公式が個別に案内するVisual C++修復の手順とやってはいけない対処【2026年版】
出典:Epic Games公式サポート「VCRUNTIME140.dll is missing」・Epic Games公式サポート「Msvcp140.dll is missing」・Microsoft公式 Visual C++ Redistributableサポート文書・Microsoft公式 Visual C++ Redistributableインストールのトラブルシューティング資料にもとづきます。記事内の情報は2026年8月9日時点、Redistributableのインストーラー自体が失敗する場合の対処に関する追記部分は2026年8月22日時点のものです。
PCゲームを起動しようとしたときに、「VCRUNTIME140.dllが見つからないため、コードの実行を続行できません」や「MSVCP140.dllが見つかりません」と表示され、ゲームがまったく起動しないことがあります。SteamやEpic Gamesでゲームを入れ直しても直らず、検索すると「DLLファイルを単体でダウンロードしてSystem32へ入れる」という対処法が出てくることもあります。
結論からいうと、これらのエラーの多くはゲーム本体ではなく、Microsoft Visual C++ Redistributable(Visual C++再頒布可能パッケージ)というランタイムがWindows側に見当たらない、または壊れている状態を示しています。Epic Gamesの公式サポートは、VCRUNTIME140.dllとMSVCP140.dllのそれぞれについて個別にページを用意しており、どちらも同じくVisual C++ Redistributableの再インストールを案内しています。
Visual C++ Redistributableそのものの仕組みや、x86・x64の両方が必要になる理由、最新のv14 Redistributableの詳細については別記事で詳しく解説しています。この記事では「見つかりません」というエラーメッセージに特有の内容——Epic Games公式の具体的な案内、VCRUNTIME140_1.dllとの関係、DLL単体配布サイトからのダウンロードがなぜ危険か、Windows再インストール後やMOD導入後に起こりやすい理由——に絞って整理します。似た症状の「0xc000007b」エラーとは切り分けの視点が異なるため、あわせて確認してください。
目次
エラー表示どんなメッセージが表示されるか
代表的なのは次のようなメッセージです。表現は多少異なりますが、内容はどれも同じ系統のエラーです。
VCRUNTIME140.dllが見つからないため、コードの実行を続行できません
コンピューターにVCRUNTIME140.dllがないため、プログラムを開始できません
MSVCP140.dllが見つかりません
プログラムを開始できません。コンピューターにMSVCP140.dllがないことが原因ですVCRUNTIME140.dllやMSVCP140.dllは、Microsoft Visual C++(MSVC)でビルドされたゲームやアプリをWindows上で実行するために必要なランタイムライブラリの一部です。ゲーム本体の実行ファイル自体は壊れていなくても、これらのファイルを含むVisual C++ Redistributableが端末に入っていない、または一部が破損していると、ゲーム画面が表示される前にこのエラーで止まってしまいます。
切り分け症状から原因の候補を絞る
いきなりVisual C++を触る前に、どんな状況で発生しているかを確認すると、優先して確認すべき場所を絞り込めます。
| 状況 | 疑いやすい原因 |
|---|---|
| Windows再インストール後から発生 | Visual C++ Runtime自体が未導入 |
| 複数のゲームで同じエラーが出る | Visual C++ Runtimeの破損・未導入 |
| 1本のゲームだけで発生する | そのゲームのファイル・付属ランタイム |
| 古いゲームだけで発生する | ゲームが要求する旧世代のVisual C++ |
| x86(32bit)のゲームだけ起動しない | x86版Redistributableの不足 |
| 64bitのゲームだけ起動しない | x64版Redistributableの不足 |
| DLLを手動でコピーした直後から発生 | DLLのバージョン・アーキテクチャ不一致 |
| MOD導入後に発生 | MOD側のDLL・依存ランタイム |
| Redistributableのインストーラー自体がエラーで止まる | インストーラーの権限・破損したキャッシュ・エラーコード別の原因 |
1本のゲームだけならそのゲームのファイルを優先して確認し、複数のゲームで同じエラーが出るならVisual C++側の確認を優先すると効率的です。
公式の案内Epic Games公式サポートが案内する対処
Epic Gamesの公式サポートは、「VCRUNTIME140.dll is missing」と「Msvcp140.dll is missing」のそれぞれについて個別のヘルプページを公開しています。VCRUNTIME140.dllのページでは「このエラーメッセージが表示された場合、Microsoft Visual C++ Redistributablesを再インストールする必要があります。インストールが完了したら、PCを再起動してからゲームを再度起動してください」と案内されており、それでも解消しない場合はMicrosoft Supportへの問い合わせを勧めています。MSVCP140.dllのページもほぼ同じ内容で、Visual C++ Redistributableの再インストールとPCの再起動を案内しています。
なお、VCRUNTIME140.dllのページタイトルには「VCOMP110.dll was not found」も併記されています。VCOMP110.dllはVisual Studio 2012向けのOpenMPランタイムに含まれるファイルで、VCRUNTIME140.dllとは別世代のコンポーネントですが、どちらもVisual C++ Redistributableの一部という点は共通しており、対処の考え方も同じです。
Epic Games公式ページのダウンロードリンクはVisual Studio 2015向けのRedistributableを指していますが、これはVCRUNTIME140.dll・MSVCP140.dllという名前のファイルが最初に登場したバージョンです。Microsoft公式では現在、Visual Studio 2017〜2026向けの最新v14 Redistributableの利用を推奨しており、最新版でもVCRUNTIME140.dll・MSVCP140.dllは同様に提供されます。特別な理由がなければ、最新のv14をMicrosoft公式サイトから入れる方が安全です。
関連ファイルVCRUNTIME140_1.dllが見つからない場合も
「VCRUNTIME140_1.dllが見つかりません」というエラーが出ることもあります。VCRUNTIME140_1.dllはVCRUNTIME140.dllと同じVisual C++ v14系Runtimeのx64版に含まれるファイルの一つで、単体で個別に配布されているものではありません。VCRUNTIME140.dll・VCRUNTIME140_1.dll・MSVCP140.dllが同時に見つからない状態であれば、個別のファイルがたまたますべて消えたと考えるより、Visual C++ Runtime全体が正常にインストールされていない可能性を先に確認したほうが効率的です。対処自体は、これから紹介する手順と同じでかまいません。
確認の優先順位SFCやDISMは最初に試さなくてよい理由
「見つかりません」というメッセージを見ると、Windowsのシステムファイルチェッカー(SFC)やDISMでシステムファイルの修復を試したくなるかもしれません。しかし、VCRUNTIME140.dllやMSVCP140.dllが見つからないという症状だけであれば、SFCやDISMを最初に実行する優先度は高くありません。
これらのDLLは、Windows本体にあらかじめ組み込まれているシステムファイルではなく、Microsoft Visual C++ Redistributableという、Windowsとは別にインストール・更新されるランタイムパッケージの一部として提供されています。ここまでに紹介したEpic Games公式の案内も、後述するMicrosoftの公式トラブルシューティング資料も、対象をVisual C++ Redistributable自体の修復・再インストールに絞って説明しており、SFCやDISMによるWindows本体の修復は手順として挙げていません。「見つかりません」という症状に対しては、Windows全体を対象とする時間のかかるスキャンより、Visual C++の環境を直接確認するほうが的を絞った対応になります。
一方で、VCRUNTIME140.dll・MSVCP140.dll以外のWindowsシステムファイルでも破損を示すエラーが出ている場合や、Visual C++と直接関係のない複数のアプリケーションで動作不良が起きている場合は、Visual C++だけの問題と決めつけずWindows側の破損まで確認範囲を広げてください。その場合にかぎり、コマンドプロンプト(管理者)でsfc /scannowやDISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthを実行する意味があります。
修復手順Visual C++ Redistributableを修復する
※64bit WindowsでもX86版が必要になる理由、旧世代のVisual C++を削除してはいけない理由、最新v14の対応バージョンについてはSteamの初回セットアップに関する別記事で詳しく解説しています。
追記Redistributableのインストーラー自体が失敗する場合
ここまでの手順は、Visual C++ Redistributableの修復・再インストール自体が問題なく完了することを前提にしています。しかし、インストーラーを実行した時点でエラーが表示され、修復や再インストールそのものが完了しないケースもあります。Microsoftは、Visual C++ Redistributableインストーラーのトラブルシューティングに特化した公式資料を別途公開しており、よくある原因とエラーコードごとの対処を案内しています。
この公式資料によると、インストールに失敗する一般的な原因として、アンチウイルスソフトによるブロック、権限不足によるファイルアクセスの失敗、他のプロセスが対象ファイルを使用中であること、以前のバージョンのアンインストールが不完全でインストーラーのキャッシュが破損していることなどが挙げられています。特にファイルアクセスの失敗は権限不足と強く相関しているとされており、インストーラーを右クリックして「管理者として実行」を選ぶだけで解決する場合もあります。Windows Updateの未適用が影響することもあるため、保留中の更新があれば先に適用してから再試行するのも有効です。
あわせて案内されている、よく見られるエラーコードとその意味は次のとおりです。
- エラー5(アクセスが拒否されました):権限不足が典型的な原因です。セキュリティソフトやグループポリシー、ファイアウォールを一時的に無効化してから再試行し、それでも失敗する場合は管理者としてインストーラーを実行します。
- エラー32(ファイルが使用中):対象のファイルが他のプロセスで使用されている、またはアンチウイルスソフトが干渉している状態です。実行中のソフトを終了してから再試行し、改善しなければPCを再起動してから再度試します。
- エラー1603(一般的なインストール失敗):Windows Installerが返す汎用的な失敗コードで、原因は多岐にわたります。このコード単体では原因を特定できないため、インストーラーが出力するログファイルの内容を確認する必要があります。
- エラー1620(破損または無効なインストーラーパッケージ):MSIパッケージを開けない状態を示し、インストーラーのキャッシュが破損している可能性があります。
- エラー1714(古いバージョンを削除できない):Windows Installerのキャッシュが破損し、既存の古いバージョンのVisual C++ Redistributableを削除できない状態です。
エラー1714が表示された場合、Microsoft公式は2つの対処法を案内しています。1つは、Windowsのアプリ一覧からWindows Installerを使って古いバージョンを手動でアンインストールし、そのうえでRedistributableを再インストールする方法です。もう1つは、ログに記録された古いバージョンの番号を確認したうえで、そのバージョンに対応するRedistributableインストーラーを入手してアンインストールを実行し、そのあとに最新版を入れ直す方法です。
エラー1714の対処で古いバージョンのRedistributableインストーラーが必要になった場合も、Microsoft公式サイト以外からダウンロードしないでください。Microsoft公式のトラブルシューティング資料でも、Microsoft公式サイトから入手していないインストーラーや、Microsoftの署名がないインストーラーは実行しないよう明確に注意しています。これは、前述のDLL単体配布サイトを避けるべき理由と同じ考え方です。
これらのエラーコードだけで原因を特定するのは難しいため、Microsoft公式は専用の収集ツール(Microsoft Visual Studio and .NET Log Collection Tool)でインストーラーのログファイルを取得することも案内しています。ログファイルはdd_vcredist_<アーキテクチャ>_yyyyMMddHHmmss(アーキテクチャはx86・x64など、末尾は年月日時分秒)という形式の名前で生成され、その中を「Error」「Failed」「System Error」といった単語で検索すると、失敗の具体的な原因を絞り込みやすくなります。
注意DLL単体をダウンロードしてはいけない理由
「VCRUNTIME140.dll ダウンロード」のように検索すると、足りないファイルだけを個別に配布しているサイトが見つかることがあります。見つからないと言われたファイルだけを補えば直りそうに思えますが、これはおすすめできません。
Visual C++ Redistributableは、VCRUNTIME140.dllやMSVCP140.dllという1つのファイルだけで構成されているわけではなく、複数のファイルが組み合わさって正常に動作する仕組みです。単体で入手したDLLがゲームの要求するバージョンやアーキテクチャ(x86・x64)と一致している保証はなく、配布元が分からないDLLにはセキュリティ上のリスクもあります。Epic Gamesの公式サポートも、DLLを個別に入手する方法ではなく、Microsoft Visual C++ Redistributableそのものの再インストールを案内しています。
入手したDLLをC:\Windows\System32やC:\Windows\SysWOW64へ手動でコピーする方法も避けてください。この2つのフォルダーは64bit用・32bit用のDLLが区別されており、間違ったアーキテクチャのDLLをシステムフォルダーへ置くと、最初は1本のゲームだけだった問題が別のアプリにも広がる可能性があります。すでに手動でコピーしてしまった場合は、追加のファイルをこれ以上増やさず、公式のRedistributableで正常なランタイム環境に戻すことを優先してください。
起こりやすいタイミングWindows再インストール後・MOD導入後に増える理由
それでも直らない場合ゲームの再インストールは最後でよい
Visual C++ Redistributableが原因であれば、ゲームを再インストールしても改善しない可能性があります。まずゲームファイルの整合性確認、次にVisual C++の修復・再インストールという順番で確認し、それでも1本のゲームだけ直らない場合に、そのゲーム本体の再インストールを検討してください。
Visual C++を修復したあと、「見つかりません」というエラー自体は消えたのに、今度は「アプリケーションを正しく起動できませんでした(0xc000007b)」という別のエラーに変わることがあります。これは症状が悪化したわけではなく、確認すべきポイントが変わったサインです。0xc000007bはWindowsのSTATUS_INVALID_IMAGE_FORMATに対応するエラーで、32bit・64bitの不一致やファイルの破損が主な原因になります。詳しい切り分け方は0xc000007bに関する別記事で解説しています。
FAQよくある質問
「VCRUNTIME140.dll・MSVCP140.dllが見つかりません」というエラーの多くは、ゲーム本体ではなくMicrosoft Visual C++ Redistributableの不足・破損が原因です。Epic Games公式サポートも、この2つのエラーそれぞれに個別ページを用意したうえで、Redistributableの再インストールとPCの再起動という同じ対処を案内しています。
まずPCを再起動し、1本のゲームだけで発生しているならそのゲームファイルの整合性確認、複数のゲームで発生しているならVisual C++の修復・再インストールを優先してください。「DLL ダウンロード」で見つかる単体配布サイトからファイルを入手し、System32やSysWOW64へ手動でコピーする方法は避けてください。VCRUNTIME140_1.dllが同時に見つからない場合も、Redistributable全体を正規の状態に戻せば一緒に復旧します。
修復後にエラーが0xc000007bへ変わった場合は、確認すべきポイントが変わったサインです。ゲーム本体の再インストールは最後の手段として、ゲームファイル確認→Visual C++修復→(変化があれば)アーキテクチャの確認、という順番で進めてください。
出典一覧:Epic Games公式サポート「VCRUNTIME140.dll is missing」/Epic Games公式サポート「Msvcp140.dll is missing」/Microsoft公式 Visual C++ Redistributableサポート文書/Microsoft公式 Visual C++ Redistributableインストールのトラブルシューティング資料



